ブラックホールの熱力学が面白いと思うのは、別な角度からアインシュタインの一般相対性理論の方程式を導出できる可能性があるからです。
ご承知の通り、三平方の定理はたくさんの導出方法があります。導出方法というのは証明のことですね。
証明がたくさんあります。
証明は情報空間にそびえ立つ巨大な山を制覇するのと似ています。
その山は高すぎて、雲の上にあり、本当に山頂かあるのかすらわかりません。
誰かがその山の頂上に到達すれば、その栄光は永遠にその人のものです。
しかし物語はそこから始まります。その登山ルートが果たして本当に正しいのか、きちんと論理の鎖が頂上まで届いているのかを多くの人が検証します。
そうやって道が踏み固められ、登山道が情報空間にできます。
多くの人が山頂に到達できるようになると、今度は別なルールが開拓されます。これは地味ですが、とても重要なことです。
例えばフェルマーの最終定理(大定理)は、アンドリューワイルズによって解かれました。しかし、その道はもう誰も使いません。もっと素早く到達できる登山道が開拓されているからです。
同様に不完全性定理はゲーデルの方法ではもはや誰も踏破しません。同様にチューリングの方法でもなく、チャイティンのLISPを使うでしょう。
そして世界のどこかでもっとエレガントな解法をひそかに探しているシェルパがいるかもしれません。
一般相対性理論はきわめて重要な物理学の基本法則ですが、その登山道はアインシュタインのそれのみでした。
そこに面白いことにブラックホールの熱力学という新しい探検家が切り込んだのです。
ブラックホールの熱力学とは何でしょう?
ブラックホールとは直訳で考えて暗い穴、、、ではなく、むしろラプラスの言うように暗黒星が近いイメージです。ひとつの星であり、十分に大きな重力を持って光すらも脱出できない星です。
まあ、もちろんこの説明は古い説明です。ニュートン力学での説明です。
「光に重さはありませんよね?」と突っ込めばおしまいです。
もちろん、一般相対性理論がその突っ込みに返してくれます。光は測地線という最短距離を通り、その測地線がブラックホールの中に落ち込んでいるのが、重力と光の関係なのです。
まあ、それはさておき、ブラックホールは多くの人は絶対零度だと思っています。それはそうです。何も放射しない以上は、火がついていないストーブと同じです。もし万が一、放射したとしても、相手はブラックホールですから、何でも吸い込んでしまいます。再吸収されてしまうので、絶対零度です。
まあ、もちろんここにもツッコミどころはあって、そもそも量子論では絶対零度という完全秩序を想定していません。
不完全性定理よりありえないのです。
いや、まさにその通りなので、実際は不可思議な方法でブラックホールは光るのです。
ブラックホールは黒くない(スティーブンホーキング)
それを発見者の名前を取ってホーキング放射と言います。
対生成・対消滅を用いて間接的に放射させるというトリッキーな方法で、ブラックホールの温度を定義したのです。
絶対零度ではないものの、めっちゃ冷たいです。
どれくらい冷たいかと言えば、、、、まあ、調べてみてください。
ただ宇宙全体の温度はだいたい絶対温度で三度くらいです。なぜ三度もあるかと言えば、昔、昔、大昔に宇宙はビッグバンという大爆発で生まれたとされていて、その残り火がまだ存在するからです。でもその残り火は宇宙が膨張するのに合わせて思いっきり引き伸ばされてしまい、ドップラー効果ですね、三度に成り下がっています。
とは言えなかなかロマンのある神話です。
で、これは寺子屋ブラックホールの熱力学でもやっている話しで、過去記事でも幾度となく取り上げています。この記事だけ見て、議論が雑という方は是非過去記事を読んで頂くか、眼光紙背に徹してください笑
何が言いたいかと言えば、ある山頂に別の登山口から行くという話です。
ブラックホールの熱力学によって、アインシュタイン登山道とは別な登り口を我々は手にしたのかもしれません。
と、それよりははるかにスケールダウンしますが、しかし気概はそれと同じくらいのつもりで、、、
今、こんなことを考えています。
気功のカラクリについても、これまでは苫米地博士の情報場仮説を用いていましたが、また別の登山道を作りたいと思っています。
もちろん議論の骨子としては依然として苫米地理論を用いますが、別の山道で別の風景を楽しむのも一興かなと思っています。
というわけで、今回の総決算スクールではそれを公開しつつ、来年度を先取りした内容でガンガン行います!
サブタイトルは、「瞑想と妄想の間(はざま)に」です!
瞑想はとても重要ですし、妄想はしばしばネガティブな意味でここでは使っています。しかし今回のスクールでは、瞑想が良いわけでも、妄想が悪いわけでもないという視点で考えます。
白黒つけられるものではなく、むしろつけることで不自由になるのです。
なぜ白黒つけられないかと言えば、ご承知のとおり月の裏側に警察官のコスプレをしたユニコーンが僕らを待っているからです。
まじめに言えば、いや、いつも真面目ですが、ガブリエルの言うように世界が存在せず、完全情報がないからです。
ただしある意味では白黒つけられます。それは結果につながるか否かです。
ここでむくりとプラグマティズムが顔をもたげます。
しかしこれもどの時点で、という問題があるので本質的ではありません。長期的に見たら分からないので。
特に人の視点は短期的ですから、スコトーマが生じやすいのです。
中毒患者にドラックを渡すと短期的には震えが止まり、落ち着くかもしれませんが、それは盲目的な善意で崖の淵から突き落としているだけです。
総決算ということで、しばらくは魔術や呪術や風水や陰陽師や錬金術は封印します。
スクールには、新人も超ベテランもいますので、今回は全く新しい気功や内部表現書き換えの導入から入り〔新しい登山道で)、新鮮な風景とより高みから魔術呪術を再構築して総決算とします!
お楽しみに!!!
⭐️申し込みフォームや日程、受講料などは(今月末です)過去記事をいくつかめくって探してください!!
総決算として、最後を飾るにふさわしい楽しいスクールにしましょう!!!