チョムスキー追加開催決定!3月16日(月)です!
2月の寺子屋の募集開始です!
予定通り2月は「チョムスキー」です!!(ちなみに3月はニーチェ)
(2月開催のテーマなのですが、2月はあまりに短く過ぎ去ってしまうので、開催日は3月6日です)
*偉大なチョムスキー
チョムスキーはもちろん言語学者ですが、単に言語学者というより言語学を再定義した知の巨人です。
認知科学の基礎をつくるばかりか、その先まで見据えており、いまだに圧倒的な影響力を及ぼし続けています。
その偉大なチョムスキーに寺子屋では切り込んでいきたいと思います。
ちなみにチョムスキーは一方で学者としての信念に従って、よく生きるという哲学の課題を実践すべく、社会活動家としての顔もあります。というか、学問と政治はおそらくは区別がないのでしょうが、非常にラディカルな物言いをします。
ですので、基本的にはメディアはチョムスキーを取り上げません(メディアはそもそも国家権力が創りあげたものです。個々が私企業であっても、メディアのための環境を整備するのは国の役目です。とすれば、メディアは国家権力を監視するなどというのはある意味で建前であり、茶番ということです)。ですので、メディアを通じてしかモノを観ない人にとってはチョムスキーは存在しないことになります。
それは、ともかくチョムスキーと言えば普遍文法です。
僕は変形生成文法という名称で学んだので、そのほうが言いやすいのですが普遍文法のほうが本質を表していると思います。
普遍文法というのは、人間にはもしくは知的生命体は共通して持つなんらかの生得的な言語システムのことです。
その生得的な言語システムという鋳型があるからこそ、赤ん坊はすみやかに語学を学習します。赤ん坊はノイズばかりでランダムにしか聞こえないはずの音声文字情報から、驚くべき早さで言語を習得していきます。我々が赤ん坊に体系的に言語を教えることはなく、いわば行き当たりばったりです。
ちなみに最近の研究によれば、赤ん坊のときに選択的に母国語のために可聴域からより周波数帯を絞ることが知られています。それぞれの言語が発話されるときに特に用いられる周波数が可聴域に比べてずいぶんと狭いので、それだけでも脳のリソースを割かなくて済みます。
逆にこれがクリティカルエイジにつながります。他の言語が聞こえなくなる理由です。
バイリンガルはその周波数帯を複数持っているということです(こちらも赤ん坊の実験で確認されています)。
赤ん坊に人が話しかけている様や、赤ん坊の周囲で話がされているところを観察してみると、これでよくぞ赤ん坊は言語を学ぶものだと関心します。
その意味ではタブラ・ラサ(白紙)ではなくすでに言語システムがあり、それに各言語の音なり文字を当てはめていくのが赤ん坊の脳機能ということです。
一つの普遍文法が、各国語なりそれぞれの方言も含めて、さまざまな形態に「変形」して「生成」していくので変形生成文法です。
この普遍文法自身はすでに時代遅れのものと考えられていた時期もありましたが(というか、僕はそう学びましたがw),それは早計というか理解が浅いだけでした。
今回はチョムスキーの普遍文法(生成文法)を中心にしてチョムスキーを学びます。
チョムスキー後の世界観というのは良い意味で一変していると思います。
これまで寺子屋で学んできたことが、チョムスキーの視点で再構成され、また知の世界のバックヤードを覗くことができるのではないでしょうか。
裏からのぞいたほうが、表が良く理解できるものです。
今回も知の世界を飛翔しましょう!!!
お楽しみに!!
~知の巨人、チョムスキーで世界を観る目を変える~
【日時】 金曜日 19:00~21:30(延長することが稀にあります)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」セミナールーム
【受講料】 20,000円(銀行振込)
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と向上心と情熱
【お申し込み】お申し込みはこちらから。
【講座詳細】
3月6日(金) 【はじめてのチョムスキー ~普遍文法と言語の階層性、ミニマリスト・プログラム~】
19:00~21:30
20,000円
3月16日(月) 【はじめてのチョムスキー ~普遍文法と言語の階層性、ミニマリスト・プログラム~】
19:00~21:30
20,000円
~次回予告(同時募集)~
3月27日(金) 【はじめてのニーチェ ~悲劇の誕生と超人~】
19:00~21:30
20,000円
*これまたかっこ良すぎるニーチェw
*2015年も寺子屋で圧倒的な知性を!
【参照書籍】
寺子屋「チョムスキー」でこちらを教科書とします!
生成文法の企て (岩波現代文庫)/岩波書店
¥1,598
Amazon.co.jp
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【明日開催!追加開催決定】寺子屋「チョムスキー」で知の巨人に迫ります!!(3月6日開催)
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