最近、語呂がいいので「IQと愛嬌」などと言っています。
これからの時代に求められるのはこの2つではないかと思います。正確にはいつの時代にも求められたのではないかと大風呂敷を広げてみたりします。
まあ、それはさておき、先日の質疑応答に出てきた話題です。
質問自体はシンプルで「どうやって本を読んでいますか?」というようなものだったように記憶しています(より厳密には、どうやって大量の本を読んで、理解して、それを実際に使っているかという趣旨の質問だったかと思います。ただ大学に通ったことがある者としては、もっと尋常ではない量を読んで、アウトプットしなくてはいけなかった時期があり、その上、もっともっとすごい人々を多く知っているので、これしきのことは大したことではないという感覚があります)。
ですので、どうやってと聞かれてもかなり困惑するのですが、こんな小話を思い出します。
田舎から出てきたおばあちゃんが都会のレストランにはじめて来て、はじめてステーキを注文したときに、焼き方を聞かれました。そのときに答えて曰く「一生懸命に焼いてください」と(決してウェルダンということでは無いと思います)。
本の読み方については、いろいろと質問されますし、僕自身も模索中です。そして速読講座は何度となく開催してきました。しかし、ポイントを一つ上げるとするならば、一生懸命に読むということです。全身全霊をかけて読むだけです。
筆者は必死で書いていますので、我々は必死で読むだけです。
書籍は著者からのラブレターのようなものです。精魂込めて書いているのですから、精魂込めて読めばいいのです。
とは言え、それだけでは抽象的すぎるので、このブログでも様々なテクニックについては書いてきましたし、ブログにも書いています。
ただ一生懸命に読むことが重要かと思います。
で、一生懸命に読むコツですが、脳に飽きさせないことです。
飽きてきたら別の本を読むのではなく、飽きてきそうになったら別の本に切り替えたり、アウトプットに切り替えて、音声教材を作ってみたり、ブログやフェイスブックを書いてみたり、メルマガを書いたり、セミナーをしたり、スカイプコンサルなどをしてみることです。
本も数冊と言わずに数十冊を並行で読むことです。テレビのザッピングのような感覚です。ネットサーフィンというほうがピンと来るかもしれません。ある場所に来るとその本を読むと決めておくのも効果的です。徒然草などの古典とかもトイレだけでコツコツ読むとか効果的です。
数学の本や物理学の本はザッピングが良いような気がします。うんうんとうなって考えても分からないことはたくさんあります。さんざん考えてから、無意識に放り込んで、靴屋の小人さんたちに任せることです。
そしてその回路をなるべく早くすることです。
ちなみに映画型の読書というのは存在します。
映画というのは2時間なりそれ以上の強い肉体的拘束を伴います。
間違って盛り上がってしまっている「インタビュー」なる映画がありますが、正義とか表現の自由とかテロとの闘いみたいな言葉をふわふわと感じて観に行くと拷問が待っているそうですw(いや、つまらないくだらない映画なら出てくればいいのですが)。
この映画に関する顛末について、先を見通していたのはこの方だと思います。この件では一本アメンバー記事を書くつもりでしたが、ここで紹介するにとどめておきます(^^)
初日興行収入が100万ドルだそうです。すごいです。
*ありがたいことにこちらに文字起こしもあります。
閑話休題
映画型の読書というのは数時間なり数日集中しないと意味のないタイプの書籍の読書です。
ある種の古典とかはそうでしょう(徒然草はその点、エッセイなので読み切りです)。
例は悪いかもしれませんが、漫画なども一気に全巻読破したいものです(進撃の巨人の1巻を読んでその魅力に気付いた人の慧眼は尊敬に値します。僕は初めの数巻の頃は苦痛でした)。
映画型が必須なものもあり、ザッピングでやるべきものもあります。数学の本や、一部の哲学書などは煮詰めるだけ煮詰めて、あと少しでブラックホールになるのではというくらいに煮詰めてあるので、ゆっくりと数行ずつ読んでも良いのです。一気に飲むと読むとカルピスの原液を煮詰めたような苦行となります。きちんと薄めて飲めば美味しいのに、煮詰めたばかりに、水なり牛乳で戻さなかったばかりに、ひどい飲み物になってしまいます。
そして最も重要なのは脳です。
脳は赤ちゃんや幼児のようなものです。いかにあやすかが重要です。何に関心を持っていて、何に飽きているのかを即座に判断しながら、脳が機嫌よく学べるように自分で差配します。そうすれば上手に超時間学び続けることができます。
赤ん坊をあやすように、脳をあやし続けるのです。
欲しいと言っているものをすぐに上げるのではなく、さんざんじらして、期待を高めてから渡したほうが吸収率は上がります。飽きそうだなと思ったら、そこから追い込んで頑張らせるのではなく、飽きる直前に次の課題に移させます。脳という赤ちゃんが機嫌よく学べればいいのです。
ザ・インタビューの予告編です(この予告編が一番良い気がします)。
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赤ん坊をあやすように脳をあやす 〜「IQと愛嬌」のための第一歩〜
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