Quantcast
Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

唯一なるものの奇蹟を成し遂げるにあたっては、下にあるものは上にあるもののごとく(錬金術)

$
0
0

「飛んでいる矢は止まっている」と言ったのは、なにも古代ギリシャのゼノンだけではありません。

龍樹も同じです。

飛んでいる矢は、過去において飛んでいて、未来において飛んでいるとして、じゃあこの瞬間はどうなんだということです(議論が雑か!m(_ _)m過去記事を参照してください)。

c.f.時間は流れず、死者は死なず 2011年08月09日

 

それに輪をかけて、ファインマンが飛んでいる矢ならぬ、宇宙空間を航行中のロケットも止まっていると言いました。

そもそも飛んでいる矢はもしもそれが慣性運動であれば、それは静止と同じです。実際は、空気抵抗によって減速しているので、減速運動です。

たしか、ファインマン物理学の一節だったかと思いますが、空気抵抗がない宇宙空間において、ロケットというのは、ロケットエンジンを噴射しながら移動します。

 

 

ある地点にいるロケットが、進行方向に進むためには、反対方向へのジェット噴射が必要です。

重量を減らしながら、ロケットは進行方向に進みます。

重さを捨てながら移動するのです。

そうすると、ある地点にいるロケットの質量をM、速度をvとして、その後のジェット燃料の質量をm₁、速度をv₁とします。ロケットの質量と速度はそれぞれm₂、v₂です。

 

そうすると、Mv=m₂v₂ーm₁v₁

 

となります。マイナス記号は方向を考慮してつけました。プラスでも構いません。

 

何が言いたいかと言えば、vがもし0ならば、m₂v₂ーm₁v₁もゼロということです。

 

ファインマンの主張は、たしかにロケットは宇宙空間を航行しているけれども、ジェット燃料を含めた系を考えると、ロケットは一切動いていないということです。重心は変わらないのです。

 

 

これをいま「逆ベクトル」とか「反対向きのベクトル」と呼んでいます。

いや、ちょっと雑な議論ですが、これを気功技術化したということです。というか教わった手法を気功技術化しています。

(最近、世界的なダンサーさんからそのやり方を教わり、気に入って使っています)

 

イメージはこんな感じ。

 

 

光が強ければ、影も濃くなります。

 

私があまりに光をみつめたので 私の影は夜のように暗かつた(谷川俊太郎)

c.f.私があまりに光をみつめたので 私の影は夜のように暗かつた(谷川俊太郎) 2017年02月18日

 

逆に抽象度をあげようとするならば、深く物理空間に根付かないといけないのです。

 

それをヘーゲルは「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」と言いました。

c.f.「はじめに言葉ありき」から見る世界精神(ヘーゲル)とソクラテスの弁証法 2015年01月28日

 

そしてここに僕らは錬金術を見ます。

ガチのアルケミアを観ます。

 

これは「ゴーラクシャ」セミナーでも少し触れましたが、錬金術について(特にエメラルドタブレットの一節について)過去記事から少し引用します。

c.f.【募集開始!】「ニュートン力学を最初に完全に理解したのは誰か?」〜錬金術の秘密 2017年07月01日

 

****

 

同じく錬金術の有名な言葉に「下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし。」があります。

QUOD EST INFERIUS, EST SICUT QUOD EST SUPERIUS, ET QUOD EST SUPERIUS, EST SICUT QUOD EST INFERIUS, AD PERPETRANDA MIRACULA REI UNIUS.

英訳は以下のとおりですが、これを訳したのは高名な錬金術師であり、経済学者ケインズから最後の魔術師、シュメールの生き残りと讃(たた)えられたニュートンその人です。

That which is below is like that which is above & that which is above is like that which is below to do the miracles of one only thing (by Sir Isaac Newton)
唯一なるものの奇蹟を成し遂げるにあたっては、下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし

下にあるものは上にあるもののごとく」とはどういうことでしょう。

我々は梵我一如(ヒンズー)のようなアートマン(魂)とブラフマン(大宇宙)の統合、もしくはミクロコスモスとしての身体(小周天)とマクロコスモスとしての大地や宇宙(大周天)との統合と考えがちです。

まあ、それは間違っていないのですが、もっと手触りがあるところで考えるならば、、、そしてニュートンに即すると、、、、彼はリンゴと月が同じものに見えたのです。

まさに「下にあるもの(落ちたリンゴ)は上にあるもの(月)ごとく」なのです。

 

***

 

 

そしてこれはもちろん「ハタ・ヨーガ」の「ハタ」にも通じるものがあります。

ハタとは太陽と月であり、別な言い方をするならば陰と陽です。

 

 

僕はこちらの図が好きです。

 

 

もしくはエッシャーですね。

 

 

何が言いたいかと言えば、、、

 

この「逆ベクトル」を用いた圧倒的な手法が今回のRayTスクールで初登場します!!ということです。お楽しみに!!

 

もうスクール開催の時間なので、会場でお会いしましょう!!


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>