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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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整体師がまず観るべきは骨格の歪みでも筋肉の拘縮でもなく、クライアントの内部表現とゴール。

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整体師がまず観るべきはクライアントの内部表現であり、ゴールです。

 

僕らはすぐに身体に飛びついてしまいがちですが、まずは落ち着いて相手の心に寄り添いましょう。

心を正確に読み解き、ゴールを正確に読み解くことからスタートします。

(とは言え、それだけのためには、それほどの時間は無いですので、実際の施術と同時並行です)

 

 

内部表現というのは雑多な情報の集積ですが、ランダムに散っていた砂鉄が磁石によって美しく整頓されるように重要性関数によって、その情報は再整理されます。

磁石を動かすと、砂鉄の模様が変わるように、重要性を変えたり、動かしたりすると、内部表現の模様も変わります。

 

ですので、術者としては、その磁石をなるべく大きく(そしてなるべく深く)動かすことです。より深いところのより影響力の大きい磁石を見つけることが肝要です。

磁石を動かしながら、会話を続けていると、その人(クライアント)が意図していない重要性関数が見えてきます。重要性関数というのは、価値観とか、信念体系(ブリーフシステム)と言い換えても良いものです。

 

 

術者が聞くべきはまず「なぜ、あなたはここにいるのですか?」という質問です。

もちろんこれは「あなたはどこから来て、どこへ行くのですか?」みたいな哲学的な質問ではなく、何を求めて自分の施術(セッション)に来たのかを質問しましょう。

 

痛みの緩和なのか、可動域の改善なのか、気功を体験したかったのか、人生に悩んで解決を求めてか、、、いろいろなパターンが考えられます。

 

なるべく表層の言葉に惑わされず、深い「磁石」を探しましょう。

 

ただどのようなゴールを持ってきたとしても、なるべくフィードバックは客観的に身体で取れるようにデザインします。ROM(可動域)の改善ですね。

 

というか、動かない部分が動くようになるだけでも、幸福度は上がります。

動かしにくい部分が動くようになると、自然治癒が始まります。

 

川の水が淀むと濁るように、身体も動かさないとダメになります。

 

マグロではないですが、我々は動き続けないとダメなようにできているのです。

 

 

しかし、動き続けないと苦しいにも関わらず我慢はできます。我慢し続けた結果が今の状態です。

ただ、あまりに長く動かないでいたので、何が我慢で、どこが動かないのかが分からなくなっているのが現状です。

ですので、それを教えながら、改善しながら、クライアントのゴールを次々と達成させていきましょう。

 

これが第一フェイズです。土台となるものです。

ゴールであり、内部表現書き換えであり、言語誘導です。

Echoを中心として、これはずっと続きます。

 

そして驚くべきことに、これだけに長けたとしても、かなり高いレベルのヒーラーにはなれます。

腰痛を取り、股関節の可動域を改善させ、運動障害を克服させることは可能です。

(ただここをBoot Campでは目指しません。ただゴールとして掲げるのは大事です)

 

ですので、きちんと磨き続けましょう!

 

 

 

第二フェイズがいわゆる「身体の歪みを観る」というものです。

身体の歪みというのは、シンプルに言えば、アライメントが狂っているということです。

首が前に出ているとか、肩が上がっている、反り腰になりすぎたり、受け腰になりすぎたり、体育の授業の「安め」のポーズのままだったり、醜い猫背だったり、、、、

 

これらがアライメントの狂いです。

アライメントが狂っているというのは、関節の適正な位置からズレているということです。

 

「骨格の歪み」などと言い換えることもできます。

 

これは目で見ることができます。

 

目でチェックして、肩峰の位置、耳の位置、ASISの位置(前後左右のズレ)、ダランと垂らしたときの指の高さ、鎖骨の高さや前後、つま先の向きなどを見ることで確認ができます。もちろんO脚や猫背、反り腰や受け腰も同様です。

 

でも、骨が自分で勝手に動き出すことはありません。

 

すべては筋肉と重力の賜物です(余談ながら、この「重力」の存在を僕らは忘れます。あまりに解剖学にハマりすぎると、つい無重力下で運動しているように勝手に想定して運動を考えてしまいます。それに慣性力も存在します。「電車が急ブレーキをかけて、身体がグラっと動いたとき、その動きはどこの筋肉を使ってもたらされたでしょう?」という他愛もない質問を考えてみると、自分の身体が動いたときに筋肉の運動だけが条件ではないことが分かります。

たとえば、ダンサーたちは最初に力を入れて、のこりは遠心性収縮だけを感じて身体を操作することが良くあります。いや、ダンサーたちだけではなく、アスリートはおそらくそうでしょう。これは慣性力を利用しているのです。身体は一定の重さを持っていますので、最初に少し動かしてあげれば、ずっと動きます。邪魔しているのは摩擦ではなく、無駄に大きい遠心性収縮(伸展性収縮)です。だから脱力せよと言うのです。それは求心性も遠心性もどちらもです)

 

 

それはともかく骨格の歪み(という表現は嫌いなのですが)は筋肉が原因です(それ以上に問題なのは、脳ですが、その話はまた後ほど)。

ということは、該当の筋肉に触れていけば、それが確認できます。

 

筋肉にとって都合の良い状態はきわめて限られています。長さにせよ、収縮にせよ、です。

伸びすぎてもダメ、縮みすぎてもダメです。

伸びすぎて固まることもあるし、縮みすぎて固まることもあります。

そして恐ろしいことに、その不調を脳にメッセージとして上げすぎると、、、、、抵抗性ができるのです。

抵抗性はホメオスタシスの機能です。

 

あまりに非常用サイレンが鳴りすぎると(あまりにオオカミ少年が調子に乗りすぎると)、サイレンの音をスコトーマに隠すのです。慣れてしまうのです。

でも、不調は不調です。ただ認識されずに、不調の澱(おり)が溜まっていくのです。

 

不調というと抽象的ですが、言うなれば筋肉の拘縮です。固まっているということです。

ちなみにこの「固まっている」という概念も意外と厄介です。

 

実はすべての筋肉が固まっていて、自分たちのまわりの人間も全部固まっていてと、、、、自分たちはゆるんでいると勘違いするのです。

そして、もっと固まっているクライアントを批判します。

 

ですので、極限までゆるんでいる身体というのをなるべく大きなショックとともに早いうちに体験することが大事です(大事なのは「ショックを受けること」。ショックを受けるのは数回しかできません。そのときに脳を書き換えないと、もう二度とチャンスはありません。←これ重要)。

ちなみに赤ん坊は言われているほどはゆるんでいません。赤ん坊を基準にしないで、一流のアスリートたちを基準にしましょう(ただ彼らは素人に身体を触られるのを嫌がります。当たり前ですが、素人が触れば簡単に壊れるほどフラジャイルだからです。

高価なガラス細工みたいなものですね。もしくはバカラのグラス。

ペットボトルは高いところから落としても壊れません)

 

 

というわけで、すごい身体に触れるチャンスがあるときは、心して自分の脳を書き換えようとしてください。何度でもチャンスはあると思いがちですが、ありません。

なぜなら僕らはショックに対してもすぐに慣れてしまうからです。抵抗性ですね。

抵抗性はホメオスタシスゆえの機能ですが、アディトレでも中心的な概念です。ここがくっきりわかると、ホメオスタシスへのハッキングがやりやすくなります。

 

骨格の歪み(アライメント)を見て、その上で筋肉を具体的にチェックして、仮説を検証していきます。

このような姿勢ということは、この筋肉が遠心性収縮を継続していて、ゆるむときがないために疲れ切っていて拘縮しているはずという仮説を立てて、クライアントの身体に触れながら、それを検証していきます。

 

そのときに、特定の筋腹を押しながら

 

「これ、痛くないですか?」

 

もしくは

 

「これ。、痛いですよね」

 

とホット・リーディングを仕掛けていきますw

 

そのときに筋肉の走行に対して垂直に圧をかけるのがポイントです。ズレるとその分だけ弱まります。垂直成分だけが有効になるので。

 

間違っても「どうですか?」とは聞かないように、相手に回答権を与えるということは、その瞬間は主導権を渡すことになります。相手が黙っていても成立するような質問をデザインします。

 

痛いですか?とか「痛いですよね」と聞いて、あまり浮かない表情ならば、拘縮しすぎて麻痺していますねーとかボソッと言っておけば良いです。実際に筋肉の触診ができた以上は質問してもしなくても、こちらの情報収集の目的は達成していますし、実際に拘縮していると感覚は麻痺します。

なぜなら筋肉は運動と感覚(モーターとセンサー)の両方の役割を果たしていて、筋肉が機能しなければ両方機能しなくなるからです。

 

 

ちょっと長くなったので、ここらへんで終わりにしますが、、、、、

 

実際は身体を観る以前に、心(内部表現)を見て、ゴールを動かして(磁石を動かして)、相手の心の変化を見ながら、相手の内部表現を推し測る必要があります。

しかし、Boot Campではそこは一切関知しません(いや、少しはしますが)。

 

重要なのは、「骨格、筋肉、神経」です。

まず骨を見て、筋肉を見て、支配神経を拾っていきます。

 

骨も筋肉も通り一遍で覚えれば良いです。

 

力を入れるべきは、付着部を(言葉ではなく)自分の身体で感じて覚えていくことです。

そして、張力がどう働くから、どう機能するかを、何度も何度も脳内でシュミレーションし、実際に身体に触れて動かすことです。

このときに「屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋」などの基本用語は役に立ちます。

水平面や前額面、矢状面というのも、あれは3次元空間で運動する我々のためのxyz軸です(というかxy平面、yz平面、zx平面ですが)。ただポイントになるのは、部位ごとに切り分けてそれぞれの空間があると考えた方がよいです。全身でひとつの空間ではなく、体幹と四肢で分けて考えた方が良いことが多いです(これは「なるほど!」と思って役立てられる人は役立ててください。良くわからないという人は、待っていればそのうちに分かります。

 

また、筋肉にせよ、骨にせよ少し分割して考える癖をつけた方が良いです。

三角筋の機能は、とか、僧帽筋の機能は?という質問が無意味なように(前部か中部か後部かに分けないと答えられません。上部線維と下部線維は逆に働きます)、たとえば頚椎などもそうです。

 

たとえば、この受胎告知のときの天使の頚椎はどうなっているのでしょう?

下を向く屈曲なのか、上を向く伸展なのか。

 

 

天使に頚椎があるのかどうかは知りませんが、この天使のモデルになった人間の頚椎は、、、、上部頚椎が伸展、下部頚椎が屈曲しています。

 

頚椎は7つの骨が連なっています。分けて考えた方が良く、僧帽筋にせよ、三角筋にせよ、他の筋肉にせよ筋肉の走行を一本一本考える癖をつけると混乱せずに済みます(多分w)。

 

机上のお勉強やペーパーテスト対策の鵜呑みにしないで、迂遠なようですが、ひとつひとつ身体に触れて、身体で覚えることです。

(ただし、暗記には必ず絵を使うようにしてください!)

絵心がある人は実際にデッサンすると良いです。

 

 

 

最終的には相手の筋肉が透けて見えることです。

筋骨格が透けて見えたいのです。

筋骨格が透けて見えるだけではなく、筋肉の拘縮やたるみも。

 

 

その千里眼を持つためには、まずは自分の身体にとことん触ることです。

 

肘を触るように、烏口突起に触れ、膝を触るように鵞足に触れましょう。

 

というか、まずはくびれから腸骨稜と肋骨下部に触る練習からです!

 

というか、まずは上腕二頭筋から順に筋腹に触れていきましょう!!

 

 

衣服の上から、表層が分かり、骨の位置が分かり、筋肉が見えるという流れです(当たり前のようですが、骨が先です)。

 

ここまではいわば3次元です。

 

そこから時間を入れて4次元にします。

時間の中でどう変化するかを見ます。

平たく言えば、使い方の順序や適正さです。

 

 

これも面白いもので、イメージしてもらえば、同調できて、問題が浮かび上がったりします(ディーププラクティスでもそんなシーンがありました)。ちなみに、なぜ動かずにイメージだけかと言えば、施術後に間違った動きを再度やられるとクライアントの身体が壊れるからです。

 

というわけで、筋肉本を片手に、自分の身体をせっせと触ってください!!

鍼灸師やPTやOTたちは昔の教科書を引っ張り出して、記憶をリフレッシュしておいてください!!

 

 

「まといのば」の気功整体師(ソルジャー)を希望する方の登録を開始します!

これは登録を募るだけで、特に義務は発生しません(ただ何らかのサービスというか、情報提供は優先的にしようと思っていますが、まだ詳細は決めていません)。

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【書籍紹介】

 

 

姉妹版?!

 


「神経」も物理的で具体的でそして何より操作可能なものとして整体に取り込むと施術が楽しくなる!!

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*今週末はいよいよ気功整体師養成スクールです!

Boot Campの1つとなるスクールですので、ソルジャー希望の方は是非!

12月に追加開催します!(移動される方も歓迎ですし、11月受講も歓迎です!)

お申し込みはこちら!

 

神経を明瞭に意識できると、施術の幅が広がります!

 

 

 

神経というとふわっとしたイメージです。筋肉などに比べると物理的実体がないような感じがしがちです。

 

理学療法士として長年活躍しているメンター生も、ヘルニアを含めて神経圧迫については懐疑的だったと述懐されていました。

いや、もちろん知識としては分かっているのですが、臨場感が無いのです。

臨場感の無い知識というのは、なかなか使いづらいものです。

 

僕らが神経に持っている感覚というのは、ちょっとホルモンと似ています。ホルモンもひとつの化学物質であり、小さなパケットで大きな仕事をします。

ホルモンも神経も情報伝達ということでは似ています。

しかし、神経はダイレクトに望んだ場所に発火させます(ホルモンはふわっと全体に効かせます)。

 

膝を曲げようとして、肘が曲がったら困ります。ですので、神経はダイレクトに特定の場所に効かせるようにデザインされています。

 

そのために電線と全身が張り巡らされています。ですので、情報伝達ということではホルモンに似ていますが、全身に張り巡らされているということで言えば、血管の方が似ているのです。

 

血管がリアルな存在であることは僕らも承知しています(いや、ホルモンもリアルですが)。

 

動脈にせよ、静脈にせよ、太いものがあり、細くなるのも承知しています。実際に太い静脈を目視できます。

 

神経も同じです。ただ神経を目にする機会はほとんど(というか、ほぼ全く)ありません。

 

ですので、触りましょう!!!

 

 

お馴染みの二頭筋に触れます。

上腕二頭筋の裏側は上腕三頭筋です。

 

 

上腕二頭筋と上腕三頭筋の間に指を入れてください(あ、体幹側の方です。外側ではなく)。

 

上腕二頭筋をつかむようにして、指を挟み込んでいくと、何かコリコリしたものに当たらないでしょうか?

 

血管と違って、神経は中身がつまっています。血管ももちろん水分(というか血液)で詰まっているのですが、所詮水なので潰せます(これがのちのちにいろいろと問題につながるのですが)。

神経は神経束といういわば光ファイバーが束になっているような状態なので、少しはつぶれますが、血管とは感触が違います。

 

そのコリコリを損傷しないように、圧迫していくと、手がピリピリしたり、正座から立ち上がったときのしびれのような感覚がします。

 

これがいわゆる神経に対する筋膜リリースです。Facio(ファッシャ)というのは筋膜と訳されることが多いですが(「膜」だと意味が分からなくなることもあり、、、いや「膜」と訳される方もいますが)、筋肉に限定されません(逆に筋肉の筋膜を筋筋膜と言います。筋筋膜という言葉が屋上屋を架すみたいですが、そういう経緯がありますw)。

 

 

筋膜リリースやアナトミートレインという概念は「まといのば」でも推していますが、Boot Camp(まといのば気功整体学校)ではその考え方も採用しつつ、基本的には質実剛健に骨、筋肉、神経に注目していきます。

 

結局、骨や筋肉、神経に正確に注目した上で、筋膜リリースを考えないと、それはただの指圧になってしまうからです。ただの指圧というのは失礼な物言いですが、解剖学に依拠した方が同じテクニックでも圧倒的に結果が出ます。

 

さすがに脊髄神経は直接触れられませんが、そこに太い神経があることは想像ができます。

 

そこから伸びている腕神経叢(わんしんけいそう)の一部に僕らは触れているのです。触ってみるとわかりますが意外と太いのです。ですから、これが圧迫されるのは容易に想像ができるのではないでしょうか?

 

気功整体師養成スクールでやろうと思っているのは、坐骨神経です。

坐骨神経というのも小指くらいの太さのある下肢のための神経です。

これがたとえば梨状筋によって圧迫される(梨状筋に編み込まれているようになっている坐骨神経も見たことがあります)と坐骨神経痛が起こると言われます。

坐骨神経は外ハム(大腿二頭筋)と内ハム(半腱様筋と半膜様筋)の間を走行しています。

外ハムと内ハムの間ということで言えば、上腕二頭筋と上腕三頭筋の間とも似ているのですが、触診はちょっと難しいです。

でも、そこを通って、膝裏を通り(総腓骨神経と脛骨神経)の二手に分かれます。

二手に別れると言っても、名称が変わるだけで神経がつながっていることには代わりありません。

 

で、神経って電線みたいなものです。

 

 

その電線が筋肉の中を(筋肉と筋肉の隙間を)走行しています。

(厳密には神経は筋膜を通過して、皮膚までも行きます。神経の機能を考えれば、当然なのですが、実際に見てみるとちょっと驚きます)

 

ですので、いわば電線がピーンと張っているような感じです。それが足の裏側(背中側)に走っています。

 

で、それを感じてみましょう!!というワークをします!

 

十分に神経の走行を理解した上で、足首をフレックスとポアントをします。背屈と底屈ですね。

そのときフレックスにすると、後ろ側の筋が伸ばされますが、これが神経だと考えます。もちろん筋肉も伸ばされるのですが、神経を考えます。

 

坐骨神経を考えると、膝は屈曲より伸展のほうが神経は伸ばされます。曲げるとたわむのです。

 

そして、臀部を通る坐骨神経を考えると、股関節は屈曲位のほうが神経が伸ばされます(大臀筋も伸ばされます)。

 

 

そのときピリピリとした感じが来ると思いますが、これが坐骨神経がストレッチされている感覚です。

 

そして、ストレッチだけではなく、足首の屈伸(フレックスとポアント:背屈と底屈)を繰り返すと、ストレッチされた状態で、神経が筋肉の中を前後に走行します。その状態を強くイメージします。

 

そして筋肉をゆるめ、筋膜を剥がしながら、癒着を解除していくイメージをします。

 

すると、だんだんと楽になってきます。

 

ここで筋肉の収縮だけに原因を求めるのと、神経の走行を考えるのでは全然違うのです。

 

やっていることは、ダンサーが日々のレッスン前にやっているストレッチです。でも、ハムストリングスが硬い、裏腿が伸びないという人は、実はハムストリングスの問題ではなく、坐骨神経が癒着していると考えると良いのかもしれません。

 

実際にこれは強烈ですので、試してみてください。

 

そして、何よりも重要なのは神経も整体の対象にできるということです。

そのためには神経を実体があり、形状も名称もあるものとして(ついでに人格も)認めてしまいましょう。

我々は神経を何か電気的な伝達であり、電気である以上は光のようなもので、物理的な塊という感じがしていないのですが、実際は電気(イオン伝達)であっても、電線であり、その電線は相当に太いのです。

そして太い電線を圧迫すると簡単に麻痺や機能障害が起こります(脊髄の損傷や断裂についてはリアリティーが多くの人はありますが、脊髄から飛び出した先にはリアリティーがなくなります。教科書通り覚えていてもなおです)。

 

というわけで、お楽しみに!!

 

 

【気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 11月23日()15:00~20:00
    11月24日()13:00~18:00

 

【追加開催決定!】

    12月21日()15:00~20:00

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【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

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【書籍紹介】

ソルジャー希望の方々におすすめなのはこちら!

解剖学でも体表面から骨や筋肉を推定する方法というのはありますが、美術は美術で徹底しています。

これは当たり前と言えば、当たり前で最近それをとことん再開したのがミケランジェロとダ・ヴィンチ。

しかし実際は2000年以上前の古代ギリシャから、解剖学に基づいた美術作品というのはありました(しかし、日本や中国同様にキリスト教と中世は解剖を冒涜として禁止しました。ヴェッサリウスが出てくるまで)

 

 

先日紹介したこちらとも通じるものがあります。

自分の手で描きたいという方は(描いたほうが良いですが)、こちらも併せて!

c.f.整体師がまず観るべきは骨格の歪みでも筋肉の拘縮でもなく、クライアントの内部表現とゴール。 2019年11月17日

 

 

大胸筋の筋繊維に3方向の走行があることを(知識としては知っていても)僕らは日常的に意識することがありません。

なぜなら表には見えないからです。

 

しかし、この人の踊りを観ると、胸に大胸筋以外の筋肉があるかのように思えます。

もちろんそれは大胸筋です。

上記の絵のような筋繊維の走行がはっきり見えるのです(肉眼の方がはっきりしていますね、写真より)

 

【募集開始!!】自分の周りだけ時間の流れを稠密にして、自分だけの「精神と時の部屋」を獲得する方法

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僕が子供の頃に一番初めに知った哲学者の名前はデモクリトスであったように思います。

 

当時は原子物理学に夢中で(そういう時代でしたし)、アトムという言葉が「ア・トム(分割できない)」というギリシャ語から来ており(「トム」が分割で「ア」が否定辞)、それを提唱したのがデモクリトスという古代ギリシャの哲学者であったと記されていました。

 

鉄腕アトムの名の由来となったアトム(原子)がデモクリトスから来ているというわけです。

 

高名な物理学者(ループ量子重力理論)のカルロ・ロヴェッリは「デモクリトスの全著作の散逸は、古代文明の崩壊のあとに起こった、人類の知をめぐるもっとも大きな悲劇ではないだろうか」と言います。

 

その上で、

 

残念ながら、わたしたちに残されたのはアリストテレスばかりである。

 

と嘆きます。

 

続けてこう言います。

 

西欧の思想はアリストテレスを基礎にして再建された。そこにデモクリトスの居場所はない。おそらくデモクリトスの著作がすべて残り、アリストテレスの著作がすべて散逸した方が、わたしたちの文明はより良い知の歴史を築けただろう。

 

とまで言い募ります。

 

ちなみにカルロ・ロヴェッリも指摘しており、寺子屋でも(ファインマン講座で)言及したように、ファインマンはこんな風に言っています。

 

すべての物理学の知識がなくなったあとに、漫画のストーンエイジのようにゼロから現代の物理学の知識を得るためにたったひとつだけ知識を残して良いとしたらという問に対して、ファインマンは原子仮説だと言います。

すべては最小単位のある粒(原子)でできているという知識だそうです。

 

そこから十分な知性があれば、復元できると。

 

そのデモクリトスの写像の写像、伝言ゲームによるぼんやりとした像がルクレティウスによる「事物の本質について」です。

そう、ナシーム・ニコラス・タレブが重視するあのローマの詩人のルクレティウスです。

ルクレティウスはデモクリトスの弟子の弟子にあたるエピクロスの哲学を信奉し、エピクロスのベースはデモクリトスの原子論です。

 

ですので、伝言ゲームとしては、こうです。

 

デモクリトス → エピクロス → ルクレティウス

 

そしてルクレティウスはニュートンのようにこう書いています。

 

わたしはこれから、自然がいかなる力をもって、太陽の運行や月の漂泊を司っているかを説明しよう。空と大地のあいだに伸びる自らの行路を、太陽や月が自らの意思で移動しているなどと考えないで済むように。または、太陽や月が、なんらかの神慮によって回転しているなどと考えないで済むように。(ルクレティウス「物の本質について』)

 

太陽や月が自らの意思で移動しているなどと考えないで済むように」、ニュートンは万有引力の法則を発見しました。

 

ちなみにルクレティウスは紀元前1世紀の人(紀元前99年頃〜紀元前55年)。

エピクロスは紀元前4世紀の人。そしてデモクリトスは紀元前5世紀の人(アリストテレスは紀元前4世紀)。

 

そのルクレティウスも真っ直ぐに伝わったのではなく、タイムカプセルによって、15世紀にドイツで写本が発見されます。

 

それが「物の本質について」(ルクレティウス)です。

 

これは「ブラック・スワン」のナシーム・ニコラス・タレブでもおなじみです。

 

我々はいつも車輪の再発明をしていて、優秀な人の優秀な考え方というのは、なかなか伝わらず、何度もストーンエイジ(石器時代)に逆戻りします。

 

オルテガが言ったように、ほんのわずかな人々が消滅するだけでも、数千年にわたり積み上げてきたものが消えます。

 

ダ・ヴィンチやミケランジェロは解剖学に基づいて、彫刻や絵画を描きましたが、それは古代ギリシャにとっては当然のことでした。それを復興したのがまさに文芸復興であるところのルネッサンスです(逆にロダンはあえて解剖学を無視したりします。解剖学を知りつつも、芸術性を優先して無視します)。

 

 

 

という話をしたかったのではなく、、、、(@_@;)

いや、それもしたいのですが、長くなります。

 

今月の「まといのば」講座は整体系で開催する予定でしたが、大きく転換します!

 

内容としては、時間は存在しないという議論を熱力学と情報理論双方のエントロピーから整合的に考え、そこから「世界は存在しない、しかしユニコーンは存在する」を物理学的に読み解きたいと思っています。

 

すなわち、「世界は存在しない」「時間は存在しない」ついでに「空間も我々が考えるような形では存在しない」ということを、現代哲学と現代物理学の両方から考えます!

 

テーマというか、タイトルはかなり悩んだのですが、、、、

 

たとえば

 

「世界は存在せず、時間も流れない、しかしユニコーンは存在する」講座

 

とか、

 

「熱力学とエントロピーから考える時間の矢とその非存在性」講座

 

みたいに無駄に長いタイトルになってしまい、あまりキャッチーではないので、初心に返って、講座のゴールを丁寧に考えてみました!

 

講座のゴールは、時間を自在に操ることです。

 

というのも、存在しない時間ではあっても、過去の痕跡はあり、時間が流れているという体感は存在する。我々の生は有限であり、時間と呼ばれる現象が希少であることには変わりはないわけです。

 

ですので、我々は自分に流れる時間を稠密にしたいのです。

 

自分だけの「精神と時の部屋」(ドラゴンボール)を持ちたいのです。

 

 

というわけで(どういうわけだw)、

 

時を操ると言えば、

 

アベンジャーズのDr.ストレンジでしょう!!

 

ということで、

 

Dr.ストレンジ講座としました!!

 

 

 

 

【まといのば講座『Dr.ストレンジ講座 〜時間を自在に操るための哲学と物理学〜】
【日時】 11月28日(木)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

 

 

【書籍紹介】

引用はこちらから!

 

文庫版だそうです!

 

カルロ・ロヴェッリの他の著作も!(一冊読めば同工異曲ですので、読みやすいかと!)

 

 

 

そしてルクレティウスですね

アリストテレスもデモクリトスも残ってほしかったです。

 

 

タレブの本もすべて読んでおきたいですが、一応、ブラック・スワンを押しておきます!

 

 

 

 

解剖学の知識を、実践で役に立つ力にしていくための架け橋となるのが、体表解剖の実践かもしれない!!

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いよいよ、今週末は気功整体師養成スクールです!

 

気楽に楽しく、そしてハードに学んで、一挙に力をつけましょう!!

 

是非お楽しみに!!

 

 

で、今回は久々に初日終了後に懇親会を予定しております!!

 

ジビエ料理を出す美味しいお店に行く予定です!

 

そちらでもいろいろとお互いにも話しもできると思いますので、是非お楽しみに!!!

 

 

 

今回は体表解剖について、聞かれることが多いので、いくつか参考書籍を紹介します!!

 

というか、僕らが長(た)けるべきは体表解剖であるのは事実です。

解剖学に詳しくても、実際に目の前のクライアントさんにそれを置き換えることができなければアウトだからです。それも素早くです。

 

そのミッシングリンクゆえに多くの場合、解剖学の知識が力にならないのかもしれません。

 

 

体表解剖と言っても、着衣でかつ素早く見なくてはいけないので大変です。

最初にある程度の見当と、それからエビデンスをそろえておいて、施術に入りながら、細かく触診と観察で補っていくイメージです。

かなり参考になるのは、顔ですね。顔だけは基本的に服を着ることが多くないので(ブルカなどは別として)

(耳の位置や顎の向き、鎖骨や肩峰も見やすいと思います。そして足を)

 

 

で、体表解剖について、参考になる書籍を紹介します。

 

たしかに大きな解剖書にも体表解剖については触れられていますが、非常にわずかです。

こちらは、全編体表解剖のみですし、海外の医学書なので無修正です。

文庫よりちょっと大きいくらいのポケット版ですので、持ち歩きにも便利です。

写真の上に筋骨格などが表記されていて、良いです。

骨、筋肉、腱、靭帯、神経、血管などがしっかり記されています。

 

 

気功整体師は(この先は別として)、基本的には着衣で観察をしますので、相当に眼力と推定する能力が必要になります(この先は別というのは、たとえばアロマテラピーなどに気功整体を展開した場合などは、皮膚に触れられるので、かなり情報が取りやすくなります。ただオイルマッサージの問題はオイルによって皮膚の情報がかなり遮断されることです)

 

最初に見るところは耳、肩峰、ASIS、つま先(向きや前後など)となります。

 

そこにいくつかの仮説というか、モデルをぶつけながら、その人のからだのねじりなどを見ていきます。

その上で、その仮説に従って、触診で筋肉の状態を推定して、検証して、施術につなげていきます。

 

ですので、眼光紙背に徹して、皮膚と筋肉、骨と見ていく必要があります。

 

 

最初は明確な骨(突起部分)から全身を点と点でつなげて、推定します。

そのあとにその骨のアライメントを実現している筋肉を推定し、最後に皮膚と皮下脂肪です。

 

筋肉については、自分の身体に繰り返し触りながら、どれがどの筋肉かを同定していくのが一番です。自分の身体を使って、相手の身体を推定していきます(これはもちろんそうではなくても可能なのですが、僕らはホメオスタシス同調を使いたいので、積極的に使います)。

 

ちなみに筋肉と骨格について触診していく方法としてはこちらがオススメです。

 

 

 

ただ、以前も(随分前ですが)身体デザインスクールでたくさんの種類の裸を見ておくようにと言いました。

 

とういのも、僕らは似た身体ばかりを偏って見てしまうので、新しいタイプの身体に対応できなくなるからです(かなりそういうことは多いです。仕事にはそれほど支障はないので、克服する気にもならないのが厄介です。僕自身も肥満体型については全く知見がないですし、そこは弱点と認識しています)

c.f.リカちゃん人形はうまく踊れない?! 2012年01月27日

 

当時、紹介したのが、Art Modelsのシリーズでした。

 

太ったからだ、やせた身体、筋肉質だったり、ガリガリだったり、いろいろな身体をあらかじめ知っておいて、すぐにランドマークを見つける練習をすると良いと思います。

 

その上でスポーツ種目ごとの独特な身体も知りましょう。

 

身体デザインスクールで紹介しました↓

 

ヨガスクールでおなじみのこちらも↓

Yoga purYoga pur
3,712円
Amazon

 

ただ実際に目で見ているだけでは限界があり、触診をしますが、そのときにいまどこを触っていて、本来はこうあるべきということを知っているのと知らないのでは全然違います(ただ知らなくても、ともかく違和感のある硬さの部分をゆるめていくという方針でも最初はOKです。そのうちにどうやってもゆるまない箇所が出てくるので、そのときに解剖を学びたくなります)。

 

 

その際にこちらの書籍は有効です。

これはペアでワークをするときに、片っ端から(重要な筋肉から順番に)触れていき覚えると良いです!

 

スクールでは力を入れると筋腹だけではなく、付着部周辺もかなり収縮を感じれることをやります!

 

いずれにせよ、まずは骨を覚えて、代表的な(重要な)筋肉の筋腹を覚えてしまいましょう!

こちらがともかく便利です!

 

筋腹については、ともかく重要な筋肉に触れながら覚えることです。

二頭筋や僧帽筋(上部)から初めて、メジャーな筋肉だけでOKです。

これらの超メジャーな筋肉を軽視して、深層外旋六筋や腰方形筋をありがたがる風潮というのはありますが、筋肉に関してはやはりサイズが正義であり、大きさが正義です(ですから三角筋とかは最初から注目すべきですがw、あまりに知られていないので、スタメンから外れています)。

 

ですので、ともかくまずは大きな筋肉を!

 

ちなみに筋肉だけでは見えてこないものもあるのは事実です。

 

 

たとえば、筋力っぽくて違う力に、重力やら慣性力はあります。

また筋膜がしっかり働かなければ機能しない筋肉もたくさんあります。

(以前も書いたように、バストという脂肪分は筋肉によってではなく、むしろ浅筋膜そして皮膚によって外側から支えられています。もちろんクーパー靭帯という結合組織もありますが、これも筋膜です)

 

ですが、まずは筋肉をおさえましょう。

骨については数だけを数えられるようにして、骨の細かな部位は筋肉の付着部を覚えるときにきちんと確認すればOKです。

 

あわてて詰め込んで勉強するのではなく、着実に触れるようにすることです。

なぜなら確実な知識というのは、そのまま実践で使えるからです。

逆に生兵法は大怪我のもとです。

楽しく学んでいきましょう!

 

 

 

 

【書籍紹介】

紹介しようと思ったまま時間が過ぎてしまうので、とりあえずタイトルだけでも!!

GAFAのスコット・ギャロウェイの新作です!

ものすごく面白い!

c.f.見よ、蒼ざめたる馬あり、これに乗る者の名を死といひ、陰府(よみ)、これに随ふ(ヨハネ黙示録) 2019年02月28日

 

前作はこちら!

 

 

そして、レクチンや腸内細菌叢がらみでこちらも面白いです!

タイトルはいまどきの感じですが、中身は「イートダート(土を喰え)」というものです。

僕自身が最近(高城さんの勧めもあって)土を食べているので(笑)、非常に興味深く読みました(土を食べろという本ではありません。微量の土を取り込むような生活にしよう!という内容です。ただ、古来より薬として土を食べるという習慣はありました)

多くの内容は馴染み深いもので、皆さんにとっては復習かと思います!新しいことはそれほどありませんが、非常に面白いです!

 

これを踏まえると、エネルギーの散逸という概念は、我々の知識の程度しだいということになる

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いよいよ明日から気功整体師養成スクール開校です!

 

まだまだこれからのお申し込みは歓迎ですので、悩んでいる人は是非、飛び込んでみてください!!

 

相当に面白いと思います!!

 

 

 

 

ちなみにソルジャーになる基準はシンプルです。

 

あ、ソルジャーというのは、「まといのば」の気功整体所で働く気功整体師のことです。

 

3つあります。

 

1つは「まといのば」が要求する「生きた解剖学」をマスターして、臨場感を持てること。これはシンプルな試験で、自分の身体の該当箇所に触れるか、クライアントの該当箇所を探せるか(触れるか)です。

 

2つ目は、「まといのば」が設定する手技をマスターして、素早く適切にクライアントに施すことです。

 

3つ目は接遇です。きちんと気功整体師として適切なコミュニケーションが取れるかをチェックします。これについては、何度もロールプレイをする中でとことん習得していきましょう!!

ロールプレイというのは平たく言えば施術をし合うことです。ただし設定を決めて、厳密に。

 

 

実際にはBoot Campを通過して、自分で開業する人もいるでしょうし、「まといのば」の気功整体師として数年活躍してから、独立開業したり、出戻ったり、また独立したりと、にぎやかになるのではないかと思います。

 

当初はピーター・ティールのPayPalマフィアをイメージして、ソルジャーではなくマフィアと言おうと思っていたのですが、さすがにマフィアのそもそもの意味は反社なので(笑)、やめておこうかな、と。

 

でも、PayPalマフィアのように、お互いの繋がりを強く持ちながらも切磋琢磨して、高いレベルの気功師、気功整体師として活躍する集団になって欲しいと思います。

 

特に共通言語がある同士では、コミュニケーションがスムーズで、たとえ離れていたとしても、情報伝達がスムーズです。ブロードバンドのように流れていきます(当たり前のことですが、共通言語や共通の経験が無い同士では、間近にいても数億光年離れているような距離があります)。

 

整体所の勤務がゴールではなく、そこからたくさんのクライアントを癒やす世界をイメージしてください。

そのまま世界進出も可能です。力さえあれば(あとはそれを明示的にするコミュニケーション能力もw)、何でも可能です。

 

 

Dr.ストレンジ講座でもそこらへんを哲学、物理学を通して丁寧に見ていきたいと思っていますが、時間を稠密にするということを、厳密に考えると、(いや、比喩的かもしれませんが)温度差があるということです。

温度差があるので、熱が流れ込んでくるのです。

逆に温度差が少ないと変化がゆっくりとなります。

温度差がなければ、それは宇宙の最期と同じで熱的死です。

 

ただし、温度差があっても、認識ができなければ、情報は流れ込んできません(いや、一般には流れます。ここでは比喩の話です)。

 

強烈な温度差があっても、変化しない状態は物理学で言う過冷却現象みたいなものです。

そこにわずかな刺激さえあれば、一気に相転移します。

でも、その刺激がない状態の人も多いのです(スクールやセミナーはその刺激として機能します。それ以外の過冷却現象のための冷却自体をじわじわとブログでやるイメージです)。

 

*ミケランジェロのピエタ像はルネッサンスの最高峰のひとつ!

 

 

というわけで(強引に話を戻しますが)、Boot Campなり整体所はギルドのように機能させたいと思っています。天才たちがたくさん輩出されたルネッサンスは、時代や地理的な特質ではなく、ギルドという徒弟制度がうまく機能していたという話ですね。

 

実際に上手な人の集団にいれば、上手になりますし、メンバーひとりひとりが強烈なゴールを持っていて、それをお互いが普通に認める(コレクティブエフィカシーな)場であれば、驚くほどお互いが成長できるものです。

 

そして気功整体のような仕事は、力さえあれば需要は必ず生まれます。

圧倒的な力があれば、引く手あまたなのです。

身体をゆるめるとか、癒やすというのは、今後圧倒的に必要になってきます。

 

 

物質的な豊かさが実現したと言われて、ずいぶん経ちました。100年前、200年前からすると我々は貴族や王様ですら夢見ることができない贅沢な世界にいます。

 

それだけに苦しみはより深く先鋭化して、見えなくなっています。

 

飢餓は分かりやすく、栄養の問題ですが、肥満は問題の所在が見えにくいものです。

感染は分かりやすいのですが、自己免疫疾患は自分が自分の敵であり、分かりやすい敵が見えにくくなっています。

寒さや暑さというのは分かりやすいですが、体温調整機能が壊れているというのは、問題の認識も難しいです。

 

もっと身体に限定したとしても、

 

筋肉痛や疲れは分かりやすいですが、動かなすぎること、運動不足の弊害はわかりにくいです(急性の疾患で、問題としてようやくクローズアップされているのは、エコノミー症候群です。その延長に勤務中の座りすぎ問題もあります)。

 

 

 

整体の技法と気功を組み合わせることで、圧倒的な結果を出すヒーラーとなりましょう。

 

この試みは気功の民主化に続く、気功整体の民主化だと考えています。

達人の技を普通の平凡な我々ですら、きちんと階段を登れば習得できるようになるという意味での開かれた民主化です。

 

我田引水となりますが、これまで「まといのば」は気功の民主化を目指し、そして成功してきたと思っています。

気功の民主化とは、気功を少数の選ばれた人の特権的なものとせず、誰もに開放される気楽なツールにすることです。良い意味での大衆化と言っても良いかもしれません。

たとえば、「伝授」という特殊な伝言ゲームの開発に成功することで、民主化に成功したと思っています。

(たしかに、これまでも「伝授」のような方法論はありましたが、伝授によって技術を手にすることができても、伝授によって技術を渡すこと自体が特権的でした)。

 

良いことか、悪いことかは別として(いや、良いことが圧倒的でしょうが)、いまやココナラやメルカリですら、聞いたことのある気功技術が、聞いたことのないヒーラーさんから(実際に「まといのば」に来たことのない方から)ガンガン販売されています。そしてある程度の結果も出ているようです(いや、ポテンシャルを活かしきれていないと思うので、その点については以下に書きます)。

 

あ、ちなみになぜ伝授は人によって結果が異なるかについては、最近、明確に理由が見えました。

で、おそらくそれに基づけば、伝授の効率性を改善できると思います。

 

というのも、「まといのば」関連の気功技術を他所でもらって、それが全然効かないという事例が多いことがあります。ですので、僕らは技術の入れ替えを頻繁に行います。

そしてほとんどの場合(というかほぼ全ケース)、「はじめて効果を実感しました」みたいな話をいただきます。

「はじめて使えた」という感想も。

 

でもきちんと他所で伝授は受けているのです。

 

この問題は深刻なジレンマで、「まといのば」としては伝授のクオリティーは変わらないことを望んでいますし、そう設定しています(というか、むしろ洗練するようにデザインしています)。しかし、現実は違いました(いや、結果が出ているケースのほうが圧倒的に多いのですが、そうでない少数の事例がフォーカスされているというのが事実でしょう)。

 

ですので、OnLine MenTorなどでは、技術の入れ替えます(従来の技術をすべて削除して、「まといのば」の技術を伝授し直します)。なぜかと言えば、古く劣っている技術は新しい優れた技術を駆逐する傾向があるからです。なぜか情報空間でも、悪貨は良貨を駆逐するのです。

 

 

で、平たく言えば、その解決に関する真に驚くべき方法を発見しました!!!(が、書くべき余白が足りないというのは、冗談で、Dr.ストレンジ講座でも話題にしますが、、、、知識ではないかと思っています。「知は力」の知ですね。言われてみれば、しごく真っ当で普通のことなのですが、この視点で考えるといろいろな謎が解けていきます。

ロゴスというのは世界を切り裂く部分関数ですので、もしロゴスというメスが無ければ、世界はのっぺりとして、情報量ゼロになってしまうのです。そこに存在しても、存在しないのです。伝授も同じです。情報はたしかに渡されているのですが、その情報を身にする術がないと宝の持ち腐れになります)。

 

マッチを渡されれば我々は火を生み出せますが、僕らの多くはウランを渡されてもそこから第三の火を安全に生み出すことは難しいです(死ぬ気であれば、少々の知識と大きな迷惑によって、できるでしょうが)

 

そう考えるとマクスウェルが蘇ってきますね。

「エネルギーの散逸という概念は、我々の知識の程度しだい」というあれです。

現代物理学で言えば、エントロピーというのは認識の主体の知識に依存するということです。

散らかって見える部屋も、どこに何があるかを把握している家主にとっては、エントロピーがきわめて低く、どこに何があるは皆目見当がつかない来客者にとってはエントロピーが高いのです。

 

*マクスウェル

 

(引用開始)

これを踏まえると、エネルギーの散逸という概念は、我々の知識の程度しだいということになる。取り出せるエネルギーとは、望ましい経路ならどんなものにでも導くことのできるエネルギーだ。散逸したエネルギーとは、手に入れることも、意のままに導くこともできないエネルギーで、たとえば、 我々が熱と呼ぶ、分子の混沌とした運動状態がそれにあたる。ところで、この混沌とは、相関名辞と同様、物質自体の属性ではなく、それを認識する心との相関によって規定される。

散逸したエネルギーという概念も、自然界のエネルギーをまったく利用できない者や、 どんな分子でもその動きを追いかけて、適時に捉えることのできる者の頭には浮かばないはずだ。両者の中間にいて、うまく利用できるエネルギーも、指の間を擦り抜けていってしまうエネルギーもあるような者にとってだけ、エネルギーは取り出せる状態から散逸した状態へと必然的に移ろうように見える。(引用終了)(マクスウェル)

 

 

 

というわけで(と言って、強制終了しますが)、明日からの気功整体師養成スクールをお楽しみに!

 

相当に強烈な「精神と時の部屋」になると思います。

 

一流のヒーラーになるには、やはり数年間という月日と少なくとも数百万(本音は数千万円)のコストは必須と思いますが、それを圧縮して時間の流れを変えることは可能です(たぶん)。

 

それを体験する面白く楽しく、そして強烈に役に立つスクールとしましょう!!

 

 

 

 

 

【気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 11月23日()15:00~20:00
    11月24日()13:00~18:00

 

【追加開催決定!】

    12月21日()15:00~20:00

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

解剖直観(Anatomy Intuition)をステップ・バイ・ステップで加速学習したい!!

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解剖直観を習得してもらいたいと思っています。

解剖直観、、、、

 

って、勝手にいまつくった造語ですが、Anatomy Intuitionと英語にしても、あまりイケてないですね〜

 


まあ、なんというか、身体が透けて見えるようになってほしいのです。

 

Boot Campで学ぶソルジャー(気功整体師)希望の皆さんには、最終的には(というか最初から)身体が透けて見えるようになって欲しいと思っています。

最初はうっすらでも良いので、だんだんはっきりと。

 

 



骨や筋肉、靭帯や腱、血管などが透けて見えるような気功整体師を目指しています。

ただ、これも神がかって見える人もたまにいますが、、、そのようなハイセンスで神がかり的な能力を一足飛びに目指さず、合理的に積み上げていくことを目指します。

表面にとらわれず、身体が透けて見えるのがポイントです。

骨のアライメントの狂い(いわゆる「歪み」)がわかり、筋肉の拘縮までもが推定できるように(分かったものを確認するだけ)というのが理想です。

このときにものすごいクライアントの数を見ていれば、一瞬で判断できますが(そういう人はいますが)、素人から一気にプロになろうとする僕らはもっと機械的に機能的に判断する方法を身に着けます(その方法をBoot Campで教えます)。

 

これも決して特殊な技能ではありません。

 

多くの熟達のヒーラーさんがやるように、パッとその部位に手が行くことを目指す必要はありません。

たとえば、、、、、

 

お馴染みのこの方法も解剖直観の練習です。

 

 

腰のくびれに手を当てて、そこから手を下に落として、骨盤に触れ、くびれからちょっと上に手を移動させて肋骨下部に触れるなどのお馴染みの方法がこれです。

また筋肉の数え歌であり、上腕二頭筋から大腿四頭筋までに触れていくことも同様です。とりあえず筋腹だけをひたすらセルフで触っていると、人の身体の地図(筋肉のマップ)も浮かび上がってきます。



Boot Campでは、ひたすらにうるさく解剖を言い、解剖学に基づいた施術を進めますが、後ろに控えているのはやはり我々の財産である気功です。
特にシンプルにホメオスタシス同調は駆使します。
だからこそ、自分の身体をたくさん触り、自分の身体を整えておく必要があります。

なぜなら自分の身体のスコトーマになっている部分は相手の身体でも見えないからです。見えないところには気は流れません。
たとえば、三角筋に意識が無い人が、全身に気を流したとしても、三角筋を含め、意識に上げられない筋肉は気が回避してしまうのです。
(これは非常に面白い現象であるとともに、言われてみれば理論的にも当たり前のことです。知らないものは見えず、見えないところには気は流れないのです。なぜなら意識が行かないからです)。

 



ですので、まずは自分の身体をとことん触ります。
ただし身体をまんべんなく触るとか、すべての筋肉を弛緩させるというのは無茶な話です。
身体には明確なヒエラルキーがあり、上位のものをゆるめると、下もゆるみやすくなるのです。経済ではありえないトリクルダウンが身体のヒエラルキーでは起こりやすくなるのです(それでも解決しない問題はあります。ただ確率論的には重要なものから、そうでないものへと情報を流すのが有効です)。

身体の中で最も重要とMTB(まといのば)で考えるのは、大腰筋です。腸腰筋でお馴染みのあの深腹筋ですw



そして、股関節に関して拮抗筋である大臀筋が続きます。


そこから大臀筋と拮抗する大腿四頭筋(大腿直筋)、大腿四頭筋と膝関節で拮抗するハムストリングスと流れていきます。

 



ただ術技としては、大腰筋に続いて、内転筋群をゆるめます。
内転筋群はバレエでカプリオールを打つとか、スツニュをするとか(まあバレエで内転筋群を使わないことはないですね)、そういうことでも無い限りは意識されません。無視されている筋肉群です(中殿筋や三角筋と似ています。重要なのに顧みられません)。

内転筋群をゆるめると足の感触が全く変わります。気功整体師たちはおそらく脚の地図が変わったと思うでしょう。
もうフトモモなる概念は消えて無くなり、大腿四頭筋、内転筋群、ハムストリングスと少なくとも3つに分けたくなると思います。

続けて、大腿四頭筋の施術をすると、大腿直筋と他の大腿3頭筋が全く異なるのが分かります。大腿直筋は二関節筋ですが、ほかは膝関節の伸展しかしません。
大腿直筋を使おうと思って、他の3つの筋肉群も使ってしまうので、フトモモが太くなります。
面白いことに、上前腸骨棘の真下にある下前腸骨棘に触れて、大腿直筋を収縮させると付着部の筋収縮を感じることができます。すると大腿直筋だけが他の3つから意識の上で切り離せます。
それができたら、大腿直筋をずらして、中間広筋に触れに行くことができます。

そんな感じで身体の中を透かして観ることを楽しくBoot Campの中で繰り返し繰り返しお互いにやっていきましょう。

 



従来の気功技術とは異なり(いや、厳密には同じなのですが)、気功整体はやればやるほど繰り返せば繰り返すほど良く改善していきます。ですので、一回やって終わりではなく、繰り返すごとに良くなっていき、理解も深まり、身体も変わります。

最初は驚きと衝撃があるでしょうが、繰り返す中で、自分の身体も他人の身体も愛おしくなる瞬間が何度も何度も訪れると思います。ひたひたとやってくるその思いにひたりながら、繰り返しワークをやり合うことで、お互いに美しく快適で健康になり、経験値もストックできます。

これがBoot Campのギルド的な仕組みです。

そうやって繰り返すと不思議なことに(いや、不思議では無いのですが)、徐々に解剖直観(Anatomy Intuition)が鍛えられてきます。はたから見ると、「なぜそれほどまでに身体の中が手に取るように分かるのですか?」となります。新米の気功整体師たちは「手に取るように分かるだけではなく、手に取って書き換えています」と心の中で答えるでしょうw

でも、まあ、そういうときは謙虚を装い「解剖学がすべてを教えてくれます( ー`дー´)キリッ」とでも答えておいてください。

解剖学ほど、重要だと思われつつも、誰も学ぼうとしない学問は多くありません。そして数少ない学ぶ人も気付いたら迷宮の中に迷い込み、「これが施術に何の役に立つのだろう」と訝しく思わざるを得なくなります。

MTB(まといのば)の強みがもしあるとしたら、学んだことをその場で施術の名人芸として落とし込めることにあるかと思っています。

知は力なり

の「知」から「力」への変換を最速で、かつメリットが大きく(ドーパミンが大量に出るように)デザインしています。

そうすると脳はAnatomy(解剖学)に勝手にAddict(夢中)してくれるのです。

やればやるほど楽しいし、学べば学ぶほど結果に結びつく好循環となります。

というわけで、2日目もお楽しみに!!!!
 

 

 

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】(追加開催決定!!!) 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

【動画紹介】

今日、紹介したハリウッドスター達専門のトレーナーです!

テクニックや理論は気付いたら身につきますので、重要なのはいつでもゴールです。

Goalはめっちゃ大事です!

 

 

*ジェイソン・ウォルシュは、ロサンゼルスのフィットネスクラブ『Rise Nation』設立者で認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。

 

 

 

「まといのば」の気功整体師(ソルジャー)を希望する方の登録を開始します!

これは登録を募るだけで、特に義務は発生しません(ただ何らかのサービスというか、情報提供は優先的にしようと思っていますが、まだ詳細は決めていません)。

登録はこちらから!

 

IBC(Iwaki Ballet Company)の2020年版カレンダーができあがったそうです!

このカレンダーの販売を「まといのば」でも行います!

というのも10部限定で気功技術の「美肌クリーム」を封入して、販売します!!

(12月1日より発送します!)(希望される方は井脇幸江さんのサイン入りで!!)

一部2000円(送料込み)

お申し込みはこちら!

 

アイスの硬さがスプーンを通しても分かるように、道具の先にもあたかも感覚神経があるように感じる訳

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上腕二頭筋に触れてみましょう。

 

反対側の手で、上腕二頭筋にを包むように触れると、筋肉の硬さが皮膚を通して感じられます。

 

上腕二頭筋を収縮させると、より硬さが手に感じます。

 

 

上腕二頭筋は肘関節を屈曲させる(曲げる)筋肉ですので、実際に肘を曲げながら上腕二頭筋に触れてみましょう。

 

すると、上腕二頭筋の筋腹(一番ふくらんだところ)が移動するのが分かります。

上腕二頭筋のところに小さな可愛いネズミがいて、その子が肩関節の方へ移動しているかのようです(良い喩えなのか?)。

 

この感触を楽しんで幾度も味わっていると、解剖直観が身に付いてきます。

 

解剖直観というのは「まといのば」の最近の造語です。

 

気功整体師というのは、他のPTやOTたちと同じで、筋肉に働きかけ、腱や靭帯に働きかけて、ゆるめたり、可動域を改善したりするのが仕事です。

 

しかし、その筋肉それ自体に直接、触れることはできません(外科医であったり、解剖をしたことがなければ)。

 

でも、非常に注意深く触れるならば、筋肉の感触がダイレクトに指に届きます。

 

 

 

皮膚には四種類のセンサーが埋め込まれています。これは明確に細胞として埋め込まれており、それぞれが働きが異なります。

 

僕らがたとえば、掃除するときに、ほうきを使ったとします。

落ち葉を集めるのでも良いですし、小学校の教室の掃除でも良いです。

 

そのときにほうきという道具を介して、床の感触というのは振動の形で手に感じ取れます。

 

明らかに床に触れているわけではないのに、床の感触が手にダイレクトに来ます。

 

*アイスに直接触れていないのに、スプーンを通じて僕らはアイスの硬さを知ることができます。それもかなり正確に。

 

 

これは奇妙な情報伝達です。

 

モノを媒介としているのに、あたかもほうきの先に触覚神経が伸びているように扱えるのです。

 

これはたとえばメスを持つ外科医、包丁を持つ職人、筆で描く画家なども同様です。

道具の先が触れた感触を、ダイレクトに指に感じ、脳で感じています。

 

 

このカラクリはシンプルです(いや、シンプルでもないのですが)。

 

パチニ小体という1本の指に350個もある触覚細胞が真皮の深い部分にあります。

そのパチニ小体は、持続的な力には反応し続けず、皮膚が押されたときと、離されたときに反応し、微小な振動にきわめて敏感に反応します。

パチニ小体は200〜300ヘルツの高周波の震動を最もよく感じるというのですから、皮膚が0.00001ミリ動いただけでも感知できます。

ただし、震動には敏感ながら、位置には鈍感です。

ただ、その手に伝わった震動の一瞬の刺激をきわめて正確な神経像にすることができます。

 

 

掃除をしているほうきが濡れた落ち葉に引っかかったときはすぐに分かり、メスを持つ外科医がメスが変なものにぶつかったときもその感触が手に取るように分かるのです。

 

たとえば飛行機はかつては運転席と羽根はワイヤーでつながっていました。

ですので、握りしめた操縦桿から風を感じることができました。

 

車も同様です。

ハンドルを通じて、道路を感じることができます(それもどんなにハンドルを強く握りしめていても、その圧が感覚に干渉しないのです)。

 

我々も皮膚や着衣を経ていても、筋肉の動きを正確な神経像とすることができるのです(震動ベースで)。

 

それはあたかも手の中にあるかのように感じられますが、それはパチニ小体自体が位置の感覚に鈍感だからです。

逆にそれを利用すれば、生きたまま自分の身体の中をどんどん探索できるのです。

 

皮膚が0.00001ミリ動いただけでも感じると高精度センサーを我々は(一本の指に350個も)持っているのですから、それを使って深部の情報も文字通り手にしましょう!!

 

まずは上腕二頭筋を掌(たなごころ)の中で転がすところからスタートしましょう!!

 

 

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】(追加開催決定!!!) 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

「まといのば」の気功整体師(ソルジャー)を希望する方の登録を開始します!

これは登録を募るだけで、特に義務は発生しません(ただ何らかのサービスというか、情報提供は優先的にしようと思っていますが、まだ詳細は決めていません)。

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IBC(Iwaki Ballet Company)の2020年版カレンダーができあがったそうです!

このカレンダーの販売を「まといのば」でも行います!

というのも10部限定で気功技術の「美肌クリーム」を封入して、販売します!!

(12月1日より発送します!)(希望される方は井脇幸江さんのサイン入りで!!)

一部2000円(送料込み)

お申し込みはこちら!

 

【書籍紹介】

スクールでも紹介したパチニ小体について詳しくはこちらを!

非常に学問的で実証的に謎を解明してくれます。

ちなみにお馴染みの「私たちに対する温かい気持ちを相手に抱かせたかったら、温かい飲み物を手渡しましょう」の実験についても詳述されています。

 

c.f.私たちに対する温かい気持ちを相手に抱かせたかったら、温かい飲み物を手渡しましょう。 2018年06月25日

 

快感回路と同じ著者です!

 

 

ちなみに今回のスクールでも何度も繰り返しましたが、ともかくゴールが重要です。

圧倒的な力を持ち、それを縦横無尽に発揮する環境を得るためには、まずゴールを設定しないといけません。というか、必須です。

というわけで、苫米地手帳を数冊買って、ゴールを書き潰していくところかやりましょう!!

こういうのも筋トレと同じで鍛錬あるのみです。

 

解剖直観を身に着けて、身体をもっと楽しく気持ちよく面白く!!〜肘関節の屈伸と股関節の屈伸の相似形

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解剖をしてみて驚くことは、身体の中が驚くほどにこれまで学んできた図とそっくりということです。

解剖図はわかりやすくディフォルメしているのだろうと思ったら、まさにそのままであることに驚きます。

 

そしてあまりにシンプルな作りであることにも驚かされます。

 

 

もっと複雑なシステムかと予想していたのにも関わらず、非常にシンプルで、力学的にも単純です。この単純なシステムからなぜあれほど複雑な人間活動が生まれるのかとめまいがするほどです。人間活動とまで広げなくとも、人間の動きの複雑さを考えると、あまりに単純な機構に感じます。

 

しかし、これは化学と同じです。

数少ない元素の組み合わせが、複雑な宇宙を構成しているのです。

 

経絡を学んだり、踊りを学んだりしていると、必要以上に身体を複雑な存在だと感じてしまいます。

実際に複雑なのですが、大本の最重要部位は非常に単純です。

 

逆にその単純さを受け入れてしまうと、気功整体がシンプルになります!

 

手を横にして、立ったまま、手の平を前にしてみましょう。
(いわゆる解剖学的肢位ですね)

 



そのまま肘を曲げます。

これを屈曲と言います。
肘を曲げているので、肘関節の屈曲ですね。


肘を曲げている筋肉はいわゆる力こぶの上腕二頭筋です。上腕二頭筋とフルネームで呼ばれることは少なく二頭筋(にとうきん)と呼ばれることが多いです。

 

 

トレーニングをされている方はバイセップスと言ってしまうでしょう。

 

バイ=2

セップ=頭

 



この筋肉は上腕骨という骨に対して前側についているので、前に肘を曲げます。筋肉がある方に曲がるということです。
筋肉には付着部があり、そこが近づくか離れるかで関節の動きが起こりますので、言われてみれば当たり前です。

当たり前ですが、これが解剖直観にとってはかなり重要です!

逆に肘を伸ばす方向に行くためには上腕三頭筋という裏側の(振り袖とも言われる)部位の筋肉を使います。上腕三頭筋を収縮させて、肘を伸ばします。
骨の裏側についています。だから裏側方向に肘を伸ばすのです。

骨というか関節をまたいで反対側についているので、上腕二頭筋と上腕三頭筋は拮抗筋です。

上腕二頭筋を主働筋、上腕三頭筋を拮抗筋と呼んだりします。


 

余談ながら、筋肉にも光と影があります。

上腕二頭筋にはいつも光が当たり、上腕三頭筋は見過ごされます。

良くも悪くも大腿四頭筋は注目され、ハムストリングスは見捨てられます。
表ばかりに光が当たり、背中の筋肉は名前すら呼んでもらえませんw

ペラペラの腹筋群や大胸筋は目立つのに、めっちゃ重要な広背筋や菱形筋群は顧みられません。

でも、裏側の筋肉大事です。影に光を当てましょう(^o^)
(もっとも隠れて影の影にいるのが最重要の筋肉である腹横筋、大腰筋、横隔膜、大臀筋です。大臀筋なんて表に出ているのに、、、)


光はともかくとして、関節をまたいでどちら側に筋肉があるかを理解すると、動きは明確に分かるようになります。
機能は起始停止で分かると言いましたが、筋肉の存在を一瞥しただけで、その筋肉の機能が手に取るように分かるのが理想です!


で、繰り返しになりますが、手を横にして、立ったまま、手の平を前にしてみましょう。(いわゆる解剖学的肢位ですね)

肘を曲げます。肘関節の屈曲ですね。

 



上腕二頭筋で肘を屈曲しています。
この筋肉は上腕骨という骨に対して前側についているので、前に肘を曲げます。筋肉がある方に曲がるということです。

逆に上腕三頭筋は上腕二頭筋の反対側についているので(肘関節に対して)、反対の動きをさせます。肘を伸ばすのです。


身体の横に手をおいて、手の平を前にして、肘を曲げ伸ばしたしたら、そのまま股関節を屈曲伸展させます。

腿上げですね。

腿を上げると股関節が屈曲します。

このとき股関節は肘関節のように屈曲しています。そこで働いている上腕二頭筋のような筋肉が大腰筋(腸腰筋群)です。
では、ゆっくりと股関節を伸ばしていきましょう!
このとき重力以外で働くのが大臀筋です。
上腕三頭筋のような働きをします。

股関節の屈曲と伸展は大腰筋と大臀筋のシーソーゲームなのです。

肘関節の曲げ伸ばしが、上腕二頭筋と上腕三頭筋のシーソーゲームなのと似ています。

これって当たり前に見えると思いますが(当たり前ですがw)、肘を曲げて、股関節を曲げて、肘を伸ばして、股関節を伸ばしてみてください。

肘を曲げ伸ばしするときは、上腕二頭筋を触り、上腕三頭筋を触って、筋肉の収縮と弛緩を感じることです。

同じく股関節を曲げ伸ばしするときは、大腰筋と大臀筋を感じましょう。

そうすると、単純な上腕の筋肉と同じように、股関節でも主働筋と拮抗筋の関係が生じているのが分かります。

 



これが解剖直観です。

 

すべての骨格筋はこのシンプルなカラクリで動いています。ですから、起始と停止がくっきりしていて、どこを通過しているかが見えれば(これは絵として観ましょう!)、機能は自ずと明確になります。

(たとえば小円筋と大円筋は似た名前で、起始も停止もとても似ているのに、上腕二頭筋と上腕三頭筋のように真逆に働きます)

この非常に簡単なことが、身体のレベルで腑に落ちると次々と面白い現象が待っています。

 


 


もし大地が球形で宇宙の中心にあるならば、それが落下しないためには、必然の力を何も必要とはしない

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見た目と現実はズレます。太陽は地球の周りを回っているように見えますが、実は我々が回転しています。大地はフラットに見えますが、大地は球形です。

時間は一律に流れるようですが、時間は存在せず、世界は存在するようですが、世界は存在しません。

このパラダイム・シフトを経ると、他のパラダイム・シフト同様に大きな力を手にすることができます。

確率、エントロピー、熱力学、情報理論をスッキリと理解して、複雑化する宇宙と広がる無知(エントロピー)のを手触りをもって理解すれば、ドクター・ストレンジのように時を操作し、「精神と時の部屋」に自在に入ることができるようになります!(多分!)。

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僕らは普段の生活では、日が昇ると言い、日が沈むと言います。

 

それは太陽が我々の周りを回っている感じがするのは自然な感覚です。

 

大地もどこまでもフラットに見えます。

(もちろん私達は地球を球体だと考えていますが、それは幼少時からそう習ってきて、それが染み付いているからです)

 

我々は経験から多くを学びます。

しかし、物事は見た目通りではありません。太陽は地球の周りを回っていませんし、大地はフラットではなく、球体です。

(同様に世界は存在せず、時間は流れません)

 

見た目の奥にある秩序を知るためには、知性と理性と観察が必要です。

 

 

古代ギリシャではすでに地球を球体だと考えている人が多くいました。

あの狭い地中海のみが世界だと思っていた人々に(←失礼)、そんなすごいことが可能だったとは思えない、、、というのは僕らの(というか、僕の)偏見です。

 

アインシュタインのリンゴにおいて、虫が自分の世界(リンゴ)の曲率を知るように、類まれなる知性と粘り強い観察力と思考力があれば、一見するとフラットに見える世界の曲率を知ることができるのです(たとえば同時刻における影の長さの差などによって)。

 

 

ソクラテスはこう語っています(弟子のプラトンの口を借りて)。

 

(引用開始)

「では、僕(ソクラテス)の確信しているところではこうだ」とソクラテスは言われました、「まず第一に、もし大地が球形で宇宙の中止にあるならば、それが落下しないためには、空気とか他のそのような[因果的]必然の力をなにも必要とはしない。大地を支えるためには、宇宙そのものがあらゆる方向において一様であること、大地そのものが均衡していることで、充分なのだ。なぜなら、均衡を保ったものがなにか一様なものの中心に置かれれば、いかなる方向へもより多く傾いたりより少なく傾いたりはできないだろうかだ。それは均衡を保っているから、傾くことなくとどまっている。まず、僕はこのことを確信している」プラトン「パイドン」)(引用終了)

彼は目的論的解釈にこだわりすぎていますが(この議論から地動説は生まれにくいので)、それでも球形であることを確信しているのは興味深いです。

また、上でも少し触れましたが、時間や空間に関しても同様です!

 

我々は時間や空間に関して何事かを直感していますが、それは偉大な魔術師自身が生み出し、偉大な魔術師自身が「妄言」と切り捨てたものです。

すなわち、我々は、偉大な魔術者が妄想と切り捨てた偉大な理論を、自身の直感としています。
(↑わかりにくい笑笑)

 

平たくいえば、我々はニュートンの絶対時間、絶対空間を思考の枠組みとして取り込んでいます。ついでにカントもそれをア・プリオリな総合判断として取り込みました。

 



しかし、寺子屋「パラダイム論」で見たように、ニュートンは絶対時間や絶対空間を含む偉大な重力理論(プリンキピア・マテマティカ)を妄想と断言しました(ちなみにプリンキピア・マテマティカによれば、ニュートンはすでに古代において地球は太陽の周りをまわっているという認識を持っていたということを書いています)。

 

魂をもたない野卑な物質が、物質的でない他のものの媒介なしに作用するとか、相互接触なしに他の物質に影響するとかは考えられません。(ニュートン)

この寺子屋でも取り上げた手紙に続けてこのように書いていたそうです。

重力とは、物質に本来備わっている、物質を物質たらしめている性質である。重力があるからこそ、物体は虚空を超えて、ほかのいかなる媒介物にも頼らずに別の物体に作用を及ぼすことができる・・・・わたしが思うに、物理の問題について、考える能力をいささかなりとも備えた人間なら、このような妄言はけっして受け入れられないでしょう。(カルロ・ロベッリ『すごい物理学講義』)

 

妄言!!!!

 

自身が生み出した偉大なる重力理論を、自分自身で妄言と言い募るのは衝撃的ですが、続けてこんな風に書いています。

 

そして、これは実は200年後の若きユダヤ系ドイツ人へのバトンだったことがわかります。

 

重力が、ある法則に従って作用する動力因によって引き起こされていることは確かです。しかしわたしは、その動力因が物質なのか非物質なのかという点については、わたしの読者の考察に委ねることにしました。

 

そのバトンを受け取ったのが若きアインシュタインであり、それは恐るべきパラダイム・シフトでした。

c.f.「ニュートン力学を最初に完全に理解したのは誰か?」〜錬金術の秘密 2017年07月01日

 


また、蛇足ながら、ご承知のように、ニュートンはケインズをして最後の魔術師と呼ばせました。

 

(引用開始)彼は最後の魔術師であり、最後のバビロニア人でまたスーメル人であり、一万年には少し足りない昔にわれわれの知的遺産を築き始めた人たちと同じような目で、可視的および知的世界を眺めた最後の偉大な人物であった。アイザック・ニュートンは、一六四二年のクリスマスに生れた父親のない遺児であって、博士(マギ)が心からのしかもふさわしい尊敬を捧げることのできる最後の神童であった。(引用終了)(ケインズ『人物評伝』)

c.f.科学と魔術とは、日常の見かけの後ろにより基本的な何かが潜んでいるという信念を共有しています 2017年05月12日

 

 

というか、、、、、今回はこんな話を枕に(導入に)、解剖直感と解剖直観について話すつもりでした。

しかし余白と時間がない、、、(あと少しで寺子屋が始まる(汗))

 

ただ、話はシンプルです。

 

解剖直感から解剖直観へ!

 

というテーマです。

 

素朴な直感から、繊細な直観へ、という流れです。

 

たとえば、僕らが肩を腕の付け根と考えるのは素朴な直感ですが、上肢帯(鎖骨・肩甲骨)を腕と考えるのは観察と知識に基づいた解剖直観です。

 

僕らは大地がフラットに見えて、実際に注意深く観察し思考すれば球体であり、また太陽が昇り沈むことも、惑星の運行を考えると天動説から地動説に移動するように、直感から知識へと移動します。

 

身体の認識も同じです。

 

鎖骨や肩甲骨は体幹に感じますが、実は腕の延長であり、上肢です。

 

腕と呼ばれる一連の上肢が、肩から生えていると考えがちですが、もっと深く身体の中心から腕は生えているのです(だからバレエなどでは、腕は胸から生えていると言います)。

 

脚も同様です。足にせよ、脚にせよ、我々が主に移動のために使う四肢の1つである下肢というのは、股関節からではなく、実際は寛骨も含みます。

骨盤と言うと、つい体幹部に感じてしまうのですが、実際は仙骨は体幹ながら、腸骨(寛骨)は脚なのです。正確には下肢ですね。

 

すなわち、前者が解剖直感であり、後者の観察と知識から生じる新しい見方が解剖直観です。

 

直感から直観へ変えていくことで、我々は自由になれます!!

 

 

*身体が透けて見えてくる解剖直観を身に着ければ着けるほど、身体と心は自由に!!

 

小さな穴から暗い部屋のなかに射しこむ太陽の光を、注意深く観察してみよう。〜原子とブラウン運動〜

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なぜ現代物理学者は時は存在しないと言い、現代哲学者は「世界は存在しない(しかし、ユニコーンは存在する)」と主張するのか?

見た目と現実はズレます。太陽は地球の周りを回っているように見えますが、実は我々が回転しています。大地はフラットに見えますが、大地は球形です。

時間は一律に流れるようですが、時間は存在せず、世界は存在するようですが、世界は存在しません。

このパラダイム・シフトを経ると、他のパラダイム・シフト同様に大きな力を手にすることができます。

確率、エントロピー、熱力学、情報理論をスッキリと理解して、複雑化する宇宙と広がる無知(エントロピー)のを手触りをもって理解すれば、ドクター・ストレンジのように時を操作し、「精神と時の部屋」に自在に入ることができるようになります!(多分!)。

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デモクリトス以来の原子論に数学的に決着をつけたのは、誰あろうアインシュタインでした。

 

先日の寺子屋リニューアルシリーズファイナルの「はじめての栄養学」でも少し言及しましたが、物理学はそもそもなめらかな連続な世界を希求します。

 

それはニュートンの流率法(微分法)にもあらわれており、ニュートン力学は無限小を想定しています(正確にはその数学はと言うべきですね。彼自身は数学モデルとして数学原理、すなわちプリンキピア・マテマティカを書いています)。

 

物は無限小の存在から構成されるのか、それとも分割できない(ア・トム)な限界があるのかというのは古代ギリシャ以来、論争を繰り返してきました。

 

 

無限に分割できるという説に対する有力な反論は、僕らもよく知っているゼノンの逆理です。

ゼノンは無限分割という考え方に反論するために、こんなパラドックスを提示しました。

 

一歩前で歩いている亀にアキレスは追いつけないというものです。アキレスと亀として知られるパラドックスですね。

 

アキレスと亀が競争をするとします。アキレスはもちろんギリシャの英雄。一方で亀はあの傲慢でシエスタ好きなうさぎに勝ったことで名を馳せた有名人です(人なのか?)。

 

ただアキレスと亀では圧倒的に脚の長さに差があるので、ハンディ戦にします。

 

1メートルだけ、亀が前でスタートします。

 

ヨーイドンでスタートすると、アキレスは素早く亀がスタートした地点に到着します。

 

しかし、亀はその時間を利用して、ほんのわずかだけ前進します。

 

アキレスはそのわずかな前進をも埋めにいきますが、その合間にまた亀は先へ行きます。

 

本当にミクロン単位のわずかな距離ですが、亀は先へ行くのです。

 

 

すると、、、、、、もし、空間が無限に分割可能だとしたら、この作業は永遠に続きます。無限回続きます。ということは、アキレスが亀に並ぶには、無限回追いつかないといけない、、、すなわち、永遠に追いつけない!というのが、このパラドックスです。

 

このパターンで、「飛んでいる矢は止まっている」などのパラドックスがあります。

 

 

このパラドックスの帰結はシンプルで、このパラドックスはそもそも背理法なのです。

無限に分割できるという直感的な前提が間違っているというものです。

空間と時間の最小単位があるのです(情報に最小単位の1ビットがあるように)。

 

しかし、微分積分という数学に慣れ親しんだ我々は無限小を前提としたくなります。その連続的でなめらかな世界を愛しているのです。

ただ、日が昇ると(天動説的に)思っても良いのですが、地動説を採用するように、微分積分を用いても、(時空の)最小単位(が存在するという立場)を採用したいものです。

 

 

アインシュタインはブラウン運動から、原子の存在を確信し、計算によって、原子のサイズを確定しました。

 

ブラウン運動というのは、花粉が割れて出てきたデンプンなどの微小な物質(コロイド粒子)などが、水分子などが激突することで、ランダムウォークするという現象です。

 

朝の山手線のラッシュを降りて、ダッシュで遅刻しながら会社に行くAさんと似ています。他の人にぶつかりまくりです(迷惑ですw)。

Aさんがなぜ直進できないかと言えば、他の人にぶつかりまくるからです。

 

ブラウン運動も同様にランダムウォークになるのです(Aさんは会社に向かっていますが、粒子はあてもなくランダムウォークです)。

 

 

赤いのがAさん。周りのゴミのような黒いのが他の人です。他の人にぶつかりまくるので、ランダムウォークです。

 

ちなみに、もしアトム(原子)が存在せず、無限分割可能ならば、どうなるでしょう。

 

ザラザラとしたつぶあんではなく、こしあんのべったりと連続な世界であったなら、、、

 

右から左から、上から下から、斜めから押されるとしても、無限小で連続な世界ならば釣り合ってしまうのです。ですので、影響がゼロです。

 

ブラウン運動もある程度のサイズになれば、起きません(花粉くらいのサイズになれば、ブラウン運動はほとんど観察できません)。

 

ですので、小さなサイズで見る必要があります。注意深く見る必要があります。

ブラウン博士が1827年に顕微鏡で見たのもこの現象でした(ブラウン博士は生命現象と最初は思ったそうです。意志を持ったように花粉から飛び出した微粒子が勝手にランダムウォークするからです)。

 

アインシュタインはこれを注意深く思索して、原子にサイズがあるからこそ、ブラウン運動が起きると気付きました(逆に原子が無限小ならば、ブラウン運動は起こりません)。サイズがあるからこそ、巨視的には平均化されてしまうものが、微視的にはザラザラと激突可能なのです。そして激突の結果として、ランダムウォークをします。

 

 

そして、数学的に原子のサイズまで確定できます。

 

これに驚いたのは、当時の物理界でしょう。そもそも原子仮説は作業仮説だと思っていたフシがあるので(音速で原子仮説や熱力学のボルツマンを批判していたのは、マッハでした)。

 

化学式などは明らかに原子仮説を支持しているようですが、あれは方便だと物理学者たちは思っていました。

 

C+O2→CO2

 

アインシュタインは2500年以上は続く、分割できない最小単位があるのか否かという議論に結論を出したのです。それは原子だけにとどまらず、光量子にも、、、、これが同じ1905年に行われているから驚きです。いや、もっと驚きなのは同じ年に特殊相対性理論の論文も書き上げています(いわゆる奇跡の一年というやつですね)。

 

プランクが提唱したプランク定数もまたひとつの作業仮説でしたが、これに実体性を与えたのはアインシュタインでした。アインシュタインこそがまさに量子論の生みの親でした(ルソーのように、その生まれた子供を施設に送りましたが。送るばかりか残りの生涯をその批判に費やしました。厳しい親のおかげで子供はすくすくと成長していますが)。

 

このブラウン運動をすでに古代ギリシャでは、明白な証拠として採用しています。

 

少し長いですが、引用します。

 

(引用開始)

わたしたちの眼の前に、明白な証拠がある。小さな穴から暗い部屋のなかに射しこむ太陽の光を、注意深く観察してみよう。すると、光の線に沿って、きわめて小さな物体が運動したり衝突したりする様子が見てとれるだろう。これらの物体はたがいにぶつかり合い、絶えず近づいたり遠ざかったりしている。このことから、原子が空間のなかでどのように運動するか推定できる。
 注意してほしい。あなたは今、太陽光線のなかで浮遊し衝突する微粒子を見ている。この光景を、わたしたちには知覚できない目に見えない物質が、微粒子の運動の原因であることを示している。事実、微粒子は頻繁に進路を変えたり後退したりする。あるときはそこに、あるときは上に、あるときは下に、微粒子はあらゆる方向へ進もうとする。
 このようなことが起こるのは、原子が自律的に運動するからである。小さな物体は原子に衝突し、この衝突が小さな物体の運動を決定づける(中略)。
こうして、光線のなかで動いているところをわたしたちが見ている事物の運動が、原子から生み出される。それは、原子との衝突のほかには明確な原因をもたない、奇妙な運動である。
(引用終了)(ルクレティウス「物の本質について」)

 

わたしたちの眼の前に、明白な証拠がある。」と言って、アインシュタインと同じ結論に達しているのです。

 

こうして、光線のなかで動いているところをわたしたちが見ている事物の運動が、原子から生み出される。それは、原子との衝突のほかには明確な原因をもたない、奇妙な運動である。」としてブラウン運動を描いています。

 

恐るべきことです。

 

我々はずっと車輪を再発明し続けているのです。

 

同じところをぐるぐるとまわり、再発明のムダな時間を費やしています。

 

そのようなムダを省くためにも、謙虚にガツガツと古きと新しきに学ぶべきですね!

 

というわけで、今回は時間や空間、エントロピー、熱力学や情報理論の集大成とも言うべき講座です!

お楽しみに!

 

 

 

 

 

【まといのば講座『Dr.ストレンジ講座 〜時間を自在に操るための哲学と物理学〜】
【日時】 11月28日(木)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
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c.f.【募集開始!!】自分の周りだけ時間の流れを稠密にして、自分だけの「精神と時の部屋」を獲得する方法 2019年11月20日

 

 

【書籍紹介】

 

書籍をすべて読まずともセミナー受講にトライしてOKです!!

 

 

懐かしいこちらの本の中身がよりくっきり理解できます!

 

ゼロからゆっくりと科学や哲学について(教養について)学びたいのであれば、数年かけても良いのでこちらを!

 

 

今回のセミナーのテキストはカルロ・ロベッリとガブリエル!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして偉大なるデモクリトスの世界観をいまに残しているタイムカプセルであるところのルクレティウス!!

死海写本やナグ・ハマディ文書が第二次大戦後に突如見つかったように、ルネッサンスと共にルクレティウスが見つかったのは素晴らしい巡り合わせです(偶然とは思えないと喜びたいところですが、それでしたら2020年にデモクリトスの全集が見つかって欲しいものです)

 

 

 

タレブの本もすべて読んでおきたいですが、一応、ブラック・スワンを押しておきます!

 

 

 

タレブがルクレティウスについて言及しているのは、こちら。

 

 

 

 

 

 

日が昇り日が沈み、天球が回転して、星々が動いていると思っていたけど、実は動いているのは僕らだった

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ハワイ島のマウナ・ケア山の山頂付近というのは各国の天文台が集まっています。

 

天文台が集まるだけあって、星空がくっきり見えます。世界一、夜が暗い場所です(ハワイ諸島自体がそもそも太平洋の真ん中にボツンとあるので)。

 

そこで星空を眺めると、古代ギリシャの人々が眺めていたのと同じ気分を味わえます。

今にも落ちてきそうな輝く星々があり、まさに天球が回転するように時間とともに動きます。

 

プラネタリウムのような感じです。

 

コペルニクスが天球の回転について考えたとき、天球はまさに回転して見えていました。

しかし、その天球の回転を仔細に分析していけば(特に惑星の運行の辻褄をあわせるためには)、実は動いているのは天ではなく、自分だったということに気付かされるのです。

 

名著「天球の回転について」は、タイトルと異なり、自分たちの足元の回転がオチだったのです。

 

 

ループ重力理論のカルロ・ロベッリはこれをオイディプス王の悲劇に喩えます。

 

オイディプス王は自分がおさめるテーバイになぜ悪疫が広まるのか、その犯人探しをしようと決めます。そして犯人を探せば探すほど、犯人を追い詰めれば追い詰めるほど、犯人は自分なのではないかという疑心暗鬼に囚われます。

というか、犯人探しの探偵ごっこの冒頭で、盲目の預言者テイレシアスからそのように断定されています。

 

「犯人はあなただ」と(笑)

 

いや、笑い事ではないのですがw

 

オイディプス王はそれを軽視して、犯人探しを続け、最後にはとうとう見事犯人を捕まえて、その目を突きます。目を突いて、追放します。

 

すなわち、自分の目を突いて、自分をテーバイから追放するのです。

 

 

コペルニクスが天球の回転について考えたときも、自分の目を突き、自分を追放したくなったのでしょうか?

 

少なくとも、自分が追放されるか、火炙りにされるリスクは考えていたので、出版は死ぬ直前にしています。

 

その上で(ニュートンのように)これは事実の記述ではなく、数学上のモデルであると冒頭に念を押しているほどです(それほどまでにキリスト教と世俗と大衆を恐れたのです)。

 

 

コペルニクスが天球の回転に、何を見たかは皆さんご承知の通りです。

 

天球の回転ではなく、自分が回転(自転)していることに気付いたのです。

 

 

すなわち、動いているのは自分だと。自分の視点が動いているのを、(自分は静止しているとみなして)全宇宙が回転している(天球の回転)と見做していただけだということです。

 

このパラダイム・シフトは強烈でした。

 

しかし、科学哲学などでは常識ですが、このパラダイム・シフトは決して、美しいものではありませんでした。

 

たとえば、ニュートンのパラダイム・シフトは新しい予想をもたらしました。アインシュタインのパラダイム・シフトは数多くの驚くべき(SFのような)予想をもたらしました。そしてそれは次々と成就しました。

 

コペルニクスの起こしたパラダイム・シフト(天動説から地動説へ)は、実は新しい予想を産まず、より洗練された計算も生み出していません(テクニカルな話をすれば、天体の運行が真円であると考えたがゆえに、計算が狂ったのです。なぜ円だと考えたかと言えば、アリストテレスがそう言ったからです)。

 

ですので、当初は天動説の方がはるかに正確に天体の運行を計算できました(テクニカルな話をすれば、ご承知のようにケプラーによって楕円運動をしていることが示され、ニュートンによって重力の理論に昇華されました)。

 

で、あっても、これは偉大なパラダイム・シフトでした。

 

いわゆるコペルニクス的転回であり、科学革命の輝かしい例として歴史に名を刻んでいます。

 

 

しかし、、、、、実際はニュートンもプリンキピア・マテマティカで指摘しているように、これは車輪の再発明だったのです。古代ギリシャにすでに地動説は存在していました。

 

古代ローマのギリシャ人であるプトレマイオスが天動説を高らかに宣言して、1500年近く暗黒の時代が続いたのです。

 

 

今回の話のメインはそこではなく、これがイントロダクションです。

 

天球の回転を観察していたら、自分たちが回転していた(オイディプス王のように自分が犯人だった)ように、時間の流れもまた、時間が流れているのではなく、自分たちが流れているのです。

 

これがカルロ・ロベッリの結論であり、量子重力理論の見方です(そこからすると、マルクスガブリエルの議論はあまりに底が浅すぎて、怒りすら覚えます。亡霊と闘っているようです。物理学は「モノ」に執着するのをやめて、もう100年は過ぎようとしているのに、古い哲学を持ち出し、浅薄な議論を持ち出して批判するのは、アホなのかと思います)

 

(引用開始)

 現在わかっているもっとも根本的なレベルでは、わたしたちが経験する時間に似たものはほぼないといえる。「時間」という特別な変数はなく、過去と未来に差はなく、時空もない。

それでもこの世界を記述する式を書くことはできる。それらの方程式では、変数が互いに対して発展していく。それは「静的」な世界でも、すべての変化が幻である「ブロック宇宙」でもない。それどころか、わたしたちのこの世界は物ではなく、出来事からなる世界なのだ。(引用終了)

 

最後の一文に特に注目です。

 

それどころか、わたしたちのこの世界は物ではなく、出来事からなる世界なのだ。

 

です。

 

この世界は物ではなく、

 

です。

 

これが物理学です。

物理学をベースとする、神経科学もそう考えています(多分)。

ガブリエルはどこの宇宙の物理学や脳科学を批判しているのでしょうか。

 

そしてそもそもこれって、哲学でも100年ほど前に通過しました。

 

 「世界は事実の総体であり、ものの総体ではない」(ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』 1921年)

 

 

なのに、なぜこの偉大な哲学者は、物理学者がいまだにモノにこだわっていると確信しているのでしょうか?

自分の中の妄想を相手に、論争をしかけているとしか思えません。

 

量子論の基礎を学べば、相互作用があって、モノという現象が生じることは分かるはずです(それは、縁によって生じるという縁起そのものです)。

 

世界は存在しない、しかしユニコーンは存在する」というマルクス・ガブリエルのキャッチコピーを読んで、「いやいや、でも太陽も月も地球も存在するじゃないですか」と批判するのと同じです(この批判はもちろん的外れです。でもそれと同じことをガブリエルは物理学や神経科学に対して延々とやっているように僕には見えます)。中身を読みましょうって思います。

 

という余談もさておき、、、、

 

 

ポイントは時間の流れというのは、第一にエントロピーと大きく関わっているということ、第二にアインシュタインの相対論は現在では近似解でしかないということ(ニュートン力学もアリストテレスの物理学も同様です)、第三に、天動説と地動説同様に視点の問題だということです。

 

ここから我々は恐るべき結論を引き出せます。

 

とは言え、その真に驚くべき方法を書くにはここには余白が足りなすぎるので、また稿を改めます。

 

立方数を2つの立方数の和に分けることはできない。4乗数を2つの4乗数の和に分けることはできない。一般に、冪(べき)が2より大きいとき、その冪乗数を2つの冪乗数の和に分けることはできない。この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。

 

 

 

 

 

 

この混沌とは、相関名辞と同様、物質自体の属性ではなく、それを認識する心との相関によって規定される

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エントロピーとは、、、コーヒーに落としたミルクです。

 

エントロピーは増大します。乱雑さは増えていくだけです。

 

コーヒーカップにコーヒーだけが入っているときに、我々はコーヒーの中にコーヒーだけが入っていることを知っています。

そしてミルクポットにはミルクだけが入っていることを知っています。

 

 

この知っているという状態がエントロピーが低い状態です。

いわば、コーヒーカップにコーヒーしか入っていない、特別な状態。ミルクポットにミルクしか入っていない特別な状態です。

 

ちなみに、ここでわざと「特別な」と言っているのには、カルロ・ロベッリ的な意味があります。すなわち、我々はこの状態を「特別」とみなしているのです。コーヒーにもミルクにも興味が無い人には、コーヒーカップにコーヒーが、ミルクポットにミルクがある状態を見ても、それを観測せず、乱雑だと考えることもありうるからです。

マクスウェルがいみじくも予言したように、エントロピーとは知性との相関名辞なのです。

 

それを踏まえて、マクスウェルのお手紙を読んでみましょう。

マクスウェルの魔(インテリジェンス)が初めて誕生した手紙です。

 

(引用開始)

これを踏まえると、エネルギーの散逸という概念は、我々の知識の程度しだいということになる。取り出せるエネルギーとは、望ましい経路ならどんなものにでも導くことのできるエネルギーだ。散逸したエネルギーとは、手に入れることも、意のままに導くこともできないエネルギーで、たとえば、我々が熱と呼ぶ、分子の混沌とした運動状態がそれにあたる。ところで、この混沌とは、相関名辞と同様、物質自体の属性ではなく、それを認識する心との相関によって規定される。(引用終了)

 

この混沌とは、相関名辞と同様、物質自体の属性ではなく、それを認識する心との相関によって規定される。

 

 

「エントロピーとは、物質自体の客観的な量ではなく、認識主体との知性との相関によって決まる」

 

と言い換えられます(「言い換えられないよ」と思う方は、「宇宙をプログラムする宇宙」を参照してください)。

 

カルロ・ロベッリはここから一歩進んで、ある状態を低いエントロピーと見なすような心の働きがあると見做しています。そして、その原初がビッグバンです。すなわち、ビッグバンとはほぼ完全秩序(めっちゃ低いエントロピー)と考えられていますが、我々が特別な状態と見做しているだけで、たとえば他の知性にとっては高いエントロピーの可能性もあるということです(「まさか!」と思う人は『時間は存在しない』を読んでください。いや、今でも多くの人は「まさか太陽が太陽系の中心じゃないでしょ」、と思っているのではないかと疑っています)。

 

話を戻して、コーヒーにミルクを落とすというのは、カードをシャッフルするのに似ています。

 

出荷時のカードは綺麗に並んでいます。

 

1から13までが順に並んでいます。

 

 

これを繰り返しシャッフルすると、どんどん乱雑になっていきます(まあ、パーフェトシャッフルを8回やるとエントロピーがゼロになるという例外はさておきw).

 

でも、乱雑って何でしょう?

 

もしくは低いエントロピーって何でしょう?

 

コーヒーとクリームのように、最初に26枚を黒のカードを重ね、その下に赤のカードを26枚重ねたとします。

するとシャッフルすればするほど、黒側に赤が浸潤し、赤側に黒が浸潤するのが観察できます。

コーヒーとクリームが混ざるようです。

 

しかし、それは色を基準で見たからです。たとえば、数字を見ている人であれば、若いカードから大きな数のカードまでを並べている状態が、シャッフルによってかき混ぜられているのを見て、エントロピーの増大を見ます。

 

すなわち、何を特別とするかで変わってくるのです。色なのか、数字なのか、はたまた、、、、と。

 

ちなみに、なぜシャッフルすると、混ざるのでしょうか?(これはトートロジーのようですがw)

 

これはシンプルです。

 

たとえば出荷時の状態というのは(その場合の数は)一通りです。

しかし、それ以外の状態というのは、56!です。

 

56通りではありませんw

 

56!

 

です。

 

 

そう56の階乗分あります。めっちゃデカイ数です(グーグル先生が答えを出してくれますが、めちゃめちゃデカイ数です)。

 

すなわち、場合の数が多い方が起こりやすいのです。

 

それも膨大な相互作用のあとは、場合の数が多いパターンが採用されます(採用というのは言葉の綾です)。

 

これが大数の法則の意味です(パスカルの三角形の意味ですw)。

 

一回一回の試行の結果は完全にランダムでも、大量の試行の結果はざっくりと予想ができるのです(いや、相当な精度で。それもお互いの不確定性を打ち消してくれるので)。

 

 

繰り返しますが、カードをシャッフルするのと似ていて、コーヒーにミルクを落として、コーヒーとミルクが分離している場合の数と、コーヒーとミルクが均等に混ざっている場合の数であれば、混ざっているパターンの方が圧倒的に多くなります。純粋に組み合わせの問題なのです。

 

ですので、相互作用を繰り返すと、場合の数が多い状態になることが多いというのがエントロピーの法則です。決して時間の矢ではない(というのが、カルロ・ロベッリの考え方の翻訳ですw)。

 

時間の矢という考え方は一種の近似解であり、思考の補助線です。というか、補助輪。

自転車に乗れるようになったら、補助輪は外して良いのです。

 

時間は存在せず、相互作用のみが存在します(ガブリエル先生が好きな「モノ」も存在せず、相互作用の結果として生じるのです。縁によって生じる、のです)。

 

縁によって生じるというと、まず先に(ア・プリオリに)モノがあって、それに相互作用があると思いがちですが、逆です。相互作用があって、そこにモノを要請するのです。

この極端な例が、真空を眺めるというワークです。

真空を眺めると、そこに不確定性原理ゆえに(そして熱力学の第二法則ゆえに)、素粒子が生まれます。なぜなら、真空は完全秩序だからであり、不確定性原理ゆえに何もない存在は存在できないからです。

 

とすると、素粒子があるから見るのではなく、我々が見たから素粒子が生まれたということが良くわかります。

(ガブリエル先生は精神とか視点とかでぐちゃぐちゃ書かれますが、相互作用、そして観測という大人の用語で整理すれば、ホムンクルスがどうのという古い古い議論を持ち出さなくても良いのです)。

 

で、この相互作用はエントロピーが増大する方向に流れますが、そもそもエントロピーって何って考えると、それは知性との相関名辞です(マクスウェル)。平たく言えば主観です。

 

すなわち、わたしたちがあるカードの並び順を「特別」だと思えば(たとえば自分の生年月日と生まれた時間の数字順にカードを並べるとか)、そこからシャッフルという相互作用をするごとに、その組み合わせはランダムになっていくのです。エントロピーが増大していくのです。

 

あるカードの並び順を特別(エントロピーが低い)と見るか否かはその人の主観に関わっています。

 

この部屋は散らかっているのではない。どこに何があるのか分かっている( ー`дー´)キリッ

 

 

と主張する人と似た話ですw

 

 

ただ、主観というと、自分が自由に見做してい良いと勘違いする人もいるでしょうが、そうではなく、知性との相互作用で決まるという意味です(誤解を招く発言をしているとの批判は甘受します)。

 

(それに、その特別をビッグバンまで拡張したのが、カルロ・ロベッリのスゴイところだと思いますが)

 

 

なかなか本題に入れないので、結論だけを先に言えば、解剖直観を用いれば、そこに特別に低いエントロピーを見ることができます。目の前の身体の無秩序に対してです。

 

 

特別なカードの並び順だと見做せるのです。ただし、カードの数字と記号がしっかり見えていれば。

そうすると、その後の膨大な相互作用によって、大数の法則に収斂していくのです。すなわち健康になると言えそうです。そもそも変形股関節症や側弯症というのは、特別なカードの配列なのです。実は低いエントロピーと見做せます。

 

これはかなり恐ろしいことであり、面白いことです。これを本気で利用したいのであれば、まずはパラダイム・シフトが必要ですね(というわけで、ドクター・ストレンジ講座のヴァーチャル受講お待ちしておりますw)。その上で、BootCampに是非、ご参加を!!

 

 

 

自分の筋肉をよく触って、明確な解剖直観を身に着けていく。2次元の解剖図にはミスリードされるので。

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BootCampで習得して欲しいのは、一言で言えば、解剖直観を身につけることです。

これはもちろん段階的に身につけるもので、最初は主要な筋肉のみでOKです。

解剖直観のポイントは触診です。触って筋肉を感じて、その存在をリアルに頭に描きます。

(このときのポイントはパチニ小体という微細な振動を感じる皮膚の感覚器官ではないかと想像しています。もちろん浅層の触覚細胞も用いるでしょうが)

 

c.f.アイスの硬さがスプーンを通しても分かるように、道具の先にもあたかも感覚神経があるように感じる訳 2019年11月24日

 

僕らはどうしても難しい筋肉からやりたがる傾向がありますが、その気持ちをグッと抑えて、力こぶ(上腕二頭筋)から触りましょう。

 

 

上腕二頭筋から反対側の上腕三頭筋を触り、ぐるっと一周したら、上半身で最大体積をほこる三角筋に触れます。

僕らは解剖学をどうしても二次元平面的に捉えてしまいます。

ですので、大きいのは(いや、広いのは)広背筋と思い、僧帽筋も肩こり筋だけに巨大と思ってしまいます。大胸筋も。

しかし、たしかに面積は広いのですが、奥行きが小さいのです。腹筋群と同じくペラペラです。

たとえば、大胸筋に触れてみましょう。

大胸筋をゆるめて、大胸筋の感触をしっかりと指で確認すると、意外とすぐに肋骨に到達することが分かります。これは広背筋などもそうです。

僧帽筋はその意味ではちょっとわかりにくいですが、実際に解剖してみるとその薄さに驚かされます。

それは、腹筋群も同様です。4枚あわせてようやく一人前の薄さです(太いのは脂肪層です)。

 

それに対して三角筋の筋腹を押しても、上腕骨には達しません。三角筋はトレーニングをしている人以外はなかなか意識に上がりませんが(上腕三頭筋も)、巨大で太い筋肉です(ちなみにローテーターカフも肩甲骨に張り付いている小さな筋肉のようで、意外とボリュームがあります)。

 

 

イメージと実際がかなり違います。

 

余談ながら、体幹というのは重要なのに、なぜそれほど筋肉が薄いかと言えば、体幹はスタビリティーをコントロールするので、モビリティーの四肢とは違うのです。むしろ今自分がどの体勢を取っているかをモニターすることが重要で、その上で筋膜のネットワークで体幹を維持しています(最も派手な筋腹は背中の胸腰筋膜ですね。これは身体が前に倒れないように脊柱起立筋群が遠心性収縮=伸展性収縮する一方で、筋膜にも強いストレスがかかるので、分厚くなっていっています。逆に言えば、筋膜は刺激をきちんと与えれば、育つということです)。

 

ここらへんは生きた解剖学と解剖図を目で学ぶことの違いです。

自分の身体を触りながら、その触覚で地図(解剖)を頭に広げていきましょう!

 

 

自分の身体に触るときに、きちんと解剖図(4D)が頭にあって、それを投影すると、きちんと観ることができます(そんなに簡単ではないですがw)。

その練習を繰り返して、脳内の解剖マップをクライアントの身体に投影すると、上手に触れて、かつその投影自身もまたRゆらぎとなります。

 

ちなみに「生きた解剖学」は、かつての「文字を読め」というシリーズと同じく論理命です。

論理が重要です。

なぜその筋肉が、その筋肉だと言えるのかを論理的に説明できる必要があります。

「なんとなく、、、、」ではダメです。それは使えない「直感」になってしまいます。

たとえ、何となくで感じたとしても、論理的に「これ」と断定できるまで、自分を追い込んで確定してください。

ですので、丁寧に精密に、です。

 

その論理的な作業が猛烈に速くなると、ふわっと何となく触っているのに、ピタッと当たるように見えます。でも、そう見えるだけで、素早い作業をしているだけです。

 

たとえば上腕二頭筋などは、肘や膝と同じく無意識に触れるでしょう。

 

でも丁寧に精密にやるのであれば、肘関節を脱力した状態で曲げさせることで、その肘関節の内側の上方が上腕二頭筋となります。そしてその反対側が上腕三頭筋です。

 

肘や膝を同定するときも、本来であれば、肘関節、膝関節を折り曲げて、その曲がった場所を肘や膝と確定します。

 

触り方のコツというのは、これからまとめていきますが、最も重要な体幹周りで言えば、くびれから触れる方法です。

 

くびれに親指と人差し指の間(合谷あたり)で触れます。

そして、そのまま軽く圧をかけながら、手を下にスライドすると腸骨稜に触れます。そしたらその腸骨稜を丁寧にたどればASISですし、上にスライドすると肋骨下部に触れます(とは言え肋骨10番ですが)。

 

*これはつまんでいます。

 

そうやって、骨盤や肋骨の位置を確定していきます。

ASIS(上前腸骨棘)から、少し下へ行くと上後腸骨棘です。ここは大腿四頭筋のボスである大腿直筋の起始です。脚に力を入れて持ち上げようとすると、この上後腸骨棘にある起始が隆起するので分かります。

これは面白いです。

これを繰り返すと、大腿直筋の感覚が手に入ります。そうすると大腿四頭筋を分けて使えるようになります(ちなみにその下の中間広筋は連動して動くというよりは、いつも緊張しっぱなしでカチカチに拘縮していることが多いです)。

大腿直筋をゆるませて、ズラすという技を使うと(『大腿直筋』)中間広筋を露出させられます。あとは大腿骨に向かって筋膜リリースを垂直にやります。大腿骨と指で中間広筋をサンドイッチさせて筋膜リリースさせるというイメージです。

 

これは脚が軽くなります!

 

余談にそれましたm(_ _)m

 

ASISが確認できたら、そこから鼠径靭帯を確認します。恥骨は見ても分かりやすいと思いますが、もし触診する場合は鼠径靭帯に沿って外側から触ると、明確な恥骨の形状が分かります。

 

同じく座骨も、うつぶせにして、腸骨の外側から斜めに寛骨に沿って触る座骨に触れられます。

 

座骨だけに触れる場合は、立位で膝を90度に上げてもらえば、比較的簡単に探せます。ただこのときも寛骨をお尻の方からスライドさせると、デリケートゾーンに触れないで触診可能です。

 

上前腸骨棘や腸骨稜はきわめて重要ですし、そこから仙腸関節まで繰り返し触って、形状を確認します(仙腸関節自体には触れられませんが)。そうすると、たとえば大臀筋の起始を明確に筋膜リリースできます。

 

多くの場合は大臀筋をゆるめたいと思ったら、マッサージであれば掌底を使ったり、タイ古式のようなスタイルならば膝を使って大臀筋の筋腹に筋膜リリースをかけていました。

しかし、MTBでは、大臀筋の起始部を正確に押すことで、一気にゆるませます。

本当にお尻がとろとろになり、片方だけやると左右差が明確になります。ですので、これは是非片方だけやって、はっきりとクライアントさんに理解してもらってください。

 

 

なぜならほとんどの人は大腿四頭筋には意識があるものの、大臀筋の意識は薄いからです。

薄いので拘縮しているのですが、意識が薄いままで改善しても、意識に上がりません。上がらなければ、また固まるだけです。

ですので、パッと施術するよりは、大臀筋の重要性を繰り返し分かってもらう方を優先すべきかもしれません。

 

たとえば立位で、前傾姿勢になってしまう人(マイケル・ジャクソンのように前傾に)。

この人に対して、もっと踵重心にと言ってもできないので、少しだけ大臀筋をなでます。

筋肉の走行に沿って、軽くなでます。

 

するとそれだけで大臀筋に意識が行き、スッと重心が真っ直ぐに落ちるようになるのです。

 

これは非常に面白いワークなので試してみてください。

ポイントは軽くという点です。

 

このときも大臀筋の筋の走行が見えていることが大事です。見えていると言っても、きちんとくびれから腸骨稜を触り、仙腸関節まで行き、一方で大転子と腸脛靭帯が触れていることが重要です。

その上で「観る」ことができます。

 

いろいろなワークと組み合わせて、フィードバックを取りながら、自分の「解剖直観」を鍛えていってください!

 

 

 

 

というわけで、ブログ上でもガンガンBoot Campネタを書いていきます!

 

ちなみに、Boot Campというのは新兵訓練のこと、ここでの新兵、すなわちソルジャーというのは「まといのば」で育成する次世代の気功整体師です!

すでにプレ的な意味でのBoot Campに成功し(先月の気功整体師養成スクールのことです)、ここから一気に広げていきたいと思っています!

 

 

まどろっこしくブログの文字で学ぶのが辛くなってきたら、Boot Camp第1弾である気功整体師養成スクールに是非!!

 

初期メンの皆さんは、2つのスクールと複数回の講習会がBoot Campとなります(2019年度まで)。

 

「まといのば」の気功整体師養成スクールで解剖を、RayまといのばのRay式マッサージスクールで気功整体の手技(マニピュレーション)を習得してもらい、そこから十数回程度の講習会を受講してもらい、最終試験に通過したら、晴れてソルジャーとして登録です!!

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

これまでに体験したことのない深さでのゆるみを!! Boot Campのコンテンツ大公開!!

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というわけで、Boot Campの中身を大公開します!!

 

あ、ちなみにBoot Campはこっそりとスタートしています(先月の気功整体師養成スクールですね!)。

 

*画像はイメージですw

 

将来的には3年間(500万円)くらいを想定していますが、初期メンは促成栽培していきます(笑)

初期メンのファーストペンギンの皆さんは走りながら(仕事をしながら)、ガンガン学び、進化してもらいたいと思っています。

ある程度、場が固まってきたら、普通の学校として、万人に開放する予定です。

 

というわけで、最初期のグチャグチャした高揚感が好きな人は飛び込んでください。

安定してから、飛び込みたいかたはソルジャー希望登録だけをして、数年楽しみに待っていてください。

 

ということで、今年度中はBoot Campとして、「まといのば」気功整体師養成スクールと、Ray式マッサージ養成スクール、そしてその受講生での講習会(受講料3万〜5万円)を10回程度で構成する予定です(講習会は徹底的な復習のワークと、新コンテンツで構成します)。

 

 

まとめると、

 

気功整体Boot Camp=「まといのば」気功整体師養成スクール+Ray式マッサージ+10回程度講習会

 

です!

 

「まといのば」の気功整体師養成スクールでは、主に「生きた解剖学」と解剖直観の習得を、そしてRay式マッサージでは整体所で用いる手技の取得をしてもらいます。

 

解剖直観+手技(マニピュレーション)、そこに接遇(コミュニケーションからゴール設定や更新、教育、対話)などを含めて、実技テストを経て、ソルジャーとして登録です!

 

とは言っても、まだまだぐちゃぐちゃと始まったばかりですので、飛び込むチャンスではあると思います!

 

是非、お楽しみに!(今月の気功整体師養成スクールはまだ枠があります!)

(Rayさんの方は追加開催のみ、わずかに枠があります)

 

 

 

で、Boot Campとソルジャーの希望登録を募ったところ、非常に多くの方に希望していただき、ありがたいと思っています。

 

熱いメッセージもたくさん頂いていて、返信できていなくて心苦しいですが、想いは届いております!!ありがとうございます!

 

せっかく集まっていただけているので、情報提供はしたいと思います!

 

ヴァーチャルBoot Campのプレのような感じでシンプルながら、Boot Campに必須の情報を整理して渡せたらと思っていますので、ご期待ください!

 

「まといのば」もそうですし、Boot Campも、原則は「知は力」です。

 

ですので、言葉で伝えられる知識は伝えますし(もちろんこのブログでも)、全くの初心者であっても(誰もが最初は初心者ですので)、楽しく学べるような場にしたいと思っています。

(とはいえ、一瞬で読めるレベルのスモールサイズのメルマガにしますので、このブログのように読みづらいことはない、、、、はずです)。

 

 

初期のBoot Campで要求する内容は非常にシンプルです。

骨をざっくりと覚えた上で(♫あなたの骨を数えましょう♫)、主要な筋肉の筋腹を覚えてもらいます。そのうえで、重要な順番に施術をしながら(手技を覚えながら)、起始停止と機能と神経支配を身体に落とし込んでもらいます。

 

Boot Campに参加するメンバー同士で、施術をしながら解剖直観を身に着け、施術をされながら身体の深いところで感じながら、解剖直観を身に着けてもらいます。

 

平たく言えば、美しいセラピストを養成していきます。

施術を受けまくることになるので、身体は開発され、レベルが上っていきます。

 

基本的には身体レベルの高いセラピストしか、クライアントの身体のレベルを上げることはできません。

 

このBoot Campを経ると、いろいろなことが手触りをもって、具体的になってくると思います。

気功というのは、見えない世界を扱い、情報空間を扱うと思われています。もちろんある面ではそうなのですが、別な面から見れば、本当は非常に具体的なものを扱っています。

それを「臨場感」と言いますが、本気の臨場感を身につけるためにも、このBoot Campをくぐって欲しいと思います(「このブログを読んだだけで、できるようになりました!」というプロからのフィードバックはもちろん大歓迎です)

 

 

 

このBoot Camp(ソルジャー育成)の上に、乗せていきたいのが、美肌クリームであったり、アディトレであったり、キャリステニクス(自重筋トレ)です。

 

たとえば、美肌クリームには美容整形というジャンルがありますが、美容整形も表情筋に対して知識と臨場感があると、全く異なる水準で施術ができます。

アディトレも、内臓が見えていて、体感できるならば、全く違う施術ができます(最近、流行りの「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」については、今月の「まといのば」講座で扱う予定です)。

 

 

 

枝葉を活かすためにも、幹が重要です。

 

幹をシンプルに繰り返して、鍛え上げることで、気功の水準も圧倒的に上がります!

 

これは非常に面白いと思いますので、是非お楽しみに!!!

 

 

ちなみに、「まといのば」の気功整体師養成スクールのコンテンツは非常にシンプルです。

 

解剖直観を身につけるべく、体表解剖学の触りの触りに少し触れます。

 

とは言え、ほとんどの内容はこのブログに書いています。

(ですので、ソルジャー希望の方は、是非、ブログを読んでおいてください!)

 

たとえば、筋肉の数え歌と仮に呼んでいる上腕二頭筋から大腿四頭筋に至る筋腹を触るなどは非常に重要です。これは単なる暗記ではありません。武術の身体でも触れましたが、主要な筋肉に触れることによるパワーアップや浄化効果は強烈です。繰り返す中で少しずつ体感できます。

 

その上で筋肉についてのマトリックスを学び、筋繊維と筋膜から、筋膜リリースについて学びます。

と書き始めてましたが、、、、そんなにシンプルではないですね。

 

ただ、ゴールはシンプルです。

 

筋肉の中で最も重要な部分から施術したいので、大腰筋の施術をやります。

 

蟹の身を殻から引き抜くイメージを持って、体幹から大腰筋をグニュッと引き抜きます(ほんのわずかですが、明確に視認できるレベルで。クライアントもセラピストも体感できます)。

これはかなり面白いです。

逆にこのレベルで大腰筋の施術ができるのは最高ですし、かつては達人の技に分類されるものしょうから、「まといのば」としては美肌クリームのように広めたいと思っています。

 

次に内転筋群に行きます。手技が似ているので、カニの身の大腰筋とともに一気にやりたいのです。

内転筋群のイメージが口を開けたワニの並んでいる歯のようなので、ワニの身と呼んでいます。

内転筋群は恥骨を起始とします(ですので、相当に力があり、信頼関係があるならば、恥骨へのリリースがきわめて有効です)。

ワニの身はカニの身と同じく、筋膜リリースではなく、マニピュレーションでやります。

 

 

その上で大腿四頭筋への施術。特に大腿直筋を完全にリリースさせます(たとえば上後腸骨棘で起始に触れて、筋膜リリースをするのは有効です)。大腿直筋はスマホほどの幅もない帯です。厚みもそれほどありません(絵を描いている人のほとんどは実際の人体解剖を見たことがありません)。

その帯というか、ペラっとした感じを触診で感じて、それをクライアントさんにも感じてもらいます(そうすると、大腿直筋はゆるみます。カラクリというか、テクニックとしてはRゆらぎですね)。

 

ペラっとした大腿直筋を感じたら、その大腿直筋をペラっとめくることができます(もちろん文字通りめくれませんが、ずらすことはできます)。そしたら、縁の下の力持ちである中間広筋が顔を出します。

中間広筋を露出できたら、大腿骨と挟むことで強烈に筋膜リリースできます。

中間広筋は大腿直筋に悪い意味で守られていて、通常は筋膜リリースできません。でも、大腿直筋がいなくなれば、クッションがないので、リリースされます。

 

と書いていたら、長くなりそうなので、ここらへんで。

 

ちなみに毎回、腰のくびれから触れて、手を滑らせていくのがコツです(←これ重要!)。

 

裏面は大臀筋の起始を筋膜リリースし、次に坐骨を、骨盤を大臀筋と垂直に手を滑らせて見つけて、坐骨周辺を筋膜リリースすることで、一気にハムストリングスを全部ゆるめます。

ここらへんの技術もかなり強烈です(中殿筋も同じ方法で緩められます。だからこそ、きちんと腸骨の形を触診しましょう)。

 

というわけで、まとめると、、、

 

大腰筋

 

内転筋群

 

大臀筋・中殿筋

 

ハムストリングス

 

です。

 

 

腰回りと太ももですねーと思うなかれです。

 

ここは身体の土台ですし、そこをほぼどんな手技でもゆるめることが不可能なレベルで書き換えていきます。

相当に快適ですし、施術も楽しいです!!

 

で、その恩恵を一番受けるのはソルジャー自身でしょうし(ソルジャーになるまでに、相互で施術しまくるので)、そのことで圧倒的に快適な身体を実現します!!

その快適さや自由さの喜びを広げていくイメージで、セラピストとして活躍して欲しいと思っています!!

 

まどろっこしくブログの文字で学ぶのが辛くなってきたら、Boot Camp第1弾である気功整体師養成スクールに是非!!

 

初期メンの皆さんは、2つのスクールと複数回の講習会がBoot Campとなります(2019年度まで)。

 

「まといのば」の気功整体師養成スクールで解剖を、RayまといのばのRay式マッサージスクールで気功整体の手技(マニピュレーション)を習得してもらい、そこから十数回程度の講習会を受講してもらい、最終試験に通過したら、晴れてソルジャーとして登録です!!

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

禁断の果実をかじりましょう!!

「どこも痛くないときは、小さな石を靴の中に入れて、歩きなさい」(セルビアの格言)〜副腎疲労の解消

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生きた解剖学、もしくは解剖直観と勝手に名付けている考え方では、身体というのはそもそも外部として体験されます。

 

ソクラテスたち風に言えば、それは牢獄なのです。肉体という牢獄です。

 

囚われているのは、もちろん魂です。

ただ、実際は魂というのは、玉ねぎの皮むきに似ていて、むきながら本体を探していくと、何もなく、ついでに涙で何も見えなくなります。

感覚の主体である何か(たとえばホムンクルスが)いると、仮定してもそのような存在はいません。

 

じゃあ、「その主体は脳神経だ!」と考えたとしても、脳神経自体も物理であり、物理的な攻撃によって、考えや意思や性格も変わってしまうというのはご承知のとおりです。

 

 

頭をハッキングされるのです。

 

誰にハッキングされるかと言えば、第一にホルモンに。そしてそのホルモンの上位にレクチンであったり、菌であったり、トキシンが来ます。

 

身体の抽象度と勝手に「まといのば」が言っているヒエラルキーがあります。

 

一番下が、見た目や姿です。

 

それを決めているのは筋肉と骨格です。

 

その上にホルモンがあり、その上に菌やレクチンが鎮座します(毒素やウィルスなども)。

 

 

我々は自由意志があるのか、無いのかということを哲学や神経科学で考えるのはとても大事ですが、その前にハッキングされている脳によって、その自由意志自体が(もしあるとしたら)侵食されていることに気づくことが大事です。

 

「いやいや、そんなハッキングなど知らない」という方は、今度インフルエンザに罹患したときに、「なるほど、これか」と納得してください。

 

一つの極端な例ですが、ありふれた例です。

 

狂犬病に罹患した犬が、人間や他の動物に噛み付くのは、狂犬病ウィルスが(すぐに死んでしまうこの個体ではなく)ほかの個体に移動したいと考えているからです(いや、「考えている」というのは比喩ですが)。

 

RNAオーダー(サイズ)のウィルスがあっさりと我々の脳を乗っ取ります(犬の脳も)。

 

ガンドリー博士のPlant paradoxでお馴染みのレクチン(そこには悪名高きグルテンも含まれます)は小さな小さなタンパク質ですが、我々の免疫機構を十分に攻撃できるのです。

 

 

自閉症や発達障害に対して、抗生剤による腸内細菌叢の壊滅が発症の原因ではないかという研究は存在しますし、腸内細菌叢とアルツハイマー、腸内細菌叢と糖尿病、腸内細菌叢と肥満は複雑にリンクしています(今回の「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」もその延長線上です。新しいことではなく、新しい補助線です。お馴染みの概念が繰り返し出てきます。リーキーガット、腸内細菌叢、そして寺子屋でお馴染みの解糖系とクエン酸回路などなどです)。

 

今回はなぜ不治の病とされたアルツハイマーが解消できる病気と言われるようになったのか(まだ学会の主流ではないですが)、なぜ肥満は自己免疫疾患に分類されるのかなどにも触れる予定です!

 

12月26日(木)開催です!!

 

できたら、寺子屋「分子生物学」や「解剖学」「栄養学」などを履修してあることが望ましいです!

いや、もっと言えば是非、「アディトレマスタースクール」のヴァーチャル受講もオススメです!

 

その上で、今回の副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)について、学ぶと鬼に金棒かとw

 

良い本がたくさん出ていますので、是非参考にしてください!

 

ただアドレナル・ファティーグに関しては、提唱者はジェームス・ウィルソンであり、日本人の第一人者は本間夫妻です。

 

 

 

 

 

 

そして面白いのは、以前も紹介しましたが高城さんです。

高城さんも本間夫妻から多く学ばれているとおっしゃっています。

 

 

繰り返しますが、基本的な流れは変わりません。

それはガンドリー博士のPlant paradoxであったり、トロント最高の医師であったりも同じです。

 

ただ、より精密に立体的に理解できるようになると、もっと能動的にアクションを起こせるようになります。

 

なぜ体調が悪いのか、なぜその結果として、身体が固くなったり、老化したりするのか、と言えば、端的に言えば、身体の生化学反応がいろいろな理由によって阻害されているからです。

 

それをどこにフォーカスするかで、リーキーガットであったり、プラントパラドックスのレクチンであったり、自己免疫疾患であったり(免疫の暴走ですね)、内分泌(ホルモン)異常であったりします。

 

一つに注目してしまうと、群盲象をなでるになってしまいます。

 

 

全体像をスッキリと観ることができると、それぞれの問題がどう全体と絡み合っているのかが分かります。

 

その上で、自分の問題に還元していくと、自分にとって必要な医療(方法論)が見えてきます。

いま流行りのパーソナル医療ですね。

トレーニングがパーソナルが主流になっていくように、医療も個人個人に特化すべきです(特に遺伝子は個人個人でユニークなので)。

 

アディトレでも、やり方を示さず、理論だけを示しています。

これを食べなさい、あれを食べなさいではなく、理論が頭に入れば、世界の見方が変わるからです。

そうすると、Invent on the wayになるのです。

勝手に無意識が正しいものを選んでくれます(なぜなら身体と世界のエントロピーが下がるからです。繰り返しの相互作用の中で、大数の法則に収斂します)。

 

平たく言えば、我々は認知を歪められているので、不健康だということです(平たくいえば「悪いのは全部人のせい」(笑)です)。

 

その認知の歪みを知識によって正せば、面白いことになります!!

 

 

 

で、これはBoot Campの課題ではありません。

 

ただ、ソルジャーが習得するカリキュラムの一つです。

 

プロとしてデビューするための理論と手技は必要最低限です。

 

それでも十分以上に価値は提供できます。

 

 

その上で、学び続け進化し続けるソルジャー(気功整体師)たちは、美肌クリームを習熟し、アディトレマスターとなり、これらの生化学にもSNPsなどにも詳しくなって欲しいと思っています。

(その頃には医師たちも仲間に入ってくるでしょうし)。

 

Boot Campをクリアし、解剖直観をマスターすると、ここらへんの生化学がきわめて臨場感あるものになります。

たとえば、アディトレでもやりましたが、ホルモン感覚というのは鍛えられます。「ホルモンがいま流れている」という感覚は鍛えれば分かるようになるのです。

解剖直観というのは、身体が透けて見えることです。

(もちろんこれは何もしなくても、透けて見えるのではなく、頭に正確なモデル(解剖)があり、視診と触診で仮説と検証を繰り返して、それを猛烈に早くすることが必要です)

 

 

その解剖直観をもとに施術を繰り返していった先に、アディトレの知識や美肌クリームの知識が入ると、ホルモンや代謝が免疫も手に取るように見えてきます。

 

ソルジャーになった次のゴールはそこを目指していきます。

(なぜならすぐにクライアントさんから、求められるようになるからです)。

 

そしてその次には情報操作が求められます(情報空間の情報操作と言えば、聞こえが良いのですが、平たくいえば蟲を駆除したり、呪いを解除したり、トラウマを昇華させたり、脱洗脳ということです)。

 

Boot Campで真の「臨場感」を手にすると、これらのオプションの習得が強烈に早くなります。

(待ちきれないという人はOnlineMenTor2期を受講してください!)

 

 

いま、集まってきているソルジャー候補生たちも、多くは身体や心に問題を抱えていた人ばかりです。

というか、抱えていなかった人はいません。

(というか、「ずっと健康体です!」という人はなかなかヒーラーを志さないのかもしれませんが)

 

 

回復したとしても、自分がひどい状態で家から一歩も出れず、動けなかったときのことは忘れていません。

 

偉大なテニスプレーヤーのジョコビッチによれば、セルビアの格言に、

 

「どこも痛くないときは、小さな石を靴の中に入れて、歩きなさい」

 

というものがあるそうです。

 

他人の痛みに思いを致すことができるからです。

(とは言え、あわてて小さな石を探さなくてOKです。どこも痛くないのではなく、それは痛みがマスキングされているか、慣れてしまったか、スコトーマに隠れているか、麻痺しているだけなので(笑))

 

ユングの原型(アーキタイプ)に「傷を負ったヒーラー」がありますが、まさに多くのソルジャー志望者は過去(そして現在も)身体や心に深刻な傷を負い、だからこそ苦しんでいる人の気持がわかり、その苦痛の解消がどれほど嬉しいかも分かります。

 

しかし、その苦痛はその人自身ではありません。

 

根気が続かないことも、だらしないことも、物覚えが悪いことも(IQの低さも)、集中力の持続のなさも、暴力も、自分自身というよりは、脳をハッキングされているゆえであり、そのハッキングのされ方を解剖直観で見通すことができれば、理論的には、解消も可能です。

 

 

Boot Campで自分の身体を癒やしつつ、楽しんで学び、仲間をリスペクトして、激しく成長して、クライアントの人生もまた変えていってください!!

(と、その前に今月の「アドレナル・ファティーグ」セミナーお楽しみに!!!)

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

【書籍紹介】

新装版が出ましたね。

 

お馴染みのガンドリー博士の食のパラドックス

 

そしてインターミッテントファスティングです。ガンドリー博士の議論とかぶります!

 

アドレナル・ファティーグを日本に紹介して広めた第一人者による書籍です!

 

アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)というい概念を提唱した方です。

 

高城さんの本はどれも面白いです。

 

本文でもちらっと触れましたが、アルツハイマーが克服可能というカラクリもまた上記のシリーズと同じです。

面白いと思います。

 


副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)から観る未来医療の可能性 〜身体を再ハックしよう!〜

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最初にテクニカルなことを2点ほど。

 

まず、バルーンMaxという気功技術ですが、当初は腹圧を高めるということだけを伝えていました。

内側から押す、と。

 

ですが、もう少し丁寧にやり方を更新します。

 

 

そもそも腹圧を高める、内圧を高めるためには、それ相応のサイズが必要です。

サイズの小ささが必要です。

 

ですので、お腹を無理に引っ込めるのではなく、背筋を伸ばして、お腹を手などでつぶします。背面と腹面から押す感じで、圧迫をかけてつぶします。

 

そのつぶした状態を維持しつつ、横隔膜を下げるイメージで腹圧をかけていきます。

これがマックスバルーンの実習です。

 

腹圧をかけることを強調しすぎいていて、「普通にお腹が膨らむ」というフィードバックを多く頂くので、工程を一つ増やします。

お腹を手で潰すという工程です。

 

 

もう一つは脱洗脳についてです。

 

気功で行う技術としての「脱洗脳」です。脱洗脳という言葉が強すぎるので、「まといのば」では「アンカー切り」とか、「書き換え」などの言葉でお茶を濁しています。

最近で言えば、蟲駆除や、抜針などがそれに当たりますね。

 

で、その抜針についてです。

 

抜針にせよ、いわゆる内部表現に入っていっての洗脳の駆除にせよ、きわめて物理的な感覚で行います。

 

具体的な針や杭を抜いたり、漬物石のようなアンカー(記憶)を取り除くのが我々の仕事です。

 

 

ただ、その抜いたり、除去したあとのケアもまた課題となります。

 

 

 

小さな針のようなものであったり、小石であれば、すぐにその穴はふさがります。

しかし、十分に大きかったり、あまりに心の隅々まで根を生やしていると、その傷跡はかなり深くなります。

 

困難は、新しい思想にあるのではなく、大部分のわれわれと同じように教育されてきた人々の心の隅々にまで広がっている古い思想からの脱却にある。(J.M.ケインズ『一般理論』序文)

 

それを「ココロのスキマ」(by喪黒福造)と呼んでいます(冗談です)。

 

でも、そのスキマに別なものがサッと入ってくるリスクがあります。

 

たとえば、別な洗脳であったり、別な手っ取り早い情報が飛び込みます。そのサイズ感にハマるものは危険なものが多いのです(たとえば、片思いが長く続いた意中の彼が恋人と別れたときなどに、そのココロのスキマを狙って、友人から恋人へ昇格するなどのテクニックはよく知られています。女子の場合はフレンドシップ戦略は有効なのです。男子にとってはダメな戦略ですが)

 

 

で、そのようなリスクを最小化するために、詰め物をします。

 

物理的に洗脳を取り除いたあとに、代替品を埋めておきます。イメージとしては溶ける糸で縫うような感じです。その代替品は傷が塞がるとともに消えていくようなものです。

 

「まといのば」で用いるイメージは紫色(もしくはピンク色)のプディングです。ゼリーみたいなものでもOKです。それを抜いた場所に埋めます(通常の表面についているような蟲の場合は不要です)。

 

そのプディングが傷がふさがるとともに吸収されて、エネルギーになるような感じです。

 

*プディングではないですが(^o^)

 

普段、日常的にお仕事で脱洗脳をされている方はこれを意識されると、別な洗脳へ転ぶことが少なくなりますので、オススメです(日常的にお仕事でされていない方には全く不要なアドバイスですw)。

 

ちなみに、「まといのば」では、メンター受講時にこれまでに受けてきたエネルギーヒーリング系の技術をすべて放棄してもらうことをオススメしています(これは任意であって、強制ではありません)。

技術的には脱洗脳です。

ただし、それぞれが高額なお金と膨大な時間を費やしてきて習得してきたものだけに、なかなか踏み切れないと思います(繰り返しますが、任意です)。

ですので、プディングではなく、習得してきた技術の代替品を渡すようにしています。

 

それが、全技術抜き(従来の気功技術やエネルギーヒーリングの技を抜く)のあとの全技術伝授でした。

おそらくありとあらゆるパターンのエネルギーヒーリングの技は網羅していますし、全く同じではなくても、上位互換の技がありますので、それに代替するというイメージです。

 

ただ、全技術伝授が重すぎるということもあり、初月に、まずはシンプルな気功基本12セット伝授をしています。その後も毎月、気功技術を上塗りする形で伝授されます(ほぼ毎月5日24時に)。

(半年後に全技術伝授は受けられますので、ご安心を!)

 

ちなみに、他所の技術が悪いというわけではなく、古い技術は邪魔をするというだけです。悪貨は良貨を駆逐するのです。悪貨というか、古い貨幣ですね。ですので、「まといのば」自身の気功技術であっても、古いのはバンバン消して、アップデートしていきます。

 

ここらへんは非常に奇妙な感じですが、体感として邪魔しているのが良く分かります。

 

 

困難は、新しい思想にあるのではなく、大部分のわれわれと同じように教育されてきた人々の心の隅々にまで広がっている古い思想からの脱却にある。(J.M.ケインズ『一般理論』序文)

 

ケインズの言っていることの手触りというのが、リアルに感じられると、脱洗脳や知識の更新(ゴールもまた更新が大事)ということがクリアに感じられるかと思います。

 

重要なのは、自分の体感を信じること(ただし、その感じることすらもハッキングされて、歪められているので、その歪みを調整しつつ、信じること)ですね。

 

ジョコビッチ風に言えば、オープン・マインドで自分が自分の権威となるということになるでしょうか。

 

 

かつてのように、「信じる!!」必要はないので、知的好奇心に沿って試してみるくらいの軽さでOKです。

 

 

というわけで、2点ですね。

 

マックスバルーンの使い方のアップデートと、脱洗脳後の注意点でした(セミナーなどではおなじみですが、ブログではそれほど触れていないので)。

 

 

 

この内容を枕にして、アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)に関する今月の「まといのば」講座の告知予定でしたが、スペースがないので、今度にします(実際、昨日の記事は容量オーバーで、削りました)。

 

ポイントになるのは、アドレナル・ファティーグやオーソモレキュラー療法やレクチンやリーキーガット(腸漏れ症候群)や、リーキーブレイン(血液脳関門がゆるんで、毒が脳に入ること。アルツハイマーの原因)、グレインブレイン(穀物脳)、メタボリックシンドローム、糖質制限やパレオ・ダイエット、ケトジェニックダイエット(糖質体質からケトン体質にすること)、そしてジョコビッチでも有名なグルテンフリー、カゼインフリー(GFCF)というのは、すべて同じだということです。土を食べよというイートダートや、ベジタリアン、ビーガン、そしてフルータリアンに至るまで、同じ幹の枝葉です。

 

糖尿病や肥満、そしてアルツハイマーや自閉症、発達障害、そして驚くべきことに統合失調症にまでもが、克服可能な課題になってきています。

 

ただ、それは魔法の弾丸などではありません。

「これを飲めば魔法のように問題解決する!!」という錠剤があるわけではありません。

 

魔法の弾丸を期待するのではなく、魔法を学びましょう。

科学という魔法を(^o^)

 

 

我々自身が楽しんで身体の代謝を学び、脳がいかにハッキングされるかを学ぶ必要があります。

 

おそらくは、近い将来、身体にインプラントされたマイクロロボットによって、血液がいつもモニターされ、未病の状態で我々は治癒される可能性はあります(僕は懐疑的です。テクノロジーは実現するでしょうが、それが万事解決とはならないと思います)。

 

ただし、その未来においても、重要なのはやはり教育であり、知識であり、知的好奇心だと思います。

 

 

というわけで、来年6月にアディトレマスタースクール(パーフェクトボディ編)を開催します!

ちなみに、アディトレというのは「まといのば」が提唱しているAddictiveTrainingの略です!

アディクティヴトレーニングというのは、、、、過去記事を参照してください!

平たくいえば、ハッキングされている脳と身体を、再ハックすることです!!

 

 

その前哨戦というか、イントロダクションとして楽しく副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)の視点で切り込んでいきましょう!!

 

 

【まといのば講座『副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)から観る未来の医療 〜身体を再ハックしよう!〜」】
【日時】 12月26日(木)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

 

 

大腰筋の施術を「蟹の身」と呼んでいるのは、殻から蟹の身を出すように、大腰筋を引っ張り出すから

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*今月開催するセミナーはアドレナル・ファティーグ講座と気功整体師養成スクールのみです!!

*「はじめての気功」は開催しません。

*OnLine MenTorは募集中です!!

 

*来月の寺子屋新コンテンツはガブリエルを用いて、哲学史をやります。「なぜユニコーンは存在するのに、世界は存在しないのか」ということを、哲学史を総覧しながら読み解きましょう!テキストはマルクス・ガブリエルです。

 

大腰筋の施術をするときは、大腰筋の位置をなるべく正確に把握することが必要です。

 

どの筋肉でもそうですが、施術のときのポイントはその筋肉の位置をなるべく正確に把握することです。

 

大腰筋も同様です。

 

この「なるべく正確に把握すること」を「解剖直観」と呼んでいます。「身体の中が透けて見える」と表現していますが、これは視診と触診を繰り返しながら、身体の中を推定していく作業のことです。

パッと身体を見て、骨が透けて見えたとしたら、その目はX-rayですw(もしくは催眠状態ですw)

 

そんなことはありえません。

 

ただ訓練次第では、いくつかのランドマークと軽い触診で、身体の中身が透けて見えるようにふるまうことはできます。

 

 

 

ただ機械的にシステマティックに身体をチェックする癖をつけると、この解剖直観らしきものが芽生えてきて、人の身体を見たときに正確に筋骨格を推定できるようになります(とは言え、きちんと視診と触診はしますが)。

 

で、たとえば、大腰筋の施術のときは、まずいつものように腰のくびれに手を当てて、そのまま上下にスライドさせます。上に行けば、肋骨下部ですし、下に行くと骨盤に当たります。腸骨稜をなでていくと、ASIS(上前腸骨棘)に当たります。裏側へ行くと、ヤコビー線は分かりますし、丁寧に触れば上後腸骨棘に触れられます。

 

大腰筋は胸椎12番から腰椎5番までを起始とします。胸椎、腰椎と書かずにT12、L5の方がシンプルです。頚椎はCなので、上からCTLです(コントロールと覚えます。コントロールボタンはCTRですが、最後がLです。覚え方としては「体幹をコントロールする背骨(脊椎)」という感じでどうでしょう。語呂合わせでなくても、覚えられる人はそれでOKです)

 

 

ヤコビー線がL4とL5の間あたりですし、みぞおちから肋骨下部の間に(個人差がありますので)、T12(胸椎12番)があります。

 

T12からL5をクライアントの身体の場所として、大体特定します。

 

その上で、大転子をゴリゴリ触れば、そのほぼ水平に内側に入ったところが小転子です。

すなわち、大腰筋の停止となります。

 

意外とイメージしているよりも小さく感じるかもしれませんし、イメージしているよりも長く感じるかもしれません、いずれにせよ身体を触りながら、場所を特定していくと、正確に大腰筋に触れられます(物理的には触れられませんが、情報的に)。

 

その上で、大腰筋の施術をします。

 

 

「まといのば」ではカニの身と呼んでいます(気功技術の名称でもあります。気功技術のトリガーは手技ですので、スクールで学んでください)。

 

なぜかと言えば、蟹の身を殻から出すようなイメージで、大腰筋を体幹から引っ張り出すからです。実際にはほんのわずかですが、施術をしたり、されたりすると、明確に蟹の身のように大腰筋が引っ張られるのが分かります。面白いです。

 

面白いのは施術中だけではありません。

 

施術後に立ち上がって、身体を動かすとその強烈な効果に驚かされます。

脚が自由になり、軽くなります。

 

しかし、これはまだまだ前哨戦です。

 

ヒーラーはクライアントに大腰筋という筋肉の解説をして、いかにこの筋肉が重要かを説明します。

たとえば、多くの人は大腿四頭筋の大腿直筋を使って、大腰筋の代償をしてしまいます。代償というのは代わりということです。

たとえば、本来三角筋を使うところで、僧帽筋を使ってしまうなどが代償動作です。

筋トレの用語で言えば、チーティングです。

 

 

ただし、このチーティングや代償には大きな代償が伴います(ってダジャレか)。

平たく言えば、怪我の温床であり、快適な身体を阻害するものです。

 

では、なぜ多くの人がきちんと大腰筋を使わないのかと言えば、その人の頭の中に大腰筋が意識されていないからです。

 

これを苫米地理論ではスコトーマの原理と言います。意識に上っていないものは、存在しないと同じなのです。もちろん全く使っていないというわけではありませんが、ポテンシャルを活かしきれていないのです。

 

たとえば、気功の初心者の勘違いにこんなものがあります。

 

「すべての筋肉がゆるむように気を流したら、すべての筋肉がゆるみますか?」というような質問を考えてみましょう。

 

これはYesであり、Noです。

 

というのも、理論的には「すべての筋肉がゆるみます」。

ただし、その人が臨場感を持って、意識できている筋肉のみです。

 

たとえば、あるヒーラーの頭の中には「三角筋」が存在せず、広背筋も存在せず、菱形筋も存在しないのです。

もちろん知識としては知っているでしょうが、それを使って何かをした経験がなければ、それは存在しないと同じなのです。

そうすると、その人の定義する「すべての筋肉」にしか、気は流れないのです。

 

 

ですので、質問に対する回答としては、「たしかに『全ての」筋肉に気は流れるが、そのヒーラーが意識できていない筋肉は別として」ということになります。

 

ここは、きわめて重要です。

 

 

ですから、ヒーラーには圧倒的な知識が必要なのです。

知らないものは見えないからです。

見えないところには、気は流れないのです。

(その意味で、ガブリエルの言うとおり「世界は存在しない」のです。しかし、我々のパラダイムでは、いまだに物理的現実世界がリアルに存在し、ガブリエルの言う世界があると思っているので、「すべての」と言えば、全集合だと考えてしまうのです。そのような世界は存在しないのです)。

 

 

 

ですので、シンプルに重要な筋肉に触っていくのはとても大事なのです。

頭で分かっていることと、触って確認することは、段違いだからです。

 

 

話を戻します。

 

ヒーラーはクライアントに対して、大腰筋の解説をし、その重要性を話、そしてこの先どれほど快適になるかを示します。そしてヒーラーとクライアントは協調して、この先の課題を検討します。

たとえば、内転筋群が硬すぎるとか、中殿筋が強すぎるとか、中丹田がしぼんでいるなどです。もちろん、良い点もどんどん指摘していきましょう!

 

別に完璧な身体を目指したいわけではありません。そうではなく、快適にゴールを達成できる乗り物としての身体を目指します。というか、実現していきます。

 

新しく見えてきた課題をきちんと物理的に測定可能な状態に落とし込んで、お互いに解決していきます。

 

そのことで、クライアントは深く自分の身体を知ることができます。知ることができれば、回復し、レベルアップすることができます。

この探求と冒険は長い長い道のりですが(死がその旅を中断させるまで)、喜びと感動に満ちた旅であることは間違いありません。

ヒーラーはそのガイドであり、シェルパです。

(もちろんヒーラー自身も自分の体を深く知り、よりレベルアップしていく必要があります。クライアントがヒーラーを追い抜いたら、そのヒーラーはお払い箱です)。

 

*怪我からの回復、疲労からの回復からはじまって、溢れんばかりの元気さと、透き通るような美しさへと向かいましょう!

 

 

ですので、手技(マニピュレーション)の方向はより精密で、より静かな方向へ向かいます。

派手なテクニックではないですが、ヒーラーとクライアントがお互いに身体の声を聞いて、調整していく施術になります。

 

筋繊維の一本一本というと大げさなようですが、それが全く大げさではない施術の世界に入れると思います(スクールでもその触り位はやりましょう!)。

(そして、その問題の筋繊維に特定のネガティブな記憶が貼り付いて、その記憶が邪魔をしていることも見えてきます。いわゆるトラウマというものを物理的に確認できるのです。そして、その記憶のアリアドネの糸をたどると、意外な情報にたどり着いたりします)

 

ソルジャー(「まといのば」の気功整体師)が習得すべき、解剖学の知識と手技は、非常に数少ないものです。その数少ない武器を磨き上げることで、様々な症例に対応できるようになります。

 

 

スクールでもよく言うのですが、身体というのは金属ではないのです。

硬い金属を繰り返し折り曲げていくと、金属疲労で柔らかくなるような、施術をしている人は多くいます。

筋肉を繰り返しもめば柔らかくなる、と(それも一理ありますが)。

しかし、筋肉は金属ではありません。

正確に筋肉の位置と状態を理解すれば、驚くほどシンプルな働きかけでも、圧倒的な結果が出ます。

筋肉の状況の正確な理解とは、痛みや不具合や機能不全の原因を正確に解きほぐすことも含みます。

 

というわけで、スタンプラリーでスタンプを黙々と押していくようなルーティンの施術から、もっとクリエイティブな施術へとトライしてみませんか?(いや、「まといのば」の気功整体師の施術も外形的にはルーティンを重視しますが、実質が異なります。ルーティンによって浮いた時間とエネルギーをクライアントの観察と対話に注げるのです)

 

大腰筋一つでも施術のクオリティーは大きく変わります。
(というか、従来は大腰筋の施術は難しい、もしくは不可能と言われていた部位ですので、それを知るだけでもスクールに参加するのは非常に面白いと思います!!)

 

 

【Boot Camp第1弾!!気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 12月21日()15:00~20:00 

    12月22日()13:00~18:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

【まといのば講座『副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)から観る未来の医療 〜身体を再ハックしよう!〜」】
【日時】 12月26日(木)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

 

心をゆるめるには、筋肉をゆるめ、筋肉をゆるめるには筋膜をゆるめ、筋膜をゆるめるには?!

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筋肉に対するアプローチはストレッチと筋膜リリースがあります。

 

・ストレッチ

・筋膜リリース

 

ストレッチというのは、文字通り引っ張る(ストレッチ)ことです。

筋繊維は収縮しかしませんので(拮抗筋で引っ張るか、もしくは)手技で伸ばします。

 

 

このときのコツはきちんと筋繊維の走行に沿うことです。

筋繊維の走行にあわせて、筋繊維をきちんと伸ばして上げると気持ち良く無理なく伸びます。

これを雑にやってしまうと、結果もかなりざっくりとしてしまいます(やらないよりはもちろんマシですけど)。

 

土地の開墾と似ていて、最初はざっくりで良いので、だんだんと繊細にしていきましょう(余談ながら、最初からめちゃめちゃ繊細にやって、一気にほぐすという技もあります。できれば、めっちゃかっこいいですが、失敗するリスクも大きいので、土地の開墾のようにざっくりから、どんどん細かくしていきましょう。安全ですし、満足度も高いです。あ、ただアスリートや一流ダンサーに対しては、最初からめちゃめちゃ繊細にやるべきです)。

 

ストレッチの多くが単なる傷害になってしまうのは、筋繊維の走行を考えることなく、筋繊維の断裂を引き起こしながら、無茶なことをしているからです。

運動前の静的ストレッチがパフォーマンスを低下するというのはエビデンスがいくつもありますが、そもそもその「静的ストレッチ」が単なる傷害でしかなかったのではないかと思っています。

実際にアスリートたちのストレッチ風景というのは見ていて痛々しいです。筋繊維がブチブチ切れるのが見えるか、もしくは解剖学的におかしな方向に無理をして筋肉に負担をかけています。

 

そもそも正確なストレッチというのは難しいものです(ですので、これまで「まといのば」ではストレッチ自体は禁止と言ってきています)。

 

 

「でも、ダンサーたちはストレッチをしているではないか」という反論はあると思いますが、あれは一般人が伸びをするのと同じです。

伸びをして、怪我をすることがないように、ダンサーが普通に「ストレッチ」をして怪我をすることはありません。

そもそもの可動域が異なり、ダンサーたちはそれを回復させるために動いているだけです。傍(はた)から見るとそれはストレッチに見えますが(本人たちもそう自認しているでしょうが)、ぜんぜん違うのです。

 

彼らは自分本来の可動域に毎朝戻しているだけです(何年もそのルーティンを続けているうちに、もっと可動域が広がることもありますが)。

 

 

同様に、身体が分かっている施術者がストレッチをするのはまた全然違います。

 

身体が深いところからゆるみ、よみがえります。

 

筋肉は基本的に収縮しかしませんので、伸びる機会を失っている筋繊維はたくさんあります。そしてそれはいつの間にかスコトーマに隠れてしまいますので、正しい良いストレッチはきわめて有効です。

 

 

静的ストレッチと動的ストレッチのどちらが良いかというのも良く聞かれる問題です。

最近の風潮は動的ストレッチの方が筋肉を傷めないという風になっています。

ただ、上述のように、静的ストレッチを誤ってやってしまい、痛めているだけと「まといのば」では考えます。

動的ストレッチはそもそも自分の可動域の中で動きますので、もし可動域が狭すぎていたり、動きに代償動作が含まれていると正しくできないので、間違った癖を増幅させます。

 

ですので、理想的に考えれば、まず静的ストレッチで可動域を改善させながら、自分の筋肉を正確に意識し、その走行を考えて、収縮弛緩をさせる練習をしてから、動的ストレッチで他の筋肉との連携と協調を再学習するというのが良いと思っています。

(筋肉を使うには、順番があります。その手順を間違えると、将棋と同じでうまくいかないのです。逆に手順通り身体を動かすと、自分には絶対に無理と思っていた動作があっさりできたりします。「絶対に無理」だったのは、手順を間違えていたからです)

 

 

以上がストレッチで、次に筋膜リリースです。

 

筋膜リリースというのは平たく言えば指圧です。指で押すだけではないので、指圧と限定できないのですが、筋肉に圧をかけるのが筋膜リリースです。

圧をかけるとなぜ筋肉がゆるむのかについてはいろいろな議論がありますが、ともかく臨床的に結果が出ているのでどんどんやりましょう。

 

ひとつには筋膜に対して圧をかけると(筋膜は伸びませんが)、筋肉がゆるむと言われています。筋膜自体は硬いのですが(硬くない筋膜もたくさんありますが)、筋膜と筋膜の関係が変わり、滑走するようになることで、「筋膜がゆるんだ」と表現される状態になります。

ちなみに、筋膜というのは筋肉の膜という意味ではありません(筋肉を覆う筋膜は筋筋膜と言います)。平たくいえば、結合組織です。全身に張り巡らされている結合組織です。皮下脂肪と言われている部分も浅筋膜です。皮下脂肪には脂肪(細胞)だけがあるわけではありません。もし脂肪だけなら、もっとゆるゆるです。表皮と深筋膜を結ぶ結合組織として働いているので、皮膚がズルズル動くところとそれほど動かないところに分かれます。

動きにくいところで有名なのは、手のひらと足の裏です。ここがズルズルと動くと、歩きにくくて仕方ありませんし、何か持つときに不便です。

深筋膜と真皮を結んでいるのは、白いゆげのような結合組織だけではなく、実際は筋肉の一部にしか見えないようなものも含まれます。筋膜というのは全く一筋縄ではいきません(同じ深筋膜でも同様です)。

ですから、膜の施術などと言いますが、実際は(筋膜は)複雑です。

 

 

犬と言っても、ドーベルマンからチワワまで多種多彩なのと似ています(似ているのか?w)。

 

いずれにせよ、筋膜リリースという筋肉に圧をかける手法は有効です。

ただこのときのコツも筋肉の筋繊維の走行を意識すること、そしてなるべく付着部近くを押すことがポイントです。

ゴルジ腱器官をしっかり覚醒させるほうが、筋繊維の筋紡錘を刺激するより、速くゆるませられるのです。

ですので、「まといのば」の気功整体では、付着部を筋膜リリース(圧を加えて)、筋腹に触れて、フィードバックを取ります。

多くの手技のパターンは、ともかく筋腹を刺激して、繰り返し揉んでゆるめようとします。

それはそれで有効なのですが、それよりは筋肉を(ゆるませようとしないで)チェックにとどめて、付着部を正確に刺激して上げることです(コツは骨に対して、垂直圧を加えることです。垂直圧以外の方向で押す時は、ベクトルで分散され、垂直圧だけが採用されると考えると良いと思います)。

ですので、骨の形状と付着部(起始と停止)が分かっていると強いです。

 

 

 

とは言え、、、、これはスクールで押しているコツなのですが、、、、付着部のパターンってそんなに多くないのです。特に重要な筋肉の付着部はたかが知れています。

 

では、なぜ他の施術家はそれをしないかと言えば、、、これはシンプルな話で、触ることができない部位が多いからです。タブーに触れることになるからです。

 

ここでは、あまり深堀りせず、さらっと紹介すると、たとえばハムストリングスはほとんど座骨に付着しています。ですので、きちんと座骨に触れて、その周辺を丁寧に付着部のゴルジ腱器官に向けて筋膜リリースすれば、ハムストリングスは驚くほど素早くゆるみます。

同じく内転筋群はほとんどが起始を恥骨としています。ですので、同じく恥骨とその周辺を付着部のゴルジ腱器官に向けて(ゴルジ腱器官に刺激を与える意識で)、筋膜リリースすると内転筋群のリリースができます。

 

同様に上腕であれば、烏口突起は有効です。そして大結節稜、小結節稜(大結節、小結節と合わせて覚えてしまいたいです)。

大胸筋は起始は広いですが、停止は小さいのです(このパターンは多く見られます。片方の付着部が小さく、片方の付着部が大きいというパターンは)。

大臀筋であれば、仙骨まわりと腸骨稜を丁寧に押して上げれば(ゴルジ腱器官を意識して)、一気に緩みます。大臀筋の筋腹に膝を当てて、体重をかけてゆるませる方法などもありますが、付着部への筋膜リリースは指でも充分に大臀筋の太い筋肉に対抗できます(リリースの際は、チャカチャカやらないで、少し時間をかけましょう)。

 

*中殿筋も腸骨の形状に合わせて

 

ちなみに大臀筋をしっかりリリースすることができたら(意外と水のようにできます)、大臀筋の皮下脂肪と大臀筋自体という油と水を超えて、深層外旋六筋が手の感触の中に入ってきます。ざらつく感じです。これは他の筋肉と同じです。

深層外旋六筋は本当に小さな筋肉ですので、骨盤に対して筋腹も付着部も関係なくリリースすれば(押し当てれば)ゆるみます。ただそのときも筋肉の走行と骨の形は意識すると精密になります。

深層外旋六筋の機能は外転ですが、「まといのば」では深層外旋六筋の機能はセンサーだと考えています。モーターではなく、センサーのみと考えるといろいろと腑に落ちることが多いのでは、と。

 

 

一応、教科書的に言うならば、ストレッチと筋膜リリースは一緒にやるのが理想です。

 

すなわち、ストレッチしながら、筋膜リリースをします。

 

ただし、これはあくまで理想です。

 

 

現実的にはストレッチをすることで、痛みが生じて筋肉が拘縮することがあります。そこで筋膜リリースをしたら、ますます痛いです。

伸ばされて痛いのに、そこで押されたらもっと痛いということです。

 

痛みを乗り越えて施術をするという考え方もありますが、間違った方向へ行く可能性があります。

 

 

ですので、逆ストレッチをした上で、筋膜リリースというのが現実的です。

 

 

逆ストレッチというのは、いま勝手に思いついた言葉ですが、ストレッチの逆です。

ストレッチは起始と停止を話すことで、筋肉を引っ張りますが、逆ストレッチは起始と停止を近づけることで、たるませるイメージです。

 

たとえば、大腿直筋。

大腿直筋の機能は股関節の屈曲です。

ですのでストレッチしたければ、股関節を伸展させます。

逆にゆるませたければ、逆ストレッチでは屈曲させます。

 

仰向けに寝て、股関節を屈曲させれば(脚を持ち上げてあげれば)、大腿直筋の起始と停止は近づいてゆるみます(ストレッチは起始と停止を引き離すことです)。

 

ただこれだけでも充分ではありません。

 

 

単に機能に沿って、起始と停止を近づければゆるみそうなものですが、そうはいかないのです。

 

運動をしている人やトレーニングをしている人は、起始と停止が近づいた瞬間に力むのです。収縮を始めます。

 

これは術者が動かしてあげても同じです。筋肉の長さをモニターしている筋紡錘が反応して、筋肉に収縮の命令を出すのです。

 

たとえば、上腕二頭筋に触れてみましょう。そして誰かに肘を曲げてもらってください。

そのときほとんどの人は上腕二頭筋が柔らかいままです。

しかし、アームカールとかをガツガツやっている人は上腕二頭筋にガッと力が入ります。本当です。

 

 

起始と停止を近づければ普通はゆるむところで、ゆるまないのです。

そういう人は腹筋とかも攣ります。ちょっと腰椎をまるめる動きをしたりすると、攣りますw

 

自分でやらないで、他の人が手助けしても同様です。これは職業病というか身体の癖です。

 

でも良いことではないので、リセットしておきましょう(リセットボタンはこれも付着部です)。

 

 

リセットできたら、付着部を近づけます。そうすると深く脱力しますので、その状態でもっとゆるめるべく筋膜リリースを加えます。最初は筋腹に対して、だんだん付着部へ。

 

ここらへんで面白いのはある角度やある姿勢で異常に固まるポイントがあるということです。これは記憶の問題です。ある言葉に対して猛烈に固まったりします。本人は気付いていないけど、固まるのです(そのときは、本人にもその筋肉を触ってもらって、意識に上げてもらいましょう)。

これは普通に起こることですし、心と身体は一体なのです。

 

それから単品では可動域が確保されているのに、複合的だと可動域が失われるケースというのはよくあります。たとえば、前屈。

 

これは個々の可動域(ROM)が確保されているのであれば、筋肉の連動の問題(手順、順番ですね)、もしくは意識の問題(たとえば、前屈しようとして、腰椎を屈曲するのは普通の反応です。でも股関節の屈曲を阻害します)。

また筋肉をまたがっている組織の問題!(トーマス・マイヤー的にはFaciaでしょうが、僕らは神経と皮膚をまず疑います)。

 

上肢でトラブルが多いのが神経ですし、下肢も同様です。腕神経叢にせよ、坐骨神経(とその延長)にせよ、ゆるめることで動きが解消したりします。

 

皮膚に関しては、ゴムゴムという手技&気功技術が有効です。皮膚をゆるめると、下の臓器(たとえば坐骨神経)の筋膜もゆるむという考え方もあります。まあ、臨床的に結果が出れば、何でもOKです。

 

 

ということで、筋肉に関しては、2つの有名なゆるめ方があります。

 

ストレッチ

 

 

筋膜リリース

 

です。

(ただし、3つ目の逆ストレッチは普通に有効です。ただ単品では使えないので、逆ストレッチ&筋膜リリースで使ってください)。

 

そして2つを組み合わせるともっと有効です。

ただし、その際は解剖学を正確に覚えた上で、クライアントさんの身体にその知識を解凍させてください。体表解剖が重要です!

というか、解剖直観ですね!

まずは自分の身体で試してみてください!!

 

 

 

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内転筋群のリリースを「ワニの身」と呼んでいるのは、内転筋群がワニが口を開けた歯のようだから

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本題に入る前に、まずテクニカルな話からです。

 

バレエのときのアームスのポジションですが、最初のうちは肘が落ちがちになります。

 

このとき肘に注目してしまいがちですが、ポイントは肩関節です。

肩関節というのは2つありますので(というか胸鎖関節などを含めて5つという人もいます)、厳密には肩甲上腕関節です。

 

平たく言えば、ローテーターカフによって上腕骨を安定させると、肘が落ちなくなります。

ローテーターカフというのは肩甲骨周りの筋肉ですが、上肢のための筋肉です。

感触としては、肩甲骨を下げて、肩甲骨から羽を広げるように手を広げていくイメージです。

肘が落ちていると、肘ばかり意識してしまいがちですが、背中から広げます。

 

上腕骨を肩関節に対して外転外旋させていると(セゴンのポジションですね)、肘から先(尺骨橈骨)はなかなか落ちなくなります。落とすためには上腕骨を内旋させる必要があります。

 

ですので、アームスに関しては、ローテーターカフが非常に重要となってきます(ローテーターカフだけではないですが、肩甲骨についている筋肉は盲点になりがちです。三角筋も!)。

 

 

もう一つ、施術に関してのテクニカルな話です。

 

身体の前面から触れる肩甲骨である(笑)烏口突起の触り方は、肩の側面(三角筋中部)から肩峰に触れ、肩峰から斜め下にわずかに指をすべらせると触れます。まさに突起になっているので、繰り返し触って確認してください。

 

また座骨は腸骨稜から正中線方向に斜め下に掌底で触れていけば、当たります。個人差があるので、的は広めに。

どこに触れる場合でも似ていますが、基本的には指先のような小さなものではなく、手のひらくらいの大きさでミスのないようにしましょう(^o^)

(ちなみにミスを防ぐ上でも、手のひらや掌底を使うのは大事ですが、クライアントサイドからしても、指で押されるより、まずは手のひらで触れられた方が抵抗感が少ないです)。

 

ですので、座骨を触るときも、柔らかい腰のくびれからスタートして、手をすべらせて腸骨、そこから腸骨面を手のひらを滑らせるようにして、座骨へ行けばスムーズです。それにそれほど時間もかかりません。数秒でできます。

 

座骨を探し間違って、あわてて探して繰り返すのは、愚の骨頂ですので、それは避けてください!

(二度漬け禁止みたいな感じですねw)

 

 

もう一つだけ!!

 

下腿についてです。

 

 

下腿三頭筋の収縮は足関節の底屈でチェックできます。

ふくらはぎの筋肉は、ポワントにするときに使います。足首を底屈させます。

ですので、ふくらはぎ(下腿三頭筋)に触りながら、つま先を伸ばしてください。

そうすると、ふくらはぎが固まります。固まったときに、表層の腓腹筋がモリっとしているのが触れると思います。

その奥がヒラメ筋です。

ヒラメ筋はヒラメのように平べったいようですが、実際は解剖してみると、腓腹筋以上に太くしっかりしている印象です。

 

下腿三頭筋と拮抗関係にある前脛骨筋は、逆に背屈でチェックできます。

スネ(脛骨)の真横にある太い筋肉(前脛骨筋)は、フレックスをすると収縮しますので、チェックできます。

下腿はこの3つをしっかりまずは押さえておきましょう。

 

 

というわけで、本題に入ります!

 

内転筋群の施術のことをワニの身と呼んでいるのは、どちらかと言えばワニの歯のイメージです。

 

ですので、ワニの歯と言っても良いですが、大腰筋のカニの身と続けて施術することが多いので、カニの身、ワニの身と韻を踏んでみました(踏んでいるのか?)

 

もし実際にクライアントさんと信頼関係があって、恥骨に触れることができるのであれば、是非、付着部である恥骨を筋膜リリース(圧をかける)と相当に素早くゆるみます。内転筋群をチェックしてから、恥骨を押していき(痛みを確認しながら)、そのあとに内転筋群をチェックするとゆるんでいるのが分かります。

 

通常は(カニの身では)、大腰筋と同様に引っ張る(ストレッチ)によって施術します。

 

そのとき、ASISから鼠径靭帯を目視して恥骨から大腿骨に向けてのそれぞれの筋の走行をベクトル(矢印)で感じながら、引っ張ります。

クライアント本人にも、是非チェックしてもらってください。

 

 

バレエでは内転筋群を猛烈に使いますので、かなり疲れていたり、拘縮していたりします。

一般の方は内転筋群を意識することがあまりに少ないので(スコトーマになることで)拘縮していたりします。

 

ちなみに、バレエダンサーで内転筋群が弱いという人(結構多いですが)、これは中殿筋が強すぎるケースが多いです。仰向けに寝て、両足を持ち上げて、内転させたときに抵抗を生じるのが、中殿筋が強すぎのケースです。これは内転筋群を鍛えてしまうと、遠心性収縮でもっと中殿筋が鍛えられてしまいますので、まずは中殿筋をゆるめましょう。

中殿筋に関しては、大臀筋と同じアプローチで腸骨の起始を筋膜リリースすると驚くほどゆるみます。

中殿筋がゆるむとセンターが通りやすくなり、アダージョなどのバランスもピタッと止まるようになります。

もちろん中殿筋だけではなく、まずは腸腰筋(大腰筋)、大臀筋をやってから、中殿筋をゆるめてください。順序は重要です!

 

で、この内転筋群がギザギザした感じになるので、ワニの歯です。

 

上顎と下顎が脚で歯が内転筋群というイメージです。

 

 

このギザギザ感をトロトロにするのが、内転筋群に対するワークです。

 

内転筋群は大長短とありますが(恥骨筋と薄筋も)、重要なのは大内転筋です。

(恥骨筋は恥骨の筋膜リリースでゆるめられます。また薄筋は鵞足への筋膜リリースが有効です)

 

ともかく触れてザラザラ、ギザギザしているのを感じて、その上で「ワニの身」(内転筋群)のワークをやって段階的にゆるめましょう。引っ張るベクトルを少しずつ変えて、筋肉の走行ごとにゆるめるイメージで。

これはうまくハマると相当に楽しいです。

 

またクライアント側も内転筋群がゆるむと、大腰筋や大腿四頭筋と同じく相当に気持ち良いですし、脚を使ったときの感触が最高に楽しいです。

 

というわけで、楽しんで施術をしてください!!!

 

 

 

 

 

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頚椎と頭蓋骨関連の調整をC0(シーゼロ)と総称しているのは、頭が頚椎の1番(C1)の上にあるから

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いつもながら本題に入る前にテクニカルな話から(と思ったのですが、全編、テクニカルな話で終わってしまいました)。

 

 

C0(シーゼロ)と呼んでいる頭蓋骨関連の技術があります。

C0というのは「まといのば」の勝手な造語です。

 

このC0というのは、Cの0番ということです。

Cというのは頚椎のことですね。

 

復習ですが、頚椎は7つあります。7つのチャクラと同じ数です。

北斗七星と同じ数です。

(ちなみに胸椎は1ダースです。ですので、胸椎から飛び出す肋骨も1ダース、というか、12対なので、24本ですね。腰椎は5つですが、これは頚椎と対応していて、仙骨と尾骨を合わせると7つになると覚えます。

もしくは、頚椎と腰椎を足すと7+5=12で、1ダースとおぼえてもOKです)。

 

 

頚椎は上から、C1,C2、C3とありますが、頚椎の上に頭蓋骨が乗っています。ですので、C0です。

0番の頚椎という冗談です。

 

 

まあ、それはともかく、頭蓋骨の調整のポイントはまさにC1,C2を意識に上げることです。

耳や鼻の高さに首の付け根があるってなかなか思えません。

 

首は顎の下から始まっている印象です。

 

でも、首は耳あたりからスタートしています。

 

同じようなことで言えば、口の裂け目も耳のあたりです。

顎関節のことです。

 

頭蓋骨の中の唯一の可動関節である、顎関節は触れるようにしましょう。

 

耳たぶから前面へ指をスライドさせた上で、口を開け閉めしてもらえば、確実に顎関節は分かります。自分の顎関節で練習しておきましょう。

 

そこが口の付け根です。我々は皮膚があるだけで、全員口裂け女なのです(当たり前か)。

 

どんどん余談にズレていって申し訳無いのですが、この「付け根」問題は結構根深いものです(文字通りw、根だけに)。

 

*平たく言えば、付け根を正確に解剖直観できていると、圧倒的な身体の使い方が可能になります。

 

 

というのも、たとえば、手や腕(上肢)の付け根は胸の中心であり、背中の上部全体です(肩甲胸郭関節のことですね。肩甲胸郭関節というのは、肩甲骨と胸郭=肋骨で作る関節のことです)。

 

足や脚(下肢)の付け根も股関節と思いきや、厳密には仙腸関節です。腸骨というのは脚です。

なかなか人間ではそう思えませんが、虎などだと腸骨は脚って感じがしますね。

 

首の付け根も前述のように、耳のあたりですし、口の付け根も耳のあたりです。

 

 

いわゆる、身体をパッとみたときに直感と、解剖学に基づいた解剖直観はかなりズレます。

これを体感レベルに落とすことが大事です。

どうやって落とすかと言えば、ひたすらに触ることです。

 

たとえば、「まといのば」でお馴染みのワークで言えば、上前腸骨棘(ASIS)を触りながら、小さくその場歩きするというものがあります。

 

是非、立ち上がって、くびれに触り、そこから降りて腸骨に触れます。そのまま前に指をすべらせると、ASIS(上前腸骨棘)になります。

ちなみに自分の身体で繰り返し触っていると、一発で手が行くようになると思います。

でも、この手順を愚直に守ると、気功整体を始めたときにとても役立ちます。

手順というか、マニュアルというか、ルーティンは身を助けてくれます(本当に)。

 

ASISだけではないですが、クライアントさんの身体に触る時は、よほど確実だと思っても、手順通りにやることをオススメします。数秒しか変わりませんし、安全な触り方です(突然、ASISに触れるよりも、たとえば腰裏から、くびれ、くびれから腸骨稜、腸骨稜からASISのほうがびっくりしません)。

 

で、そのASISに触れながら、軽くその場歩きをすると、骨盤が動いているのが分かると思います。小さく歩けば歩くほど、大きく動きます。

逆に大きく歩くと、骨盤を固めて、股関節で動いてしまいます。

これは人の身体の使い方の癖ですが、大きく動きつつも、骨盤が自由だと良い身体の使い方となります。

 

閑話休題

 

 

下肢はこのワークが有効ですし、上肢であれば、中指で胸骨を触り、同じ手の親指で鎖骨に触れます。

 

そして手を動かしてみてください。

 

そうすると、胸骨は止まっているのに、鎖骨はガンガン動いているのが分かります。

 

鎖骨と胸骨の間を短くしていくと、胸鎖関節に至ります。胸鎖関節というのは、胸骨と鎖骨の間の関節のことです(文字通り)。

 

頚椎に関しては、このような形での分かれ目というのはありません。頚椎と頭蓋骨は連続的なので、形状で判断します(ずいぶんサイズが違うのですぐに分かります)。

 

うなじから上がって、後頭骨のヘリを触ります。

 

あ、頚椎と胸椎の境目はありますね。

体幹と首の境目です。これも面白いワークです。

 

これはシンプルで、首をうなだれるように屈曲させると、棘突起が出てきます。

 

大きな2つの棘突起が首の付け根あたりに見えたら、1つ目に触って、首を左右に振りましょう。そうすると、C7(頚椎7番)は動きますが、T1(胸椎の1番)は動きません。

当たり前のことですが、これも何度も触って確認してください。

お客さんにも是非、試してみてください。

 

なぜこの作業が大事かと言えば、首を多くの人が短く認識しているからです。

C4,C5,C6あたりが首だと思っているので、そこしか動かしません。

厄介なことに、意識が認識したとおりに、身体は動かされてしまうのです(もちろん身体は最初は抵抗しますが)。

 

本来、頚椎というのは上から順番に動いて、なめらかに下へとその動きを伝えていきます。

 

で、その起点がちなみに頭蓋骨です。

 

 

よくバレエでエポールマンを教えるときに、まず意識、そして目が行き、鼻が行くと言ったりします。

 

何が言いたいかと言えば、まず頭蓋骨が動いて、そしてC1,C2,C3となめらかに動くのです。

 

ですので、頭蓋骨がC0です。

頭蓋骨を支える一番大きな筋肉は、エポールマンのときに強調する胸鎖乳突筋です。

この胸鎖乳突筋が拘縮していたり、もしくは使い方を誤っていると、首がいつも前に来てしまいます。

 

首がゴロンと前に落ちては大変なので、後ろに引っ張って支えますが、多くの人は、首がいまにも落ちそうな位置で固定されています(ですので、僧帽筋がパンパンに遠心性収縮し続け、拘縮してしまいます)。

 

もちろんスマホの画面を見ているからということもあるでしょうが、日本人の姿勢はスマホ以前からそうだったとも僕は思います。

 

ですので、頚椎を調整する前に、重い重い頚椎の0番であるところの頭蓋骨を調整します。

と、言っても、頭蓋骨調整ではなく、まず、C1,C2の意識を目覚めさせます(←これ、かなり大事です)。

 

それだけで解消する場合がありますが、それだけでは足りない場合は、C0,C1,C2と順に動かすということを身体に覚え込ませます。

 

 

ちなみに、股関節の屈曲するときに、ちょっと腰を引くとうまくいきます。

合気道の「折れない腕」のワークのときに、肘を下に押し下げてあげると、曲がりやすくなります。

関節ってそういうものです。

 

ですので、頚椎に関しても、それぞれの関節をちょっと押し込んで上げると(押し下げるようなイメージで)、うまくいきます。

 

そもそもそこに関節があると思っていないから厄介なので、関節があって、そこを曲げると気持ち良いよということを脳に伝えて上げましょう。

 

気持ち良いことを再認識すると、脳は勝手にそれを繰り返します。Addictionです。健康と合理的な身体の使い方に脳をAddictさせます。

 

 

そうしないと、星空を見上げられません(^o^)

 

 

C0に関して、最終手段は乳様突起です。というか、厳密には胸鎖乳突筋ですが、ダンサーであれば、これはゆるゆるであることが多いのです。

にもかかわらず、拘縮している人がいます。

これは矛盾しているようですが、次元を一つ足すと解決します。

すなわち、時間方向です。

 

首を横に向ける瞬間に少しだけ過剰に力を入れてしまいます(すぐに抜きます)

(ちなみに、ずっと力が入り続けるなんてことは、アスリートやバレエダンサーでは想定されていません。←ここ重要です。拘縮していることがある身体前提で施術を組み立ててしまうと、レベルの高い身体に施術で、出会ったときに頭は真っ白、顔は真っ青になりますw)

 

ですので、その瞬間に対して、書き換えを放り込みます(ここらへんはBoot Campでもまだ教えていない内容です。ですので、テクニカルな話なのです。ただ、後々必要になるので、ふわっと聞いておいてください)。

 

これは慣れれば、簡単にできます。

フィードバックは身体の状態と動いてもらうことで、取れます。

 

 

というわけで、ちょっと長くなったので、テクニカルな話に終始してしまいましたが、終了です!

 

 

*楽しみながら、解剖直観を身に着けましょう!!

 

 

 

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