気功の基本の基本に「気の玉」という技術があります。
これはとてもシンプルなワークです。
(実際のところ、そもそもはかなりの奥義ですし、かつてはかなり難しかったのですが、いまは場のレベルが上がったため、そして理論が洗練されたためにシンプルになりました)
シンプルなのですが強力です。
すべての気功技術のほぼ源流と言っても過言ではありません。
気功上達のコツは「気の玉」を上手に作ることとも言えます。
というわけで、気の玉のワークを日々楽しみましょう!!
たとえば、冬の寒い日に外で待ちぼうけになったことを想像してみてください。
寒いのに手袋もなく、手が冷えます。
あまりの手の冷たさに手をこすって、息をふきかけて温めます。
その「手をこすり、息を手にふきかける」のが「気の玉」の基本です。
こすりあわせた手と手の間に息をふきかけて、手の中に温かい空気の玉をつくります。
それで手を温めようとします。
その手の中にできた温かい空気の玉こそが、気功の気の玉です。
気というのは、超越的な存在でもなければ、量子でもありません。
強いて言えば情報です。情報とは意識に上がった何かです。
たとえば、目の前の空気を感じたとしたら、その空気が意識に登ります。
意識に上った空気は、脳で情報として処理されます。
その意識化された空気を仮に「気」と呼ぶのです。
その理屈で言えば、目に入るものはすべて意識にのぼれば「気」となります。ですので「気」ではなく「情報」と言い換えても構いません。
気功の不思議の根源はこの「意識」にあります。「意識する」ことになぜか呪術的な力があり、魔術的な力があるのです。現代物理学も「観測」ということを中心に組み立てられており、観測することで物理が生じることはよく知られているとおりです(たとえば、真空を観測することで、無から有を産み出すことができます。ここでのポイントは観測です。観ることで生じるのです)。
まあ、いずれにせよ手をこすり合わせて、手の平の感覚を敏感にし、両手を軽く重ねた状態で手の平と手の平の間に息を吹き込み、その空気を感じます。
その感じた空気が気であり、そこにある空気の玉が気の玉です。
両手のひらの間の空気のかたまり → 気の玉
ということです。
慣れてくれば、一瞬でこの「気の玉」を創ることができます。
最初は感覚がなかったり、空気と気の区別がつかないと思いますが、それで全く問題ありません。
感覚が無い場合は、気の玉があると思って、パントマイムの要領で気の玉を扱います。
「あるかのごとく」やることで、実際にあるのと同じ効果が現れるのが気功の特長です。
気の玉は自分でつくったものを、丁寧にこねても良いのですが(「気を練る」)、可能であれば誰か友達とワークするとより楽しいです。人の気の玉の方が感じやすいからです。
お互いにバックグラウンド(背景)が違うので、同じ気の玉でも全く違います。ですので、感触や感じ方が全然違うからです。
*ペアワークで気功の練習を!
仲間で気の玉を創り合って、お互いに丁寧に触ると、脳は急速に「気の玉」について自動で学習します。意識が仲間と気の玉で遊んでいるうちに、無意識が猛烈に加速学習しているというイメージです。
気の玉がある程度、出すことができるようになったら、今度は応用編です!!
気の玉はほぼすべての気功技術のいわば源流です。気の玉を上手に使いこなせば、どこへでもいけます。ですから練習あるのみです!!
たとえば、下腹部に気の玉を押し込むと下丹田の鍛錬になります。
胸の中心に気の玉を押し込むと中丹田となり、おでこに小さな気の玉を押し込むと上丹田になります。
手の平の中央に気の玉を押し込むと労宮というツボを開けることができます。
自分の身体の周囲の四隅に気の玉を配置すると結界ができます。
尾骨や仙骨など人の身体の7つのポイントに沿って、気の玉を回転させればチャクラの開発となります。
筋肉に気の玉を封じ込めれば、筋肉がゆるみます。
工夫次第でいろいろな効果が期待できます。
複雑な気功技術を召喚するときなども気の玉は便利です。
いろいろな機能があり、基礎の基礎でありながら、高度な使い方もできるのが「気の玉」です。
是非、シンプルなワークを積み重ねて、圧倒的な結果に結びつけてください!!
自分で納得するところまで気功を試してみて、効果を確認し、そしてタイミングが来たら、是非セミナーなどにお越しください!!
お待ちしておりますm(_ _)m
【書籍紹介】
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いわゆる、現代分析哲学で時間に関してのA理論、B理論と紹介されているものの源流の論文です!
面白いです(C理論があるとは、、w)
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