ブラック・スワンのニコラスタレブは「レモンが多いならレモネードを作ればいいじゃない」と繰り返し語ります。
レモンとは酸っぱいこと、「人生の酸いも甘いも」というときのあの人生の酸っぱさのことです。
苦難であったり、逆境のことを指します。
*人生の酸っぱさは「味変え」で消してしまえ
苦難ばかり続くのであれば、そのレモンをレモネードにして飲んじゃえばいいと言います。もしくはレモネードを売ってしまえばいいのです。
我々で言えば、釈迦が「人生が苦しみばかりならば、悟っちゃえばいいじゃない」というのと似ています(似ているのか?)。
*イエスは律法を廃するためではなく、成就するために来たと言いましたが、ブッダも同じです。*わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはならない。廃するためではなく、成就するためにきたのである。(マタイ5:17)
*ゴータマシッダールタ(ブッダ)もまたバラモンを廃するためではなく、成就するために来ました(ここらへんは従来の通説とは解釈が異なるので、またどこかで解説します!)。すなわちイエスとブッダは相似形ですし、ピカソやモーツアルトとも相似形ということになります。
もっと身近なところに引き寄せるならば、、、人生で困ったことや、課題などが多くて困るのであれば、すべてそれをコンテンツにすれば良いと思います。
自分が苦労したことは基本的に全部コンテンツになります。
コンテンツはAsset(アセット)です。Assetはキャッシュをもたらします。
苦労して手に入れたのであれば、そのプロセスはすべて金のなる木になります。
そこが見えないで、華やかな成功だけを期待すると、うまくいきません。
レモンが多いのであれば、レモネードを作ればいいのです。
同じ意味の言葉に、Butter Outta Cream(バターオッタクリーム)というのがあります。
「まといのば」ではこちらを昔からよく紹介しています。
耳馴染みのある方も多いと思いますが、Butter Outta Creamとはクリームからバターを作るということです。Butter out of Creamですね。
二匹のネズミがクリームに落ちて、一匹は諦めて死んでしまうのですが、もう一匹はジタバタし続けて気づいたらクリームからバターにして、生き残ったという話です。十分に撹拌できたのですね〜
*我々はむしろクリームの中で溺れましょう。美肌クリームの中で(*^^*)
で、ポイントは、、、気功も同じということです。
ジタバタと試行錯誤して、何が何でも生き残ると思っていろんなことをやっているうちに何とかなってしまうものということです。
というか、そうやってしか上達はできませんし、習得もできません。
美肌プロ養成スクールの受講生に伝統的に見せる動画があります(伝統的って大げさですが、他に言い方が思いつかず〜)。
これが美容整形の極意であり、美肌クリームの極意であるという動画です。
ゼロから絵を描いて行くのですが、まさにアウトプットとフィードバックの積み重ねで圧倒的な高みへ行きます。
絵画は塗り絵ではなく、設計図がないところに手探りで積み上げていくものです(反例ではないですが、たとえばゴッホの描き方は塗り絵のように構図を決めてから、色を当てていったとも言われます)。
試してチェックして、試してチェックして、試行錯誤していきます。
アウトプットしてフィードバックを取り、アウトプットしてフィードバックを取り、それを機械的にひたすらに繰り返します。
もう一つがこちらです。
ともかくアウトプットして、フィードバックを取り、またアウトプットして、フィードバックを取ることの積み重ねです。
最初から全体像が見えることなど無いのです(ユーレカなど無いとザッカーバーグは言いました。その意味は最初に全体像がしっかり見えていることは無いということです。「想い」があるだけですし、キラメキがあるだけです)。
この感触をつかめば、不確実な世の中を渡っていく確固たる自信ができます。
レモンが多ければレモネードを作ればいいし、人生が苦しみばかりならば悟ればいいし、ミルクの海の溺れたらバターをつくれば良いのです。
、、、、と、これだけだと雲をつかむような話なので、「まといのば」がらみで一つケース・スタディを。
美髪トリートメントという気功技術があります。
これはもともと髪の毛を綺麗にしようと思って開発した技術ではありません。
メンバーの1人が肌にこれだけ効果的ならば、髪の毛にも効くかもと戯れにやってみたのが始まりです。
僕としては「そんなバカな、、、」と思ったのですが、しかし結果はしっかりと出ています、、、。
ハテナが大量に出ながらも、気功技術化を進め、メンバーに配り、ワークを教え、フィードバックを取る中で、より強力になってきました。
今でこそ理論もしっかりしていますが、最初は「なんでできるのか分からない」状態でした。
気功なんてそんなものです。
バレエのピルエットなどもそうです。
何人かで集まって、あーでもないこーでもないと試していくうちに、運が良ければバターができます(しかし、これは運です。回れる子がいて、それが感染すれば回れるので)。
ですから、あーでもないこーでもないといろいろと試行錯誤して、失敗も成功もたくさんしておきましょう。涙の数だけ強くなれますし、失敗によって、より反脆弱になります。
【参考動画】
スピルバーグ監督、ディカプリオとトム・ハンクス主演の「Catch me if you can」がブロードウェイミュージカルになったときに、この「Butter Outta Cream(バターオッタクリーム)」というナンバーが歌われます。
まずは映画のトレーラー
そして、ミュージカルのトレーラー
そしてクリームからバターをつくる!です!!
【書籍紹介】
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人生にレモン(苦難)が多いならレモネードを作ればいい!人生が苦しみなら悟ればいい?!
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