*本日のフェロモン革命講座は女性受講生も歓迎です!
c.f.【女性歓迎!】よりリアルに考えつつ、一方で抽象度を上げていけば、世界はスッキリと整理される 2022年03月25日
女の子はわかりやすく白馬の王子様を待っているのかもしれませんが、男の子は川端康成や村上春樹を読みながら、可愛い生娘の伊豆の踊り子が仄暗い湯殿の奥から、裸で手を振るのを待っているのかもしれません。
何が言いたいのかと言えば、ある程度、本を読むようになった人々は男性と女性で別々の宇宙で別々の社会的洗脳を施されて、別々の幻想をお互いに抱いて、そして不幸になっているように思います。
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。
という印象的な冒頭で始まるのが、川端康成の「伊豆の踊り子」です。
雨脚が私を追ってきているのと同様に、この旧制一高(現在の東大)の学生は踊り子たち御一行を追いかけているのです。
彼が道を急いでいるのは、途中で出会って、見初めた伊豆の踊り子に追いつくためです。
この「伊豆の踊り子」は分かりやすいテクストです。
どこかで読解講座をしたいと強く願うほどに分かりやすいテクストです。
どのような意味で分かりやすいかと言えば、まさに非モテ洗脳という意味です。
彼が踊り子一行に追いついて、そして素知らぬ顔をして追い抜くと、前の方を歩いていた踊り子たちのリーダーが彼に声をかけ、一緒に歩こうと言います。
彼はたしかに追いかけて追いついたのですが、でも、自分から声をかけるリスクは犯しません。
自分が強く願い、そしてそのためにちょっと努力すれば(いや、ほぼ何もせずに)、あとは周りがお膳立てしてくれるのです。
これはラムちゃんが押しかけてくるうる星やつらでもそうですし、ロングヘアとショートヘアの二人の「みゆき」の間でゆれる「みゆき」においてもそうです。
甲子園マンガと思われがちな、「タッチ」は「みゆき」の逆バージョンですが、主人公の達也を好きな女性キャラクターは出てきます。
「きまぐれオレンジロード」においては、冒頭から2人の可愛らしい女性に挟まれ続けます。
村上春樹の小説の主人公の「僕」は大して何もせずに美味しいパスタを丁寧にゆでているだけなのですが、親友の恋人とたまたま中央線で鉢合わせて、四ツ谷駅でおり、東京をあてどなく歩き、そしてその恋人から「また会える?」と言わせるのです。
ラムちゃんも真っ青なくらいに押しかけ女房なのです。
そしてあなたは素敵と言わせるのです。
何が言いたいかと言えば、、、恋愛シュミレーションゲームをやっている方がまだ努力をしているのではないかと思えるほどに徹底的にご都合主義なのです。
大人の皆さんが知っているマンガで言えば最近引退した「島耕作」などがそれに当たります。
自分が頑張ったというよりは、周りの女性が彼のために頑張ったのです。
すべて受け身なのに、何か哲学的に思索してしまうフリだけをするのです。
そして相手のことを「子供なんだ」と間違えてしまうのです。
(引用開始)
仄暗い湯殿の奥から、突然裸の女が走り出して来たかと思うと、脱衣場の突鼻(とっぱな)に川岸へ飛び下りそうな格好で立ち、両手を一ぱいに伸ばして何か叫んでいる。手拭(てぬぐい)もない真裸だ。それが踊子だった。若桐(わかぎり)のように足のよく伸びた白い裸身を眺めて、私は心に清水を感じ、ほうっと深い息を吐いてから、ことこと笑った。子供なんだ。私たちを見つけた喜びで真裸のまま日の光の中に飛び出し、爪先(つまさき)で背一ぱいに伸び上がるほどに子供なんだ。私は朗らかな喜びでことことと笑い続けた。頭が拭(ぬぐ)われたように澄んできた。微笑がいつまでもとまらなかった。(引用終了)(川端康成『伊豆の踊り子』)
という内容を今日の”フェロモン”革命ではやるつもりでしたが、多分余白が足りないので、ちょっと触れるだけにします。
このことについては、艶姿セミナーでは話しました。
男性文学と女性文学の深くて暗い溝についてです。
週刊少年ジャンプとリボンについてです。
そんなことだから、「私は概念じゃないの」、と言われるのです。
c.f.私は「概念」じゃないの。それだけはきちんと覚えておいて(エターナル・サンシャイン) 2020年06月21日
でもそれは女性においても、そんなに変わりません。
私たちはこれまで幼子のように考え、幼子のように行動してきました。
c.f.ゴールと目標の違いはその不可能性にある。No wayとつぶやきたくなるときにこそズルズルと粘る 2018年02月06日
身体の成長と共に、大人のように考えて、大人のように行動しましょう!
わたしたちが幼な子であった時には、幼な子らしく語り、幼な子らしく感じ、また、幼な子らしく考えていた。しかし、おとなとなった今は、幼な子らしいことを捨ててしまった。(コリント13:11)
*いや、捨てて良い幼な子らしさや幼稚さはあるのです。
【まといのば講座『フェロモン革命 〜漂白社会における人間関係の作法〜』】
【日時】 3月25日(金)19:00~22:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!
*ライブ(Zoom)受講も、ヴァーチャル(ビデオ)受講も可能です!!