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親譲(おやゆず)りの無鉄砲(むてっぽう)で小供の時から損ばかりしている〜全くターナーですね

見ているから、ダメなんだよと思いました。

ブログは見るものではなく、読むもの。

 

かつて、テレビは見るものではなく、出るものと言っていた小説家がいましたが、そんな気分です。

カレーは飲み物という気分でもあります(違うかっ)。

 

先日の深夜のカンファレンスの最後のほうで「先生のブログを見て、勉強します!」と言い募った方がいたので、「ブログを見る?」と聞き返しました(いや、少し声を荒げました。その周波数以外はキャッチできない人用に荒げました)。

 

ブログは見るものではなく、読むものです。


別にクライアントさんが言うなら(どうでも)良いですが、セラピストから言われたらムカつきます。そのような言語センスだから、施術も雑なのです。

 

 

でも、ブログを多くの人は見てしまうので、見る人用にデザインすることは大事です。
これは文章の多層構造の1つです(って、「文章の多層構造」とは初期メン用の「まといのば」用語)。第一層では、単語をどう散らしていくかを絵として考えます。



とは言え、文章を眺めたり見たりしてしまうから、うまくいかないのです。迂遠(うえん)なようですが、読むことです。というか、読むと言っても黙読ではなく、音読です。

たとえば、坊っちゃんの冒頭。

池にぼっちゃんと落ちる坊っちゃんの冒頭はこうなっています。

親譲(おやゆず)りの無鉄砲(むてっぽう)で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰(こし)を抜ぬかした事がある。なぜそんな無闇(むやみ)をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談(じょうだん)に、いくら威張(いば)っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃はやしたからである。小使(こづかい)に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼(め)をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴(やつ)があるかと云(い)ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。
 親類のものから西洋製のナイフを貰(もら)って奇麗(きれい)な刃はを日に翳(かざ)して、友達(ともだち)に見せていたら、一人が光る事は光るが切れそうもないと云った。切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手の親指の甲(こう)をはすに切り込こんだ。幸(さいわ)いナイフが小さいのと、親指の骨が堅(かた)かったので、今だに親指は手に付いている。しかし創痕(きずあと)は死ぬまで消えぬ。



リズムが良いですね。


腰を抜かす話が面白いですね。

挑発されて、挑発に応える形で2階から飛び降りるのですが、その時坊っちゃんは腰を抜かします。僕も屋根から落ちたくらいなら、腰を抜かす程度で済んだのかな。

そのときの親父との会話が面白い。

 

おやじが大きな眼(め)をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴(やつ)があるかと云(い)ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。

おやじの注意ポイントは「二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かすな」であり、坊っちゃんは正しくも「この次は腰を抜かさずに飛んで見せます」と答えています。
(「腰は抜かすつもりじゃなかったです」「腰を抜かす意図はなかったんです」。「腰を抜かそうなんて全然思っていませんでした」「腰が勝手に抜けたんです、ごめんなさい」「ごめんなさい」「バカでごめんなさい」「先生の言うことを聞いてなくてごめんなさい」「腰を抜かすために飛び降りました」「二階から飛び降りると腰を抜かすなんて思ってもいませんでした」「次は挑発に乗ったりしません」「小使いにおぶさっていてごめんなさい」)

僕が期待していて、完結を心待ちにしていて、あまりのつまらなさに絶望したのがこちら。

いや、つまらないのではなく、僕の趣味ではありませんでした。

 

 

俺が気になったのはこちら。

 

 

ダメ男じゃなくて、どうみてもテロリストでしょ。
俺が王様なら、両方殺す。

 

まだ好きなのはこちら(全編は削除されているんですね、いたちごっこかな。誰か見つけたら教えて)。

 

*安住紳一郎『走るなメロス』
(なぜこれを僕がまだ好きなのでしょう?

ヒントは「FactとevidenceとLogic」)

c.f.私を殴れ。力一杯に頬を殴れ。私は途中で一度、悪い夢を見た。〜最後に人を殴ったのはいつですか?〜 2022年01月26日

c.f.柔和な人たちは、幸いである、 彼らは地を受けつぐであろう(マタイ5:5)ホワイト革命はいつから? 2022年01月29日

c.f.アンジャッシュさんのコントから学ぶクリプキのウィトゲンシュタインのパラドックス?! 2013年12月13日
少し前に流行ったものに「死語だらけの走れメロス」(星井七億さん)というこのテーマを語る上では絶好のテキストがありました。
冒頭を引用します。引用源はこちらです。
(引用開始)
 メロスはプッツンした。必ず、チョベリバな王を除かなければならぬと決意した。
 結婚式を間近に控えた妹を持つメロスは、このアベックに贈るトレンディな衣装を買うためにシラクスの街へこにゃにゃちわー。シラクスの街にはメロスのマブダチのセリヌンティウスがいた。
 しかし、街の様子がなんだかブルー。
「王様は人を信じられなくなり、逆噴射して街の人間を次々と首チョンパするようになったのです」
「そんなバナナ。なんという困ったちゃん」
 怒ったメロスは城まで行ったが、逆に捕まえられてしまい王の前に連れて行かれた。王様はメロスに死刑を言い渡した。
「逝ってよし」

(引用終了)

*だからこその古典なのです。古くて新しい(温故知新)。(←蛇足)

 

 

【業務連絡】

「はじめての気功」は、お問い合わせゼロなので、企画自体を落としました。次に転生するのは数年後?未来のことは分かりません。
「え?浮身を学びたいと先生に直接に言いました!」という皆様、ご安心をあなたは受けられます。スクール修了生対象の「まといのば」講座に転生させます。とは言え、一度言ったくらいで手に入るような知識ではないはず。「10回言えば叶う」とかダジャレを言っている場合ではなく、100回叫べと思います。

c.f.大学をスキップしたかった。面白い人たちと知り合えたけど、何かを学んだとは言えない(クリプキ) 2022年10月15日


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リアクションが無い企画はそのまま流します。異世界に転生させますw

ニーズが無いところに煙は起こりません。
縁なき衆生は度し難しです。

「どうやってリアクションすれば良いか分かりませんでした!」「LINE@があるなんて知りませんでした」「楽しみにしていたのに」「まさか誰もいないの?」「分かっていたらリアクションしたのに」「受けたいです!!」「浮身は知りたかった」「リアクションしたいと思っていました」「これからでも間に合いますか?」

という皆さんにリアクションボタンを設置しました!


と言って、こちらのリンクを貼ろうかと思いました。

香川照之さん、かっこいい。
 

*「世間はお前らのお母さんではない」( ー`дー´)キリッ

 

ふぅ

 

チャンスも情報も鮮度が全て

c.f.わたしは生鮮食品みたいなものだ。わたしの言うことは長持ちしない。(カール・ラガーフェルド) 2021年02月19日

 

人を憂うと書いて「優しい」だけれど、やはり(「まといのば」の格言である)「優しさは仇になる」なと思っています。

 

腐ったりんごは全体を腐らせます。

 

悪貨は良貨を駆逐します。

 

Wikipedia

腐ったリンゴのメタファーの基となる格言「One bad apple spoils the barrel. (1個の腐ったリンゴで樽全体が駄目になる) 」は、1340年の「Ayenbite of Inwyt(英語版)」に中英語での類型が出現しており、その意味は「A rotten apple will spoil a great many sound ones. (1個の腐ったリンゴは莫大な量の健康なリンゴを駄目にする) 」である[2]。ラテン語では、これ以前より使われていたと推測されるが、起源は定かではない[3]。近代英語での初出はベンジャミン・フランクリンの1736年の著書『貧しいリチャードの暦(英語版) (原題 : Poor Richard's Almanack) 』で「the rotten apple spoils his companion (腐ったリンゴは仲間も駄目にする) 」と別言して使われた[4][5]。また19世紀には説教の中で「As one bad apple spoils the others, so you must show no quarter to sin or sinners. (1個の腐ったリンゴが他のリンゴを腐らせるのだから、罪悪や罪人に慈悲を与えてはならない) 」と解かれることで広まった[3][6]。

ベンジャミン・フランクリンの1736年の著書『Poor Richard's Almanack:貧しいリチャードの暦』で「the rotten apple spoils his companion (腐ったリンゴは仲間も駄目にする) 」とあるそうで。良いですね。

 

法句経『ウダーナヴァルガ』にも類似の一節がある。「それ故に、賢者は、自分は、果物籠が(中にいれる果物に)影響されるようなものであるということわりを見て、悪人と交るな。善人と交れ。」

 

 

本来はここまでたどり着きたかったのですが、、、坊っちゃんの一節です。

 

「あの松を見たまえ、幹が真直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」と赤シャツが野だに云うと、野だは「全くターナーですね。どうもあの曲り具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ」と心得顔である。ターナーとは何の事だか知らないが、聞かないでも困らない事だから黙っていた。

(夏目漱石「坊っちゃん」)

「聞かないでも困らないこと」など無いのです(多分)。


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成田先生(イェール大学准教授)が小説はアナログなメタバースのようだという趣旨のことをおっしゃっていました。これが言い得て妙。非常に良いアナロジーな気がします(と、シン・TENETBootCampで紹介しました)。



そして汽車がやってきます、未来のように。

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ターナー『雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道(Rain, Steam and Speed – The Great Western Railway)』1844

 

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