風水は煎じ詰めれば、身体の問題になります。
そもそも風水で最も重視されるのが龍脈ですが、その龍脈には「脈」と言う身体の用語が含まれています。
言うなれば、風水は最初の最初から身体の風水が重視されているのです。
*四獣の中心にいる5匹目の獣こそ黄龍です。黄色は古代中国における最も高貴な色です。
*風水師養成スクールでやったように黄龍こそがクンダリーニの蛇かと思います。
天文という天の文(あや)が地に写像し、地の理(ことわり)となり、それが身体と照応します。
天文⇔地理⇔身体
です。
*風水師の複雑な羅盤の前身は、、、、陰陽師の式盤でした!
身体の龍脈は経絡と言います。
大地深く流れる龍脈が地上に飛び出してくる部分を龍穴と言い、その龍穴を探すことに風水師は血眼になります。(ちなみに、最も気が良い場所である龍穴に都市を建築するのが都市風水の肝です。
龍穴にご先祖様の永眠先である墓を建てるのが隠宅風水です。正当な風水は墓のためにあります)。
人間の身体における龍穴が経穴です。
シンプルに言えば、
龍脈ー経絡
龍穴ー経穴
ということになります。
いや、もちろんより厳密にはツボであるところの腧穴(しゅけつ)は経穴のみならず、奇穴と阿是穴があります。ですが、とりあえず経穴に代表させておきましょう。
同様に龍脈=経絡もざっくりすぎる議論で、厳密には経脈が龍脈でしょう。
ツボ=腧穴(しゅけつ)=経穴(けいけつ)+奇穴(きけつ)+阿是穴(あぜけつ)
経絡=経脈+絡脈
まあ、それはさておき、ざっくり言うならば、身体の龍脈であるところの経絡を活かせば、身体はもっと元気になります。
経絡という龍脈を経穴から刺激するのが、たとえば鍼灸です。
「まといのば」ではツボを気功で刺激することはずっとやってきましたが、これをより厳密にやるためには、正確な解剖学の知識がとても有効です!
ちなみに、ツボとはざっくりと言えば、骨の際です。筋膜リリースの視点から言えば、骨への付着部である起始・停止を刺激すると、筋膜はゆるみます。ちなみにこれだけがツボのカラクリではありませんが、知っておくと便利です。
ちなみにスポーツ科学の最近の流行で言えば、筋膜リリースとストレッチを組み合わせて、まず身体をゆるめます。
我々は片方だけをやることは多いのですが、セットにすると驚くほどの結果に結びつきます。
筋膜は押すことで、圧をかけることでゆるみ(癒着がはがれ)、筋繊維は引っ張る(ストレッチする)ことで伸ばされて、筋肉が休みます。
理想はゴムゴムという技術で皮膚と皮下組織の癒着をはがし、筋膜に圧をかけて筋膜同士の癒着をはがし、その上で筋繊維を伸ばすことです。
そうして身体をゆるませた上で、身体の使い方とリリースとストレッチの組み合わせで、身体の可動域の不備や柔軟性を回復させます。
そして可動域も弾力性も十分に獲得した上で、筋膜連結を意識して、マッスルコントロールによって身体を操作します。驚くような動きが可能になります!
その1つがビールマンです。
*先日の身体改造1Dayスクールでも全員がビールマンをできるようになっていましたが、このときに使ったのがマッスルコントロールであり、その前に身体を耕したのが経絡の刺激でした。
そして最終的には腹圧を鍛錬し、それによって、身体を操作することを目指します。
気功技術で言えば、MAXやバルーンがそれに当たります。
(受講生の方から「腹圧をかけるとお腹がふくらむ」と当初よく言われていましたが、それは半分正しくて、半分間違っています)
これを使いこなせれば、かなり強烈です。
正しい身体の使い方が半ば自動的に可能になります!
(そのカラクリも説明します!)
というわけで最近のスポーツ科学の潮流をざっくりと言えば以下のようになります!
1.筋膜リリース&ストレッチで身体を深くゆるめる
2.アナトミートレインに基づくマッスルコントロールで身体操作の順序を明確にする
3.呼吸法による腹圧の増加とそのコントロールによる身体操作
たしかにこれがスポーツ科学のいまの流れだと思いますし、驚くほどの効果を発揮しますが、、、
ただ、これを東洋医学風に読み換えると、、
1.経絡と経穴による身体調整
2.経絡による身体操作
3.丹田の鍛錬と丹田呼吸法による身体操作
となります。
何のことはない当たり前の普通の東洋医学です。
遠く遠く世界の果てに旅に出たつもりが、自宅の裏庭にたどりついたような気分ですw
しかし旅において大事なのは、目的地ではなく、目的地に着くことでもなく、プロセスです。旅の過程こそが大事です。
解剖学、生理学、生化学、運動力学と東洋の叡智を身体上で結合させると非常に面白いことが起こります。
非常にざっくりと言えば、そして大風呂敷を広げさせてもらうならば、東洋だけでも西洋だけでもある程度までしかうまく行かず、どうしても微に入り細に入りと個別具体的になっていきます。
しかし、両方を融合させると、大まかな理解でも、大きな結果に結びつきます(というか、結びつきそうです)。
とは言え、実際のところはかなり気功という魔術というか、そういうものを加味するので、東洋医学+西洋医学+気功という感じです(気功は東洋医学じゃないかというツッコミはスルーさせていただきますw)。
知は力です。
西洋医学の知見によって、東洋医学も気功も力を得ます!!
力とは何かと言えば、ニュートンいわく、
F=ma
です。
ファインマンはこれを運動量の時間微分と言い換えました。
F=dp/dt
です。
(質量は速度の関数なので、こちらのほうがより正確です。まあ、その影響があらわれるのは光速度近くで移動したときだけですが)
端的に言えば、力とは加速度です。
加速度があるところに力があり、力が存在するということは(それが拮抗していない限り)何かが加速しています。
加速させてくれるのが力です。
西洋医学の知識が我々の進化を加速させてくれます!!
(陰陽道を実践していると良く分かりますが、我々の中に東洋的なものはかなり深く根付いているのです。そこに西洋近代科学が加わると化学反応を起こします!)
シンプルな解剖学の地図をサクッと頭と身体に叩き込んでしまいましょう!!
(パーソナルセッションなどでもこの解剖学速習講座のコンテンツは扱いますので、お気軽にご相談ください!)
*左半身だけ見ると、股関節の伸展、膝関節の伸展、足関節の底屈!
【書籍紹介】
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陰陽師の身体を解剖学で腑分けしたら、丹田は果たして見つかるのか?〜西洋と東洋の融合の甘い果実〜
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