たとえば、あなたが不幸にも難破してしまい、海に小舟で漂流しているとします。
小さなボートには食べ物はおろか、飲み物もありません。
焼け付く日差しに喉が乾きます。
耐え難い喉の渇きゆえに、潤沢にある海水に口をつけたとしても、誰もあなたを責められません。
理論的に考えるならば、水分も豊富でミネラルまで豊富な海水は良さそうなものですが、、、、もちろんそれは高濃度の食塩水です。血中塩分濃度が高くなってしまい、結果的には脱水症状となります。水を飲んで脱水症状というのも不思議な話ですが、濃い食塩水を薄めるために体内の水を使うため、脱水症状となります。
読書もこれに似ているところがあります。
読めば読むほど乾くのです。それは海水を飲んでしまうのと似ています。
「わたしは、かわく」(ヨハネ福音書19:28)
ですから、重要なのは、何を食べるかではなく、何を食べないか、なのです。
水に似ていて、成分のほとんどが水だからと言って、海水を飲んではいけません。泥水も同様です。ジャンク情報のほとんどが正しいとしても、汚染されていたら飲まない方が良いのです(清濁併せ呑むと言っても程度問題です)。
どんなに喉が渇いても海水を飲んではいけません。乾きを癒すどころか、逆効果です。
まずは真水を飲みましょう。
真水は最初は味が感じられないかもしれません。無味乾燥に感じるかもしれません。
でも、最初はそれで良いのです。
たしかにミネラルに欠けるかもしれませんが、まず細胞を水で満たしましょう。それからです。
上善水の如し(老子)
我々はジャンクフードを食べ、ジャンク情報を摂取することで、ますます乾くのです。
レディ・ガガのTelephoneという楽曲のPVが印象的です。
毒を盛られた食事を苦しみながらも食べ続けてしまうシーンがあります。
あのシーンはきわめて示唆的だと思います。
ジャンクフードやジャンク情報の最大の問題は我々の脳をハックして、食べたくないけど食べ続け、飲みたくないけど、飲み続けるように仕向けることです。
それはきわめてシステマティックなものです。
海水を飲むのと似ています。
というわけで、来週開催の速読講座での第1のポイントは、読まない技術です。
読まない速読術ですねw
速読法とはいかに素早く多くを読むかがポイントです。そして自分を体系的に賢くするかが課題です。そのためにも、まずは「読まない速読術」が必須となります。
この「読まない速読術」を皮切りに次々と実践的で有効な速読術をセミナーでは公開していきます!!
まずは「読まない速読術」の対極にある自己洗脳のための速読術があります。
題して、ダウンロード速読術
多くを読まなくても済ませるための(大量の本を読んだことにするための)速読術が抽象度速読術。
ちなみに、これはシンプルな話です。
重要な本を1つ選んで、それをきっちり熟読すれば(その上でダウンロード速読術で頭に書き込めば)、大量の本をほとんど読まずにしかも内容が頭に入っている状態になります。
そこでおすすめなのは、
ユーザーイリュージョン
宇宙をプログラムする宇宙
神は数学者か?
なぜ世界は存在しないのか?
などの書籍です。
他にも、ついついスマホに手が伸びてしまう人のためのスマホ速読法!
速読脳をつくるための強制〇〇をする!
読んでない本について偉そうに語ることで、脳に過負荷をかける過負荷速読!
(昔の尋常高等小学校の生徒がやっていた技法ですねw)
臨場感が一気に高まり、内容が驚くほど頭に入りやすくなる眼光紙背速読法!!
もちろんいわゆる「速読法」の中で紹介されているような技法も紹介します!
変性意識状態がポイントです。題して、トランス速読術ですね。
ちなみに多くの速読術愛好家が忘れがちなのは、大事なのは読んだ冊数ではなく、自分のI.Qということです。
いかに効率よくI.Qを上げるかにフォーカスしましょう。
しかし、我々はいかに読んだ本の冊数を増やすかにフォーカスしがちなのです。そうするとその目的を達成するために簡単に読める本を無意識に選択的に読むようになるので、頭が劣化してしまいます。。スコトーマを深めてしまう結果になります。
海水を飲むのと似ています。
そして、番外編として、英語速読法にも触れます。
というか、実際には英語の方が速読に向いています。
なんというか小説が速読に向かないように、英語は速読に向いているのです。
より細かな技法として、先読み速読術。
平たく言えば、先を思いっきり予想して、こういう展開だと断定しながら読むことです。そうするとその断定が間違っていたときに、自分の予想と現実の差分が衝撃となります。人は間違いをコレクションし、失敗をコレクションしますので、書籍の内容の定着率がよくなるのです。
ともかく細かく熟読するブラインドタッチ速読術。
ブラインドタッチは最初はゆっくりしか打てません。しかしきちんとキーボードを覚えて、練習すれば、どんどん早くなります。読書も同じです。最初はどれほど迂遠に感じたとしても、丁寧にひとつひとつのロジックを追いかけることです。論理構造を取り、指示語が指しているものを明確にしていきます。ゆっくりしか最初は読めませんが、ブラインドタッチと似ていて、慣れると猛烈なスピードで正確に読めるようになります。
そして、先読み速読術とちょっと似ていますが、抽象化速読術。
文章の内容をともかく抽象化してしまいます。無理矢理にでも抽象化します。そしてその先を読みながら、自分が想定した抽象化と実際の書籍の差分を感じる抽象化速読法。これもかなり良いです。
ただ変に抽象化して読むとスコトーマが深くなりがちです。勝手読みになりやすいので、ブラインドタッチ速読法と重ねて使うのが有効です。
他にもマンガから始めるマンガ速読法!
薄い本から成功体験を増やしていく!薄い本速読法などなどがあります。
ちなみに薄い本としておすすめなのは、
プラトン著 ソクラテスの弁明
デカルト著 方法序説
などです!
「プラトン?読んだことあるよ」と言えます。こんなに短いのに。
デカルトも同様です!
それからすぐにメモを取りましょう(メモ速読術)。
本に書き込んでも良いですし、口述筆記ならぬ音声入力しても良いです。かなり重要です。
写メを取るのも有効です!
というわけで、駆け足で解説してきましたが、様々な速読術を駆使して、知の地平線を押し広げ、アップデートしていきましょう!!
是非、お楽しみに!!!
【書籍紹介】
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