はじめて恋人の頬にふれたとき、はじめて赤ちゃんを抱っこしたとき、はじめて海水に触れたとき、そのときの新鮮な感覚を忘れなければ、良いヒーラーになれます( ー`дー´)キリッ
*はじめてりんごを食べたときのことを思い出せば、、、、いや、思い出せないですよねw。でも疑似体験する方法があります。
我々の脳機能の最大の長所であり、最大の欠点は「慣れ」です。
幸福にも不幸にも感覚にも刺激にもすべて慣れてしまいます。
慣れることはとても大事であると同時に、慣れてしまってスコトーマ(盲点)に隠れることもたくさんあります。
プロとして活躍したいというメンターの受講生には修行として既存のマッサージ店舗への就職を薦めています(余談ながら、面倒見の良さそうな個人での店舗というのは、ギャンブル的要素が強いような気がしています。カルトかブラックかという感じです。大手チェーン店はいろいろと問題はありますが、安全です)。
なぜかと言えば、ヒーラーとしての勉強はしっかりできていて、セルフヒーリングでかなり経験値を積んでいても、他人の身体を触ることに慣れていないからです(これは良い意味での「慣れ」ですね)。
「いや、自分は遠隔専門でいきます!」という方もいますが、遠隔専門など無いと思ったほうがいいです。結局、対面で結果を出すことを求められますし、長くヒーラーを続けるならば両方できた方がいいです。もしどちらか1つを選ぶとしたら、対面で気功ができた方がいいです。遠隔ヒーリングはたしかに場所を問わないので、スタートダッシュとしては素晴らしいのですが、3ヶ月、1年と続けていくうちにジリ貧になりがちです。
対面は最初こそ少ないものの結果が出せればジワジワと伸ばしていけます。
遠隔ヒーリングのジリ貧を解消するには、ガンガン対面セッションを増やしていくことです。そうすると両方の良いところ取りができます。
で、本題に戻りますと、メンターの受講生は理論的にも気功技術的にも申し分ないレベルに比較的すぐに達するのですが、そうなると足りないのが経験値です。
人の身体に触って、人と話して、人を癒やした経験値が絶対的に少ないのです。
だからといって、すぐに開業して、ブログを書いて、遠隔企画をして、、、とやってもなかなかうまくいきません(少し前まではそれで十分うまくいけたのです)。
それよりは、修行と割り切って、大手の整体のチェーン店に就職することです。
そこでは集客も不動産の固定費も内装も集金も清掃もすべてやってくれて、自分はヒーリングをするだけという、自営業からしたら極楽のような場所です。
なぜ極楽かと言えば、本来ヒーラーはヒーリングが好きでヒーラーになります。でも、実際に開業すると、ヒーリング以外のことに膨大な時間とエネルギーを割くことになるからです。
これは残念なパラドックスですが仕方ありません。
そしてそういう事務的な仕事を人に任せて、自分はヒーリングに集中しようと思うと、今度はその雇った人を育てること、監督することにリソースを割かれます。
気付いたら、資本主義の泥沼にはまっているのですw(とは言え、いまやコンピューターとインターネットのおかげで、ほとんど彼らに任せられます。この先、自動化はもっと進むでしょうし)。
その大手チェーン店で、仕事を始めた最初のクライアントさんなどはなかなか忘れられないものです。
つたない施術に喜んでくれたり、ほめてくれたり、驚いてくれた経験は何事にも代えがたいものです。
でも、、、、、、
その良い意味でうぶで新鮮な気持ちを私達はすぐに置いてきてしまいます。
同じことの繰り返しに面倒さを感じたり、職場の人間関係にストレスを感じたり、自分がやっている奇跡的な施術に対する報酬があまりに少なく感じたり、あまりに休みを取ったりの自由がないことに苛立ったり、、、、、
すぐにメリットに慣れてしまい、本来は些末なデメリットが意識に上ってきます。
なぜ「本来は」と言えるかと言えば、立派なヒーラーになりたいというゴールがあるからです。
そのゴールから思考すれば、いま目の前にお客様がいることが、とても大事です。
ほかは些末なことです。
いやいや、しかし最初に「修行期間として」と定義したように、いろいろと理不尽なこともあり、ハードな環境であることは事実です。しかしそこに不満を持つことが本当に生産的なのか、それとも元の木阿弥になるクリエイティブアボイダンスなのかを見分ける必要があります。
また断食をする時には、偽善者がするように、陰気な顔つきをするな。彼らは断食をしていることを人に見せようとして、自分の顔を見苦しくするのである。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。
あなたがたは断食をする時には、自分の頭に油を塗り、顔を洗いなさい。(マタイ6:16)
自分の顔を見苦しくしないことです。顔を洗って、整髪料をつけましょう!
それもランダムに様々なクライアントさんが来て、毎回が真剣勝負です。こんな理想的な環境はないのです。その上、お小遣い程度かもしれませんが、お金もいただけるのはラッキーです。そんな環境とクライアントを用意してもらって、こちらがお金をむしろ払います!!くらいのマインドセットで、はじめてゴールから思考できています。
実際にそう考えれば、気付いたらその修行期間を高速で通過して、独立して起業しているでしょう。
もしお店での待ち時間が長くて、仕方ないならば、片っ端から同僚のヒーリングをすれば良いですし、全く同じ店を構えるべく、全部目でコピーしていくと想定するのも良い思考実験です。漠然と時を過ごしてはいけないのです。すべてはゴールから発想することです。
脳はすぐに慣れてしまいます。
新奇な環境にも慣れてしまいます。
初心忘るべからず、なのです。
そしてその初心とは、ゴールから観た世界のことです。
繰り返しになりますが、はじめて恋人の頬にふれたとき、はじめて赤ちゃんを抱っこしたとき、はじめて海水に触れたとき、そのときの新鮮な感覚を忘れなければ、良いヒーラーになれます。
そのような新鮮さと驚きを忘れず、みずみずしい心でクライアントに接するならば、良いヒーラーにすでになっています!!