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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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良いGoalは情動をかき立てる、感情(Feeling)ではなく情動(Emotion)を!

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良いゴールが設定できたかどうかを、分かりやすく判定する方法は、新しいものが見えるかどうかです。
目の前にずっとあったのに、気付かなかったものに気付いたり、新しいチャンスや新しいアイディアに気付かせてくれるのが良いゴールです。
シンプルに言えばスコトーマと呼ばれる心理的盲点が外れた状態です。


*盲点は盲平面であり、盲立体です。いや盲四次元空間と言うべきか。盲点が外れるとは、文字通り異次元への移動です。


スコトーマ(心理的盲点)が我々の目をふさぎます。我々の目がふさがれると、ふさぎ込みがちになります。なぜなら世界には新しいものはなく、代わり映えのしない短調な毎日が永遠に続くように感じられるからです。全く同じ短調な生活は心がふさがるのです。

多くの人が口では安定を求めるといいますが、脳は新しいものが好きで、新奇なものが好きです。おなじものの繰り返しだと発狂します。賽の河原積みから、岩を積むのではなく、岩を山上まで持ち上げるシーシュポスの神話に至るまで、人間は同じことの繰り返しに飽きるというテーマを扱っています。


*積み上げても積み上げても、崩れ落ちます。
*拷問の中でも、辛い拷問の1つが無為な作業をそれと分からせてやらせることです。人は無意味に耐えられないのです。


良いゴールは新しいものを見せてくれて、その新しいものは当然自分の好みにマッチしています(なぜならゴールが重要性関数を書き換え、その重要性関数にとって評価値が高いものがRASを通り抜けるのですから、当然それは「ゴールと合致した重要なもの」になります。すなわち「自分の好みにマッチ」しているのです)。

だからこそ、feelingではなくEmotionが起こるのです。
単なる感情ではなく、猛烈な情動が起こるのです。

感情と情動という時は、前者が(感情が)「感じる」のに対して、後者(情動)には「動き」が入っています。

EmotionとはEx Motionです。

外へ動きが現れるのがEmotionです。

良いゴールは感情ではなく、情動が起こるのです。

動き出したくなるようなホルモンが全身を貫くのです。



これが良いゴールか悪いゴールかの見分け方です。
◯◯というゴールが良いか悪いかは、その人とその状況に依存します。ですからその行動を観るしかないのです(ちなみにMotionは物理空間でも情報空間でも等しく同じです。何が言いたいかと言えば「行動せよ」「すぐにActionを起こせ」みたいな安い結論に飛びついてはいけないということです。そういうことでは無いのです)


良いゴールは新しいものを見せてくれて、かつ動き出したくなるような情動を喚起するのです。


その情動はなんでもいいのです。

ワクワクでなくても良いのです。

ドキドキハラハラでもいいですし、怒りでも、憎悪でも良いのです。
動き出せればなんでも良いのです。
(厳密には現状もしくはコンフォートゾーンから外へ動き出せれば何でも良いのです)。

焦りや焦燥感、自分だけ取り残されているような孤独感であっても、それがEmotionなら良いのです。
行動に直結するようなものであればOKなのです(情報空間の移動である「思考」でも構いません)。


良いゴールとは、寝坊した日の朝のようなものです。
「すぐに飛び出す」のです。

寝坊した瞬間に、遅刻したくないというゴールが設定され(これをゴールと呼ぶのに顔をしかめる人も多いでしょうが)、あわててダッシュで行動します。無茶であっても、間に合うように奇跡を起こします。
支度も含めて五分で飛び出して、起床から出勤までの、最短記録を更新できたりします。

これが現状の外のゴールですw
(最短記録を更新しているのですから、定義上、現状の外ということで)
(いや、たしかにふざけていますが、このメタファーの方がゴールが分かりやすいのではないかと思います)



ゴールというのをもっと擬人化しても良いのです。

象の形をした神様が、

「お前、そんなんじゃダメじゃん?」

と声をかけてくるようなものなのです。



夢をかなえるゾウ文庫版/飛鳥新社

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*面白いとは思いますが、薦めているわけではありませんw
*ただこの神様の(というか、成功哲学の自己啓発君の)擬人化というのは、ソクラテスが国家や法を擬人化したのとそうたいして変わらないのではないかと思います。



「それで何とかなると思っている?」とチクチクと痛いところをついてくるのがゴールです。


そして無茶振りをしてくるのがゴールであり、無茶振りでもやらなければいけない環境に追い込んでくるのがゴールです。



言うなれば、ゴールは質問であって、お題目でも、言い訳のためのマントラでもありません。
「ゴールは質問」とは、良いゴールは次々と質問を生じさせるということです。


自分は3年後に◯◯になっているというゴールを設定するとします。

もし、自分が本当に3年後に◯◯になっているとしたら、、、、、、真剣に考えた途端に、様々な質問が生じます。

◯◯とはどういうことなのか?
3年で可能なのか?
自分にできるのか?
できるとしたら、どんなことが必要なのか?

と様々な質問が生じます。

そして、時系列で未来から現在へのタイムスケジュールが可視化されます(このとき、本当に時間は未来から流れているのがはっきり可視化できます)。

◯◯実現の、そのためには1年後にはこうなっていなくてはいけない、半年後には少なくともこうなっていなくてはいけない、とすると、今は、、、、こうでなくてはいけない!

ではなぜ、自分は今そうではないのか?

という質問が生じるのです。



*大量の質問に脳がパンクしそうに!



それらの質問は、当然ながら徹底的に行動(と思考)を促します。


Want toでゴールを決めるけど、やるべきことはhave toですよね、、、とはよく聞かれる質問です。

Want toが大きければ、まっしぐらにそのゴールに向かって走るので、必要なやるべきことがWant toかhave toかなどという質問が生じないのです。というか、Want toのためにやることはすべてWant toです。

もし疑問が生じたなら、ゴールを再確認することです。


ルー・タイスがオリンピック選手に走るのが辛いなら、トラックの中に座り込めばいいと言ったのと同じです。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃないと言ったのと同じです(違うか)。


ガネーシャよりもルー・タイスを召喚するほうが良いかもしれません。

きっと「やりたいなら、黙ってやれ」と言ってくれますし、それしか言わないでしょう。



*あ、いやヒッチコックです。


どうせ恋人として付き合うなら、どうしても好きで好きでたまらない人と付き合うべきです。
スペックで比較して、コンピューターが決めた相手と妥協するのが良いとは思いません(もちろん趣味の問題です)。

同様にゴールも達成したくてしたくてたまらないことだけを設定することです。
全てを捨てても叶えたいこと、家族も地位も名誉もお金も生命も捨てても良いから叶えたいことをゴールとして設定するべきです。

「そんなゴールが見つからない」という人はがんばって探せば良いことです。

「探しても見つからない」という人は、誰かに脳をハッキングされているので、そこから解除していきましょう。


ちなみにハッキングというのは冗談ではありません。
我々は「プチゴール設定」のような洗脳を何重にもかけられています。
いや、ダークサイドに堕ちたプチゴール設定というべきかもしれません。
ダース・ベイダー版のゴール設定のそれも小さなものです。


すなわちEmotionがかき立てられる経験は日に何度も経験していると思います。
それを大衆消費社会と言います。
我々はCMや広告、宣伝などで巧みに日に何度もEmotionをかき立てられ、クリックしてしまう経験を積み重ねています。それがプチゴール設定のダークサイドとも言うべきものです。


© Nataliia
*画像はイメージですw



そしてそれに裏切られる経験を繰り返しているので、ゴール設定そのものが嫌になっているのです。


しかし自分で設定し、自分でEmotionをかきたて、自分がMotionするのであれば、それはどんな結果であれ、そのAdventureそのものが素晴らしい報酬となります。


ゴール設定そのものはArtであり、テクニックであり、テクノロジーです。

コツをつかみ、感覚をつかむことです。
練習あるのみですし、練習すればするだけ、上手になります!!

そして楽しくなっていくのです。

その先に自分の才能を開花させる道が見えてきます!!!(たぶん!)


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