スピンオフって何ですか?というご質問をいただきました。
「スピンオフって、派生ってことです」と答えたら、もっと分からないと言われたので、、(・_・;)
他の説明として、、「たとえばある海外ドラマがあって、その登場人物やエピソードなどで、また別のドラマがつくられるとそれをスピンオフドラマなどと言います」とか説明しようかと思いましたが、、、もっと分かりにくい、、、踊る大捜査線の『交渉人 真下正義』みたいな感じですね〜
ブレイキング・バッドのスピンオフ作品はベターコールソウルです。
*Breaking Badの登場人物でも、ラグビーコーチでもありません。そんな風貌ですけど、、、ブラック・スワンで有名なナシーム・ニコラス・タレブです。
いや、でもそうですよね。僕らは自分が関心のある領域以外については全然分かりません。
子供からカードゲームのキャラクターについて説明されても、哲学の授業よりちんぷんかんぷんです。
期せずして、錬金術師のように「曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って、未知なるものを説明するに一層未知なるものを以って」行ってしまいました(・_・;)
ちがうか
Obscurum per obscurius, ignotum per gunotius
(曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って、未知なるものを説明するに一層未知なるものを以って)
で、寺子屋スピンオフブログというのは、「まといのば」の記事の中から寺子屋関連の記事だけを選んで、順番に公開している新しいブログです。
かなり面白いです。
「まといのば」のブログを読んでいる方で、『「まといのば」は悪くないんだけど、あのオカルト趣味がなければねーーー』と思っている方は多数いると思います(いま、ギクッとしました?w)
「学問とかでは良いこと書いているんだから、陰陽師とか風水とか錬金術とか言わなきゃいいのにってw」
まあ、オカルトやスピリチュアルを書くなというその気持ちは分かります(『まといのば』はオカルトやスピ批判の立場ですが、、、)。
というわけで、話を戻して、スピンオフ企画です。寺子屋関連の記事だけのブログをスタートしました。今年から寺子屋をリニューアルして第1回からリニューアル開催していますので、良いタイミングなのだと思います。
当時のままで十分に役立つし面白いと思うので、そのまま載せています。
で、読み直しながら、予約投稿していたら、、、ふと気付いたら検索に引っかからない記事がたくさんあることに気づきました。
そう、それがアメンバー記事です。アメンバー記事というのは、、なんというか、秘密記事です。アメンバー登録しないと読めない記事です。アメンバーになるためにはアメブロにも登録しないといけません。手間です。
当時、ちょっとしたトラブルがあったためもあり、結構多くの記事がアメンバー記事でした。
これまでも、気付いたらアメンバー記事は解除するようにしていたのですが、結構ごっそりと残っていました(最近は何年もアメンバー記事を書いていないのに、なんでいまでもアメンバー申請が来るんだろうって訝しんておりましたが、ようやく理由が分かりました)。
で、先日、アメンバー記事を次々と解除したのですが、、、その度に更新情報が飛ぶらしく、何人から「たくさん記事書いている??」という連絡が来ました。
そんなわけで、アメンバー記事は引き続き解除しますが、一応驚かせないように節度を保って、少しずつ解除します(「いや一気に読みたい」という方はアメンバー申請してください)。
寺子屋ブログでは、1日1記事で1年くらいでたぶんほぼ全ての記事を投稿できるので、毎日一記事ずつ読み進めると相当な教養になるかと思いますので、よろしければ読者登録してくださいm(_ _)m
もちろん興味を持ったものから順にバックナンバー受講していただくのも良いと思います!!
いや、というか、是非リニューアル版寺子屋にお越しください( ー`дー´)キリッ
寺子屋スピンオフブログ
ということで、また本題に入らないまま終わりそうですが、、、、、
本題について、ざっくりと話すと、タレブの最新刊のテーマは、
私を殺さないものが私をいっそう強くする
Was mich nicht umbringt,macht mich staerker.
ということで良いのではないかと思います。
タレブ??
という方もいますよね、、、、ナシーム・ニコラス・タレブです。
あのブラック・スワンの著者です。
ボディガードのような肉体(本人曰く)の人です。
デッドリフト150kgだそうです。
ブラック・スワンは寺子屋でも取り上げました〜
Antifragileなるなんというかダメな感じのキーワードで語ろうとしているのは(ちなみに邦訳はもっとダメな感じで「反脆さ」、、、、もうこれ自体が脆(もろ)い)、ニーチェの精神かと思います(と思ったら、本人もこの言葉を引いています。しかし批判的に。その批判の内実は個とシステムは異なるということですが、、、まあ、そんなのニーチェも分かっていたと思うぞとか思います)。
ブラック・スワンというキーワードは最高でした。
でも、この本は必読かとは思います。
酔っ払っているかのような文体で、こちらも酔いが回りそうですが、読書体験なんてそんなもんです。
ブラック・スワンで不明な点や、説明不足なところを補ってあまりあります。素晴らしいです。
ちなみに、この「私を殺さないものが私をいっそう強くする」は僕は好きな言葉です。
タレブも指摘しますが(誰でも分かっていると思いますが)、これは実際にそのときに殺される可能性があったということです。
学ぶというのは死を賭して行うものですし、生きるというのは死を賭して行うものです。
最近、武蔵を描いたバガボンド(放浪者)を再読しながら、剣の道を生きることが時代遅れになったときに、武蔵と闘い殺された人々は幸いだなと思いました。
闘いで死ぬというのは、自分が望んだ生きた道を全うするという生き方の一つの極みですし、剣を交わしたどちらかが「私を殺さないものが私をいっそう強くする」となるのです。それがこちら側かあちら側かは神のみぞ知るです。
ヒーラーという職業も基本は命懸けですね。
もうひとつのテーマである「世界最高のコーチに学んだこと」については機会をあらためます。
ちなみにコーチと言ってもゴール設定のコーチングのコーチではなく、プロスポーツのコーチです。
そのコーチの言葉がいちいち面白かったのですが、その一つが「疲労で死んだやつはいない」でした。(「いや過労死ってあるでしょう」ってツッコミはできませんでした)
「エネルギーが足りない」とか「早く動け」とか「走れ」と怒鳴らないで、そうやらざるを得ない状況に追い込む、と(なぜ怒鳴らないのか、なぜ怒らないのかと言えば、それが機能しないからだそうです。それらは行動を変えないから、と)。
試合よりも過酷な練習をすべきというのは良く分かりますし、誰よりも自分は地獄を見たという確信が必要なのもよく分かります。ただ、現代ではそれはなかなか難しいのも事実です。
まあ、難しくても、やるべきでしょうけどw
「まといのば」で良く引く喩えで言えば、セロ弾きのゴーシュのかっこうのセリフですね。
途中で飽きてしまってセロの演奏を止めるゴーシュに向かって、かっこうはこういいます。
「ぼくらならどんな意気地のないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」
この世界最高のコーチの言いたいこともまとめるならば(まとめる意味があるとは思いませんが、その個別具体的な部分に神が宿るので)、
私を殺さないものが私をいっそう強くする
Was mich nicht umbringt,macht mich staerker.
でしょう。
数多の屍(しかばね)を超えていきましょう。
我々もまた遅かれ早かれ屍(しかばね)になるのですから。
【書籍紹介】
森野くんがブログで紹介していたのを見て、邦訳を知りました。
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セロ弾きのゴーシュ (角川文庫)/角川書店
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ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)/筑摩書房
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バガボンド コミック 1-37巻セット (モ-ニングKC)/講談社
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とは言え休むのも当然大事です。
武蔵も休みます。軍人も休みます。世界最高のコーチも休みます。
積極的休養は戦う以上に大切なことです。
ベストパフォーマンスのためにはしっかりした休息が必須です。
歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す
とは言え、、、、筋肉を休ませるため(冷やすため)、アイスバスなる氷水の風呂に入るのが積極的休養の例です。
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スピンオフ?「私を殺さないものが私を強くする」〜世界最高のコーチから学んだ事〜タレブの反脆さって
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