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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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大学生だった時に出席した学会で、初めてミルトンに出会いました。私達は卒業式に日に駆け落ちしました

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社会が漂白されていくといったら、今までのポスト世界大戦的な価値観で生きてきた我々はどうやって考え、表現し、生きていけば良いのだろうと悩みます。

 

でも、その答えは明白です。

 

ロングショットで見れば良いのです。

 

ロングショットで見れば喜劇なのです(チャップリンによればw)。

 

 

いや、真面目な話で、たとえば古代ギリシャに、例えば古代インドに(お釈迦様でもアーユルヴェーダでも)、古代中国に答えを求めに行くと、、、、おそるべきことに異質性よりも同質性が浮き上がってくるのです。

 

隣近所の人よりも、海を超えた見知らぬ人と意気投合しているような感じです。

 

「いやー人間なんてほとんど変わりませんよ」ってタレブは言います。

 

というか、変わらないところにフォーカスすると、人生の効率は上がります(効率主義もまた昭和的な高度経済成長的価値観ですが、とりあえず他に用語がないので)。

 

逆向きに言えば、すぐに劣化する情報ばかりをありがたく集めているから(それに情動をかき乱されることに興奮しているから)、人生も体力もすり減ってしまうのです(同じウクライナでもクリミアのことはどうしたのでしょう?)。喉元過ぎて、熱さを忘れすぎなのが僕等です。僕に至っては喉元を過ぎる前に忘れる健忘症ですが。それを気功技術で加速するとうそぶいたりして(笑)。

 

滋養のある食材を選びたいように、滋養のある情報を選びたいのです。

噛めば噛むほどいつまでも美味しい情報を。

おそらく一生でも噛み続けられて、滋養になり続ける情報にあふれているのが現代の素晴らしさです。それはグーテンベルクの活版印刷のおかげです(その延長線上にある電子書籍のおかげです)。ゴルバチョフのグラスノスチ(情報公開)のおかげです(違うかも)。

いや、冗談抜きで、僕が若いころに秘伝とされていたものが次々とグーグルのロボットによって、サーバーにコピーされ、世界にばらまかれているのを驚きと共に眺めています。

 

これはセミナーで何度も言う話で恐縮ですが、、、、「まといのば」のスクール直前に、つい現実逃避的に読んでいた魔導書の中にとある秘密結社の秘密の印というか、秘密の合言葉的な印がありました。

これはもちろん門外不出のものです。

忍者にとってみると、合言葉のようなものですね。

街灯もない真っ暗闇の中で、誰かに遭遇したときに「山」と言ったら「川」と答えたら味方みたいなものです。

ちょうど魔術スクールだったこともあり、これは受講生にとって面白いネタになると思い、スクールの掴みにと思って、レジュメに追加しました。

というのも、ご承知のとおり、僕は魔術や呪術が好きで、魔導書(グリモワール)を集めており(そのほとんどがあまりにひどいので、紹介しているのはわずかです)、その中でたまたまなぜか某有名な秘密結社の印であったこともあり、「こんな偶然は無い!」と思って、スクールで紹介したのです。

 

そしたら、その秘密中の秘密をスクールで公開した直後に、Rayさんから指摘されました。

その秘密はGoogle先生が、0.1秒もしないで、答えてくれる、と。

 

僕がヒーラーとして駆け出しのときに、非常に珍重していた某靈氣の現代版の印すらも(それを公開した者は死ぬと厳命されているにも関わらずw)、Google先生は0.01秒もかからずに教えてくれます。たくさんの命が奪われたことでしょう(冗談です)。

 

そんなGoogle先生も弱点があります。

それは知っていることしか検索できないということです。

そして蛸壺になっていくようにデザインされているということです(別に弱点でもないか)。

 

すなわち、知的好奇心を満たすために新しいことを学びたいと思ったら、テクノロジーはうまく利用しないといけないということです。

機械を壊していくラッダイト運動をすれば良いわけではありません。グーテンベルクを殺せばいいわけでもありません(もう死んでいますし)。

 

じゃあ、そのスルメのような滋養になる食材(情報)とは何かと言えば、分かりやすく言えば古典です。干からびきっている古典です。でも水で戻すと最高に美味しい出汁が出ます。

生のフルーツよりもみずみずしいのではないかとレーズンを食べていて思います。

 

ニュートンのように、イエスは我が友、ソクラテスは我が友、釈迦は我が師、アリストテレスは我が悪友、プラトンは知り合いと並べていきましょう。

 

Plato is my friend, Aristotle is my friend, but my best friend is truth.

(プラトンは私の友、アリストテレスも私の友、しかし最大の友は真理である)

 

c.f.プラトンは私の友、アリストテレスも私の友、しかし最大の友は真理である 〜最高の開運法とは?〜 2018年06月16日

 

まあ実際はプラトンとアリストテレスへの決別宣言なのですが、、、いやマジレスすると、それでも友人であることは間違いなく、彼らの思想からの決別です。

そして、言葉通り、プラトンとアリストテレス以外の友達はニュートンにいなかったようです。

 

こんな逸話があります。

 

偉大なニュートンがケンブリッジを去るとき、さぞ盛大な送別会が催されたと思いきや、、、、、静かなものだったようです。

なぜなら、ニュートンがケンブリッジにいたときも、いなかったときも、変わらなかったから、と。ニュートンがケンブリッジにいたときも、いたことが分からなかったほどに他人と交流がなかったそうです。

 

岡田斗司夫さんいわく「友達なんかいらない」と。

ワンピースを見ろ、あれは友達ではなく仲間だ、と。

同じゴールを共有する仲間がいれば、友達なぞいらない、と。名言です。

 

我々は仲間なのか、友達なのか別として、古代の英雄たちと知り合いましょう。

 

これは「まといのば」の独創ではなく(「まといのば」に独創などありません。全ては偉大な先人から学んだことです)、古代の英雄たちのアドバイスです。

 

耳タコでしょうが、近代哲学の祖であるデカルト(我思う故に我あり)と、天才アンドレ・ヴェイユの言葉を引用します。

 

すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。 (デカルト「方法序説」p.13)

c.f.すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもの(デカルト) 2017年04月21日

 

 

*有名な本の多くはタイトルしか知られていません。デカルトの方法序説もそれに連なります。

でもこれは哲学の書というよりは、薄いパンフレットです。すぐに読み終わります。読んでドヤ顔をしましょうw

中身は猛烈に面白いです。

 

 

わたしはずっと以前から、そもそもはギリシャの詩人たちを読みながら、人類の歴史において、きわめて優れた才能の持ち主だけが重要なのであり、彼らと知りあうための唯一の方法は、その作品に直接触れることだという確信を持っていた(アンドレ・ヴェイユ「ヴェイユ自伝 上巻」p.44)

 

 

面白いです!!

 

 

もちろんゲーテも同様なことを言います。

(外国語を学べ。そして原書で古典を読めと若いエッカーマンに言います)

c.f.恋をしよう!!好きだから知りたくなるし、知れば知るほどもっと好きになる! 2018年02月19日

 

 

アランの「幸福論」と同じく、平易な言葉で素晴らしい智慧の宝庫です。

人生は長いですから、ちびちびと読んでいきましょう。そして読み終わったらまた繰り返しましょう。

 

と終わっても良いのですが、友人ということで言えば全力で手を挙げるのがルー・タイス!!!

 

(引用開始)

少し前、私は二人の人物が遠くを歩いているポスターを見かけました。そこには、こんな言葉が書かれていました。「私の後ろを歩かないでください、私はあなたを指導しているのではないのだから。私の前を歩かないでください。私はあなたに従いたいのではないのだから。私の隣を歩いてください。ただ、私の友人になってください」。私が言いたいことも、これと同じです。私についてきてほしいとは思っていません。もちろん、あなたについていきたいとも思っていません。ダイアンと私は、あなたが影響力を身につけ、私たちとともに歩き、友人になってほしいと願っています。(ルー・タイス『アファメーション』pp.416-417)(引用終了)

 

 

c.f.私の隣を歩いてください。ただ、私の友人になってください(ルー・タイス)〜徐々に慣れていこう!! 2021年05月29日

 

ルー・タイスに「友人になってほしい」と頼まれたら、喜んで「もちろんです!」と答えるしかありません。選択肢は「Yes」か「はい!」しかないのです!(多分)。

 

ルー・タイスの友人になりましょう。

 

 

「古典を読め」と言うと、なんというかおじいちゃんの繰り言(くりごと)のようですし、実際におじいちゃんの繰り言です。でもおばあちゃんの智慧が大事なように、おじいちゃんの繰り言もたまには大事です。

 

僕等はどんどん健忘症が激しくなっていき、ニュースのスパンが数ヶ月単位から一ヶ月単位に、一ヶ月単位から一週間単位に、一週間単位から一日に、そして秒単位にという世界線に生きています。

戦争が始まって、感染症が視界から消えていきそうです。感染症は残るのに、メディアから漂白されるのです。

ちなみに感染者数も死者数も決して楽観的になれる数字ではありません(だからと言って、いまの対策が科学的に有効だと言っているわけではありません。最近話題の感染症に関しては、2年前にさんざん書きました、もちろん用語を伏せて。

そしたら自分で検索しても、自分のブログが出なくなりました)。

 

 

アメリカ・ハワイ州は今月25日で屋内でのマスクの着用義務を終了すると発表し、アメリカの50の州すべてでマスクの着用義務がなくなることになりました。(略)
ハワイ州がマスクの着用義務を終了することで全米50の州すべてでマスクの着用義務がなくなることになります。

 

 

これはおそらく僕等には良いニュースです(51番目の州がそれに同調するかは分かりませんが。同調圧力と黒船来航に弱い州なのですが、なかなか意外と独自路線を突き進んでいます)。

 

延期に継ぐ延期でご迷惑をおかけしている「まといのば」主催のハワイ大学解剖実習ツアーも開催の可能性が上がってきました。

*これは過去の募集要項のものです↑(日程は変わります)。

c.f.【明日募集開始!!】解剖のすゝめ 〜世界の観方がガラッと変わる解剖実習セミナー 2020年01月04日

c.f.【募集終了!!】解剖を200%楽しんで学ぶために、解剖シミレーションを繰り返しておこう!! 2020年01月05日

 

解剖をして知る身体の情報も数千年は変わらないものです(普遍的というのは言い過ぎですが、僕等の生存可能時間から考えると普遍的と言っても良いレベルです)。

これだけテクノロジーが進化して、情報が公開され共有しても、人体を自分の手で解剖して学ぶ情報というのは、あまりにかけがえのないものです。

きっちり予習して、きっちり解剖に臨むと、ヒーラーとしてのレベルが格段に上がります。

 

 

というわけで、、、、


ジャンクなフェイクな情報ばかりでお腹と心を満たしてしまわないで、来年も再来年も10年後も100年後も新鮮に使える情報にフォーカスしましょう(ジャンクフードもたまには良いですけど)。

 

そのためにも、

 

Stay hungry, stay foolish(腹を空かせろ、アホでいろ)を合言葉に!

c.f.満ち足りてはいけない 〜Stay Hungry,Stay foolishの風景〜 2011年11月15日

 

$気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

c.f.「悲しいときにただ悲しい顔をしていても事態の改善はない」〜ジョブズもピカソも盗む〜 2013年10月11日

 

 

滋養になる情報をゆっくり楽しむことで、結果的に素早く移動できるのです。

 

その移動が人生の楽しみであり、喜びです!

 

 

【書籍紹介】

僕らにとってのヒーローは多くいます。

スパイダーマン、バットマン、スーパーマン、ジョーカー、、、、いや、そうじゃなくて。

 

釈迦、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、イエス、、、などなどです。

もちろんタレブやカーネマンもそうでしょう。

そしてルー・タイスも。

 

もちろんミルトン・エリクソンは忘れてはいけません。

 

 

本当は本稿でミルトン・エリクソンの魅力を紹介しようと思ったら、イントロだけで終わってしまいました。

ミルトン・エリクソンもまたヒーローであり、その思想は古典と言って良いと思います(良い著作はなかなか無い印象ですが。それもそのはずで体系化、科学科を嫌ったので)。

 

ミルトン・エリクソンを催眠療法の人と思っている人は、、、、間違ってはいないですが、、、、おそらく印象が大きく変わると思います。

 

魔術師という異名がふさわしいと思っています。魔術ではなく(彼は嫌がるでしょうが)「科学的」な魔術師なのです。

 

 

リアルというのは、単なる記号と違い、尽きせぬ魅力があります。

もちろん真のリアルではなく著作を通じて我々はミルトン・エリクソンに接近するのみですが。

 

 

この著書をもとにして、ミルトン・エリクソンの魅力をがっつり紹介したいです。いや、むしろがっつりセミナーをしたいくらいです。

 

寺子屋あたりで、、、、いや、やろうかな。

 

 

ちなみにエリクソンは2回結婚しており、この著作に寄稿しているのはもちろん二人目の奥様です(子供たちも素晴らしい文章を書いています)。

ミルトン・エリクソンは、奥様がまだ大学生だったころに見初められ、卒業と同時に入籍しています。

こちらはその奥様のエリザベス・ムーア・エリクソンの文章です。

 

私は、大学生だったときに出席した学会で、初めてミルトンに出会いました。最終学年になる前の夏には、研究アシスタントとして彼のために働きました。私たちは私の卒業式に日に駆け落ちしました。私は彼の妻になり、三人の子どもたちの母親になりました。

 

わざわざなぜこれを引くかと言えば(素敵な話だからということもありますが)、僕等がミルトン・エリクソンの手法として学んでいるのは、一人目の奥様との長女であるキャロル・エリクソン系列だからです。

 

その手法を教えることは「まといのば」ではありませんが、間接的にエッセンスを伝えたいと思っています。ミルトン・エリクソンの感触をヒーリングに取り込めればかなりすごいと思うので。


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