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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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詐欺を見て、詐欺と言わないなら、その人自身が詐欺師である(ナシーム・ニコラス・タレブ)

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人に何かを教えようと思ったら、そのジャンルに関する圧倒的な知識の裏付けは不可欠です。

 

以下のことについては口を閉ざすつもりでしたが、Skin in the gameに生きよというタレブ先生の教えに従って、口を開きます(タレブはもっと激しく言います。詐欺を見て、詐欺と言わないなら、その人自身が詐欺師である、と)。

 

 

 

繰り返しますが、、、、

 

人に何かを教えようと思ったら、そのジャンルに関する圧倒的な知識の裏付けは不可欠です。

知らないことは知らないという勇気は必要です(勇気がいる意味が分かりませんが、エゴが肥大すると、間違いを認めたり、知らないことを知らないと言えなくなります)。

 

たとえば、第二の心臓は多くの場合はふくらはぎと言われており、大腿部ではありません。足裏と考える人もいますが、少数派です。でも、大腿部というのは新奇なアイデアですし、もしふくらはぎではなく、大腿部が第二の心臓と主張するのであれば、それ相応の根拠を示さないといけません。

 

 

またマイオカインは筋肉から分泌されるホルモンの総称であり、決して下半身の筋肉特有のホルモンではありません(もしかしたら、上半身に筋肉が無い人間というものを想定しているのでしょうか?)。

我々がよく知っているマイオカインはBDNF(脳由来神経栄養因子)です(「脳を鍛えるには運動しかない」ですね)。

 

 

 

アメリカンショートヘアーという動物は哺乳類の猫の一つのサブクラスです。

マイオカインは筋肉から分泌されるホルモンの総称です(マイオカインのマイオは筋肉という意味です。カインは作動物質。ギリシャ語です)。

 

腎臓に張り付いている福神漬けのような副腎という臓器はホルモン工場です。解剖して見てみると脂肪にしか見えない副腎からはアドレナリンやコルチゾール、性ホルモンを始めとする多種多様なホルモンが分泌されています。あまりに働かせて、機能不全になるのが副腎疲労です。

同様にあまりにインスリンを出させすぎて(働かせすぎて)、膵臓のランゲルハンス島が機能不全になるのが(Ⅱ型)糖尿病です。

 

コルチゾールはストレスホルモンと称されることが多いですが、ストレスになるホルモンではありません。身体のストレス反応を火消しするホルモンです。ですので、コルチゾールは良いホルモンです。朝に爽やかに起きれるのはコルチゾールのおかげです(そうでなければ、コルチゾール様物質が処方薬になるはずもなく)。

スカッとさわやかコカコーラではなく、スカッとさわやかコルチゾールなのです。お肌もきれいになりますしね(全身の炎症を抑えてくれます)。アトピーの方が処方される副腎皮質ホルモンとはコルチゾールのことです。

 

 

コルチゾールの分泌量が少ないと朝は辛いのです。夕方まで十分なコルチゾールがたまらないために、逆に夕方から元気になります(副腎疲労に関する基本的な議論ですね)。

ホルモンは時計遺伝子という指揮者のもとでコントロールされて周期的に出るべきなのです。それを乱すと身体のバランスが崩れます。それがコルチゾールであっても、インスリンであっても同様です(ベースのインスリンは確かにずっと出ていますが、いまここで議論しているのは糖質やタンパク質を摂取したときに出るレベルの量のインスリンのことです)。

 

 

基本的な知識が欠落している中で適当なことを言ってしまうと、その施術や似非理論の効果が出ないばかりか、クライアントの信頼を失います。

 

とは言え、誰かが老婆心を起こして指摘するまでもなく、市場が間違いを指摘するでしょう。

間違いを間違いのまま貫き通せるのは、巨大な資本が広告費をかけた時だけです。

 

我々は小さなコミュニティーに対して、その知性に語りかけることでささやかなビジネスを展開しています。無邪気で野放図な発言を戒めて、厳しい制約の中で正確な情報発信を心がけるべきです。

 

いつもながら耳に痛いオルテガの一節を引きます。

 

 

(引用開始)
誰かを甘やかすというのは、彼の欲望になんの制限も加えないこと、自分にはいっさいのことが許されており、なんの義務も課せられていないという印象を彼に与えることである。こうした条件のもとで育った人間は、自己自身の限界を経験したことがない。外部からのいっさいの圧力や他人との衝突のすべてから守られてきたために、そうした人間は、ついには、自分だけが存在していると思い込むようになり、自分以外の者の存在を考慮しない習慣、特にいかなる人間をも自分に優る者とはみなさない習慣がついてしまう。自分よりも優れた人間がいるという感じを彼に実感させうるのは、彼よりも強い人間が、彼に欲望の一つを放棄するように強制し、分を守り控え目にするように義務づけることができた場合だけである。
(引用終了)(オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」pp.80-81)

 

 

 

*適切な知識で、地味でも地道に着実に成長する喜びを!!

 

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