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寺子屋「はじめてのギリシャ神話」では、とある向知性薬の話をしました。
向知性薬というのは文字通り、IQを向上させるクスリです。
Limitlessという映画・ドラマがありますが、その設定はある薬を服用することで、圧倒的なIQを手に入れられるというものです。
これはもちろんSFですが、これのモデルとなるクスリは実際に存在します。
そのクスリを飲むことで、創造力が発揮され、やる気が出て、勉強の集中力が持続するとされています。これ無しでは試験にパスすることも卒業することもできなかったと多くの学生が口を揃えます。
アーティストやミュージシャンもです。
アメリカでは大きな問題になっています。
もともとはADHDのための処方薬です。
そう、アデロールですね。
ちなみに、アデロールの成分はアンフェタミン。
アンフェタミン?!
そうあのアンフェタミンです。
アンフェタミンと言えば、思い出すのはブレイキング・バッドです。
末期癌で余命宣告された化学の教員が家族に何かを残したいと思って、、、、ドラッグディーラーになるというお話です。
もちろん厳密にはアンフェタミンではなく、アンフェタミンの窒素原子上にメチル基を置換させたもので、メタンフェタミンですが(で、メタンフェタミンってヒロポンです)。
ドラマを観る時間がないという人もこれだけは是非、観てほしい「物語」です。
ブレイキング・バッドで扱われるくらいですから、真っ直ぐドラッグであり、日本ですと覚醒剤として知られています(そのクスリがADHD治療薬として、子供にガンガン処方されているのもどうかと思いますが)。
というわけで、IQの枯渇にいつも苦しみ、体力の無さ、集中力の無さに苦しむ我々としては、この奇跡のpill(クスリ)を飲みたいと思うわけですがw(冗談抜きで、いわゆるIQアップ系の向知性薬というのはたくさん販売されています。多くはサプリメントとして)、それでもこの話はまだ終わりません。
実際に心理学者たちが調べてみたところ、果たしてこの奇跡のクスリには望んでいたような効果はなく、むしろそう思わせる力があったということです。プラセボというのとも少し違うのですが、勘違いさせるだけの力があったそうです。しかし、求めているような集中力アップや、IQアップ効果はないと(まあ、覚醒剤をやっている人のIQがどんどん上がっていくというのは、なかなか想像できませんが)。
では、こんなクスリはないのでしょうか?
僕は存在すると思います。
それも医学がこれだけ発展する以前からよく知られているクスリが。
僕らが聖典としているある書物を紐解いてみましょう。
そこにはこんな風に書かれています。
If you take the blue pill, the story ends, you wake up in your bed and believe whatever you want to believe.
(もしお前が青い錠剤を飲めば、話は終わりだ。
お前はベッドで目覚めて、お前が信じたいものを信じるだけだ。)
あまりに有名なこのセリフは、、、、そう、映画マトリックスのワンシーンです。
僕は後半の「お前が信じたいものを信じる」という言い回しが好きなのですが、それはまた別の話で(^o^)
それよりも(今回のテーマは)前半です。
the story ends
とあります。
物語は終わりだ、というようなニュアンスです。
話は終わり、と。
では、どんな話しなのでしょう。Theという定冠詞がついている以上は特定の何かがあるはずです。それは次のセリフで明らかになります。
If you take the red pill, you stay in Wonderland and I show you how deep the rabbit hole goes.
(もし、お前が赤い錠剤を飲むなら、お前は不思議の国にとどまるだろう。そしてこのうさぎの穴がどれだけ深いかを見せてやる)
The story=Wonderland
ということです。
不思議の国のアリスがうさぎの穴から落ちていった世界です。
その物語が、The storyです。
そして、逆向きに言えば、(ここで結論を急ぐならば)、このthe red pillとは物語のことなのです。
The red pillは現実を知らしめるばかりか、ミスター・アンダーソンくんを救世主Neoに変えるクスリでもありました(ネタバレで、すみません)。
そして我々が求めている覚醒のクスリでもあります。
結論から言えば、その奇跡のクスリとは物語ではないかということです。
内部表現書き換えとは、その人が持っている物語を書き換えることです。
書き換えることで、圧倒的な才能を発揮したり、脳力を開花させたり、IQをアップさせたりすることが可能となります。
なぜなら我々の内部表現はテキストで構成されているからです。
テキストの連なりが物語を構成します。自分の物語を構成します。
それを鮮やかに示した現代の老賢者がジョセフ・キャンベルでした。
比較神話学です。
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ジョセフ・キャンベルの晩年に仕事をしたジム・モイヤーズがこんな風に書いています。
非常に興味深い文章です。
ジョセフ・キャンベルと比較神話学のテレビ番組をつくっていると聞いた友人がこんな風に問いかけます。
「なぜ神話なんか必要なの」
と。
これは僕らがよく聞かれる質問です。
「なぜ音楽が必要なの」
「なぜバレエが必要なの」
「なぜ絵画が必要なの」
「なぜオペラなの?」
「それはお腹を満たしてくれるの?」
「無くてもかまわないものじゃないの?」と。
それに対して、ジョセフ・キャンベルは静かに答えます。
もし裁判官がひとつの役割に過ぎなければ、彼らは権威のある黒い法服の代わりに、グレーの背広を着て法廷に出てもいいはずだ。法律が単なる強制を超えた権威を持つためには、裁判官の力を儀式化し、神話化する必要がある。
イエスであれば、
「人はパンのみにて生くるにあらず」
と答えたでしょう(そしてこの言葉もまた引用です)。
イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある」。(マタイ4:4)
寺子屋の教材(レジュメ)ではジョセフ・キャンベルの「神話の力」から以下のように引きました。
(引用開始)
私の同僚のひとりが、キャンベルとの共同作業について女友達から、「なぜ神話なんか必要なの」と聞かれたそうだ。その女性は、「あんなギリシャの神々だのなんだの」はいまの人間の状況とは無関係だという、おなじみの現代的思想の持ち主であった。彼女が知らなかったことーーいや、大半の人が知らないことーーは、その「だのなんだの」のうち生き残ったものが、われわれの信仰や信念の内面組織にへばりついているということだ。ちょうど、考古学にとって重要な遺跡に、壊れた土器の破片が埋まっているように。だが、われわれが有機体であるように、それら「だのなんだの」にもエネルギーがある。儀式がそのエネルギーを呼び起こす。現代社会の裁判官を見るがいい。キャンベルはそれを社会学的ではなく、神話的な立場から見ていた。もし裁判官がひとつの役割に過ぎなければ、彼らは権威のある黒い法服の代わりに、グレーの背広を着て法廷に出てもいいはずだ。法律が単なる強制を超えた権威を持つためには、裁判官の力を儀式化し、神話化する必要がある。それと同じように、宗教や戦争から愛、死に至るまで、今日の世界の多くを儀式化し、神話化する必要があるんだ、とキャンベルは言っていた。 (神話の力 早川書房 pp.23-24)(引用終了)
「儀式化し、神話化する」とは、物語を注入することだとここでは定義します。
モノガタライズするというか、、、w(いま勝手につくった造語です)
言い換えると、、、強引ですが、マトリックスの一説は、お前が物語の中に入るのであれば、お前は奇跡の赤い錠剤を飲むことになると読み替えられます。
If you take the red pill, you stay in Wonderland and I show you how deep the rabbit hole goes.
たとえば、たった1つの出逢い、たった1つの文章、たった1つの経験が人生を大きく変えることがあります。
そのとき起きている超常的なパワーを噛み砕いて解説するとしたならば、内なる物語が変わったのです。
わかりやすく言えば、臨死体験などがあります。
死を身近に感じることで、人は変わります。
Mortal(自分は死すべき定めである)ということが知識ではなく、しっかりと心の書き込まれるのです。
同じようにセミナーに出て、隣に座った凡庸そうな子があっさりと高度な気功技術を駆使していたり、若い子が高度な理論の質問をすると、内なる物語が変わります。
ブロックが外れ、制限が外れるのです。
(昨日は「メンヘラ・ブロック」という話をしましたねー寺子屋の質疑応答で。メンタル・ブロックではなく、メンヘラ・ブロックです。)
まさにLimitlessに(笑)
そうすると次の瞬間、自分のIQがアップしていたり、翌朝、自分の気功の脳力がアップしているのに気付かされたりします。
そういうものです。
このカラクリが本当に腑に落ちていると、圧倒的な力を手に入れられます。
多くの人は分かっているつもりでいて、古い古いパラダイムに囚われています。
最近、面白いと思ったのは、とある物理学者の書籍を読んでいて(メンターの受講生から、パーソナルセッションで解説して欲しいと言われて、読みました)、その物理学者が明らかに不確定性原理もシュレディンガー方程式も学んでおり、あまつさえそれらを海外の大学で講義をしているにも関わらず、、、、その物理学者のパラダイムがしっかりとニュートン力学であったことです。
論理的必然として、彼は決定論を深く信じ、それゆえ決定論と自由意志の問題に悩み、そしてあまつさえ神という仮説を導入して解決を見ていたことです。
ラプラスの魔は彼の中では生きているのです。
非常に面白い現象です。
(しかし、インテリと呼ばれている人でもこういう深刻な間違いはよくあります)。
この状況を見て、ソクラテスが出てきそうです。ソクラテスが出てきて、「ほら見たことか」と言いそうです。
書かれた文字が教えるのは見せかけの智慧だ、と
*ソクラテスはここにはいませんがw
(引用開始)
おまえが教え子たちに与えたのは真実の智慧ではなく見せかけの智慧だ。だから彼らは教えられなくとも多くものものを読み、それゆえ多くのことを知っているかに見えるが、実際にはほとんと無知なままなのだ」。(引用終了)
少し気の利いた小学生ですら、突っ込みそうな書籍でした。
気功の世界も同様です。
多くの人は分かっているつもりで、古い古いパラダイムに囚われています。その古い古いパラダイムを総称してスピリチュアリズムと言います。スピリチュアリズムは根が深く、そしてかなり気づきにくいものです。
かなり高名な科学者やヒーラーであっても、その毒牙から逃れられていません。
(逆にスピリチュアリズムから逃れていると、共同体から追い出されたりします。どこかでバカのフリをしなくてはいけません。スピリチュアリズムを深く信奉しているフリを)
我々は赤い錠剤(Red pill)を飲みましょう!
(そう言えばブレイキング・バッドのメスもブルーでしたねーw)
それは口に苦い「物語」です。しかし、世界の見方も能力も確実にアップします。そして荒涼とした絶望的な風景も観ることになります。
でも、それが我々が望んだことなのです。
Red pillを飲みましょう。そんな「物語」を摂取していきましょう!
そんなセミナーやスクールをこれからもガンガン開催していきます!!












