僕自身はDr.Tから直接大周天のワークを教わる機会に恵まれ、そして半年近く試行錯誤し、Dr.Tにも直接チェックしてもらい、なんとか習得できたと思えるようになったのは、学んでから数年後でした。Dr.Tからは当初より「できている」と言っていただけていました。ありがたいことです。
秘伝功の先生に大周天の視覚化をしていただき、イメージとの大きな違いに驚かされました。センターやクンダリーニや大周天というのは細いラインのようなものだと思っていたのです。
間違った場所を探したり、間違ったイメージで検索をかけていると、目の前にあっても青い鳥は見つかりません。
その意味で「MATLAS」は大事!
正しい地図があれば、自然と身体は生まれ変わっていきます!
10数年前から耳にタコができるほどに聞いていると思いますが、合言葉は「腕は胸から、脚はみぞおちから」です。
胸の中央(乳首と乳首の中点)にある膻中(だんちゅう)という胸骨の中心の経穴に軽く触れて、ゆっくりとしっかりと押します。少し痛みが起きるくらいの強さが良いです。
そしてそこから腕を動かそうと意識することです。
そうすると腕は長く使えます。
みぞおちから!
骨格で考えると、鎖骨と肩甲骨は腕です(上肢です)。鎖骨と肩甲骨は上肢帯という名前が解剖学では与えられています。高岡理論では「肩包体(けんぽうたい)」という素晴らしい言葉がありますが、「まといのば」では上肢帯を好んで用いています。
この上肢帯を肋骨から引き剥がすのが腕を解放するポイントです。
まずは脇をOpenします。脇は攻撃されやすい部位のようで、みなさん結構ひどいことになっています。四十肩(FrozenShoulder)の原因だとは思いますが、物言えば唇寂しなので黙っています。
沈黙は金です。
懐を深くすることができたら(脇をゆるめられたら)、次は肩甲骨剥がしです。
肩甲骨剥がしもT T以降大きく変わりました。
今までは「肩甲骨の下角を狙って、斜め45度に!!!」と言ってきましたが、新しい手法は違います。外側縁と内側縁をふわっと外側からせめたら、あっさり入ります。
これは結構やばい技術だと思っています(↑この情報も結構やばい情報です)。
肩甲骨剥がしは裏側と表側からやります。
前鋸筋と肩甲下筋を狙います。
そして指が肩甲骨の裏で前鋸筋を挟んで触れるくらいに。
前鋸筋は表と裏から触れられます。
これは非常に良いです。
そしてその上で上肢帯のワークに入ります。
脇から入って、大胸筋の下を指が入り、小胸筋の上をかすめて胸鎖関節を目指します。
以前のようにFasciaをバチバチ切っている痛みはなく(実際に切ることはほとんどないはずですが)、不思議と心霊治療のように指が入っていきます。
筋骨格系の触れ方(従来の整体やマッサージの考え方・触り方)とTomの触り方(Fasciaの触り方)は全く違います。似て非なるものです。
一見すると、解剖直観が無いか、少しズレているようにすら見える触り方です。
でも、Tomは仰向けの身体に対して、躊躇なく小転子に触り、その小転子の大腰筋の付着部と腸骨筋の付着部を触り分けられる人です。解剖直観が無いわけはありません。
マッスルコントロールという意味でも小胸筋を4番、5番、6番に付着する筋肉毎に打ち分けられるのです。
小胸筋のヒットで見たことありますか?
大胸筋をヒットする人は多くいます。トレーニーたちはよくやります。
しかし、小胸筋をヒットする人を見たのは始めです。いや、見ることはできません。大胸筋の奥にある小胸筋を触れて、触診するしかありません。
僕としては茫然自失でした。
そういうすごい人が解剖直観をミスるわけがありません。
わざとふわっと入るのです。それがFasciaの通り道を作るということなのです。
ここが大きな違いであり、決定的な違いであり、そして超えられない違いです。
でも僕らには内部表現書き換え(もとい情報場の移動)という強い味方がいるので、その違いを超えられるのです。ただ古い方法を捨てることができれば( ー`дー´)キリッ
あー
アリス式大周天のことを書くつもりが、話題がふくらんでしまった。
というわけで、セッションに戻るので、また!!!