アインシュタインには古くからの親友がいました。
その親友は、相対性理論のアイディアを一緒に議論するほどの仲で優秀な人でした。
しかし、その友人は自分自身では科学において何の成果もあげられませんでした。
アインシュタインとその友人が老年に達したときに、その友人の妻がアインシュタインにこう尋ねます。
「あんなに才能があるのにどうして自分の夫は科学上の業績を上げられなかったのでしょうか」と
それに対してアインシュタインの回答が秀逸です。
いやいや、もはや時間は後戻りができず、その理由を聞いても仕方ないのですが、、、それでも聞きたくなる奥様の気持ちは良く分かります。
それに対して、アインシュタインはこう答えます。
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「彼は良い人だからですよ」と。
大事なのでもう一度アインシュタイン博士に繰り返してもらいましょう!!
「彼は良い人だからですよ」と。
良い人ではどれほど才能があっても、科学上の業績を上げられないとアインシュタインは言ったわけです。
それに対して、チャイティンはそのとおりだなのと言います(いや、そもそもこのエピソードを紹介したのはチャイティンですが)。
ちなみにチャイティンって誰?って思う人もいるでしょう。
おそらくは25世紀の子供が名前を覚えているのはアインシュタインではなく、チャイティンであろうと言っておきます。
アインシュタインは新しい科学の人ではなく、古い科学の最後の人です。ニュートンからはじまった古典物理学の最後の人です(そして量子論の産みの親の一人ながら、その子供に対する激しい攻撃によって、我が子を千尋の谷に落として鍛えた人です。「神はサイコロを振らない」と)
チャイティンはゲーデルの不完全性定理を数学全般に渡って証明させた人です。すなわち、我々の知の認識を変更させた最後の人であり(ゲーデル、チューリングに続く最後の一人)、最初に数学全般に渡って成功させた人です。
それもコンピューターを用いて、数学という公理系の不完全性を証明しました。
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で、チャイティンはアインシュタインの意見に完全に同意します。
その上で、チャイティンは「狂信的でなくてはなりません。それはあなたの人生を破壊しますし、周りの人も迷惑するわけです」と言います。
それなりの代償は払わねばならず、ある問題に強迫的に取り組まなくてはならない、と言います。
ですから誰に対しても勧められる道ではない、と。
そのほとんどの時間は実際不愉快であり、苦労してやっているのに何もかもがおかしくて、何もうまくいかず、人生を無駄にしているのじゃないかと感じるもの、だそうです。
ただそれは報われる瞬間もあります。
そして、突然、光が見えるのです。問題を考える正しい方向がわかります。何もかもがあるべきところに落ち着くのです
(略)
頭が鋭くなって、以前よりもはるかに多くのことがわかるようになったという舞い上がる感じがするものです。それは素晴らしい瞬間です。苦労が報われます。神があなたの苦労に報いてくれるのです。
ただこれに続けてチャイティンは「ただし、それだけ幸運ならばということですが。」と付け加えるのを忘れません。
研究の殆どの時間は不愉快だとチャイティンは言います。
そして人生の中で輝ける時間は短いと。
アインシュタインは例外的だったと言います。なぜなら創造力にあふれた時期が10年も続いたからだ、と。
すなわち、1905年から1915年までです。
あの特殊相対性理論を含む5本の論文が発表された1905年から(そのうちの一本でノーベル賞も受賞します)、1915年の一般相対性理論までです。
アインシュタインですら、10年しか輝けないって、、、、、恐ろしいことです。
ダメ押しのように、シュレーディンガーの場合は、それより(10年より)もずっと短いです、と言います。
バレエの世界もそうですが、長いこと修練して、猛烈な可能性を縫って成功しても、活用できる時間はわずかです。
才能の世界は残酷です。
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ビットコインのマイニングと似ていて、全員が膨大なエネルギーを費やすものの、勝利するのは一握り(というか一人)です。ほとんどのエネルギーは無駄になります(その意味ではマイニングは少なくとも非効率なシステムです)。
ポイントは才能があっても、Crazyでなくてはいけないということです。
成功するには「狂信的でなくてはなりません」
「問題に強迫的に取り組まなくてはならないでしょう」し「傷口が開いたまま、あるいは、靴の中に入った小石を取り除けられないような」不愉快なほとんどの時間を過ごす覚悟と現実が必要です。そしてそれが報われるとは限らず、報われたとしても、幸運かどうかはわからないのです。
アインシュタインの有名な言葉である「権威に対する私の軽蔑を罰するために、運命は私を権威にしてしまった」を以前にも紹介しましたが、チャイティンも同じように言います。
チャイティンは幼いころはオペラやバレエや映画に、可愛いブエノスアイレスっ娘と一緒に行き、「ボッーとした問題に没頭した風変わりな数学者という人物像を笑い飛ばしていたもの」ですが、「神は復讐なさって、年月が経って、自分自身を見直してみたらなんと自分がそうなっていた」と。
ゲーデルも若い頃は、ウィーンのナイトクラブに入り浸り、そこでダンサーをしていた奥さんと会っています(ケインズもバレエ・リュスのバレリーナに恋に落ち、結婚しています)。
アインシュタインもプレイボーイでした。
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とは言え、Crazyに没頭する瞬間が必要で、「その努力の最小量子単位は生涯時間だと思う」とチャイティンは言います。
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*イケメンプレイボーイ時代のアインシュタイン
我々も何かを成し遂げたいなら、どこかで狂信的になる必要があり、狂信的でありましょう(それも生涯に渡って。それは自分の人生を破壊し、周りにも迷惑をかけるものですw)。
(でも、というか、だからこそ「社会的知性」は必須ですし、「隠れて生きる」ことも必須かと思います。少なくとも自分のおでこには「いい人」のレッテルを貼っておきましょう)
で、、、、ちょっと前置きが長くなったのですが、本稿のテーマは来週にせまったヒーラー養成スクールの紹介でした。
これまたCrazyな内容です。
ただその真に驚くべき内容を記述するには、、、あまりに余白がないので、、、、またの機会に改めます。
かなり面白いと思います。
これまでのコンテンツを根底から塗り替えます(ただ整合的です。抽象度が上がるだけです)。
カラダが変わり、心が変わり、技術が変わります!
お楽しみに!!!
【ヒーラー養成スクール2018「アルケミストのカラダ」】
【日時】 2月17日(土)13:00~18:00
2月18日(日)13:00~18:00
【場所】 東京四ツ谷の「まといのば」セミナールーム(最寄り駅丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅)
【受講料】 230,000円(銀行振込、もしくはPayPal決済可能です。Paypalでの10万円以上の決済はPayPalでの本人確認が必要です)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 ノートとペン、動きやすい服装
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