*個人的な話ですが、、まだ帰国していませんw
「日本に戻られたのですね!」とメッセージを頂きますが、まだ反対側です。
*ミスリードさせたかもしれませんが、昨日の記事は行きの飛行機の話しですねm(_ _)m
ニューヨークに来た目的である一番大きな事が終わったので、いまは少し気が楽です。
でも、「お家に帰るまでが遠足」と古来より言われるように、成田に戻るまでがアメリカです(そうなのか?)。
*仮面つながりで言えば、自分がアノニマス(匿名)として仮面をかぶるのがオフ・ブロードウェイミュージカルの「Sleep no more」。観客と舞台の境目が文字通りありません。たまに役者側にまわることすらも。
というわけで、ベタに「オペラ座の怪人」を観てきました。
若い頃にニューヨークに来た時もオペラ座の怪人を観たので、どんだけ好きなんだという感じですが、とても好きです。
オペラ座の怪人とはどんな話かと言えば、三角関係のもつれの物語です。
そもそも非モテをこじらせたら怪人になるというお話です。
非モテでも歌がうまくて、歌を教える才能にあふれて、オペラ座の地下を不法占拠して、オペラ座を脅迫し続けることができたら(月給2万フランと5番ボックス席の常時確保)、歌姫を恋人にできるかもというお話でした(違うかっ)。
その歌姫の初演時はあのサラ・ブライトマンです。
(コンサートで彼女の口からオペラ座の怪人のナンバーを聴いたときは感動しました)
作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーが、自身の妻であり(まだ無名だった)サラ・ブライトマンを周囲の反対を押し切って抜擢したのは有名な話しです。しかしそれが身内びいきではなく、正しかったことは、その後のサラ・ブライトマンの圧倒的な活躍によって証明されていると言えます。
今回のパンフレットでもサラ・ブライトマンの懐かしい初演時の写真が出ていましたが、まあ、とても美しいです。これだけ才能があって美貌があっても無名に甘んじなくてはいけなかったのがニューヨークの厳しいところであり、ショウビジネスの厳しいところだと思います。ですので、身内びいきと言われようが、大抜擢は正解です。
ロイド=ウェバーはサラ・ブライトマンにとっての怪人であったように思います(後に離婚していますし)。
オペラ座の怪人は、怪人と歌姫のクリスティーヌ、そして幼馴染であり怪人の恋敵であるラウルの三角関係を巡る物語です。
でも、気ままで自由で自分の欲望に忠実なクリスティーヌは、今はとりあえず暴力的な怪人を捨てましたが、そのうちにラウルを捨てるでしょう。
そもそもラウルは歌が上手なわけでもなく、歌を上手に教えられるというわけでもなく、中身が空っぽで、単に幼馴染だけの恋人です。きっと満足できなくなります。
Want toで生きるということは周りにとっては残酷なことです。
そしてラウルは中年になるころに、クリスティーヌへの愛情をこじらせて怪人になります(でも才能が無いので、オペラ座の怪人にはなれず、きっと裏町の怪人あたりに落ち着きます)。
*NYPD(ニューヨーク警察)の可愛らしいチョロQのようなパトカーを発見したと思ったら、、、三輪車まで!!
ちなみにチョロQはこちら。
という話をするつもりではなく、、、New York Timesに「NYで最も価値のある100ドルの使い道」と評されたというSleep no moreを観てきました!
Sleep no moreをオフ・ブロードウェイミュージカル!!!って紹介するのは違和感がありますねw
ちなみにそもそも最初はハリーポッターかアナと雪の女王(Frozen)を観ようと思ったのですが、ハリポタは二部制だったので(2回に分けて上演されます)時間的に片方しか見れないし、両方観ないと意味ないよとサイトにあったので次回にし、アナ雪も始まったばかりなのでもうしばらく続くと思うので次回にしました。
*セントラルパークにアリス像があるのはあまり知られていません(でも撮影はひっきりなしですが)。
そしてSleep no moreです。
もうめちゃくちゃすごいです!大絶賛です。
すごすぎます。
絶対に観た方が良いと思います。観るというより体験した方がいいです。
もうすごすぎました。
マクベス(シェイクスピア)とレベッカ(ヒッチコック)がベースになっている体験型のミュージカルです。
というか、何がすごいと言えば、お芝居の世界に自分たちも没入することを要求されることです。
ニューヨークのチェルシーにある廃ホテルをリノベーションして、100室以上の部屋を用いて、同時進行で物語が進みます。
Sex, Violence, death,loud noise,が文字通り目の前に展開します。目の前に展開するというか、観に行かないといけなく、役者が動いたら自分たちも移動しないと次を観ることができません。
それも狭い階段や通路をかなり全力疾走です。
観客は全員白いマスクをしており、演者と区別されます(黒いマスクをかぶるのがアシスタントです。入ってはいけないエリアなどを指示します)。
*タイムズスクエアにブラウンが
なんというか、未来の未来ですね。
VRで映画を撮るようになり、視点を動かしたり移動したりが可能になりましたが、その先の未来はこの「Sleep no more」になるのでしょう。
リアルに役者が演じ、それをリアルに目の前で観て、走り回り、幸運を祈る(全員が全員、観たいシーンを見れるわけではありません)。ともかく走ることです。6階まであるホテルを全館、縦横無尽に走り回るイメージです(まといのばでは未来の姿を多言語と運動と行っていますが、運動のイメージはひたすらに走ることです。チューリングも走りました)。
*これもまたよく走る映画でした。全編走り続けています。
*Netflixのオルタード・カーボンもまた多言語と身体能力の物語でした。裸が惜しげもなく乱用されるのもまたSleep no moreと同じです。
100ドル札を100回ほど使えば、そして走りまくり、頭を使いまくれば、ようやく意味が分かってくるのかもしれません。ミュージカルの中でも唯一割引や安売りをしない作品です(それだけリピーター率が高く、完売率も高いということで。僕も予定が無ければ今日も観たい。というか、予定を飛ばして昨日は観ました)
その凄さを、是非体験してください!!
Sleep no more. Macbeth does murder sleep.
(もう、眠るな!マクベスは眠りを殺した。)(マクベス2幕2場)
マクベスの心に響き渡る声を。マクベスは無垢な眠りを殺し、マクベスはもう穏やかに眠ることがないという。
ただし予習はかかさずに!!
予習しないで予見なしに楽しんだ方が良いという人もいますが、そんなことはないと思います。
オペラやバレエがそうであるように、ミュージカルもできれば映画もいろいろと予習しておいたほうが何倍も楽しめます!
マクベスとレベッカですね。
眠れなくなります( ー`дー´)キリッ
*NYと言えばよく使われる写真でお馴染みのロウアー・マンハッタンです。