先日、山梨でほうとうを作りました。
ほうとう作り体験みたいなものに参加しました。
ほうとうって平べったいうどんのようなもののことです。
By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Jungleだと推定されます(著作権の主張に基づく) - コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による作品だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 3.0,
煮込むとこうですが、ほうとうだけだとこんな感じです。
By Tail furry - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
小麦から水だけでねっていくのですが、最後の最後にほうとうを重ねて、包丁で切る段階があります。そのままだと四角いピザ生地みたいです。
このときに重ねたほうとうがくっついてしまわないように打ち粉をふります。
(振りますとか言っても、僕は見る担当で、ほとんど手伝っていません)
打ち粉もたぶん小麦粉なのだと思いますが、打ち粉によって摩擦係数が小さくなります。
打ち粉が無ければ、二枚(かそれ以上の)ほうとうは重ねただけでくっついてしまいます。
くっついたほうとうをそのままゆでると、ちょっと食べにくいしろものになってしまいます。
ゆでてあると、さすがに引き剥がすのが難しくなります(たまに剥がれるものもあります)。
何枚も重なったほうとうを食しながら(作業は見ているだけでしたが、食べるのはしっかり食べます)、筋膜のことを考えていました。
筋膜はこの失敗したほうとうのようなものです。筋膜同士がこのふたつのほうとうがくっついているように、くっついてしまっているのです。本来はきちんと打ち粉を振っていれば良かったのですが、振り忘れたか何かで二枚(かそれ以上)のほうとうがしっかりとくっついてしまっています。
身体の中でそれが起きると運動を制限します。
たとえばピチピチのジーンズでヨーガをしたり、ストレッチをするようなイメージです。ジーンズが筋膜です。それに対して総タイツであれば、ストレッチもヨーガもバレエも楽に動けます。総タイツがきちんとはがれた筋膜のイメージです。
*全身タイツです。どんなに柔軟性があっても、固いジーンズであればこの動きはできません。
筋膜と筋肉の関係はタイツを着るかジーンズを着るかと似ています。
話は変わりますが、ストレッチを考えます。
「まといのば」ではストレッチを禁止と言っていますが、これは最近の科学的根拠に基いているわけではありません。たしかにストレッチによってパフォーマンスが落ちるのは観察された事実なのかもしれません(因果関係は観測できませんが、相関関係は発見できます)。
そうではなく、一般的な人がやる一般的なストレッチというのが、あまりに破壊的だからです。自分の身体を金槌で思いっきり叩いているようにすら見えます。破壊的なのです。
ダメなストレッチのポイントはシンプルです。
身体のどこかを支点として、その部分を柔らかく可動域を増やそうとするストレッチのことです。
股関節なら股関節の柔軟性をあげようとして、そこに負荷をかけます。これはその組織と周辺の破壊しかしません。
「まといのば」でストレッチ禁止とは言っても、ダンサーも僕らもストレッチらしきことというかストレッチ自体をします(柔らかい人は何をしてもOKとも言っています。硬い人がストレッチ禁止です)。
これはダブルスタンダードではありません。
ちなみに従来は、ストレッチ自体を柔らかくなるためにしようとするとダメで、チェックのためにすると良いと言ってきました。
しかし柔らかくなるためにストレッチしてはいけないのでしょうか?
いや厳密には厳しい制約付きならばOKです。
しかしそれは従来自分がやってきたものとは真逆な可能性があります(そして従来よりはるかに素早く柔らかくなるかもしれません)。
それが筋膜ストレッチです(いま勝手に名付けましたw)。
全身タイツのように筋膜を着ていると考えます。
そしてそのタイツがほうとうのようにくっついている部分を剥がすのです。剥がすためにストレッチのような動きをします。柔らかくなるためのストレッチではなく、筋膜を剥がすためのストレッチです。これが筋膜ストレッチです。
もぞもぞと筋膜をはがしながら、ストレッチのポーズを取るイメージです。どんどん剥がしていきます。やわらかくしようとせず、筋膜を剥がそうと考えてください。
結果的に安全に柔らかくなれます。
かなり面白いので是非試してみてください!
ここらへんも明日の「身体デザイン風水1Dayスクール」でやります!
お楽しみに!!!
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ほうとう作りから筋膜リリースのことを考えたら、正しいストレッチが見えてきた(筋膜ストレッチ)
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