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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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私の『ボレロ』もはじまりは工場だった。いつの日か巨大な工業製品を背景にしてこの曲を演奏してみたい

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抽象度を上げるというのは曖昧になっていくということではありません。

ある意味で、抽象度を下げて考える以上に具体的になっていくのです。

 

映画「ボレロ」の中で(ボレロの作曲者であり、映画の主人公である)モーリス・ラヴェルが「音楽は究極の具象だ」と答えるシーンがあります。

 

これは「あなた(ラヴェル)は(音楽という)抽象的な世界に住んでいらっしゃる」という批判を受けての反論です。

 

音楽が言語のない抽象的なものという見方というのは、単に音楽を聴くだけの人の視点でしかありません。

 

1音1音、五線譜に落とし込んでいく作業をし続ける作曲者にとっては、それは究極的に具体的なものなのです。もちろん演奏者にとっても(そして、観客にとってもそうあるべきなのです)。

 

私の『ボレロ』も、はじまりは工場だった。いつの日か、巨大な工業製品を背景にしてこの曲を演奏してみたいものだ。(ニュー・ブリテン誌1933年8月9日号掲載のラヴェルのエッセイ)(映画パンフレットより)

 

「ボレロ」と言えば「愛と哀しみのボレロ」があまりに有名ですし、そこで主演していたジョルジュ・ドンはベジャール・バレエのダンサーでもありました(「ボレロ 永遠の旋律」ではオペラ座の元エトワールが踊ります)。

とあるダンス少女がこのドンさんの「ボレロ」を見て、その衝撃を作品にしたのが、映画「ボレロ 永遠の旋律」です。あまり知られていないモーリス・ラヴェルに焦点を当てた作品です。劇中のエピソードは実話に基づいています。

 

 

話を戻しますが、抽象度を巡る議論も似たところがあります。

 

抽象度を上げるとは、曖昧模糊にしていくのではなく、どこまでもリアルにしていくことなのです。

 

逆に具体的に考えていこうとして、どんどん神学論争っぽくなることがあります。

 

オメガ3とかオメガ6とかオメガトライブとか、「良い油・悪い油」論争などもそうです。

糖質制限なども同様です。

(我々は「油と脂」と言います)(後者に関しては、知らず知らずに大量摂取していコーンシロップを避けたいのです。果糖ブドウ糖液糖はほぼ全ての超加工食品に大量に入っています)

 

一旦抽象度を上げて俯瞰してみて、その上で問題点を整理すると、あっさり解決する気がします。

プロバイオティクス・プレバイオティクスも同様です。

 

どのサプリ、どのヨーグルト、どのヤクルト、どの「生きたまま腸に届く菌」が良いのか、と思い悩まず、定義に基づいて考えてみると、解決は意外と身近なところにあります。

 

癌にせよ(と書いていて思ったのですが、きっとこの言葉も検閲される世界が近いので、悪性新生物とかが良いのかも。それもすぐにダメになりますね)、生活習慣病にせよ、心疾患にせよ(いや、本当にすぐに検閲される未来が来ますね〜、ということは、何か別な言い回しを考えなければ)、同じカラクリが存在します(徹底した検閲はまだ終わっていない最近の戦争とまだ終わっていない先のパンデミックで嫌と言うほど人類は思い知らされました)

 

我々は医師も栄養士でも無いので、病気に対する指導も、栄養指導もできませんし、しません。

ただ、考えるヒントと情報を提供するのみです(そしてささやかな気功技術も)。

 

これは良いことで、人は自分が発見した喜び以外に価値を見出しません。

教えられたものはすぐに投げ捨てる傾向が人にはあります。

ですから、環境を整え、ヒントを小出しにする中で、御本人が発見するのを待ちます。

 

発見に次ぐ発見、喜びに次ぐ喜びの人生が待っています。

不運に思えることも、不条理に思えることも、時間が経てばそれらはピリッとしたスパイスでしかなく、人生の喜びを増してくれるものと感じます(ロングショットですね)。

 

 

アインシュタインはこう言いました。

 

”There are only two ways to live your life. One is as though nothing is a miracle. The other is as though everything is a miracle.”
Albert Einstein 
(「人生には2つの生き方しかない。ひとつは、何もかもが奇跡であるかのように生きること。もうひとつは、すべてが奇跡であるかのような生き方だ。
アルバート・アインシュタイン)

 

デ・キリコはこう言いました。

 

風変わりで色とりどりの

玩具でいっぱいの、

巨大なミュージアムを生きるように、

世界を生きる

(「パリ手稿1911‐14」より)

(デ・キリコ展パンフレットより)

 

デ・キリコ『オデュッセウスの帰還』

 

僕等も風変わりで色とりどりの
果物と野菜でいっぱいの

巨大なマルシェでお買い物をするように

人生を行きましょう!!

 

 

 

そんなパリの風景をRaySalonセラピストのKanaが紹介してくれました!

パリの風を感じますね!

 

 

 

そして、調理法について、シンプルなアイディアをRayさんが!

 

 

 

ヴィーガンコブサラダ(『Green Italian Torca』新宿伊勢丹7階)


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