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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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結果に執着しないで、アルゴリズムに注目せよ 〜錬金術の学校で学ぶこと〜

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マトリックスという映画がありました。
仮想現実で動きまわるのですが、仮想現実のダメージはリアルな身体も傷つけます。

同様に仮想現実で死ぬと、リアルな身体も死にました。

これは我々に重要な疑問と知識を突きつけます。

仮想現実は仮想なのかという疑問です。仮想現実は定義上、仮想現実です。しかしそこでの痛みも苦痛もリアルです(一部の記憶だけがリアルではないのが、また秀逸です)。

我々はゲームにせよ、小説にせよ、仮想現実は仮想であると学んできました。フィクションであり、作り物の世界である、と。それは一面は真実ですが、一方では間違いです。

マトリックスと同じで、仮想現実で傷ついたら我々は傷つき、仮想現実で死んだら我々は死ぬのです(逆にそこまでのリアリティを確保していないゲームというのは単なるオモチャでしかないということです)。


マトリックスを通じて我々は逆に我々のリアリティというのを考察させられます(マトリックスという映画はボードリヤールから大きな影響を受けているのは有名な話しです)。




結論を一足飛びに言えば、脳がリアルだと認識したものがリアルなのです。それがリアリティの現代的な定義です。

まどマギというアニメでも我々が瞑想体験として得る映像の多くが視覚化されていると感じた人が多かったのではないかと思います。そして瞑想が迷走で終わる人と、終わらない人の違いは、その極彩色の体験や地獄絵図の体験、そこでの(あえて言えば)「冒険」が現実世界にも写像されるということです。
瞑想はきわめて有効なツールです。


*まどマギを知らないという方のために。こちらはリミックス作品(MAD作品)、オリジナルはたとえばこちら。まどマギについてはこちらの記事「エフィカシーなどいらない?!まどマギと美魔女考 2012-10-21」など


ただそのカラクリを知り、実践をきちんと積み重ねないと素晴らしいはずの瞑想も宝の持ち腐れ、無意味な時間つぶしになります。

瞑想はマトリックスと同じく、その瞑想空間(仮想現実)での出来事がそのまま(我々がそう認識する)現実世界に反映されます。

ただ、ここで重要なのは、仮想現実v.s.現実世界という二項対立は邪魔でしか無いということです。対立に関係にあるという認識は成長過程においては重要です。しかし、二項対立はどこかで止揚されるべきです。そのKeyとなるのはリアリティです。脳がリアルと考えたものがリアルであり、物理的現実に根ざしているか否かは関係ないということです。

その上で、普段の生活で目の前に広がる物理的現実世界もヴァーチャルリアリティでしかないという事実に気付く必要があります。我々がそう見たいように変換し翻訳された世界が広がっているだけです。視野は狭く、可視領域は狭く、聴覚も触覚も、味覚も、嗅覚も限定されています。

ヴァーチャルリアリティであることを理解したら、そこにAR(拡張現実)のように5次元目を追加することです。

5次元というのは4+1次元ということです。4次元とは物理空間ということです。物理空間に直交するような情報空間への1次元を追加するということです。

実数の数直線に直交するように虚数を定義するようなものです。




5次元目というのは、目の前にある世界の1つ上の次元です。

それはたとえば言語の抽象度であり、数学の抽象度です。

目の前のモノが見えているとしたら、その名称を知っているか、色の名前を知っているはずです。それらはすべて言語で記述されています。これが5次元の感覚です。

数学というと複雑な感じがしますが、たとえば5個のリンゴが目の前にあって、1個食べたとしたら、残りは4つです。5-1=4という数学が世界を支配しています。数学が世界を支配している。これが5次元の感覚です。

5次元を見るというのはアルゴリズムを観るということです。

「万物(アルケー)は数である」とピタゴラスは言い(アルケーなので万物の本質はと訳すべきでしょう)、ガリレオ・ガリレイは「自然という書物は数で書かれている」と言いました。アリストテレスは最も重要な学問は論理学と言い、その教科書にオルガノン(Tool)と名付けました。


*おなじみラファエロのアテナイの学堂ですね。右側がアリストテレス


彼らが言いたいのは、自然の後ろにあり支配している法則やアルゴリズムを見つめよということです。

それが物理空間に直交する抽象度の空間です。

物理空間も物理法則が支配しており、情報空間も法則が支配しています(というか、法則が場を創り、場が法則をつくるという相互的なものでしょう。だから場が変われば法則は代わり、法則が変われば場は変わります)。

エメラルド・タブレットには「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」と書いてあるなどと言いますが、「まといのば」流に翻訳すれば、どの抽象度でもそれぞれの法則が支配しているということです。下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし、なので。


4次元ではなく5次元を観るということをもう少し現実世界の抽象度に落とすとすれば、結果に執着しないで、アルゴリズムに注目するということです。

我々はつい自分が変えられない結果や物事に執着します。
そうではなく、その後ろにありすべてを支配する法則に注目する癖をつけましょう。そうすれば、望ましい結果が手に入るように少しずつデザインすることができます。

1月の気功師養成スクールはアルケミア(錬金術)です。

錬金術


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