こんな質問をいただきました!
いくつものゴールをきちんと現状の外に設定したとして、それは現状の外であるゆえに、現状とのギャップが存在し、壁や難題が存在することは定義上、明らかです。
とすると、どうしても本音としては、その壁や難題を次々と自分に超えられるのだろうか、無理ではないかと思ってしまう、、、、というご質問です。
非常に切実だと思います。
ここで諦めずに気合いが大事なのでしょうか?
自分を奮い立たせることでしょうか?
というようなご質問でした。
非常に素直な疑問だと思いますし、疑問自体はもっともな感じです。
でも、もっと気楽に考えましょう。
ちょっと頭で考え過ぎなんです。
いや、不安にかられて情動に任せすぎといえるかもしれません。
彼らは完成形を想像する回路が未発達だから 不安に駆られて自分の感情を支離滅裂に解説するばかり
コーチング理論なども頭で考えすぎて、頭でっかちになっても良いことはありません(頭が空っぽのオウムくんたちもまた問題ですけどねー。みんな揃って同じことを繰り返しながら、みんな揃って本質的なところで大きく間違えているのに、みんな揃って気付かないという事態を生温かく見ています。以前は責任も感じていたりして声静かに指摘していたのですが、返り討ちにあうことが多くてw
「間違いなど無い!」「それぞれの解釈だ」というご意見はあるかもしれませんが、オリジナルが明確にあるので、コピーミスはコピーミスなのですがw)
もし、単純に回答するならば、ぐちゃぐちゃ考えずにゴールを現状の外に設定すればOKです。
何度も何度も何度も書いていますが、ゴール設定というニュアンスが厄介です。これは冷静な行動でも、理性的な行為でも無いと考えることです。これは恋に落ちる感覚と同じです。何かに夢中になる、没頭する感覚と同じです。
(ちなみにドラッグを決めすぎているジャンキーは少し頭を冷やしましょう。WHOによればシュガーもSNSもドラッグですので。クスリを抜きましょう)
夏目漱石の弟子の1人に高名な科学者であった寺田寅彦がいます。
その寺田寅彦が「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」と言います。
もちろん科学者はあたまが良くなくてはいけませんが、一方であたまが悪くなくてはいけないのです。
頭の悪い人は、頭のいい人が考えて、はじめからだめにきまっているような試みを、一生懸命につづけている。やっと、それがだめとわかるころには、しかしたいてい何かしらだめでない他のものの糸口を取り上げている。そうしてそれは、そのはじめからだめな試みをあえてしなかった人には決して手に触れる機会のないような糸口である場合も少なくない。自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。
頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。(寺田寅彦「科学者とあたま」)
*たとえばこの記事で以前にも紹介しています。
この感覚は早くインストールすべきです。
心の奥深くにインストールすべきです。
頭の悪い人は、頭のいい人が考えて、はじめからだめにきまっているような試みを、一生懸命につづけている。
この感覚は非常に大事です。
だめにきまっているような試みを一生懸命に続けた結果として、、、、クリームからバターをつくって、生き延びてしまうのです。
*ゴールと目標の違いはその不可能性にある。No wayとつぶやきたくなるときにこそズルズルと粘る 2018-02-06
生命は道を見つけるのです。八方塞がりの状況から道をみつけるのです。
やっと、それがだめとわかるころには、しかしたいてい何かしらだめでない他のものの糸口を取り上げている。
この糸口が次の系へ移動するエレガントな解となるのです。
そしてこの宝探しは意外と楽しいのです。
自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。
頭で考えすぎです。もっと無邪気にトライしていけば良いのです。
自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。
自然を世界や宇宙と言い換えても良いと思います。
で、本当に繰り返しますが、これを多くの人が口を揃えて言っています。
すべての人に様々な言葉で語りかけているのに、聞く者はわずかなのです。
ケインズはこう言っています。
*奥さんはあのディアギレフのバレエ・リュスのバレリーナです。
あのバレエ・リュスとは、、、現代バレエの源流となったロシアバレエのことです。伝説のダンサーであるニジンスキーもまたそのメンバーでした。
(引用開始)
投機による不安定性以外に、人間の天性が持つ特徴からくる不安定性もあります。人々の積極的な活動の相当部分は、道徳的だろうと快楽的だろうと経済的だろうと、数学的な期待よりは、自然に湧いてくる楽観論によるものなのです。たぶん、かなりたってからでないと結果の全貌がわからないようなことを積極的にやろうという人々の決断は、ほとんどがアニマルスピリットの結果でしかないのでしょう――これは手をこまねくより何かをしようという、自然に湧いてくる衝動です。定量的な便益に定量的な発生確率をかけた、加重平均の結果としてそんな決断が下されるのではありません。目論見書に書かれた内容がいかに率直で誠意あるものだろうと、事業はそれに従って動いているふりをしているだけです。将来便益の厳密な計算などに基づいていない点では、南極探検より多少ましでしかありません。ですから、アニマルスピリットが衰えて自然発生的な楽観論が崩れ、数学的な期待以外あてにできなくなると、事業は衰退して死にます――その際の損失の恐れは、以前の利潤期待に比べて根拠の点では大差ないのですが。
将来に続く希望に依存した事業が、社会全体にとって有益なのはまちがいないことです。でも個人の努力が適切になるのは、適切な計算がアニマルスピリットに補填支持される場合だけなのです。パイオニアたちはしばしば、最終的に損をするんじゃないかという考えに襲われます(これは経験的に私たちも彼らもまちがいなく知っていることです)が、アニマルスピリットの働きがあればこそ、健康な人が死の予想を無視するように、そうした考えも振り払えるのです。(引用終了)(ジョン・メイナード・ケインズ 『雇用、利子および貨幣の一般理論』)
ケインズって誰という人はこちらを
この字幕付きは便利かも!
ケインズは、不安や恐れは成功の期待となんら根拠の点では大差がないと身も蓋もないことを言っています。
そして、ケインズのキーワードであるアニマルスピリットとは、「これは手をこまねくより何かをしようという、自然に湧いてくる衝動」と言っています。
これは冷静な期待値に基づくものではなく(定量的な便益に定量的な発生確率をかけた、加重平均の結果としてそんな決断が下されるのではありません)、ノリだとw(ちょっと違うか)。
でも、ケインズの指摘のとおり、「健康な人が死の予想を無視」しているのだから、アニマルスピリットは持っているのです。
外に出かければ、交通事故で死ぬリスクは上がりますが、今日も僕らはそんなこと気にせず、交通事故(のリスク)に飛び込んでいきます。ゴール設定も同じです。
失敗も絶望も壁も困難も地獄も気にせずに飛び込めばいいのです。
これも繰り返しになりますが、チャイティンがこんなことを言っています。
チャイティンって誰???
チャイティンって、天才ゲーデルが創り上げた不完全性定理を完成させた人です。数学全般に渡って証明した人です。ゲーデル、チューリング、チャイティンでホップ・ステップ・ジャンプです!(試験に出るのでw憶えておきましょう)
実際、理論的には問題が解けないということを理論家が証明できるというのはよくあることですが、ソフトウェアエンジニアは、普通はうまくいく、つまり適当な時間内に良い近似を与える巧妙なアルゴリズムを見つけ出すものなんです。私は、人間の知的能力というのはそれに近いものだろうと考えています。うまくまねができるようにわずかでも、少しずつ這い上がっていくのです。(チャイティン「セクシーな数学」)
![]() | セクシーな数学―ゲーデルから芸術・科学まで Amazon |
数学者ができないことを証明して、エンジニアができてしまうことってたくさんあるのです(僕はその1つはフレーム問題だと思っています。文句はアルファーゼロに言って下さいw)。
少しずつ這い上がりましょう。亀はゴールだけを見ていたので、うさぎに結果的に勝ったのです。でも、たぶん亀は一歩一歩が喜びに満ちていたはずです。結果は結果でしかないのです。プロセスが喜びに満ちていたら、ゴール手前で死んだとしても、幸福な人生です。
(その後、ハンディ戦ながら、あのアキレスにまで勝利しますw
そして龍宮城へのタクシーを使命として生涯を終えます)
ましてや数学理論でもなく、ポンコツな自分の頭が偉そうに御宣託された、壁や難題の予想などは無視してOKです。
どれほどリアルで、どれほど理論的な顔をしても、それはCreative Avoidance(創造的回避)です。
そしてこの無意識君は厄介なことに、この自己否定予言を成就させにいきます。
無意識くんが意識君に「ほら、やっぱり失敗しただろう」と言いたいばかりに、全力で足を引っ張るのです。
たとえば、肝心なところで、緊張して何もできないようにするために、全力を尽くします。無意識くんを敵に回して勝てることはほとんどありません。
自分が自分の最大の敵なのです(よくドリームキラーのことが話題に上がりますが、ドリームキラーの顔をよくよく見たら、洗面所にうつる自分の顔なのです)。
自分が自分の足を引っ張ることをCreative Avoidance(創造的回避)とルー・タイスは言いましたが、社会心理学ではセルフ・ハンディキャップと言います。
そして苫米地理論では、それだけの努力を創造的にゴールを達成するのに使ったらとアドバイスします。宇宙を捻じ曲げても失敗するように頑張る力があるので(無意識くんには)、だったらその同じ力を自分のゴールを実現するのに使えばいいのにね、ということです。
そしてそのやり方を今度のセミナーでこっそりお伝えします!!!( ー`дー´)キリッ
今月末のまといのば講座でこっそりとスクール修了生向けに教えます!!!( ー`дー´)キリッ
(って、冗談です。いつもいつもセミナーでも、ブログでもお伝えしています。今も)
とは言え、本当に今月末のまといのば講座でも、そのやり方をより具体的に教えます。
リクエストがあった瞑想、そして(文字通りの意味での)幸福と成功のレシピ、そして初公開の遺伝子の書き換え方などをどっさりとやりたいと思っています(*^^*)
最近のリクエストシリーズに全部答える感じですね。
ちょっと濃密にがっつりやりましょう!!
【まといのば講座『瞑想、強運と幸福と成功のレシピ、遺伝子のエレガントな書き換え方』】
【日時】 8月30日(木) 19:00~21:30(そこから質疑応答!)(延長予定有り!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】 3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と少し動くので動きやすい服装
【お申し込み】お申込みはこちらから!
そして今週末はいよいよ美肌プロ養成スクールです!!
かなり強力なメンバーが集まりましたので、相当にまた濃い感じになりそうです!
でも、気楽に楽しくフェミニンにやりましょう(メンバーは男性が多いですねー珍しく)。
美肌クリームセミナーを受講していない人も受講可能ですが、できればバックナンバーのはじめての気功「美肌クリーム」を受講しておいてください!!(先日配信開始ほやほやです)。
【美肌プロ養成スクール 〜美肌クリームを使ってビジネスを〜】
【日時】 8月18日(土)15:00~20:00(初日を15時スタートにします!)
8月19日(日)13:00~18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム
【受講料】 230,000円(銀行振込、もしくはPayPalでのカード決済可能もです。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから。
気楽に登録してください!

*スマホでクリックしてください!
もしくはLINE、LINE@から"@matoinoba"をID(@マーク含む)で検索していただくと見つかります。