昨日のバレエ講座は「アン・ドゥオールと5番の秘密」でした(来週もありますが)。
まあ、当然のことながら(これまでの積み重ねもありますので)受講生は全員見事に5番ポジションに入れていました。
ちなみに、気功は魔法でも何でもないので、(5番に)入らないものは入りませんし、入る人は入ります。それだけです。「まといのば」に来れば、解決すると無邪気に思っている方は、大きな誤解です。
「まといのば」では「バレエの課題はすべて知識の問題」とみなしているのですから、無知に対しては辛辣です。最低限、自分でできることをしないで「まといのば」の門をたたく人は、門前払いをします。他の真摯な受講生の良い迷惑ですので。それは施術でも同様です。施術に来るのに、全く準備をしていないのであれば、真摯に学び続け、何年も待っている方々にチャンスを譲るべきです。
5番はともかくとして、まずアン・ドゥオールです。
「アン・ドゥオールなど存在しない」というのはきわめて扇情的な物言いですが、そう言わざるを得ない感覚は理解してもらえると思います。
講座ではもう少し丁寧に、「アン・ドゥオールに対応する一意的な筋骨格の状態は存在しない」と定義しました。
これは考えてみれば当たり前のことです。
アン・ドゥオールしていると言ったとき、それはパによって筋骨格は全く異なる様相を示します。
たとえばY字のときとのアン・ドゥオールとタンジュのときのアン・ドゥオールは全く異なります。
骨盤の位置を1つとっても異なります。骨盤に連なる筋肉の使い方も異なります。全く違う考え方でアン・ドゥオールします。
アラベスクのときと、アティチュードのときも異なり、ブリゼとトンベパドブレでも異なります。
全く違うものを集めてきた総体の名称がアン・ドゥオールということです。
要素はそれぞれがユニークですが、集めてきた集合としてアン・ドゥオールという集合が存在するということです。
とすると、アン・ドゥオールを具体的に獲得したい場合はどうすればいいかと言えば、1つ1つにパ毎にそこに求められているアン・ドゥオールを論理的に理解し、実践し、身体に入れていけば良いということになります。
それをすべてにおいて行えば、気づいたときにはぼんやりとそれらの要素の全体の集合としてのアン・ドゥオールが自分の中にできていることに気付きます。
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「アン・ドゥオールなど存在しない」のか?要素の集合としてのアン・ドゥオールという名称
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