*今月末はいよいよ魔術師養成スクール!!!
そしてオンラインレコードの公開収録も今週金曜日です!!
そして、3月のセミナー予定ももう公開しなくてはと思っています!!!!
*気功の通信講座であるOnLine ReCordは現在第4弾まで配信中です!!繰り返し視聴して、圧倒的なヒーラーを目指しましょう!!(1講座3万円)
2月17日(金)オンラインレコード第6弾「ラポールと人間関係としあわせのカタチ」
2月21日(火)まといのば講座「インセプション」
2月24日(金)寺子屋「シンプルな金融工学 〜金融資本主義の根源に迫る〜」
2月25日(土)26日(日) 魔術師養成スクール 〜白魔術、黒魔術。古代悪魔学から悪魔召喚、そして使役まで〜(23万円)
2月28日(火)寺子屋リニューアル版第2回「微積 〜ビブンセキブンイイキブンからシュレディンガー方程式の導出まで〜」
ガツガツと学び、ガンガン成長しましょう!!お楽しみに!!!
昨日の美肌クリームセミナーでは面白い質問からスタートしましたので、それを紹介します!!
ポイントは筋トレをすると身体が硬くなり、パフォーマンスが低下し、怪我をしやすくなる、、、、という話しです。
厳密に言えば、そう感じるということです(実際にそのような現象も起こります)。
「まといのば」の基本的なスタンスとしては、正しいフォームで適切な過負荷のトレーニングは最短距離で肉体を変えると確信しています。
たとえば、身体を柔らかくしたい、柔軟性のレベルを引き上げたいと思ったら、筋トレが最高の方法です。パフォーマンスのレベルを上げたければ、筋トレですし、怪我防止には筋トレです。もちろんその種目にあった特異的なトレーニングは必須ですが、基礎力をあげるには、筋トレは有効です。
実際に「まといのば」の講座やRayでのセッション(やRayZap)では、筋トレを導入することで、圧倒的な柔らかさを次々と実現しています。その結果は驚くほどです。
ただ、体感として、筋トレをすると身体が硬くなる、、、という感覚を持つ人が多いのは事実ですし、その感覚そして実際に硬くなった身体が存在するのもまた事実です。厄介です。
ここには、どんなパラドックスがあるのでしょうか?
パラドックスというのはギリシャ語由来の言葉で背理などと訳します。矛盾にも見えますが矛盾とはちょっと違います。
ちなみに、パラドックスから哲学、数学、科学を見ると、非常にスッキリといろいろなことが見えてきます(たとえば、嘘つきのパラドックスは旧約聖書のクレタ人の話から、ラッセルのパラドックス、不完全性定理、チューリングの停止性問題、チャイティンの停止確率と串刺しに学べます。先日の寺子屋「論理学」のテーマでもありました)。
*白雪姫に憧れ、毒リンゴを食べて自殺したアラン・チューリング
ここでの筋トレのパラドックスはシンプルです。
なぜ、柔軟性やパフォーマンスの向上に有効で、怪我の防止につながるとされる筋トレがその逆の結果である柔軟性やパフォーマンスの低下、そして怪我につながるのか、、、ということです。
ただ一応、前提とするのは、ここで言う筋トレというのは厳密にデザインされた正しいフォームでの正しい負荷での過負荷漸進トレーニングのことを指します。闇雲なトレーニングは闇夜の鉄砲と同じで、なかなか的には当たりません。むしろ危険です。
それを前提として、この正しいフォームと正しい負荷による過負荷漸進トレーニングであっても、残念ながら、柔軟性やパフォーマンスの低下、そして怪我につながることがあります。なぜでしょう?
多くの人は、うまくトレーニングができたとしても、ここでつまずきます(ほとんどの場合は、正しいフォームで正しい負荷でトレーニングをすることが難しすぎて、間違ったフォームか、もしくは軽すぎる負荷、もしくは重すぎる負荷でトレーニングの効果を得ることなく離脱してしまいます)。
この段階を奇跡的な幸運で通過できたとしても、次のフェイズがあります。
(ちなみに最近、様々な方のトレーニングを指導していて思うのは、バレエでもダンスでもアスリートでも同じですが、正確なフォーム、正確な負荷、正確な刺激を意識して筋トレを教わっていることがあまりに少ないということです。たしかに身体に関して言えば、習うより慣れろという部分は大きいのですが、それにしても基礎が抜けてしまっていると、ザルで水をすくうようになってしまいます。バレエも同様です。
せっかくの時間とエネルギーが無駄になってしまいます。投資効率を高めるような知識と鍛錬が必要かと思います。そして、それをうまくやれば、身体は驚くほど反応してくれますし、変わります)。
*開脚は股関節の外転だと思われがちですし、実際に足を開いていくイメージがあります。しかし実際は外転ではなく、屈曲が近いのです。股関節を折る運動であり、外側に開く運動では無いのです。それが直感的にわかると、一気に開脚が進みます。アイデアが間違っていると、どんなに練習してもむしろ壊すだけです。
*同様にアラベスクは股関節の伸展はたしかにMAXまでやっているのですが、その効果はデリエールデガジェレベルでしかありません。アラベスクのポイントは股関節の外転であり、腰椎の伸展です。これも闇雲に足をあげようとすると、上がらず、熱心であればあるほど必然的に身体を壊します。
まとめると、正しい筋トレをすれば、柔軟性も向上し、パフォーマンスも向上し、怪我も防止されるはずなのに、なぜ正しい筋トレをしているにもかかわらず、柔軟性が低下し、パフォーマンスが低下し、怪我をしたり、怪我をしそうになるのか、、、というパラドックスです。
これは非常にシンプルです。
たとえばある競技なり、ダンスやバレエ、武術に打ち込んでいる人は、フィジカルエリートである場合が少なくありません。そして特異的な動きを鍛錬してきており、身体はそれに順応しています。
バレエなどではコンテンポラリーの振り付けをもらうとその日と翌日は猛烈な筋肉痛におそわれます(しかしすぐに慣れます。すぐに筋肉痛にならなくなります)。
日々、疲労がたまっても、何年も経験しているので、すぐに解消させる術を知っています。
*同じ動きを何年も鍛錬しているということは、その精度は上がるものの、決して過負荷ではないということです(過負荷だから良いわけではありません。目的次第です)。
しかし筋トレはある意味で純粋で濃縮された筋肉に特化したトレーニングです。筋肥大させ、筋力をつけ、可動域を増やすことに純粋に特化したトレーニングです。適切なフォームと適切な負荷によって、その精度を極限に高めてあります(だからこそ最もコストパフォーマンスが高いと言えます)。
その結果として、、、筋疲労が起こります。これは当然です。疲労物質がたまり、筋肉が回復と超回復の過程に入らなければいけないほどに傷つきます。
そしてそこにはいわば「見えない筋肉痛」があるのです。
見えないということは、痛くなく、不都合がない筋肉痛が存在するということです。
ポイントはこの「見えない筋肉痛」が本当に目に見えないということです。感じないのです。全く意識に上らないのです。
もちろんわかりやすい目に見える筋肉痛には気付きます。足のトレーニングをして、翌日立てないことは良くあるでしょう。胸のトレーニングをしたあとは、寝た状態からは手ではなく、腹筋で起き上がる術を覚えます。
こういう大きな筋肉痛は問題ないのです。
ポイントは小さな「見えない筋肉痛」です。この見えない筋肉痛が厄介です。何が厄介かと言えば「見えないこと」が厄介なのです。
大きな筋肉痛が解消されてくると、もう筋肉痛は存在し無いものと脳は考えます。
そして何か動こうとすると、見えない筋肉痛がその動きをはばみます。
身体は痛みを感じて抑制しようとするのですが、脳は筋肉痛は無いと思っているので、なぜ動きが硬くなったのか不思議に思うのです。
これがパラドックスのカラクリです。
脳と身体が別々のリアリティを生きているのです。
身体にとっては筋肉痛がたくさんあって、それを解消しながら、動くのが必然なのですが、脳にとっては筋肉痛など微塵もないので、どんどん動けるはずだと思いこんでしまうのです。
ブレーキがかかっているのに、アクセルを踏んでいるようなものです。
我々はまずブレーキを解除するべきです。
すなわち、「見えない筋肉痛」を見えるようにして、そしてその解消につとめます。
筋肉痛が見えれば、柔軟性が低下したのではなく、いまは筋肉痛があってうまく動けないだけなのだと分かります(「痛み」は休めのサインです。回復のサインです)。
*トレーニング以上に大切なのが栄養と回復です。そして栄養と回復はトレーニングより難しいです。
ではなぜ筋肉痛なのに、痛みが意識に上らないのでしょう。
これは単純です。
質問の仕方を変えるべきです。
我々はそもそも鈍いので、ほとんどの痛みは意識に上ることは無いと思ったほうが良いのです。筋肉痛が分かるというのはすごいことで、怪我の痛みすら、意識に上がらないことが多いのです。もっと言えば骨折すら気づかない人もいます。
ですから、筋トレをして、柔軟性が落ちているわけでも、パフォーマンスが落ちているわけでもないのです。筋肉痛で動けないのを、筋トレのせいで筋肉が硬くなったと間違った推論に飛びついただけなのです。
ただ我々はいったんある仮説を受け入れると、そちらのバイアスがかかるので、どんどんその仮説を強める方向にエビデンスを集め、身体もそう反応してしまいます。
冷静に「見えない筋肉痛」を見るようにすれば、筋トレによって驚くほど効率的に身体を柔らかくし、パフォーマンスを向上させ、怪我を防止することができます!!!!
(おっと、怪我が増えるわけについて書き忘れていましたが、このブログの余白があまりにも少ないので、今度書きます。この問題もまた深刻です)。
*バレエは徹底的な鍛錬が不可欠ですが、その土台となるのは知識です。効率良く鍛錬するためにも知識が必要です。まさに「知は力なり(ベーコン)」です。
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「筋トレをすると身体が硬くなるんですけど、、、、」のパラドックスとそのカラクリ
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