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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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♬重力に逆らって翔び立つときがやってきた!♬縁の下の力持ち!隠された筋肉の4横綱

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Gravityという映画がありましたが、あの映画のポイントはまさにGravity(重力)でした(なぜか邦題はゼロ・グラビティでした。それでは真逆の意味になります(*^^*))。



たしかに重力は我々は大地に縛り付けますが、しかし重力がなければ、マイナス270度(3K)の世界に放り出されてしまいます。

重力は我々を縛りますが、重力が我々を守っていることも事実です。


かつて魚達が水から上がった時に、かつての我々(の祖)が驚いたのはエラ呼吸ができないことではなく、身体が重いことではなかったかと勝手に推測します。それまでは、水の中であったので、浮力が重力を打ち消してくれました。

すでに持っている資源をなんとか使いまわしながら、環境に適応していくのが進化ですので、魚の身体を徐々に変えていくのは相当に大変だったかと思います。


Gravityということで言えば、ミュージカルWicked(ウィキッド)にDefying Gravity(重力に逆らって)という名曲があります。
ウィキッドというのはオズの魔法使いのいわば新解釈です。
イディナ・メンゼルの素晴らしい歌声を、おそらくどこかで耳にしたことがあるのではないかと思います。


このときの重力というのは、ニュートンが定式化したところの万有引力というよりは、社会のしがらみとか常識の重みだと思うのですが、、いずれにせよ重力に逆らい、飛び立とうという詩です。



余談ながら、友人から熱烈に薦められて、最近ようやくGleeを見始めています。遅すぎなのですが、始めるのに遅いことはないと思います( ー`дー´)キリッt

いや、いつか見ようとは思っていたのですが、「いつか見ようと思っていたのにリスト」は長々とひたすら増え続けて、そして「いつか」は永遠に来ないものです。

その中でWikced(ウィキッド)のナンバーがグリークラブのメンバーによって歌われていました。





というわけで、重力に逆らいましょう!!

最大筋力を誇る関節とその運動がそれぞれ股関節伸展、肘関節伸展、足関節底屈であるのも、まさに重力に逆らうためです。

海から陸に上がった魚たちは、息をすることも筋トレで、すさまじい重力を浮力無しで感じることもまたすさまじい筋トレだったのではないかと思います。


逆にそのことを思うと、我々も水から上がった猿として、エラ呼吸から肺呼吸と泳ぎから抗重力への変化を意識することが面白いかと思います。


というのも、ほとんどすべての運動のエネルギーの源泉は股関節伸展ですが、それはハムストリングスというよりは、大臀筋から生まれます。大臀筋は縁の下の力持ちです。

そして、股関節の伸展の逆は屈曲です。

これも多くの場合は大腿四頭筋の大腿直筋を使いがちです。

しかしこれまた縁の下の力持ちである、お腹の奥深くにある大腰筋(腸腰筋)によって行われますし、行うべきです。

大臀筋、大腰筋はいわば横綱であり、同じ機能を持つハムストリングスと大腿直筋(大腿四頭筋)は
大関です。大関だけに仕事をさせると、筋肥大もそうですが、それ以上に怪我のリスクが高まります。

しかし、大臀筋と大腰筋が縁の下の力持ちの西の横綱たちだとしたら、東の横綱は別に2人います。
「すべての筋肉が等しく大事です!」と言いたいところですが、筋肉たちは明確なヒエラルキーがあります。

バレエの世界と同じです。
そのヒエラルキーを重視すること(位階の尊重)が重要です。

まさに統治の倫理ですね。


*これを見て、股関節の屈曲、外転、外旋、膝関節の屈曲、外旋、足関節の背屈、外転と考えるのは良いとしても、それぞれの機能に合わせて筋肉を考えてしまうと、完全に深い深い闇の中に入ります。
プリエで深く沈んでいくときに、まず考えるべきは重力の存在です。
しゃがむということは伸展位からの屈曲だから、屈曲筋を使うというのはあまりに早計です。
死んだ解剖学では見えてこない世界が、生きた解剖学には存在します。
*解剖学を学んでいるときの、「これじゃない」感は良くあることですが、しかし地図は地図ですので、高速で解剖学を身体に入れてしまい、そして生きた解剖学にしていきましょう!!



感覚的に言うならば、最も重要なのは腹腔です。

体幹は大きくわけて二つの風船でできています。

1つは胸腔、もう1つは腹腔です(もちろん厳密にはお腹側と背中側に分けるべきでしょうし、背側腔には頭蓋腔と脊髄腔がありますし、腹側腔にせよ、胸腔副骨盤腔という言うべきでしょうが、まあざっくりといきます)。

で、最も大事なのは、腹腔です。
お腹です。そして、お腹の腹圧です。


*おなじみの絵ですが、Cavityは空洞ということです。日本語だと腔です。
左からDorsalは背側、Cranialが頭蓋、Spinalが脊柱、Thoraticが胸部、Abdominalが腹部、Pelvicは骨盤、Ventralは腹側です。



イメージとしては、お腹に風船を抱えているようなものです。
バルーンMaxですね。風船に思いっきり空気をふきこんで圧力を高めるような感じです。

この風船を弾ませることで、動きの起点とするイメージです。

腹圧が重要です。


*おなじみのパスカルの原理です。
*F(Force:力)は筋肉によって創ります。


この腹圧こそがバレエにおける引き上げ、武道や気功における丹田に対応します。
(なぜ引き上がるかと言えば、パスカルの原理によります(*^^*))

すなわち丹田とは部分の名称ではなく、機能の名称ということです。

腹が据わるとか、肚(はら)や、ガッツやストマックという好ましい心的状態がなぜ解剖学用語なのかも、この構造が分かると理解できます。


腹腔という円筒形の構造の蓋が横隔膜であり、底が骨盤底筋群です(もちろん骨盤そのものも底として機能します)。
そして側面をぐるりと覆っているのが腹横筋です。

面白いことに、腹横筋と横隔膜は拮抗関係にあります。


なぜなら腹横筋は息を吐く時に収縮する筋肉であり、横隔膜は息を吸う時に収縮します。

腹横筋というコルセットを締めることで息を吐ききり、横隔膜を収縮させて下げることで、息を吸います。

面白いことに、腹横筋、横隔膜、そして大腰筋という3横綱は胸椎12番で出逢っています。

大腰筋と大臀筋は骨盤(寛骨)の表と裏に背中合わせについていて、股関節をそれぞれ屈曲と伸展させています。


縁の下の力持ちは我々の見えないところに、ひっそりと巨大な身体を隠して、日々活躍しています!!



この筋肉の4横綱はダイレクトに腸内細菌叢にも関わり、クンダリーニに関わり、気功に関わり、IQに関わります。


なるべく大きな絵で理解すればするほど、面白いことになってきます!!



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