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今回のテーマは関節!
Jointですね。
関節って意外と不思議な存在です。
骨は物理的な存在ですが、骨と骨の関係という意味では関節は情報的です。
もちろん筋肉や靭帯があり、腱があり、滑液包があるかもしれませんが、それらの要素は関節そのものではありません。
関節というのは情報的な存在です。
骨は存在しますが、関節は物理的には存在しないのです。
いわば老子の言う無用の用の様な存在です。
コップが役に立つのは、中空な空間が存在するからであり、車輪が役に立つのは車輪の中央に穴が空いているからです。無があって、有が生きるのです。関節も同じです。
関節があるから、骨は役に立ちます。
そんな不思議な関節を通して、身体を考えると、いろいろとスッキリ見えてきます。
関節という視点で身体調整を考えるといろいろとスッキリ見えてきます。
というか、身体というのは様々な視点から切り取ることができます。
たとえば600近い筋肉から見たり、200以上の骨から観る方法があります。
骨格や筋肉から身体を考えるというのは解剖学的視点であり、よく見られる方法です。
しかし関節で考えるというのはちょっと特殊です。
特殊ですが、かなり有効です。
関節が主体で、骨格や筋肉がその物理への写像だと思うくらいで良いのです。
たとえば、お馴染みの脚はどこから生えている?という質問に対しても、腸骨が脚というだけではなく、仙腸関節から脚が生えていると見做すことができます。
上肢(腕)も胸鎖関節から生えていて、背中側は肩甲胸郭関節から生えていることになります。
そしてその関節をダイレクトに調整することで非常に面白い結果が生まれます。
たとえば、、、、
ダンス未経験でもピルエットシングルがその場で回れましたw
*若干二十歳のENB(イングリッシュナショナルバレエ)のプリンシパルのセザールくんのすごいピルエット。
ピルエットの構造はシンプルです。
プリエからストレッチ(ルルベ)の伸展のエネルギーを回転エネルギーに変換します。
どう変換するかと言えば、アームスを使って変換します。
アームスを肩からではなく、鎖骨と肩甲骨も腕(アームス)だと見做すと圧倒的なパワーが生まれます。
そしてプリエも、アームスの動きも、ポイントはエキセントリック・コンストラクションです。
伸張性収縮です。
たとえば、二頭筋のトレーニングを考えてみましょう。
アームカールなどで、ダンベルを持ち上げるフェイズはポジティブであり、コンセントリック・コンストラクションです。それに対して、ダンベルを下ろしていくフェイズがエキセントリックです。
ネガティブとも言います。
ベンチプレスであれば、バーベルを下ろす局面です。
スクワットで言えば、下がるときです。
アームカールで考えれば、二頭筋に力を入れつつも、二頭筋は引き伸ばされていきます。二頭筋は収縮したいし、しようとしているのに、結果的に伸ばされるのです。
これが伸張性収縮です。
このときにエネルギーが溜まるのです。
下ろす時に気を抜かず、力を抜かなければ、リバウンドするように爆発的な力が出せます。
プリエも同じで、エネルギーを溜めるつもりで、プリエすれば、綺麗に回れます(抜けてしまうと、もう一度プリエしなくてはいけないので、いわゆる「ダブルプリエ」となってしまうのです)。
アームスも同じです。
アンナヴァンからドゥゼミ(セゴン)に開く時に、大胸筋をきちんと伸張性収縮させると、、、アームスはきちんと回転のエネルギーを産んでくれます(ただ肩を支点にしないことが前提です。支点は胸鎖関節であり、肩甲胸郭関節です。後者は支「点」ではなく、面ですが)。
このエキセントリックコンストラクション(伸張性収縮)がスムーズで美しい動きの基本です。
かなり重要です。ポイントをシンプルに言えば、力を抜かないということです。力というか、気を抜かないという感じです。
ただ力を入れると言っても、分かりにくい部分です。たとえば大腰筋であったり、大殿筋であったり、大胸筋であったり、、、、「大」がつくことからも分かるように大きいのですが、意識に上げにくいのです。
今回もこのエキセントリック・コンストラクションはかなり重視しますが(関節を巡る現象ですし)、次回の美肌プロでもこのエキセントリックコンストラクションは出てきます。
美しい所作や姿勢には欠かせないからです(気功技術としては「美肌クリーム・ダイナミック版」がこれにあたります)。
というわけで、Joint(関節)から身体を観るのは相当に面白いです。
明日の楽日は、、、もしかしたらザンレールにも挑戦です(*^^*)
お楽しみに!!
*側屈もY字も見事でした!
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関節をきちんと意識すると、、、、側屈やY字だけではなく、ピルエットもザンレールも回れる??
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