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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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いくら謎解き不要の恐るべきシステムとは言っても、身体開発の順番は守った方が早く安全に移動できる

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身体観の階層性がきわめて重要になってきます。

 

身体観には階層性があり、いま自分がどの立場で考えているかを自覚することが大切です。

 

我々は特段何も理論など無いと思いながら、ケインズたちの言うように理論に縛られています。文学理論に縛られているように、身体観(の理論)に縛られています。

c.f.理論など無しでもやっていけると豪語する気功師は、結局古い理論に縛られているだけなのだ 2017年11月29日

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で、今回はその「身体観の階層性」の話がメインではなく、システムをうまく利用するならば、読解はいらないけれど、でも開発の順番は必要だよ、というのがメインの話です。それも具体的な話をメインにする予定。

 

ただ、身体観の階層性については、もう全体が共有しないといけない話なので、先に結論だけ書いておきます。

 

少なくとも5段階を設定しています。

 

0番目は「自由に身体を操作できると夢想する段階です」、レベル0です。

文字通り、自分は自由に身体を操作できると夢想しており、実際には不自由なままで終わるイメージです。

 

そして、1番目は、積み木モデルとかアライメントモデルです。

ロルフィングのあのロゴを思い出してください。

バレエでもアライメントと言ったりして骨と骨の関係(関節)を重視します。その背景にあるのはこの積み木モデルです。下から積み上げていくモデルです。「ゆがみ」などの概念はここにぶら下がります。

 

2番目は、テンセグリティモデルです。

これはFascia(筋膜)流行りと相まって爆発的に受け入れられている印象です。

これは積み木モデルに対するアンチテーゼとしても、筋膜連結の不思議を考える上でも非常に重要な考え方です(ですが、間違っています)。

 

3番目は、内圧モデルです。

ここからは「まといのば」のオリジナルっぽくなるのですが、きっとどこかで誰かが主張しているはず。鍵となるのは、パスカルの原理です。

 

 

    

「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積当りの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える。」という流体静力学における基本原理

これはMaxバルーンなどの絡みでさんざん書いてきました。一番わかり易いのは体幹であり、腹圧だからです。ですが、実際は全身の問題です。

 

4番目はバクテリアモデルです。

これもEcoSystemがらみでできてきたモデルですが、端的に言えば細胞も細菌と見なしたらどう?という立場です。亜人のIBMや夏の蚊柱のようなモデルです。イメージ図はマイケル・ジャクソンのリメンバー・ザ・タイムの冒頭。もしくはLUCYです(このモデルでは生命素粒子まで分解しませんが)。

 

という0から4までの5段階あるという話です。

 

これについては非常に面白い議論がたくさんあるのですが、割愛します。
(たとえばなぜアライメントというか、積み木モデルが間違っているかと言えば、骨は重ならず浮いているからです。なぜテンセグリティーモデルが間違っているかと言えば、そこまで身体は脆弱ではないからです)(説明原理として、第1世代や第2世代の身体モデルを使うことはあります。それはロケット工学にニュートン力学を用いるのと同じです。近似解としては便利なのです)。

 

というか、自分の信じている身体観に囚われ続けていては、どれほどゆるんでも身体は変わらないからです。どれほど筋肉がふわふわになっても、身体の柔軟性では周りに追い抜かれていきます(身体開発は決して競争ではないですが、現象として起きるということ)。

 

 

というわけで、本題に入ります。

 

話はシンプルです。

 

 

我々がいま手にしているのは、EcoSystemと似たシステムです。

自然農法の視点から見たときに、自然は耕さないし、自然は追肥しないというのが結論でした。

耕すことで砂漠化し(湿潤療法と似ています)、追肥することで、根粒菌と根っこの美しい連携プレーのハーモニーを破壊したのでした。

僕らは自然のEcoSystemを支配するのではなく、邪魔をせず後押しするということを覚えました。あとは自然の叡智がうまくやってくれるのです。ですから、自然に対してはヒポクラテスの誓いを思い出し「害することなかれ」が大事です。良かれと思い、耕し、良かれと思って雑草を抜いたのです(いや、個別の行動ではなく)。

 

    

I will prescribe regimens for the good of my patients according to my ability and my judgment and never do harm to anyone.(自身の能力と判断に従って,患者に利すると思う治療法を選択し,害と知る治療法を決して選択しない.)

 

僕らの生体というミクロコスモスのシステムも同じ。

 

試験管の中では赤ん坊が育たないように(人はパンのみにて生くるにあらず)、他者との接続が必須です。そしてその他者との接続を前提とした巨大システムの一部を肉体とか生体と見做します(巨大システムをたとえばリヴァイアサンとホップズは言いました。人工人間としての国家)。

 

そのシステムは何よりもまず分かりやすく物理法則に従います。もちろん情報空間のアルゴリズムに従うのですが、まず意識したいのは物理法則。なぜなら、物理法則を無視すると、一気に0番目の身体観に堕ちてしまうからです。

 

その上で、具体的な話をします。

 

いま、「シン・気功整体の終焉(おわり)」シリーズでは、身体の読解無しで、身体という高度な生体システムにお任せすれば、強いゴールと「手放す」だけで、欲しい結果が(たまにはそれ以上が)手に入るという最高の体験をしています。

でも、気をつけて欲しいのは、物理法則を無視しないこと。

 

というわけで、ぐちゃぐちゃ書いてきましたが、結論から行きます!!

 

まず、ヨーガのチャイルドポーズから始めましょう。

ここにヨーガのすべてが詰まっていると言っても、、、いや過言ですが、ここからはじめると全てはうまくいきます。

 

 

チャイルドポーズ(正座前屈)をともかく丁寧にやりましょう!
朝に夕にチャイルドポーズをしましょう。楽しみましょう。呼吸が楽になるようにしましょう。無理はしないようにしましょう。

 

チャイルドポーズを楽しんだら、次は仰向けのチャイルドポーズをします。

胸に足を抱えてください。

次は骨盤を少し回転させて、片方だけ膝を伸ばしましょう。Y字やI字の萌芽です。
膝が曲がるのは気にしない。むしろ腸腰筋を意識してひきつける。

そしたら軸足をアンディオールしながら(外旋しながら、斜め前に出すイメージで:屈曲外転を少し)、伸ばしましょう。高く浮いてしまっても大丈夫です

 

Y字が完成したら、気功ストレッチで可動域を上げても良いですし、今回のシステムを使っても良いでしょう。重要なのは腰椎であり腹圧です。股関節ではありません。

(立位のY字で大事なのは、腹直筋をちょっと締めること。魔法のようにキープできます。これはまだどこでも教えていないはず、次世代のバレエのスタンダードになると思います)

 

Y字がある程度できたらI字を目指しつつ(脊椎をやわらかく、何よりも頭を柔らかく、股関節は無視で)、ゴロンと転がってスプリット(前後開脚)しましょう。前後開脚の前屈状態が最初からできます。そしたら、ゴロンゴロン転がると馴染みます(セミナーでもやりましょうねー)。

なじんだら、手を使って身体を起こすと良いです。

 

*Mさんが切り拓いた「機会の通り道」は尋常では無い道。これは良い子は真似してはいけないけど、彼女は無事に移動できたので、結果オーライ。

 

スプリッツができたら、片足だけ曲げて前屈を。
そのうちに長座前屈ができます。

でも、前屈を急ぎたいならば、長座前屈から狙わずに、立位で腰を引く前屈を。派手に引いてしまってOKです。後ろに転ぶくらいに引きながら、股関節を揺動視点させていきましょう。
膝は最初は曲がって大丈夫。身体が前屈に恐怖しなくなれば、前屈は自在にできます。

そのあとだんだん揺動視点を情報化していきます。動かしていないのに動かしているという現象を起こすとバレリーナのような不思議な前屈が可能になります。

そこまでできて長座前屈するのが吉。なぜなら長座前屈では、床に股関節が固定されていて、揺動視点が難しいから。

 

開脚は足を開くことではなく、股関節を屈曲させること。

開脚も仰向けのチャイルドポーズからスタートすると良いです。

膝を脇の下に入れるイメージで少しだけ開きます。そして膝を伸ばせば、開脚の完成。

足を180度開く必要はありません。最初は45度程度で十分。そし最初はスプリッツと同じく、開脚前屈スタート。

仰向けで開脚前屈ができたら、「Y字→前後開脚」のように「仰向け開脚前屈→普通の開脚前屈」へとひっくり返します。

無茶を言っているようですが、百聞は一見にしかずです。とてもうまくいきます。

そうすると、あっさりとスルスル上達します。

 

*セラピストのIもこの通り道ではなく、別な通り道でしたが、切り拓きました!お見事!

 


ブリッジもまたシンプルです。
これも立位からブリッジする練習を繰り返しましょう。

上手な人にサポートしてもらって、繰り返しましょう。

3回やると系が変わります。ブリッジがファミリアになります。

 

*Yukaによる見事なブリッジ。すぐにサポートなしでできるようになるはず。

 

逆に言えば、やってはいけないのは、仰向けに寝た状態から、学校体育でやったようにブリッジすること、あれは本当に発展性がなく、変な癖がつく。ブリッジは扇形であるべきで、本当に橋(ブリッジ)になってはダメ。

 

ブリッジで後屈の感覚がつかめると、後屈系が楽しくなる。
立位でバックカンブレをするときのコツは、第一に気管をつぶさない、第二に脊椎全体を意識して反る、以上。

 

そのうち全員がヨーガの鳩のポーズを高いレベルで実現しそうですねー。

パンケーキのようにビールマンに挑戦する人が出てくれば、また場のレベルが上がりますね。全員が普通にビールマンをしたら最高!

 

 

 

すべての始まりはこのシンディ(RaySalonセラピスト第一号)の見事なI字から〜。

 

 

 


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