ミケランジェロだったか、そんな天才が、彫刻を褒められたときに、「自分は創り出しているのではなく、余分な部分を削り出しているだけだ」というようなことを答えています。
大理石の中にあって、見いだされていない何かを削り出している、と。
ヴィジョンも似ていると思っています。
僕は「夢を描く」という言い方に少し違和感があります。
描くというと、真っ白なキャンバスに自由に描くようなニュアンスがあります。ゼロから描くような。
でも、ビジョンを観るというのは、むしろ目の前の大理石から削り出すのと似ています。
すでにそこにあって、そして発見されるのを待っている何かがあるのです。
ですから、ビジョンを観る作業は苦痛を伴います。
苦痛以上の快感はあるのですが(少なくともそう信じているのですがw)、でも苦しい作業であることには間違いがありません。
で、「ビジョンを観る」に関して、最近「真に驚くべき」方法論というか練習方法をひらめきました!
これはかなりすごいことと思います(自画自賛w)。
ビジョンは作り上げいてくイメージが強すぎるのですが、本来は観に行くものです。
未来はすでに存在しており、その存在している数多ある未来のうちで自分にとって好ましいと思えるものを選ぶことがビジョンを観る作業であり、ゴール設定です。
そのときのマインドセットとしては、未来は確定している感覚が必要です。ただし時間と空間は同じものです。ロシアもウクライナもフランスもドイツも存在しているのです。ただ、どこに行くかは自分で選べるのです。時間も同じです。どの未来へ行くかは今決めて良いのです。
パリに行っても、ニューヨークに行っても良いのです。
シベリアしかないわけではありません。
未来も確定していますが、どの未来に行くかは決めて良いのです。というか決めないと、全く動けないか、流されてしまいます。
全く真っ白なキャンバスに自由に描いていいよと言われるから、そしてそれが全く理にかなっていないから、僕らは当惑するのです。
そうではなく、すでに起きた未来をタイムマシンで観に行くイメージです。
でも、未来というのは寝ているときに見ている夢と同じで、起きたときに思い出そうとしても、サラサラと記憶が消えていきます。相当に集中して、相当に深い変性意識に入らないと、思い出せません。
未来を思い出すのも同じです。集中と変性意識がポイントです。
これがビジョンを観るポイントです。
ビジョンを観るときの意識状態というのは、何かを思い出したり、探したりするのと似ています。名前が出てこない友人の名前を思い出すのと似ています。
その子の名前を自由につけて良いわけではありません。
その子の名前はすでにあって、それを我々は必死で思い出すだけです。
ビジョンも同じです。すでにあって、それを我々は必死に思い出すだけです。
で、繰り返しになりますが、「ビジョンを観る」に関して、最近「真に驚くべき」方法論というか練習方法をひらめきました!
これはかなりすごいことと思います(自画自賛w)。
ですので、今度のセミナーで初公開します!( ー`дー´)キリッ
というのは冗談で、ここで公開します。
真に驚くべき方法論だと思いますが、最近ひらめいたのではなく(いや車輪の再発明は幾度もしていますが)、昔からセミナーやセッションで公開している方法です。
おなじみの人も多いでしょうが、、、、あの「目を閉じて、目の前にある赤いものを数え上げる」という手法です。
「数え上げる」というのが良いですね。
骨も数え上げることで、呪術的な仕掛けが発火します(OnLine気功整体BootCampで紹介しています!「あなたの骨を数えましょう」ですね)。
知らない人のために一応説明しますと、たとえばあなたが部屋にいるとします。
目の前には視覚を通じて入ってくる、目の前の物理的現実世界からの情報が存在しています。
光が十分にあれば、反射した可視光線によって、目の前の物理的現実世界という幻想が目の前に広がっています。
床があり、壁があり、天井があり、何かモノがあり、それぞれが形状と色を持っています。
目の前に物理的現実世界が存在していることを確認したら、目を閉じます。
目を閉じたままで、目の前に一体何があったかを片っ端から上げていきます。
慣れてきたら、色で分類します。
例えば、目の前にある「赤いもの」を全て上げていきます。
最初のうちは楽しくたくさんの「赤いもの」を言うことができますが、10個を過ぎたころから、きつくなってきます。最初はハイキングのつもりが、だんだん坂道になり、急勾配になり、気付いたら崖になっているような感じです。
このときが鍛錬のしどころです。
きつくなってからが勝負です。
必死で目の前の物理的現実世界を思い出すのです。必死で。
命がかかっているとか、人類の運命がかかっているというプレッシャーをかけても良いかもしれません。あなたはアベンジャーズなのです。
このときにヴィジョンを観る筋肉が鍛えられるのです。
必死で記憶を検索するときの脳の使い方がビジョンを観るのに役立つのです。
本当に辛いな〜と思ってからが、勝負です。そこからどこまで耐えられるか、どうやって11個目をひねり出すかが運命の分かれ道です(大げさか!)。
このマゾヒスティックなワークを淡々とひとりで繰り返すと、あるときビジョンを観ることが上手になっていることに気付きます。ビジョンもそうやって観るからです。
ちなみに、このワークは目を開けた瞬間に報酬系が強く刺激されます。
目を開けた瞬間に、目の前にあったのに完全に忘れていた赤いものが目に飛び込んでくるのです。
これはまさに文字通り飛び込んで来るのです。飛んでくるのです、目に向かって。
これを空海を明星来影と言いました(そうなのか?)。
ヴィジョンもこれに似ていて、過冷却現象なのです。
ずっと考え続けて(正確には計算と探索を続けて)、唐突に向こうから激突してくるのです。
でも、それは待ち続けた長い時間と忍耐の末の一瞬の恍惚です。
というわけで、古い古い顔馴染みのワークでしょうが、理論的な本質をつかまえると、新たな意匠をもって立ち現れるのではないかと思いますので、是非「目を閉じて赤いものを探す」ワークを楽しんでください。最後の1レップならぬ、最後の1つを絞り出すのが大事です。そこに全ての鍛錬の肝があります!!
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