竹中平蔵さんがこんな話を紹介しています。
ファンドマネージャーがこんなことを言っていたそうです。
世界の株式市場の中でも上場しやすいのが日本のマザーズ。そこで上場を果たす経営者が増えている。それはとても良いことだけど、そういう経営者の一部には明らかに共通する傾向が見られるそうです。
株式上場すると、だいたい数十億円のお金が手元に入ってきます。
(数十億円ってすごいです)
するとかれらは第一に銀座の高級クラブに通い出し、第二にポルシェを買い、そして第三に糟糠の妻と離婚し、派手で金遣いの荒い女性と再婚して人生に失敗するw
ジョークだとファンドマネージャーも言いつつも、この小話のポイントは「器が小さい」ということだそうです。
最初の小さな成功で満足している人が多い、と
統計を取ったことがないのですが、「まといのば」でも、数十億とは言いませんが、数十万円を掴んでしまって、満足してしまう人が多く、もったいないのです。
稼げば稼ぐほど良いという無邪気な「多ければ多いほど」という価値観に縛られる必要はありませんが、自分の才能や自分の能力を一番見誤っているのは自分かもという猜疑心は必要です。
自分は自分を過小評価しすぎかもしれない、と。
(言い換えれば、自分は井の中の蛙かもということです。もっと大海がふさわしいカエルなのです。井戸の中で満足してはいけません。井戸の中の一番だと盲信することは危険です。「鶏口となるも牛後となるなかれ」ではダメなんです、多分)。
暗闇の中にいると思っても(逆に「成功の真っ只中」という眩しすぎる闇の中にいるときも)、次はもっと素晴らしい世界が待っていると考えることです。
もっと素晴らしい世界というと、僕はいつもブレードランナーのラストシーンを思い出します。(ネタバレですみません。見ていない方は再生せずで。1982年の映画ですが)
*映画を観ている方だけ、再生を!
*すごく長い長いシーンに感じるのに実際には一瞬です。
”Quite an experience to live in fear, isn’t it? That’s what it is to be a slave.”
(まさに恐怖の中で生きるということじゃないか、それこそが奴隷であるということだ)
"I've seen things you people wouldn't believe.
(貴様ら人間にはとうてい信じられないようなものを私は見てきた)
Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
(オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦)
I watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate.
(タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム)
All those moments will be lost in time, like tears in rain.
(それらすべての瞬間もやがて時の中に消える。雨の中の涙のように)
Time to die."
(死ぬ時が来た)
たった4年間の命ですが、壮絶なものを見てきて、体験してきて、生き抜いてきたことが伺えます。
我々も井戸の中にとどまらず、次の大海を期待しましょう!
次の圧倒的なスケールの大海を。
そのために入念な準備を!!
そしてゴール設定を!!
【映画紹介】
*ニコラ・ル・リッシュの熱狂的なファンとしては、最高の映画でした。
バレエ映画はどうしても内輪受けというか、一般には面白くないものになりがちですが(実際、バレエの裏側はあくまでも地味です)、これは非常に面白かったです。ロシア語を学びたくなりました。
*7月7日から公開です!!
*本編映像のちら見せもあります↓
【書籍紹介】
竹中平蔵さんのエピソードは先日も紹介したこちらから。
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【映画紹介】
ブレードランナーは必見です!!続編も!
ブレードランナーが描いた未来に我々はすり寄ってきているのが分かります。
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