LINE@をはじめてから「まといのば」としては、多くメッセージを頂くようになりました!
ありがたいことです(*^^*)
基本的には、質問でも感想でも近況報告でも何でも歓迎です。
すぐに回答できるかは分かりませんが〜
昨日LINE@でいただいたご質問は気功技術同士のコンフリクトについてでした。
Aさんから伝授してもらった気功技術と同じ気功技術をBさんから伝授してもらうとコンフリクトを起こしますか?という質問です。
それに対しての回答は、、、、
「理論的にはコンフリクトを起こさないけど、現実的には起こします」
ヨギ・ベラをもじって答えました。
By Martyna Borkowski - Yogi BerraUploaded by jklamo, CC 表示 2.0, Link
*現代の聖人ヨギ・ベラです(*^^*)
いや、実際は理論的にも起こすのですが、、、
「理論的には」というのは、同じ技術であれば、誰から伝授されても同じなのでコンフリクトを起こさないという意味です。
「現実的には」というのは、同じ技術であっても、誰から伝授されるかで内容も状況もヴァージョンも伝言ゲームの様相も異なるので、そりゃコンフリクト起こしますよね、ってことです。
理論的には、、、というヨギ・ベラのこの名言は我々風に翻訳すると「地図はその土地ではない」です。普通は地図とその土地はほぼ同じと見做して不都合はありません(地図と土地がが同じと考えるのがプラトン主義です。ただプラトンもアリストテレスもカントもその地図には人は決して至れないとも考えますが)
そして地図とその土地のわずかなわずかな違いが決定的な影響を及ぼすのがブラックスワンです。
気功技術というのは一種のアルゴリズムです。
アプリケーションみたいなものだと思ってください。もしくはソフトウェアです。
古い気功技術と新しい気功技術が混在するときに、しばしば古きは新しきを駆逐するのです(悪貨は良貨を駆逐するように)。
別に古いのが悪いわけでも、新しいのが良いわけでもないのですが、抽象度の階層性というのがあります。抽象度の低い技術というのは、周りの足を引っ張ります。
この抽象度というのも厄介です。物理抽象度に近い技術が足を引っ張るというわけでもありません。そのプログラム自体の洗練度合いのようなイメージです。
で、結論から言えばコンフリクトを起こします。
じゃあ、どうすれば良いのでしょう?
「まといのば」関連の気功技術であれば、「まといのば」から伝授を直接受ければいいじゃないか、という考え方もあります。もし伝授されるなら、オリジナルに近い方が良いという考え方です。
でも、これもまた理論的にはそうも言えません。
情報空間においては、コピーされればされるほど洗練されるからです。
アナログのデータはコピーを繰り返すと、何度もダビングしたカセットテープのようにノイズが増えます。しかしデジタルでは逆です。
(とは言え、これもまた伝言ゲームのようなもので、誰がその伝言ゲームを媒介したかで変わります)
もっと情報を公開するならば、、、(と言ってもこれは何年も前から秘密ではありませんが)
同じ「まといのば」からの伝授であっても、以前のヴァージョンと新しいバージョンでコンフリクトを起こすことがありました。
ちなみにその場合の対応方法はシンプルです。古い技術を抜くことです。
コンフリクトなどと言うと、オカルトじみていると思うかもしれません。
そんなことあるんですか?と
でも実際にあったから問題にしています。無ければ煙は立ちません。
恐ろしいことに一切の気功技術が使えなくなるということも過去にはありました。
結構いろいろと手をつくした結果として見えてきたのがこのコンフリクトであり、古い技術が新しい技術を駆逐する例でした。
繰り返しますが、こんなコンフリクトなんてオカルトじみていると思うかもしれません。
でも、たとえば我々はアイデアのコンフリクトならば良く起こします。
ある考え方に子供の頃から慣れていたけれど、新しい別な考え方と対立して混乱する、などです。
ピュリダンのロバの話はタレブも言及していましたが、我々はどっちつかずになると動けなくなります。これが「コンフリクト」の実際のところです。
コンフリクトの結果は静止なのです。気功技術の静止とは、気功技術がワークしなくなるということです。
天動説を無邪気に信奉していた子供は、地動説を教わると頭の中でコンフリクトを起こします。
小さな数から大きな数を引いてはいけないと習っていた子供は、負の数という新しい概念と古い概念がコンフリクトを起こします。
二乗してマイナスになる数は無いと習っていたのに、虚数を習うと、、、、
我々はそのコンフリクトの瞬間の記憶をほとんど失うので(そのとき頭はフリーズしているので)、その記憶が無いだけです。
*ここで我らがケインズ様が登場して、新しい概念を学ぶことよりも、古い概念から自由になる方が大変、と耳打ちしてくれそうです。
ちなみにタレブ様も頭の良い人はすぐに忘れるから、大事なことは何度も繰り返すと言いました。
これって面白い話です。
実はよく忘れる人が頭が良くなる可能性があるのではと思います。古い概念をサクッと忘れられるからです(IQが高い人が被暗示性が高いのも良く知られています)。
で、話を戻すと、、、いろいろなところで伝授を受けていると、その技術同士がコンフリクトを起こすことはあります。
「まといのば」一筋でもコンフリクトを起こすことはあります(いや、その場合は僕が気づいて抜きますが)。
古い概念と新しい概念は共存不可能なのです。
ひとつのニッチ(隙間)にはひとつしか生き残りません(余談ながら、ニッチ戦略って意外と誤解されていて、隙間だからうまくいくのではなく、自然淘汰においては、ある場所には一種しか勝ち残れないということです。だからそのニッチにおいては誰よりも最強になる以外は無いのです。一番じゃなきゃ意味がないのです。だから一番になれなければ、すぐに別のニッチへ移動するしかありません)。
それ(コンフリクト)を防ぐにはどうすれば良いですか?
ともよく聞かれますが、回答はシンプルです。
コンフリクトが起きたときに対応すればいいのです。
我々の生命も気功技術の世界もとてもとても複雑系です。こうすればこうという因果関係がスッキリしている世界ではなく、リニアではない「風が吹けば桶屋が儲かる」世界です。
ぐちゃぐちゃである以上は、その場しのぎでやっていけばいいのです。
One more thing,
(thではなく、tと読みたいですね〜)
「理論的には理論と現実の違いはないが、現実的には違いがある(ヨギ・ベラ)」とは理論が脆弱であり、だからこそ実践が反脆弱であることを示しています。
それを科学における理論の脆弱性をカール・ポパーは反証可能性と言いました。理論が脆弱だからこそ、科学というシステムは反脆弱でいられるのです。
そう考えると理論をイデアや公理やアプリオリに考えるのは、砂上の楼閣にひっそりと住む裸の王様のようなものです。崩れやすい土台の上には何も構築できません。ただ一瞬ならば安定しているので、その間に駆け上りましょう!!
*おなじみのウィトゲンシュタインの墓にある階段です!↓↑
【書籍紹介】
とある受講生が「一年前はブラックスワンが読めなかったのに、今は反脆弱性もブラックスワンも頭に入ってくる」という意味のことを言ってくれました!
こういうのが一番嬉しいですね〜。
鍛え続ければ、結果はついてきます。
タレブの口調はやさしいのですが内容はかなり骨太です。読み手を選ぶ本です。
ゆっくりと噛み締めながら読みましょう!
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