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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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なぜなら、君がほほ笑んだところで、雨には何のはたらきもないが、人間には大いに力があるから(アラン

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普通革命のキーワードは「スイートスポット」です。

 

自分にとって最も気持ち良く伸び伸びと活躍できる場所を探します。

そこは文字通り場所です。情報空間の小さな場所です。

 

その場所に自分を移動させれば、そしてその場所から動かなければ、息をするように創造性を発揮できます。

 

そこは居心地の良いロケットの内部のようなもので、情報空間を自由に安全に移動できます。

ある意味で真のコンフォートゾーンです。Awayであっても、Homeにできる場です。

 

そこをスイートスポットと仮に呼んでいます。

 

スイートスポットは意識状態のことです。

 

自分が最高に楽しいとき、最高にゆるんでいるとき、最高のパフォーマンスができたときを思い出します。最高に嬉しかったとき、最高に誇らしかったとき、そんなときです。

それを臨場感高く、リアルに思い出せたら、その体感も再現しましょう。

 

そしてその空間(場所)に「スイートスポット」と名付けます。

 

そしてそのスイートスポットを幾度も再現できるようにします。再現するコツはトリガーを引くことです。トリガーというのは、引き金のことです。銃の引き金を引くと、弾丸が出るように、トリガーを引くと、特定のアンカーが出てきます。アンカーというのは記憶のことです。

 

あるものを見たり、触れたり、嗅いだり、味わったり、聴いたりすると、特定の記憶が出てくるのです。

 

たとえば、紅茶にひたしたマドレーヌを味わった瞬間にその味と香りが古い記憶を呼び覚まします。

 

 

すると突然、想い出が私に立ちあらわれた。その味覚は、マドレーヌの小さなかけらの味で、(略) 叔母はそのマドレーヌを紅茶やシナノキの花のハーブティーに浸して私に出してくれたのである。(略)

いまや私たちの庭やスワン氏の庭園のありとあらゆる花が、ヴィヴォンヌ川にうかぶ睡蓮が、村の善良な人たちとそのささやなか住まいが、教会が、コンブレー全体とその近郊が、すべて堅固な形をそなえ、町も庭も、私のティーカップからあらわれ出たのである。

 

(pp.115-117 プルースト作 吉川義一訳『失われた時を求めて1スワン家のほうへⅠ』)

 

これがアンカーとトリガーであり、気功において最重要の概念の1つです。

 

 

たとえば、バレエダンサーであれば、バーレッスンの際にバーを握った瞬間、もしくは床で脚を広げた瞬間にスイッチが入ります。

開脚して前屈するという行為がトリガーとなり、ダンサーとしての記憶がアンカーとして蘇るのです。幾度も幾度も。それを毎朝繰り返して、そして彼らはバレリーナになっていきます。

 

 

c.f.ザハロワに学ぶ解剖学に基づく身体の美しく高機能な使い方 2014年03月19日

 

 

「幸福論」で有名なアランの主張を一言で言えば、「自分の機嫌は自分で取れ」ということになります。他人に左右されすぎたり、他人に依存するのではなく、自然に任せるのでもなく、自分で意識的に自分のご機嫌を取るのです。

そのために身体を動かせと言います。

心を書き換えるために、心に働きかけるのではなく、ヤヌスの反対側の顔に働きかけるのです。

心を書き換えるために、身体に働きかけるのです。

 

たとえば、笑うフリをして、泣くフリをすることから始めます。

 

なぜなら、君がほほ笑んだところで、雨には何のはたらきもないが、人間には大いに力があるから。ただほほ笑むまねをしただけでも、すでに人間の悲しみや退屈さはやわらいでいるのだ。(アラン「幸福論」)

 

そしてそれがある程度の連続性と抽象度を持つと、礼儀作法ということになります。

「まといのば」では「礼」と呼んでいます。

 

礼儀正しさを学ぶのは、ダンスを学ぶのと同じである。ダンスを知らない人はダンスの規則を覚えて、それに合わせてからだを動かすのがむずかしいと思っている。しかし、それは物のうわべだけのことにすぎない。固くならず、なめらかに、したがって恐れずに踊れるようにならなければならない。同じようにして、礼儀作法の規則を覚えることは大したことではない。規則にかなっていたとしても、それはまだ礼儀作法の入り口に立ったにすぎないのだ。身ぶりがどれ一つとっても的確で、しなやかで、堅苦しさや動揺のないのが必要だ。なぜなら、ちょっとでも動揺があると、それがまず伝わってしまうから。相手に不安を与える礼儀作法があるだろうか。(アラン「幸福論」p.275)

c.f.礼儀正しさを学ぶのは、ダンスを学ぶのと同じである(アラン) 2015年05月11日

 

 

このアランの言う礼儀作法こそが、表現のホワイト化ということです。

 

繰り返しになりますが、「まといのば」ではこれを「礼」と呼ぶことが多いです。もしくは「所作」という言葉を多用します。丁寧に礼をし、丁寧に所作を行うことです。

 

たとえば、遠隔でヒーリングするときですら、礼で始まり、礼で終わるのです。

 

目の前に相手がいるが如くに、きちんとご挨拶して初めて、きちんとご挨拶して終わることがポイントです。

 

ちなみにこれは慣れてしまえば、習慣となり、無意識化するので、何も難しいことはなく、意志力も報酬系の刺激も不要です。息をするようにできます。

そしてその効果は絶大です。

その先にナマステNamasteがあります。これは相手の神に拝謁することです。相手の神に私の神が拝謁するのです。

 

 

目の前にいる相手をよく見つめ、その奥にいる理想のその相手を観て、拝謁するのです。

相手の理想をここでは「神」と表現しますが、それは遮那でも、ハイヤーセルフでも、理想のその人でも、未来のその方でも、呼び方は自由です。

そして、相手の神に拝謁することで、心理学的に言えばピグマリオン効果が発揮されます。ピグマリオン効果のポイントは「Rゆらぎ」です。それを俗っぽくマニュアル化したのが、「褒めて伸ばす」です。褒めて伸びるのではありません。相手の真の姿を見通すことで、その真の姿が物理空間に写像されやすくなるのです。

 

*自分にとって理想の女性がいないことを悲観したピグマリオンは理想の女性を作り出します。

それは彫刻であったので、語り合うことも愛し合うこともできません。

でも、ピグマリオンは深く愛しました、自分の作り出した理想の女性を。

それを憐れに思ったアプロディーテーは、ピグマリオンの創った彫像(ガラテア)に命を吹き込みます。命を吹き込まれたまさにその瞬間がこの絵画です。

*余談ながら、アプロディーテーといつもセットでいるキューピッド(クピド、アモール)が矢を放っていますね。これが重要で、もしガラテアに魂が入っても、非モテをこじらせたピグマリオンと相思相愛にならないと悲惨です(ピアノが弾けなくなった愛する人の指を、魂を悪魔に売ってまで取り戻したのに、自分を振り返ってもらえない魔法少女は魔女になります)。

 

*これが悪魔の顔w

 

 

我々がコントロールできるのは雨ではなく、天候でもなく、空でもなく、宇宙でもなく、もっともっと広い自分の心の中です。

 

そこにスイートスポットを見つけます。

 

 

*いよいよ今週末開催!!

もっと肩の力を抜いて、もっと楽しく、もっと普通に自分らしく!!

【まといのば講座『"普通”革命 〜普通にやって普通に成功して普通に幸せな状態をデザインする〜』】
【日時】 2月18日(金)19:00~22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

*ライブ(Zoom)受講も、ヴァーチャル(ビデオ)受講も可能です!!

 

 

*ザハロワとポルーニンの「ラ・バヤデール」


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