いわゆるマラソンがハイキングに思えるほど過酷なウルトラマラソンの伝説的な人物の有名な自叙伝を読んでいたら、こんな一節に出会いました。
「そういうもんだよ。痛みは、体が弱さを取り除こうとする方法なのさ」
「フォレストヒルまでは大丈夫だったけど、そこからは痛みだらけだよ。痛みがひどくなっている」僕は答えた。
長い沈黙があり、ネイティブアメリカンの男が空を見やりながら答えた。「そういうもんだよ。痛みは、体が弱さを取り除こうとする方法なのさ」
朦朧(もうろう)とした思考の中で、彼の言葉を理解するのに少々時間を要した。もしその一部を理解したとしても、ではどうすればよいか分からなかった。待てよ、
痛みは、体が弱さを取り除こうとする方法??
そういうことなのか?
同じマラソンということで言えば村上春樹さんもご自身がウルトラマラソンを完走した経験を書かれた本の中でこんなマントラを紹介されています。
Pain is inevitable. Suffering is optional.(痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第))(村上春樹『走ることについて語るときの僕の語ること』)
c.f.すべての変化は寂しさをともなう。私たちが捨ててゆくものは私たちの一部なのだ(アナトール・フランス 2016年09月11日
僕ら自己啓発世代は(そんな世代ある?)「7つの習慣」のコーヴィー博士のこんな言葉を思い出します。
刺激と反応の間にはスペースがある(『7つの習慣』)
「Chicken(臆病者)」と言われて、主人公のマクフライがキレるまでには本来はスペースがあるべきなのです(映画『Back to the future』)(誰か分かる人いるのかな)。いや、あるのです。スペースが小さいだけです。
痛みと苦しみの間にはスペースがあり、痛みが幸福につながるとまでウルトラマラソンの伝説の男は言います。
そしてこれは今刺すような冷たさのコールドシャワーを浴びている人にはうっすらと分かり始めた感覚かも。刺すようなLyapcoを刺している人にもw
でも固いアイスは溶けているところから楽しみましょう!
ゆっくりと始めましょう。高みを臨みながら、足元はゆるゆると進めましょう。
ゆっくりと始めて、仲間と始めることで、楽しく地獄巡りができるはず。
c.f.ポール・マッカトニーの魔法、インセプションとスクランブルエッグ、緑色の目をしたジェラスと地獄巡り 2017年02月10日