ブランディング自体は尖っている必要がありますが、キャラクターは素に近いほうが良いと思います。キャラの仮面をかぶっていると、リアルに内部表現書き換えをしているときに、人間と人間のぶつかり合い(魂と魂でも良いのですが)になったときに、その仮面の分が邪魔になります。
ある程度のキャラ設定は大事ですし、ブランディングもしかりですが、Skin in the gameであることはもっと大事です。毒舌ならば毒舌で、飽きっぽい性格ならその飽きっぽさを隠さないほうが良いです。人はなりたい自分をキャラ設定しようとしますが、それは長続きしませんし、対面でのリアルなセッションのときに本当に邪魔になります。仮面を脱ぎたくても脱げないし、むしろ仮面のつもりが素顔になっていたりするのです(自己洗脳の成功です。でも仮面は本来的な自分ではないので、その洗脳に苦しむのです)。
それよりは「自分はこんな人間です」ということをある意味で包み隠さず出すほうが長期的にうまくいきます。そのほうが息が長く活動できますし、何より自分がリラックスできます。
多くの人が成功とか理想の自分に対するある種のイメージがあります。
イメージがあるのは良いのですが、それが「ねばならない」の拷問になりがちなのです。
成功のイメージが有るのは良いのですが、あり方に対する微妙な誤解が深刻な事態を生むのです。
それはおそらく小学校のときにきっと刷り込まれたものです。それを「まといのば」では「優等生キャラ」と言うのですが、ちゃんとやるべきことをきちんとやって、指示に従うことに全力を尽くすと報われるというパラダイムです。
親の言うことをちゃんと聞き、先生の言うことをちゃんと聞くのは、その当時の生き残り戦略としては有効ですが、学校を卒業し、自立したら新しい戦略が必要です。
きちんと手を洗いなさい。きちんと歯を磨きなさい。髪に櫛を通しなさい。靴は磨いておきなさい、、、、、その言いつけを全部守ったら、その両親と同じ凡庸な人間ができました、、、という小咄が僕はとても好きです。
もちろん身を美しくするという意味での「躾」はきわめて大事ですし、所作は学ぶものです。
でも、「ねばならない」ことのチェック・リストをひとつひとつクリアしていくだけだと、それで人生が終わってしまうのです。
リーダーとはこうあるべき、気功師はこうあるべき、ヒーラーならこう振る舞うというイメージは大切ですが、それが優等生キャラではダメなのです。
好きなことを好きなように好き勝手にやっているのが、理想像と頭を切り替えることです。
逆にそうしないと成功しないし、自分らしく生きることはできないと考えることです。
*クレオパトラはリーダーとして最善を選択して、振る舞いました。
ここらへんは文章で書くにはあまりに微妙です。鍛錬の際にはたしかにきちんと学ぶ姿勢が大事です。チェック・リストをひとつひとつ埋めていくように学び、そしてチェックし続けることが大事です。でも、真にCreativeになろうとしたら、脳の別の場所を使う必要があるのです。自堕落で雑で大雑把で嘘つきな自分を愛するようなイメージです。ぐにゃっとグチャッとするほうが良いのです。
テクストで伝えるのは難しいのですが、言いたいことはシンプルで物事がうまく進まないと思ったら「優等生キャラ」を無理に演じるのをやめましょうということです!
というわけで(全く関係ないですが)、シン・メンター養成BootCamp講習会のフィードバックをいただきました!!
c.f.話を聞いてみると、 1 時間ぐらいで本当を入れ替えない歴代様なのですが〜下り坂の謎解きの妙 2021年11月28日
メンターとはスピリチュアル風に言えばReadingということです。相手の心を読み、情報場を読み、内部表現を読むのが仕事です。「(占い師ではないのだから心を)読むだけが仕事ではないでしょう(書き換えることも必要では?)」という反論は最もですが、実は読むことができれば、書き換えることもできるのです。心を読み取って、書き換えるのではなく、読み取った瞬間から書き換えは始まるのです。
で、Reading(内部表現を観る)能力を鍛えるにはReading(読解)能力を鍛える必要があります。
ReadingにはReadingを、ということですね。
心を読むためには、まず文字が読めないといけないのです。
文字通り、文字が読めるようになると、心が読めるようになるのです(これは不思議なようですが、できるようになると普通のことになります)。文字が読めるようになったら、Echoをひたすらに練習すれば、書き換え能力がアップします!
文章読解をメンターレベルまで深めて行くと、筆者の臨場感空間(内部表現)がくっきりと見えてくる瞬間が来ます。その興奮を胸に、読解をひたすらに続けてください!
シン・メンター養成BootCamp講習会もいよいよ佳境で最終コーナーに入ったところです。
今回(第5回)は少し面白い教材を用意しました。
それも講習会当日に生まれた原稿を採用するとというホットな企画となりました(ランダム性を活かすのも我々のような情報場の飛び石を渡る人間のポイントです)。
ちなみに、この文章を書いた方を「まといのば」は少なくとも深く尊敬していますし、この方の著作はおそらく全て読んでいます(過去に書籍を紹介したこともあると思います)。この方をあげつらう気はなく、ディスる意図もありません。むしろきちんと読むと凄さが分かると思っています。
ですので、表面的な間違いを指摘しているのではなく、深い読解の先に見えてきた風景をシェアしたいと思って、このテクストを教材に選びました。
c.f.話を聞いてみると、 1 時間ぐらいで本当を入れ替えない歴代様なのですが〜下り坂の謎解きの妙 2021年11月28日
この読解の試みは受講生に強く刺さったようで、読解の面白さ、謎解きの妙味を味わえたのではないかと思います。
Readingの際に、邪魔になるのは先入観や第一印象です。先入観を廃し、第一印象を保持したまま棚上げして、機械的に読んでいくと、筆者の内部表現に深く入ることができます(それはルー・タイスのテクストの読解も聖書も同じです)。
以下のフィードバックはBootCamp受講生にしか響かないかもしれないのですが、雰囲気だけでも味わってもらえばと思い、許可をいただき掲載いたします!!
(引用開始)
シンメンター養成Boot Camp第5回動画拝見しました。
全編とても面白かったのですが、特にか○まさんのメルマガの読解に衝撃を受けました。
初見の際は、素人ブロガーの文章かと思い、最後の一文のあとに「知らんけど」が省略されているんじゃないかと思えるほど適当なこと言ってんなという印象でしたが、筆者のアイデンティティが特定され、その内部表現が明らかになると、空恐ろしくなりました。実は本当に言いたいこと、というか、メルマガ読者に刺さるのは、思いつきのように書かれた最後の一文ではないかと思い、全文の「店」を「人」に入れ替えて、適宜文章を削除してみると以下のようになり、さらにゾッとしました。
>
私は色々な…人…が好きなのですが、いつも気 になるのが…人によって微妙に味が変わるところです。
…明らかに おいしい人とまずい人があります。…まずい人というのはどう考えても…ような感じがしないので、そういったような味の基準を守ってるかどうかだと思います。
そして、…まずい人の特徴というのは…基本的に…努力をしなくても比較的お客さんが入るところが多いのです。確かに…上手にマニュアルを守れないのかもしれません。
まぁ、…そ…の人がどのぐらい基準を守ってるかどうか を考えながら愛用するかを判断しています。
そういう意味では、その人がどのぐらい基準をちゃんと守ってるかどうかというのに、一番相関性が高いのを私は…清潔度だと思っています。大体…清潔に保たれている人というのは非常にしっかりと管理をしています。このような外形基準というのもとでも重要 ですよね。
まあ、この法則が当てはまるのは人だけではなく、店舗もひょっとしたらそうなのかもしれませんね。
>
次回も楽しみにしております。
ありがとうございました🙇♂️
(引用終了)
*元の文章はこちらのメルマガ。
武術の心得の一つに「強そうに見せない」というのがあります。
強そうに見えれば、対策されます。強そうに見えなければ、相手は油断してくれます。
僕らの「隠れて生きよ」に近い感覚です。
舐められてもいけませんが、恐れられるのも厄介なのです。
その意味では「初見の際は、素人ブロガーの文章かと思い」と思わせるのはすごいのかもしれません(違うかも)。
あまりに粗雑な文章ですが、きちんと読解を機械的にやっていくと、面白い風景が見えてきます。
あたかも聖典やルー・タイスを読むようにきちんと読解の技法に則って、ひとつひとつゆるがしにせず、きちんと見ていくと、肝が冷えるような光景が広がっていきます(ブログではネタバレになるので、その読解を公開していません)。
「筆者のアイデンティティが特定され、その内部表現が明らかになると、空恐ろしくなりました。」
ここまで読めると幸いなのです。
僕自身はダボス会議の「グレイトリセット」が思い出されました(セミナーでも話しましたね)。
c.f.だけどそんな都合のいい方法はない。近道なんてなかった。足掻くしかない。今の自分ができる精一杯で 2020年12月04日
*今回の騒動の立役者の1人であるビル・ゲイツ氏による収束予想もなかなか不気味です。
c.f.ビル・ゲイツ氏「来年は新型コロナ収束…個人的に悲しい一年」 12/8(水) 15:41配信 中央日報
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が7日(現地時間)、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の出現にもかかわらず、新型コロナの深刻な段階は来年には終わるだろうと予想した。 ブルームバーグ通信によると、ゲイツ氏は今年、デルタ株の出現とワクチン接種遅延でパンデミック(伝染病の世界的大流行)が予想以上に長くなったと述べた。 ゲイツ氏は「私は人々がワクチンを接種してマスクの着用を続けることがこれほど大変なことだという点を過小評価した」と明らかにした。しかし「パンデミックの急性期(Acute phase)は2022年のいつか終わるだろう」と楽観的な見方を示した。
このフィードバックをくださった受講生の方はもう一歩進めて、解釈を積み重ねられ、以下のような仮説を提唱されています。
「実は本当に言いたいこと、というか、メルマガ読者に刺さるのは、思いつきのように書かれた最後の一文ではないかと思い」
これはおそらくは正しい解釈の一つだと思います。
文章としては最悪でも、カーネマン的には(行動経済学的には)うまく刺さる文章なのです。これが実際は「良い文章」なのです。機能するという意味で良いのです。
最後っ屁のようにちらっと書いた文章が読者に刺さり、そのアルゴリズムは次第に心のなかで大きくなっていくのです。