かつては「英語に自信を持ちたければ、NYに行くと良い」と受講生の方々によく言っていました。
ブロークンな各国語訛の英語がたくさん聞けるからです。ニューヨークで暮らしていて、僕らよりも英語が不自由な人もたくさんいます。でも彼らは力強く暮らしています。
でも、今回感じたのは、ブロークンイングリッシュ以上に多言語です。各国語が飛び交っていました。
フランス語やドイツ語、ロシア語、中国語、韓国語などがひっきりなしに耳に飛び込んできます。
そう思って東京に帰ってきたら、東京は想像以上にニューヨークでしたw
各国語がニューヨーク以上に飛び交っている印象です。
来年4月から「カタコトでも多言語を」ということで、「カタコト多言語」クラスを開講しようと思っているのですが(いま命名しましたw)、日本もかなり多言語になってきています。駅の表示なども多言語です。ハングルの読みを学んだ後に駅のホームに立つと、駅名はハングルで書かれていて、それが読めたりするとかなり感動します。些細なことですが、世界が変わるのです。
カタコト多言語で良いので、さらっと習得して世界を眺めると、世界はまったく違う様相をもってあらわれてきます。
道を聞かれた縁で仲良くなったり、ふと話しかけて仲良くなったりもします。いまはSNSがあるので、繋がり続けることも容易ですし。その意味で良い時代です。
言語といえば加速学習ですし、カタコト多言語においてポイントになるのは、脳の再開発です。
スクールなどでは先に公開しましたが、シンプルに言えばユニバーサルグラマーのリバース・エンジニアリングです。クリティカルエイジの硬い殻を上手に突き破ると、柔らかい可塑性のあるUG(ユニバーサルグラマー)にたどりつき、その蜜は各国語(I言語)に変換しうる柔らかさを持っているのではないかと夢想しています。
ちなみにこのときに重要なテクニックとして、アインシュタイン・メソッドがあります。
これまでの気功技術で近いのはEchoの感覚です。
ポイントは音です。トート神の愛した文字ではなく、音です。
ギリシャ語で息や魂を意味するプシュケー(Ψυχή:Psyche)とは、呼吸の音でした。
我々の日本語においても「いき」を「息」や「生き」と同音異義で使います。
*ナルキッソスを愛してしまった哀れなEchoは、ナルキッソスに無視され続ける辛さに、やせ細りすぎて最後には身体の厚みが1プランク長になってしまい、人間の観測を拒んでいます。日本ではやまびことかこだま(木霊)と名前を変えて生息しています。
文字から入ると、迷宮に入り、音から入ると、不思議な能力が手に入るというのが、今後やっていきたい方向性です。
パラダイムシフトについて語っているマイケル・ポランニーが(かれはパラダイムシフトではなく、暗黙知と言いますが)こんなことを語っています。
幼児の知性の目覚ましい発達について考えてみよう。幼児は強烈な信頼感に促されて、発言や大人の振る舞いのうちに隠された意味を推測するのだ。それが幼児が意味を把握する方法なのである。そして、そこまで教師や指導者に身を委ねることによって初めて、新しい歩みが一歩ずつ刻まれていくのである。聖アウグスティヌスも同様のことを述べている。彼はこう説いたのだ。「信じることがなければ、理解することもないだろう」(マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』)
*寺子屋「パラダイム論」のレジュメにも掲載しました!
すなわち、知る前に信じよということです。
わたしたちは少し大人になると、信じられないものはできないと考えがちです。
気功のような魔法の技も、カタコト多言語も同様です。でも、信じたいけど、、、、でも信じられないのです。
アリスは笑いました。「やってもむだです。」とアリス。
「ありえないことは信じられないもの。」
これはよく分かります。無邪気に子どものように、すべてを信じていては身が持たないからです。
ただこれと決めたことに関しては、むしろ信じてしまうほうが良いのです。
気功の加速学習のコツも同様です。
無論、「まといのば」を信じよということではありません。
たとえば、自分の目の前にある自分がつくった気の玉をとりあえず信じることです。
その手触りや感触やピリピリ感や重さ暑さをとりあえず信じてしまうことです。
その実在性を信じてしまうことです。
信じて(信じた振りでも良いのです!)、行動すると、結果が伴います。その結果はファクトです。我々が欲しいのは信仰ではなく、ファクトです。変わったという事実だけです。
変われば何でも良いので、欲しい結果が手に入れば何でも良いと考えて、プラグマティックにどんどん信じていくと良いのです。
「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕る猫は良い猫だ(不管黑猫白猫,捉到老鼠就是好猫)」(鄧小平)
「ありえないことは信じられないもの」と無邪気に言うアリスに対して、女王はこう答えます。
「まだお稽古が足りないのね」とクイーン。「わたしがあなたの年ぐらいだったころには、毎日三十分はお稽古しましたよ。そう、朝ごはん前に、ありえないことを六つも信じたことだってあります。」(鏡の国のアリス(角川文庫))
*赤の女王と言えばロイヤル・バレエの不思議の国のアリスを思い出しますね〜。
日本でも新国立劇場バレエ団が今年の冬にやりますね!楽しみです。
信じることによる結果を手にしたら、どんどんプラグマティックに信じていくことです。
自分が手帳に思わず書いてしまった奇想天外なゴールをまずすでに未来において達成したと信じることです。
まず信じることからしか、始まらないのです。
奇想天外であればあるほど信じるべきです。そして達成してしまった今、じゃあ、どうする?と考えることです(なぜ、達成したあとのことを考えるかと言えば、アインシュタインの言うとおり、未来は意外とすぐに来てしまうからです。達成したことを考えても仕方ないのです。ハッピーエンディングの次の日の心配をしましょう!)。
ちなみに、ゴール設定におけるダークサイド、もしくは悪夢とは、「ゴールが達成してしまったOrz」ということです。
かつてのゴールを気づいたら達成していたのであれば良いのです(かつてのゴールなので、今のゴールではないので)。
でもいま抱いているゴールを気づいたら達成してしまったら、相当に慌てましょう。
ゴールは達成してはいけないのです。達成しそうになったら、更新する必要があります。
更新し続けていれば、毎日種まきであり、毎日収穫です。
でも、気づいたら加速しています(間違って「まといのば」に絡んだりしたら、もっと加速します)。そしてふと気づいたら手持ちのゴールを達成してしまったら、それは悪夢であり、ダークサイドです。パラドキシカルですが、事実です。
それらのことをまず信じて、そしてまず結果を小さなところで手にして、どんどん味をしめましょう!筋肉や言語やダンスと同じで、練習すればするほど上手になります。
【リニューアル寺子屋第15回「ゲーデルの不完全性定理」】
【日時】 4月24日(火) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!22時半までやっていることも多いです(・_・;))
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】 3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と動きやすい服装
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