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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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サタンとはあらゆる罪業、あらゆる堕落、要するにあらゆる欠陥の擬人化である(エリファス・レヴィ)

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*本日2月27日(月)は寺子屋「シンプルな金融工学」追加開催です!!!金融工学の本丸であるブラック・ショールズ理論に迫りましょう!!
〈追加開催!!〉2月27日(月)寺子屋「シンプルな金融工学 〜金融資本主義の根源に迫る〜」

*明日2月28日(火)は寺子屋リニューアル版「微分・積分」です!!
ちなみにこちらも一週間後の3月7日(火)に追加開催します!!移動してくださる方、歓迎です!!もちろん明日の飛び込み参加も歓迎です!!

2月28日(火)寺子屋リニューアル版第2回「微分・積分 〜ビブンセキブンイイキブンからシュレディンガー方程式の導出まで〜」
〈緊急追加開催決定〉3月7日(火)寺子屋リニューアル版第2回「微分・積分 〜ビブンセキブンイイキブンからシュレディンガー方程式の導出まで〜」


*魔術師養成スクールの追加開催を3月11日(土)、12日(日)に開催します!!(受講資格はスクール修了生に限定します!)
3月11日(土)12日(日) 魔術師養成スクール 〜白魔術、黒魔術。古代悪魔学から悪魔召喚、そして使役まで〜(23万円)

*オンラインレコード第7弾は3月17日(金)に開催です!!!こちらもお楽しみに!!
*気功の通信講座であるOnLine ReCordは現在第4弾まで配信中です!!繰り返し視聴して、圧倒的なヒーラーを目指しましょう!!(1講座3万円)
第5弾、第6弾は近日配信します!お待たせして申し訳ありません!!

3月のはじめての気功とまといのば講座はすべて火曜日開催です!
3月14日、21日、28日です!!

*そして、お待たせしました!!!現代の安倍晴明になるための陰陽師養成スクールは3月25日(土)、26日(日)開催です!!!!
鬼と死霊、悪霊と生霊に満ち満ちた中世の闇は現代にまでその影を伸ばしています。
式神と印を駆使して、この残虐な世界を生き延びるためのたしかなツールを手にしましょう!!
【初開催!!】陰陽師養成スクール 〜鬼と悪霊と死霊と生霊に満ち満ちた世界を、式神と印を駆使して爽やかに生き抜く!〜(3月25日、26日 23万円)

3月もガツガツと学び、ガンガン成長しましょう!!お楽しみに!!!





今日はフリーメイスンリーの日本グランドロッジのオープンハウスだったそうで、魔術師養成スクールでも、メイスンの秘密の握手について少し学びました。

ちなみにイルミナティもSNSデビューしています。HPも




魔術の歴史は古代にまで遡るとは言え、近代魔術を大成したのはエリファス・レヴィであり、その生まれ変わりと自称し派手に活躍したくクローリー、そして薔薇十字団の秘密を継いだGolden Dawnの秘蹟を暴いたイスラエル・リガルディーの3名が偉大な功績を残したことは事実です。


*自らにユダヤ的名前を命名することで、魔術師へと鞍替えしたエリファス・レヴィ


*アレイスター・クロウリー。アーティストには絶大な人気があり、ファンの中にはデヴィッド・ボウイもいます。ビートルズの『サージェント・ペパーズ』のジャケットにも姿を見せています。


*アレイスター・クロウリーの秘書であり弟子。黄金の夜明け団の秘儀を公開したことで、魔術界に衝撃を与えます。


もちろんその前にヘルメティックカバラの伝統があり、薔薇十字宣言に結実し、薔薇十字団ができたのは事実ですし、呪術も錬金術も魔術も占星術もそれぞれがそれぞれの秘密結社の中で受け継がれてきました。
それを集大成して、高い抽象度でまとめあげたのがエリファス・レヴィの功績です。そこから学ぶことができる我々は幸いです。エリファス・レヴィもクローリーもリガルディもそうですし、多くの魔術師たちも口を揃えるのは魔術は古代の科学であるということです。

科学ということで言えば、オンラインレコードの第2弾「魔法の時間」でもテーマとなったアーサー・C・クラークの三法則の3番目を思い出します。

十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。

まさに、我々は古代の科学技術を学び直し、それを現代的な感覚で捉え直して、より素早くより深く学ぶことが可能になっています。

文明は進歩しましたが、心は石器時代からそれほど変わっていません。進化生物学者にいわせれば、石器時代の人間が現代文明の中に放り出されたのが我々だそうです。脳は進化していません(だからこそ不適応が起こります)。

だからこそ、魔術は古くて新しい有効な科学なのです。


今回の魔術師養成スクールのテーマはシンプルでした。

第一に悪魔学をきちんと修めること。もちろんそのためには聖書学、神学、グノーシス主義、ギリシャ神話、比較神話学の最低限の知識は必要です。そして必須項目は悪魔学です。
白魔術や黒魔術などのスケールの小さい火遊びを避けて、本気のMagi(魔法遣い:賢人)を目指すスクールでしたので、それなりに気合の入った方々が集まり、高いレベルでスクールを開校できました。

実際、こちらが想定していたよりはるかに先に進むことができて、楽しいスクールでした。受講生の皆さんは相当な脳疲労と肉体疲労だったかと思いますので、十分に休息を取ってください!!(*^^*)


ただ重要なポイントは、古代悪魔学から現代のエリファス・レヴィたちまでもが口を揃えて言う「サタンとは影である」という楔(くさび)です。

これは何度も何度も繰り返されています。

まずはエリファス・レヴィの絶叫を聞きましょう。
重要なことなので、何度も何度も繰り返されます。

われわれキリスト教徒の間に今日(こんにち)でもまだ尾を引いているマニ教の名残りを一掃するために、優れた人格としての、また権威としての「魔王(サタン)」などといったものは存在しないということをここで声を大にして叫んでおきたい。「魔王(サタン)」とはあらゆる罪業、あらゆる堕落、要するにあらゆる欠陥の擬人化である。(p.171 エリファス・レヴィ『高等魔術の教理と祭儀』祭儀篇)

マニ教と言えば、アウグスティヌスに若い頃にハマるのがマニ教です。
マニ教はゾロアスター、グノーシス、キリスト教、ユダヤ教のキメラで、仏教も取り込んだ世界宗教でした。

*肉の欲にまみれた若い時代を経て、パウロのロマ書の一節「イエス・キリストを着なさい」に改心し、キリスト教の最大の教父のひとりとなりました。
*ちなみにVeritus(真理)の光が射し込むこの絵がクリフォトのイメージです。
*マニ教から離れた理由は、ネオプラトニズムを学んだからであり、キリスト教は一気にプラトニズムに傾倒していきます。プラトニズムこそがヘルメス思想の源流でもあります。


古代悪魔学においても、サタンの特質はフィクションと喝破します。

(引用開始)アウグスティヌスとミルトンが明らかにしているように、サタンは自分自身が独立した存在であると夢想するときに、最も致命的な誤りを犯す。語それ自体の意味から言ってサタンの特質は虚構(フィクション)ということなのである。(引用終了)(N・フォーサイス 古代悪魔学 サタンと闘争神話 序章)

語源についても、いろいろな議論がありますが、そのオリジナルに戻るならば、悪というニュアンスは消えてなくなります。

ヘブル語のstnは母音がついてsatanとなり、英語のopponent(敵対者)に近い意味を表すが、その根本にある意味は「道をふさぐ」、「じゃまをする」ということである。(略)七〇人訳聖書(セプトウアギンタ)(ギリシャ語訳)はここでendiabolleinという語を用いているが、その根本にある意味はやはり「道をふさぐように何かを置くこと」である。diabolosというのは、diaballeinという動詞の表わす行為をなす人物である。satanおよびdiabolosという単語
クォ・ヴァディスは、同様に不快な意味に進んでいったけれど、バラムのロバの挿話は、そのどちらの単語にも必要悪など付随しない、ということを示している。もし道が悪ければ、障害物はあってよいのだ。
(同pp.154-155)


ここで思い出すのはソクラテスです。

ソクラテスは下級霊を使役していたことを、公の場で認めています。それは子供の頃からはじまり、そして死に至るまで共にありました。


*真ん中にいる元気なおじいちゃんがソクラテス。死刑が執行される直前です(執行と言っても自殺であり、毒人参ジュースを飲みます)。
*ソクラテスは結婚をすすめます。「良い妻を娶れば、幸福であろうし、悪い妻を娶っても哲学者になれる」などと不埒(ふらち)なことを言っています。生計を支えていたのは後世に悪妻と言われたクサンチッペでした。ソクラテスご本人は街で若い青年をたぶらかしてばかりでした。


そもそもソクラテスがソクラテスになったのは、アテナイのデルフォイの神託によってでした。
特に神殿の門に書かれていた言葉はソクラテスの座右の銘であり、ソクラテスの言葉として知られているほどです。
そこには、γνῶθι σεαυτόν(グノーティ・セアウトン)と書かれています。英語では、Know thyself
(汝自身を知れ)です。

それ以前にデーモンが耳元でささやいていたそうです。そのデーモンは何をささやいていたかと言えば、「そちらには行ってはいけない」ということです。というか、それのみをささやいていたそうです。
道を外れそうになると、修正してくれる存在として、デーモンを飼っていたのです(だからこそ、人民裁判において、自分が死刑になることがわかっていても、弁論をやめなかったのは、デーモンが止めなかったからです)。

すなわち、ソクラテスのデーモンは定義どおり「邪魔をする」存在であり、間違った道を歩もうとするのは邪魔しました。


とは言え、フィクションとか、欠陥の擬人化とか、コンプレックスの人格化(リガルディ)を真に受けすぎては魔術ができなくなります。これらは楔(くさび)です。

そして魔術を本気でやればすぐに分かりますが、悪魔はフィクションとか虚構とか、実在しないとは全く言えないことが分かります。

理論的にはフィクションながら、体感としては猛烈な実在性があります。

この矛盾はどう解かれるのでしょう??
(バフォメットの左手にはSolveと書いてあります。これは錬金術の言葉です)


*Solve et Coagula(溶かして固めよ)とは錬金術っぽい言葉。今風に言えば分析と統合でしょうか?


このカラクリはシンプルです。

我々もまた影でしかないということです。

物理空間にも土台があるか無いかの違いしかなく、我々もまた影であり、サタンもまた影です。影同士が互いの実在性を感じるのは当然と言えます。

とすると、我々はグノーシスの神話を思い出します。超越神の影が最初の人であるバルベーロ、その子供たちにソフィア(ロゴス)がいて、彼女が単体生殖で試しに身ごもったのがヤオトバルトでした。有性生殖を嫌い、バルベーロの真似をして単体生殖したら怪物を身ごもってしまったので、出産する前にプレローマ界(イデア界)から追い出します。

プレローマ界の外でひとり存在したのが怪物ヤオトバルトです。悪の存在であり、それが次々と自らの影を生み出し、天使と名付けます。ソフィアの血を引くだけに、次々とありとあらゆるものを創造し、最後に土からアダムを創ります。
そして、「我は妬む神なり」とつぶやきます。
アダムの末裔たちはこの創造神をヤオトバルトと言わずヤハウェと呼び崇めます。しかし理不尽な怪物であることがヘブライ語聖書にはたくさん書かれます。
グノーシス主義によれば、我々の世界が悪に満ち満ちているのは、悪魔が創り上げた世界だからです。
しかし、我々は鏡に写った自分を追いかけていくことでプレローマ界に戻り、最高神に至ることができます(これを認識=グノーシスと呼びます)。なぜなら我々は神の鏡に写った影の影の影の影でしかないからです。

というわけで、ここで一曲。
マイケル・ジャクソンで「鏡の中の人」(グノーシス版)です!(グノーシスというのは冗談ですw)


*あえて日本語歌詞付きで(*^^*)


そんなわけで、壮大なテーマを手の平の上に乗せつつ(ついでにサタンも)、ヤオトバルトを創造神にいだき、悪に満ち満ちている世界を楽しく生き抜きましょう!!!


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