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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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神々に切り分けられた”原人”は人となり 口は司祭に両腕は王族に両腿は商人に両足は奴隷民となった

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ハヌマーン、アムリタとインドが続いておりますが(ようやく!)、最近すごい漫画がスタートしました。『ラージャ』(文字通り王様)というタイトルの漫画です(正確にはマハラージャが王様でしょうが、これは僕には大王という印象)

 

1巻目にしてカーストの話し、そしてマルマの話しが出てきます。

 

そして神々に切り分けられた”原人”は人となり
口は司祭(バラモン)に
両腕は王族(クシャトリヤ)に
両腿は商人(ヴァイシャ)に
両足は奴隷民(シュードラ)となった
(『ラージャ』)

 

 

 

僕はこの神々に切り分けられた”原人”の話しは、切り分けられる前の原人であるリヴァイアサンを思い起こします。

 

リヴァイアサンというのはホッブズの主著であり社会契約の礎であり、国家を国民の集合体の人造人間だと考えています。その表紙には海から出てくる「レヴィアタン」(リヴァイアサン)が描かれます。それは王様(マハラージャ)の格好をしていますが、その細胞は人間です。

 

 

ちょっとわかりにくいですが、近づいて見てみるとうろこのようなものは人間だと分かります。

 

 

もう少し近づくと、こんな顔をしています(していません)。

 

*みかけはこわいがとんだいいひとだ

c.f.浮世絵版リヴァイアサン?! 〜みかけはこわいがとんだいいひとだ!!〜人は人によって創られる?! 2014年09月28日

 

寺子屋「錯視・サブリミナル」で紹介した錯視画像にこんなだまし絵がありました。

歌川国芳の「みかけハこハゐが とんだいゝ人だ(見掛けは怖いが、とんだ良い人だ)」 です。


*歌川国芳の「みかけハこハゐが とんだいゝ人だ」弘化4年・1847年

普通の浮世絵に見えますが、近づいて見てみると1人の人間ではなく、たくさんの人間が寄り集まっているのが分かります。それにしてもよく出来ています。
 

(略)

 


大ぜいの人が よつて たかつて とふと いゝ人をこしらへた とかく人のことハ 人にしてもらハねバ いゝ人にはならぬ(大勢の人が寄ってたかって、とうとう、いい人をこしらえた。兎角、人の事は人にしてもらわねば、いい人には成らぬ)

そして神々に切り分けられた”原人”は人となり
口は司祭(バラモン)に
両腕は王族(クシャトリヤ)に
両腿は商人(ヴァイシャ)に
両足は奴隷民(シュードラ)となった
(『ラージャ』)

 

話しを戻して、『ラージャ』の一節、カースト制度の根拠となる神話です。

 

この神話が示しているのは、でも同じ体の一部分だよね、ということです。

 

 

人間の技術はそれにとどまらない。模倣の対象は、理性をそなえた被造物、すなわち自然の最高傑作とも言うべき人間にも及ぶのである。実例を挙げよう。まさに人間の技術によって創造されたものに、彼(か)の偉大なリヴァイアサンがある。リヴァイアサンは国家と呼ばれている(英国ではコモンウェルスまたはステイト、ラテン語でキウィタス)が、実は一種の人造人間にほかならない。自然の人間よりも巨大かつ強力であり、自然の人間を守ることを任務にしているところに特徴がある。(ホッブズ『リヴァイアサン』

 

 

c.f.悟りは全知ということではなく。リヴァイアサンとドーキンス 2012年07月22日

c.f.フラクタルなリヴァイアサンの猫はマトリックスの夢を見るのか? 2012年10月07日

c.f.『すべての「自動機械」は人工的生命を持つといえる』(ホッブズ) 2014年08月07日

 

《自然》[すなわち神がこの世をつくり統治する技]は、人間の「技術」によってしばしば模倣される。人間はその技術によって人工的動物をもつくることができる。なぜならば生命とは四肢の運動にほかならず、その運動の源が内部の中心的な部分にあることを考えれば、すべての「自動機械」[腕時計のようなぜんまいと歯車によって動く機械装置]は人工的生命を持つといえるからである。すなわち「心臓」とは「ぜんまい」、「神経」は「線」、「関節」は「歯車」のことであって、これらのものが全身に製作者によって意図された運動を与えているにほかならないからである。
 「技術」はこれにとどまらず、自然のつくった理性的でもっともすぐれた作品である「人間」さえも模倣する。(ホッブズ『リヴァイアサン』)

 

続けて、このリヴァイアサンに関して、たとえば為政者や司法・行政を担当する官吏は関節、賞罰は神経、富や財宝は体力、顧問団は脳内の記憶装置(海馬)、公平と法律は人工的な理性と意志などとホッブズは定義します。

 

口、両腕、両腿、両足に比べて、少し分かりにくいですが、目指すべき方向は同じです。

 

 

でも、結局は一つの多細胞生物なのだからそこにヒエラルキーを考えなくても良かったのではないかと思います(余計なお世話ですが)。

 

 

面白い例をバラナシのガンガー(ガンジス川)のガート(火葬場・沐浴場)での見学で拝見しました。というのも、もちろん火葬場にはカーストで決められた専門家集団が待機しており、薪を集めて火葬にします。ちなみに長男が火を付けるのですが(もちろんいなければ他の親族が)、その長男は火葬の直前に剃髪します(歩いていたらその剃髪の現場に遭遇したりします)

ガートを管理しているのは低いカーストの人々です。しかしそのカーストの人々の助けがなければ、一生の悲願(一生じゃないですね、繰り返しの輪廻転生の中での悲願)であるガンガーに遺灰を流してもらうということが達成できないのです。最後の最後で主従が逆転するような感覚があります。

 

本来は序列ではなく、単なる役割分担だったと思うのです(カースト制度を肯定しているわけではないので、誤解のないように)

 

無邪気に言えば、大勢の人がよってたかって、いいひとをこしらえるのです。人のことは人にしてもらわないといけません。


大ぜいの人が よつて たかつて とふと いゝ人をこしらへた とかく人のことハ 人にしてもらハねバ いゝ人にはならぬ(大勢の人が寄ってたかって、とうとう、いい人をこしらえた。兎角、人の事は人にしてもらわねば、いい人には成らぬ)

 

ヴィム・ホフを解説する書籍である『サバイバルボディ』の冒頭にもリヴァイアサンな記述があります。それは人間という多細胞生物を蟻塚にたとえており、そして人間の境目は決定できない連続性の中にあるのではないかという(きわめて「まといのば」的な)主張から始まります。これには大賛成です(最近、美容皮膚科の再生医療に興味を持っているのですが、なぜ皮膚常在菌の議論がすっぽりと抜け落ちているのか不思議です)(人間の老化が不可逆的だというのはあまりに単純すぎる。そしたら創傷は不可逆的なのか?美容外科が創傷治療ならば、傷が治るという可逆的な反応もある。そもそも従来考えられていたような老化というのは年齢によるものというのは間違いであり、老化とは不摂生と怪我的なものの集積ではなかったか、老化学では)(「医学の教科書だけが世界じゃないんだよ」と言いたい)

 

私たちが周囲の世界と区別しようといくら頑張ったところで、人間は紛れもなく自然の一部である。(略)
 では、このことは新皮質とどんな関係があるのか。私たちの体が自然条件に反応するようにあらかじめセットされているとしたら、そもそも体の物理的境界というものを皮膚までと考えるのは単純過ぎるかもしれない。ことによると人間は外界との連続体のように存在しているのかもしれない。私たちの体は独立したものではない。むしろ周囲の環境を映し出している。(略)
 しかし、その一匹のアリについて、別の考え方もある。アリは何百万匹もいるが、アリを専門に研究する生物学者は、現在ではコロニー全体を一つの生命体と考える傾向にある。この見方では、一匹のアリはいってみればより大きな生き物の細胞で、コロニーはその体だ。(略)コロニーは一種のネットワーク化された脳として機能する。すなわち超個体だ。

 あなたの体もアリのコロニーの体とそう大きな違いはない。細胞内には極小の豆粒の形をした細菌みたいなミトコンドリアが存在する(略)人間はミトコンドリアなしには生きていけない。しかし、それさえあればいいというわけではない。研究によれば、人間の体にはミトコンドリアのほかにも推定10兆にも及ぶ微生物が存在し、種類は1万種、体重の1パーセントから3パーセントを占めるという。(pp.32-34)

 

 

 

 

 

*現在、BodyDesignBootCampでは希望者に対して、毎日遠隔気功の継続中です!(テーマは「鼻呼吸への徹底改善」)

これからでも間に合います!!(あと1週間は継続します)

 

ちなみに、鼻での正式な呼吸とは全身から徹底的に調整しない限りは達成しません(もちろんできている人は別)。当然ながら、本人の強い意図とゴールは必須です。

鼻呼吸への徹底改善の際の問題は自分のホメオスタシスでも、癖でも、パニックでも、意志力の弱さでもありません。実は背景にあるのは、あなたを口呼吸にしておきたいという闇の勢力です(闇?!w)。端的に言えば、社会的洗脳があるのです。

タバコが規制され始めてたばこ会社が鞍替えしたのがお菓子産業だったように、資本主義による合成の誤謬(なのか悪意なのか)が起きているのです。

だからこそ、全力で無理矢理にでも、鼻での呼吸に切り替える必要があります!

この延長線上にアムリタも存在します。

起きていることは奇跡のようですが、実際は奇跡ではないことは我々自身がよくわかっています。

地べたを這いずり回りながら習得しているのです。

c.f.諸君、これは断じて奇跡などではない! われわれの強固なる意思が わずかな可能性を現実としたのだ 2023年10月13日

 

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(前期までと同じく土曜日オイルBootCampの後にスタートです)(初回のみ日曜日!)

 

 

【書籍紹介】

 

 

ちなみにマルマはこんな感じで紹介されています。

BodyDesignBootCamp3期でも「マルマ」は取り上げます。

マルマを強く付けば死に、優しくなでればヒーリングされます(←雑な議論)。

活法と殺法はウロボロスのヘビのようであり、陰陽のようでもあります。

いや、Creative AvoidanceとCreativityも同様です。

ミメーシスも含めてコインの裏表です(ミメーシスの裏側、ダークサイドは自分が本当は欲しくもないことをめぐって競争してしまい人生が終わること)(表側は天才性を発揮すること)。

 

マルマに関しては伊藤武先生の素晴らしい御本を参照しましょう!!

 

 

 


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