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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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新しいものは古く、古いものは新しい〜私は未来について考えない。なぜならそれはすぐに来てしまうから

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*先月のまといのば講座「喜ばれるセミナーコンテンツの作り方」の配信開始です!!

かなり壮大なネタバレをしていますので、これからヒーラーやコーチとしてセミナーも開催していきたいという方は非常に参考になると思います。

いくらでもセミナーコンテンツを生み出せるコツについて、ふんだんに語っています!!

お楽しみに!!!

 

たとえば、GAFAという四騎士はいまがピークであり、かつてのIBM,かつての鉄鋼業、かつての鉄道、かつての繊維、かつての炭鉱を思い起こさせます。

軍艦島のように沈んでいくだけです(メタファーですwもちろん)。

 

 

ITはますます我々にとって重要となり、Deep learningやBig Dataの活用によって、雇用がますます奪われる(IT産業はほとんど雇用を産まない)、、、、みたいな議論が思い起こさせるのは、労働の機械化によって奪われる雇用であり、農業の工業化によって農地を追われる農民たちです。

かつてラッダイト運動が起きたときも、雇用は失われていました。同じことが繰り返されているのです。

 

 

歴史は繰り返します。

 

一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。

 

歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として 〜軍艦島、インセプション、エストニア〜 2019-02-25

 

独占企業の恐ろしさはかつての大企業の方が激しかったです。

 

テクノロジーはすべてに優越しますし、世界は明らかに豊かになっていきます。

 

その結果としての二極化、、、、G型、L型という議論も「まといのば」でもしてきましたが、実際のところは、貧困が撲滅され、おしなべて中所得国が増えていきます。世界全体がゆるやかに豊かに、安全に平和になっていきます。

 

Factfullnessで言うところのレベル4に全世界120億人が安定していくでしょう。

 

そのときジャレド・ダイアモンドが「文明崩壊」などで恐れる悲惨な事態が起こることよりも、Factfullnessの楽観的というよりはデータに基づいた議論のほうが、起こりそうな未来です。

ジャレド・ダイアモンドのことは尊敬していますが、この「文明崩壊」は正直今ひとつなのではないかと思っています。

 

(引用開始)

しかし、今のところ環境侵害量の小さい人間が、ふたつの理由で環境侵害量の大きい人間になりつつある。ひとつは、先進国の生活ぶりを目にして、追いつきたいと願った第三世界の住民が、みずからも生活水準を上昇させてきていること。そして自国の政治、経済、社会上の問題で生活を脅かされた第三世界の住民が、合法的に、また不法に先進国に移住してきていること。(略)つまり、第三世界のかかえる巨大な人口が、現在の先進国の生活水準に達し、それを維持していけるだけの資源を、世界は持っていないということだ。(引用終了)(ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』下巻)

 

ファクトフルネスを読んでしまうと、もはやこの老賢者の言葉を、虚心には聞くことができません。

 

それこそ、国連の職員たちも含めて、強烈なバイアスによって世界を見ていることをFactfullnessで知ってしまうと、「ジャレド・ダイアモンド、お前もか」と言いたくなります。

 

平たく言えば、環境のために第三世界は貧困のままいてください、という宣言だからです(本人は「妥協」という言葉でお茶を濁していますが)。

 

 

もちろん一握りの圧倒的な資本主義の勝者はいるでしょうが、しかし彼らの支配は悪くありません。

たとえば、ビル・ゲイツにせよ、ザッカーバーグにせよ、ウォーレン・バフェットにせよ、そのほとんどの財産を再分配に当てることを公表し、実践しています。

カーネギーホールやカーネギーメロン大学の鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーと同じです。

膨大に儲けたものを、膨大に還元しています。

そして彼らの成功は当然ながらフラジャイル(脆い)ものですし、そして盗人の貴族たちと違い世襲ですらありません。一代貴族です。

 

 

未来を観る上で非常に邪魔になるのは、現状維持バイアスです。

現状維持バイアスとは文字通り、この現状が永遠に続くと考えてしまうバイアス(偏見)のことです。

そしてカーネマンではないですが、我々はバイアスからは自由になれません。

であれば、現状そのものを拡大してしまえば良いのです。

 

近視眼的になるから、次の変化が見えなくなります。未来がスコトーマに隠れるのです。

 

現状を時間的にも空間的にも広げれば、未来もまた現状の中に入ってきます。

(その意味で、ジャレド・ダイアモンドの『昨日までの世界』は『ファクトフルネス』と重ねて読むと面白いです。未来が来ているところと、来ていないところ=昨日までの世界が地理的に混在している様子が描かれています。未来とは単なる時間軸ではなく、文明の伝播の度合いなのです。そしてその明確な指標が所得であり、それをハンス・ロスリングは4段階に分けています)。

(レベル1が1日1ドル、レベル2が1日の稼ぎが4ドル、レベル3が16ドル、そしてレベル4が32ドルです)

 

『ファクトフルネス』は文字通りFactベースで、『繁栄』をサポートしたような本です。

(ビル・ゲイツは2018年にアメリカの大学を卒業した大学生のうち、希望者全員にこの『ファクトフルネス』をプレゼントしたそうです。すごい、、、。このように再分配がなされるわけですね〜)

 

貧困の撲滅は重要であり、そして全員がレベル4になることは重要だと思います。

第三世界の人が全員先進国の生活(すなわち自分たちと同じ水準の生活)をしたら、環境が破壊され、資源が枯渇する、、、、というのは、古い古い恐怖であり、もはや事実に基づかない恐怖です。

 

(引用開始)

世界が分断されていると考える人には想像できないだろうが、これが事実だ。低所得諸国と高所得国のあいだには分断があると思われているが、実際に分断はなく、代わりに中所得国がある。そこには人類の75%が暮らしている。

中所得の国と高所得の国を合わせると、人類の91%になる。そのほとんどはグローバル市場に取り込まれ、徐々に満足いく暮らしができるようになっている。(引用終了)(『Factfullness』)

 

世界はこちらとあちらで分断されているという考え方も、また事実に基づかないバイアスなのです(まあ、そう学校で習いますけどね。それは間違いということです)。

 

むしろ、全員がレベル4に上がった方が、世界はもっと豊かになります(それにもう大量生産大量消費社会というのはオワコンです。GAFAのうち物流に関わるのはアマゾンだけです)。

 

資源やエネルギー、医療の問題はDeep learning先生たちが、Big Dataを飲み込みながら、あっさりと解決していきます。官僚もいない(エストニアのゼロビューロクラシーが先駆けとなり)、医者もほとんどAIとロボットなり、法曹界もAIばかりになり、徴税コストがだだ下がりした社会はすぐにやってきます。

 

 

そのときに重要なのは、リラックスして、変わらないことにフォーカスすることです。

どんなに豊かになって、便利になって、安全になっても、不平不満を言うのが人の性ですw

そして我々の持つバイアスによって、「世界は貧困となり、不便になり、危険となった」と思いたがるのです(実際に、現在すでにそうなっています。データを見れば、明らかに殺人は減り、暴力も減り、世界は明らかに安全になっているのに、ニュースはその逆を演出し続けています。明らかなミスリードなのですが、意図的ではありません。我々も無邪気にその世界観を受け入れています)。

 

繰り返しますが、リラックスして、変化しないことにもフォーカスすることが重要です。

むしろ、変わらないことのほうが大きいのです。

 

タレブはこんな風に書いています。

 

未来予想というのはなかなか当たらない、と。テクノロジーを過大評価してしまう、と。

 

私たちの世界は、当時の人々が想像した(想像しようとした)世界よりも、当時の世界にずっと近い(ナシーム・ニコラス・タレブ『半脆弱性』)

 

タレブらしい物言いですが、当時の人の未来予想した世界よりも、当時の世界そのものの方が未来に近いということです。

 

タレブ節を堪能してください。我々は数千年もの間、そんなに変わらない生活を送っているという証左です。

 

(引用開始)

今夜、私はレストランで友人と会う予定だ(「食堂」は少なくとも25世紀前からある)。私はオーストリアのアルプス山脈で発見されたミイラが5300年前に履いていたのとそんなに変わらない靴を履いて、レストランまで歩いていく。レストランに着いたら、メソポタミアの技術である銀食器を使う。指がやけどすることなく、子羊の脚を切ったりできるのだから、十分に"キラー・アプリケーション”の名にふさわしい。それからワインを飲む。6000年以上も前から愛されているお酒だ。ワインはグラスに注がれるが、私の祖国・レバノンの人々は、フェニキアの祖先たちがガラスを発明したと主張している。納得できないって? それなら、少なくとも2900年前から、この地域でガラス製品がアクセサリーとして売られていたのは事実だ。メインコースを終えると、もっと原始的な技術が登場する。アルチザン・チーズだ。私たちは、何世紀も前から製法の変わっていないチーズに、ふつうよりも高いお金を払うのだ。(略)

食事はとても古い技術(火)を使って料理される。調理には、古代ローマ時代から変わっていない台所用品や器具が使われる(使われている金属の質は違うだろうが)。私は(少なくとも)3000年前から使われている「椅子」という名の道具の上に座る(しかも、古代エジプトの豪華な椅子と比べれば味気ない)。(引用終了)

 

新しいものはすぐに古くなり、古いものはいつまでも未来においても新しいのです。

(だから古典を学びましょう!と言ってしまうのです。すぐに陳腐化する情報で頭と時間をいっぱいにしないで、永遠に新しい素材をしっかりじっくり学びましょう!)

 

 

未来予測のポイントはそこにあります。

 

 

というわけで、ヴァーチャル受講も絶賛募集中です!!

 

 

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【受講資格】 「まといのば」のスクール修了生、もしくはそれに準ずる方
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