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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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【募集開始】ヒーラー養成スクール12期のテーゼは「光と闇」〜闇に隠された力を引き出す〜

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光があれば、影があり、表があれば、裏があります。

光が強ければ、影もまた濃く深くなります。

12期のヒーラー養成スクールは気功のダークサイドに焦点を当てたスクールです。
ダークサイドと言っても悪用などという話ではなく(それは倫理の問題です)、気功の世界の光に対する影を観たいと思います。

観るだけではなく、どっぷり浸かりましょう。帰れないくらいにどっぷりと。肩まででつかるのではなく、アタマのてっぺんまで(^^)

(そういえば年初あたりのセミナーで「邪気を体験したい」みたいなことをたわむれにおっしゃる方がいて、キューブの実習か何かでやったら、大変なことになっていましたね。でもその後の仕事では、その悲惨な経験が良い経験として生きているようです)



*ギュスターヴ・ドレの「サタン」です。神を愛するからこそ、人間に拝礼できなかったルシファーが、神の逆鱗に触れ、地獄へ落とされ、地獄の最下層にいまます。
神は自分以外には仕えてはいけないと言っていたのにもかかわらず、たわむれに泥から人間を創ったら、朝令暮改にもルシファーに人間にも従えと命令します。そのときにルシファーは神を愛しすぎていたので、人間に仕えることができません。それが神の怒りに触れて、地獄へ落とされます。
「地獄へ落ちよ」という怒鳴り声が愛する神からの最後の言葉でした。呪いの言葉とは言え、自分にかけられた最後の愛する存在からの言葉です。その声がいまだ響いている(エコーしている)地獄の底で、その声を繰り返し聞きながら(エーコーもまたニンフ)、神の心変わりを待っています。切なすぎます。


*カバネル「エーコー」
*ニンフ(妖精)を描くという口実があれば、禁断であった裸体を描くことは許されていました。
*とは言え、印象派の強い光によって、影に埋もれてしまった写実的な作品にもまた光が当たって良いと思います。ナポレオン3世が買い上げた「ヴィーナスの誕生」(カバネル)もいまみても衝撃的で、素晴らしい作品ですし。


光を際立たせるには、影の存在が必須です。
絵画芸術において、光を際立たせようとしたら、画面が真っ黒になってしまったりします。

絵画に光源を仕込むわけにはいかないので、光の明るさを強く表現しようと思えば、画面を暗くせざるを得ません。
光を求めて、闇に沈むというのは堕天使のようですw

そんな絵画の中で僕が好きなのはジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工の聖ヨセフ」です。


*自分の息子ではない人間を息子として育てた偉大なヨセフ。もちろん血のつながりなど、当時にしてもどうでも良いことでしょうが。血は水よりも濃しですが、もっと濃い関係があるのです、いくらでも。
*光を引き立たせようとしたら、闇が増えていきます。画面は真っ黒になります。その反動で黒を使わなくなった印象派が生れます(^^)


で、今回はそのDarkness、Shadowに迫ります!!!
迫るのであって、間違ってもDarkness Boundary(魔境)にハマってはいけません。どっぷり浸かりますが、ハマりませんw

創世記におけるエデンの園の物語は良く知られています。
なぜ追い出されたかと言えば、蛇にそそのかされて、禁断の果実を食べてしまったからです。
エデンの園の中央にあるリンゴを食べたくらいで追い出されるのも災難ですが、そういう物語です。


*ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた楽園追放です。
*時間の哲学に関するB理論を絵画で表すとしたら、この作品です。位置と時間が同じ視線で描かれています。時間は左から右に流れます(ですので、アダムとイブは2回現れます)(もちろんこの作品に限らず、これは絵画では繰り返し使われる手法です)


食べるなと言われたら、食べたくなります。
(いや、食べてもいいと言われたら、もっと食べたくなります。我慢すれば2倍になると言われてもw)
禁止されるとやりたくなるのは人の性(さが)です。神話はそんな話に満ち溢れています。
(禁止をギリギリまで自分に課せるのがマシュマロ・テストということなのかもしれませんが)

禁断の果実として知られる知恵の実、もしくは知恵の樹はよく知られていますが、そのペアである生命の樹はあまり知られていません。


*旧約聖書における生命の樹のモチーフはナツメヤシです。その実はデーツ。

旧約聖書というのはユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通する神話です。
この「生命の樹」を中心に組み立てられたのがカバラであり、セフィロトの樹とは生命の樹であり、世界そのものをああらわしています。


*ナツメヤシからは似ても似つかない感じに、象徴化されます!!まさに現代絵画のように(^^)(画像はWikipediaより)


我々なりにこのセフィロトを解体していくと、これは10の点と22本の線からなる数学で言うグラフです。
10の点をセフィラと言い(隠しキャラがまた別に1つありますが)、それを結ぶ22本の線をパスと言います。
なぜ22本かと言えば、神を記述する言語が22のアルファベット(ヘブライ語)で構成されているからです。
そして点にはそれぞれ意味がくっついています。五行のようなものです。木火土金水に色が対応し、方角が対応し、季節が対応し、惑星、臓器、感情、色などが対応します。同じくセフィロトには色、鉱物、惑星が、天使がリンクされます。
同様に線(パス)にも意味がくっつきます。それがキリスト教世界に移植され、西洋魔術として開花して、のちのタロットにつながります。タロットの大アルカナは22枚。これがパスと結びついてます。

ですので、セフィロトというナツメヤシの樹は10の点と22の線で構成されたグラフに抽象化され、その22の線はヘブライ語に対応し、のちのタロットの大アルカナに引き継がれたということです。


*セフィロトはパチンコのように上からジグザグ形に落ちてきます。10個の点(セフィラ)で構成されます。


古い神話をひもとくと(というか旧約聖書の創世記によれば)、神さまは世界を創造されたときに、エデンの園を創造され、その園の中央に知恵の樹と生命の樹を植えられました。
この2つはセットであり、ツインなのですが、知恵の実ばかりがクローズアップされて、なかなか生命の樹は語られることがありません。しかしそれ以上に知られていないのは、生命の木の根本にある池に合わせ鏡のように写った死の樹(Tree of evil)です。

神にアザゼル(悪魔)がいて、キリストにアンチキリストがいて、ルシファーがサタンになり、プレーウマーにデミウルゴスがいるように、二項対立というのは基本的な概念です(1が2となり、2が3となり、円環が閉じます。カバラにおけるアインソフと同じですね。もしくはヘーゲルのアウフヘーベンを思い出すかもしれません)。ピッコロ大魔王と神様のようなものですね。

ちなみにこの対立する力を先日のYogaスクールでは「黒い太陽」と呼びました。Eclipseですね。


*Solar Eclipse(日食)

全く違う性質を持つものが激突した世界がEclipseです。まさにハタヨガのハタです(ハが太陽、タが月)。太陽と月というと月とスッポンのように異なるものの印象ですが、見かけの大きさはいまでも同じです。カバラでは月も太陽も惑星扱いです(知識の問題であり、定義の問題ですね)
ちなみに干支(えと)も陰陽五行においては陰陽という意味です。「え」が陽、「と」が陰です。


*見かけの大きさは今でも同じな太陽と月。


*月と太陽が重なるとき、次の世界が見えてきます。テーゼとアンチテーゼが衝突してアウフヘーベンが起こる機会が与えられます。


クリフォトというのは、セフィロトの合わせ鏡です。
セフィロトをTree of lifeと言うならば、クリフォトはTree of evilです。
まあ、せっかくであれば、Tree of liveにすれば、Tree of evilと合わせ鏡になります。

live || evil

Dogをひっくり返すとGodであるように、ただの言葉遊びです。

とは言え、そのTree of liveとTree of evilの合わせ鏡を中心に学びます。
クリフォトの世界ではセフィラにiがつきます。虚数単位のようです。もしかしたら、クリフォトは実数空間に対する複素数空間なのかもしれません(冗談です)。
セフィロトが天使と対応するように、クリフォトは悪魔が対応します。

今回はこのセフィロトと合わせ鏡のように存在する影の存在のクリフォト(Tree of evil)を学びつつ、呪い、魔境、地獄などを取り上げていきます。その技術を理論的に学び、その先にはより高次の光が見えてくるのではないかと思います。がんばりましょう!!!

かなり楽しいと思いますが、かなりタフなスクールになると思いますので、気合いを入れてご参加ください!!

お楽しみに!!!


【ヒーラー養成スクール12期「光と闇  ~闇の隠された力を引き出す!!!~】

【日時】 7月25日() 13:00~18:00
     7月26日() 13:00~18:00
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】  230,000円(銀行振込)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(スクール修了生、英語講座受講生)
【持ち物】 筆記用具と向上心と情熱(動きやすい服装も是非!)
【お申し込み】お申し込みはこちらから。



*ナルキッソスがのぞきこんだ湖にうつった自分はきっとナルキッソスのクリフォトだったのかもしれません。S極がN極に引かれるように、人はよく似た異質なものに引き寄せられます。


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