最近のセミナーでバレエをやっていない方たちに柔軟体操を教える機会がありましたw
フランシス・ベーコンは「知は力なり」と言いましたが、まさにその通りだと思います。
身体が硬いと思っている人は、思い込みか洗脳か呪いでしかないと思ったほうが良いです。
知識がなかっただけであり、身体のせいではないのです。
純粋にやり方を知らないだけで、やり方を知れば、気付いたらいつもストレッチをしてしまいますし、一般的には柔らかい人になってしまいます。
まあ、とは言え、基本的にストレッチはほどほどにしましょう(かつては禁止していましたし)。
というのも、ストレッチは正しくやらないと身体を壊しますし、正しくといってもやり過ぎもアウトです。理想的なのは、柔らかくなった状態を軽く維持するくらいです。柔らかくするためにストレッチするのではなく、単なる準備体操としてウォームアップとしてやるのが正解です(「でも硬いので、どうすればいいですか?」という人は、セッションなどに通って、プロに頼むのが良いです)。
というわけで、今回はさらっとストレッチというか身体の使い方のコツを紹介します。
基本的に身体の使い方は大きくわけて前、横、後ろしかありません。
前屈か側屈か後屈です。
まず横です。側屈ですね。
![]()
身体を真っ正直に真横に倒そうとすると、骨格上大変なことになります。ぶつかってしまいますし、怪我をします。
しかし、前屈をするような感覚で側屈をすると、あっさりと横に倒れます。
倒れたら、胸を開いて前を向きます。そのときに腰椎をねじります。
そして、手も真横ではなく、少し前にします。そうすると前から見ると綺麗なポーズが完成します。
![]()
*ヨガでは足を開きすぎるので、もう少し肩幅程度にせばめて、もっと綺麗にやりましょう(*^^*)
鏡で観てみると、自分の体内の感覚と写っている自分の姿の違和感が半端ないと思います。
これが体内感覚と現実の身体操作のズレです。ここがズレているので、我々は身体がうまく操作できません。アルゴリズムを現実に合わせることがポイントです。そうするとあっさりと高難度の身体操作が可能となります。
横に手を出すときも、アラセゴンに足を出すときも、少し前をこころがけます。
側屈に至っては身体感覚としては前屈に近いものがあります。
アラセゴンは少し前と覚えましょう。
横に出す時は前です。横は前とおぼえてください。
たとえば、Y字やI字ですと、もっと露骨に前屈のような感覚です。
「まといのば」でワークするときは、ヨガのチャイルドポーズを使います。正座してそのまま前屈します。その股関節の屈曲の感覚をよく覚えておいて、それを使います。
![]()
ですから、Y字、I字だとまさに横に上げるということは、股関節を屈曲させることであり、感覚としては前に折り曲げる(前屈)と同じです。
すなわち、横は前です。
![]()
次がアラベスクです。足を後ろに上げる技です。
そもそも構造上、足は後ろに上がらないようにできています。
我々人類は四足動物の成れの果てなので、直立二足歩行自体が90度近く足を後ろに蹴り上げている状態です(逆にだからこそ前屈のほうがいきやすいのです)。
![]()
では、なぜ、足を上げることが可能なのでしょう?
正確にはなぜ、足を高く後ろに上げるように見えるのでしょう?
![]()
よく見ると、骨盤に対して足はほとんど上がっていません。
足が上がっているように見えるのは、地面に対してであり、骨盤に対してではありません。
ということは、骨盤を前傾させれば良いということが分かります。骨盤の前傾とは平たく言えば出っ尻ということです。ではどうやって出っ尻にすればいいかと言えば、単純です。
腰椎の屈曲です。
重心を前に移動させ、腰椎を屈曲させれば、骨盤は前傾します。骨盤が前に傾けば、股関節を普通に伸展するだけで(足を後ろに伸ばすだけで)足が高く上がったように見えます。
しかしこれだけではなく、実は外転を使います。
外転というのは、足を外に開くことです。
![]()
*外転のイメージとしてはパラレルポジションで横にタンジュするような感じです。
すなわち、中殿筋で外転させるようなイメージです。
これについて詳しくは昨日のRayの記事「アラベスクのコツは中臀筋?!〜Yogaのアーサナを用いて理解できます(^^)」を参照してください!
ですから、アラベスクはお尻の横を使います。もちろん脊椎の屈曲も。
「後ろは横」なのです。
そして前屈ですが、多くの人が背中や腰で折り曲げようとします。
もしくは首(頚椎)を折り曲げようとしています。
背骨は確かに柔らかいのですが、そこまでの柔軟性はありません。
膝を意識して、膝の少し上で折るつもりで、身体を折り曲げましょう。
前屈は基本的に股関節の屈曲です。股関節は膝関節の上の関節です。
しかし股関節を意識すると、骨盤で折ろうとしたり、腰仙関節を折ろうとします。無茶です。
ですので、膝関節の少し上で折ると思うとうまくいきます。
![]()
何かを付け足すのではなく、無駄な努力を引くことで、結果に結びつきます。
股関節の感覚が良くわからない人は、腿を上げてみるといいです。そのときに折れているのが股関節です。
先日のセミナーではちらっと開脚前屈についてもやりました。
身体を長年鍛えている方も多く、そういう人はちょっとしたヒントで一気に身体が変わります。其の意味で長年の苦労は無駄ではないのです。
開脚のポイントはシンプルで、開脚は股関節の外転ではなく、屈曲であるということです。
ここが大きなポイントです。
繰り返しますが、外転ではなく屈曲です。
足を開こうとするのではなく、足を(というか股関節を)折り曲げようとするということです。そのときにお腹に力を入れます。
![]()
足を無理に開こう開こうとすると、身体は壊れます。
股関節に対して、大腿骨が上方にあるようにして、股関節を屈曲させるのがコツです。
![]()
*多くの人がこの図で言うと、身体の水平面より下側に足を置いて開こうとしがちです。それは危険です。
続けて最後に、サクッと前後開脚です。
前後開脚のポイントは骨盤のねじりです。骨盤は前後に傾いており、腰椎でねじって身体を真っ直ぐにみせかけています。ただアン・ドゥオールという外旋をうまく使うと骨盤の負担が減ります。そうすると骨盤を真っ直ぐにしたように見せることができます。
そうすると前脚は屈曲、後ろ脚は外転となり、負担が減るということです。
今回は四肢に注目しまして解説しましたが、最大のポイントは体幹です。
体幹のコントロールがあって、それが四肢を決めます。
ただ体幹のコントロール以前に、四肢のポジションが異なることに気づくのが第一歩です。
横は前であり、後ろは横であり、前は下です。
![]()
*またヨガスクールを再開したいですね〜
*ちなみにRayヨガスクールは今週末開校です!!女性限定です!
フランシス・ベーコンは「知は力なり」と言いましたが、まさにその通りだと思います。
身体が硬いと思っている人は、思い込みか洗脳か呪いでしかないと思ったほうが良いです。
知識がなかっただけであり、身体のせいではないのです。
純粋にやり方を知らないだけで、やり方を知れば、気付いたらいつもストレッチをしてしまいますし、一般的には柔らかい人になってしまいます。
まあ、とは言え、基本的にストレッチはほどほどにしましょう(かつては禁止していましたし)。
というのも、ストレッチは正しくやらないと身体を壊しますし、正しくといってもやり過ぎもアウトです。理想的なのは、柔らかくなった状態を軽く維持するくらいです。柔らかくするためにストレッチするのではなく、単なる準備体操としてウォームアップとしてやるのが正解です(「でも硬いので、どうすればいいですか?」という人は、セッションなどに通って、プロに頼むのが良いです)。
というわけで、今回はさらっとストレッチというか身体の使い方のコツを紹介します。
基本的に身体の使い方は大きくわけて前、横、後ろしかありません。
前屈か側屈か後屈です。
まず横です。側屈ですね。

身体を真っ正直に真横に倒そうとすると、骨格上大変なことになります。ぶつかってしまいますし、怪我をします。
しかし、前屈をするような感覚で側屈をすると、あっさりと横に倒れます。
倒れたら、胸を開いて前を向きます。そのときに腰椎をねじります。
そして、手も真横ではなく、少し前にします。そうすると前から見ると綺麗なポーズが完成します。

*ヨガでは足を開きすぎるので、もう少し肩幅程度にせばめて、もっと綺麗にやりましょう(*^^*)
鏡で観てみると、自分の体内の感覚と写っている自分の姿の違和感が半端ないと思います。
これが体内感覚と現実の身体操作のズレです。ここがズレているので、我々は身体がうまく操作できません。アルゴリズムを現実に合わせることがポイントです。そうするとあっさりと高難度の身体操作が可能となります。
横に手を出すときも、アラセゴンに足を出すときも、少し前をこころがけます。
側屈に至っては身体感覚としては前屈に近いものがあります。
アラセゴンは少し前と覚えましょう。
横に出す時は前です。横は前とおぼえてください。
たとえば、Y字やI字ですと、もっと露骨に前屈のような感覚です。
「まといのば」でワークするときは、ヨガのチャイルドポーズを使います。正座してそのまま前屈します。その股関節の屈曲の感覚をよく覚えておいて、それを使います。

ですから、Y字、I字だとまさに横に上げるということは、股関節を屈曲させることであり、感覚としては前に折り曲げる(前屈)と同じです。
すなわち、横は前です。

次がアラベスクです。足を後ろに上げる技です。
そもそも構造上、足は後ろに上がらないようにできています。
我々人類は四足動物の成れの果てなので、直立二足歩行自体が90度近く足を後ろに蹴り上げている状態です(逆にだからこそ前屈のほうがいきやすいのです)。

では、なぜ、足を上げることが可能なのでしょう?
正確にはなぜ、足を高く後ろに上げるように見えるのでしょう?

よく見ると、骨盤に対して足はほとんど上がっていません。
足が上がっているように見えるのは、地面に対してであり、骨盤に対してではありません。
ということは、骨盤を前傾させれば良いということが分かります。骨盤の前傾とは平たく言えば出っ尻ということです。ではどうやって出っ尻にすればいいかと言えば、単純です。
腰椎の屈曲です。
重心を前に移動させ、腰椎を屈曲させれば、骨盤は前傾します。骨盤が前に傾けば、股関節を普通に伸展するだけで(足を後ろに伸ばすだけで)足が高く上がったように見えます。
しかしこれだけではなく、実は外転を使います。
外転というのは、足を外に開くことです。

*外転のイメージとしてはパラレルポジションで横にタンジュするような感じです。
すなわち、中殿筋で外転させるようなイメージです。
これについて詳しくは昨日のRayの記事「アラベスクのコツは中臀筋?!〜Yogaのアーサナを用いて理解できます(^^)」を参照してください!
ですから、アラベスクはお尻の横を使います。もちろん脊椎の屈曲も。
「後ろは横」なのです。
そして前屈ですが、多くの人が背中や腰で折り曲げようとします。
もしくは首(頚椎)を折り曲げようとしています。
背骨は確かに柔らかいのですが、そこまでの柔軟性はありません。
膝を意識して、膝の少し上で折るつもりで、身体を折り曲げましょう。
前屈は基本的に股関節の屈曲です。股関節は膝関節の上の関節です。
しかし股関節を意識すると、骨盤で折ろうとしたり、腰仙関節を折ろうとします。無茶です。
ですので、膝関節の少し上で折ると思うとうまくいきます。

何かを付け足すのではなく、無駄な努力を引くことで、結果に結びつきます。
股関節の感覚が良くわからない人は、腿を上げてみるといいです。そのときに折れているのが股関節です。
先日のセミナーではちらっと開脚前屈についてもやりました。
身体を長年鍛えている方も多く、そういう人はちょっとしたヒントで一気に身体が変わります。其の意味で長年の苦労は無駄ではないのです。
開脚のポイントはシンプルで、開脚は股関節の外転ではなく、屈曲であるということです。
ここが大きなポイントです。
繰り返しますが、外転ではなく屈曲です。
足を開こうとするのではなく、足を(というか股関節を)折り曲げようとするということです。そのときにお腹に力を入れます。

足を無理に開こう開こうとすると、身体は壊れます。
股関節に対して、大腿骨が上方にあるようにして、股関節を屈曲させるのがコツです。

*多くの人がこの図で言うと、身体の水平面より下側に足を置いて開こうとしがちです。それは危険です。
続けて最後に、サクッと前後開脚です。
前後開脚のポイントは骨盤のねじりです。骨盤は前後に傾いており、腰椎でねじって身体を真っ直ぐにみせかけています。ただアン・ドゥオールという外旋をうまく使うと骨盤の負担が減ります。そうすると骨盤を真っ直ぐにしたように見せることができます。
そうすると前脚は屈曲、後ろ脚は外転となり、負担が減るということです。
今回は四肢に注目しまして解説しましたが、最大のポイントは体幹です。
体幹のコントロールがあって、それが四肢を決めます。
ただ体幹のコントロール以前に、四肢のポジションが異なることに気づくのが第一歩です。
横は前であり、後ろは横であり、前は下です。

*またヨガスクールを再開したいですね〜
*ちなみにRayヨガスクールは今週末開校です!!女性限定です!