大学受験の高校生から問い合わせをいただきました。
いまは受験勉強中で、ファイナンスもできないのでセミナーに参加できないが、大学では気功を学びたい。また気功を学ぶには森羅万象とも言える幅広い知識が必要だと「まといのば」では言うが、どこから手を付けたら良いか分からない、という趣旨の質問でした。
回答はいつもシンプルです。
受験勉強に専念し、必要とされる勉強を最速で終わらせるように加速学習を自身に強いることです。
どうやれば効率が上がり、どうやれば長時間集中できるかを考えながら、実際に勉強も加速することです。
たとえば哲学や数学や物理学や歴史などの知識が教養として必要なのは事実です。
ヒーラー養成スクールでシュレディンガー方程式の導出を偏微分方程式の紹介からやったこともありますし、経済学をゼロから学んだヒーラー養成スクールもありました。
寺子屋講座では神学から数学、哲学、物理学、経済学、社会学などを学んでいます。
しかしなぜ寺子屋は「寺子屋」と名付けているかと言えば、これは子供のころに学ぶべき内容だからです。基礎的な内容です。
学校の教科書は教育的とは僕には思えませんが、そのコンテンツの量は意外と充実しています。もしきちんと教科書から学べれば、相当な教養が身につきます(海外の教科書がすべて良いとは思いませんが、僕が知る限りでは海外の教科書は分厚いのです。そして微に入り細に入り書いてあります。だからこそ独学が可能なのです。カーン・アカデミーではないですが、自分で学べるような教材があって、その上で教師が補足するほうが良いと思います。いまの日本の教科書はあまりになぞなぞのようです。その意地悪さは、教師の権威付けには良いのかもしれませんが、教育的とは思えません)。
青い鳥はいつも目の前にいます。
大学受験生であれば、受験勉強を一生懸命にやることです。
その勉強とその内容は教養としてあとで生きてきます。
(「学校の勉強になんて役に立たないよ」という人は冗談で言っているのか、学校でほとんど勉強していないのか、学校で勉強したことのない人がどんなものなのか分かっていないだけです。オルテガによれば、自分が受けた恩恵に対する忘恩が大衆の特徴の一つでした)
受験生なら受験勉強をするように、目の前に課題にきちんと取り組むことです。
「すべての道はローマに通ず」という言葉があります。
これをもじるならば、すべての勉強、すべての仕事は着実に気功の上達に結びつきます。
「幾何学に王道なし(There is no royal road to learning. )」とはまた有名な言葉ですが、しかし当然ながら、すべての者に開かれた道は存在します。それが目の前にある自分の課題に真摯に取り組むことです。
ショートカット(近道)はありません。王様のための道もありません。
ただ加速する方法はあります。
加速する方法はシンプルで、自分が変わることです。
加速学習とは自分という関数がレベルアップすることです。
*アテナイの学堂(ラファエル)に描かれたユークリッド(エウクレイデス)。まさに「学問に王道なし」です。
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大学受験生が気功を学びたいと思ったら?? 〜学問に王道なし〜
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