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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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【募集開始!!】2015年の寺子屋は悪魔学から始まり、ヘーゲル、チョムスキー!!

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2015年もバリバリと寺子屋は突き進みます!!

大きな流れができてきているので、この奔流にぜひ乗ってください!!

知的好奇心というのは人間誰しも持っているものですが、大人になるにつれて諦めるようになります。知の大聖堂を前にして、膝を屈してしまうのです。しかし、幼子のごとく無心にレゴを積み上げた人々によって大聖堂は積み上げられています(同じく幼子のような悪魔的な大人が、その積み木を崩して、新たなパラダイムを作り上げますw)。

僕らもヘビのように狡猾に、鳩のように従順に学ぶことで、築いたら気付いたら圧倒的な高みにいることができます。

是非、寺子屋で一緒に学びましょう!!
今年は哲学と物理学の集中講座、そして2014年最終盤の6講座の集中講義を予定しています(古典物理学が1月、冬期集中講座が2月、現代物理学が3月、哲学が4月の予定です!)。

というわけで、2015年のオープニングは悪魔です。
悪の問題はきわめて魅力的です。悪魔に魅力を感じなくても、小悪魔に心を動かされた人は少なくないでしょう。悪の誘惑とは抗しがたいものです。そして悪意の底なしの不快さに人生を狂わされた人も少なくないでしょう。
悪とは何か、ひるがえって善とは何かを考えます。
創世記においては、ヘビとして、誘惑として悪魔は描かれます。ヨブ記では、義人であるヨブを競走馬に賭け事をするギャンブラーとして神と悪魔が並び立ちます。
キリスト教においては、最も美しい天使ルシファーがサタンに堕ちます。神の怒りを買ったことによって、天国でも最も美しく、多くの天使を従えていた大天使が、地獄へ堕ちるのです。
その罪はささいなことです。人間(アダム)に拝礼するのを拒んだというのが罪なのです。
しかし、これは神様が悪いと言えます。なぜなら、神はそもそもの命令として、私以外を拝むなと言っていたからです。しかし、その後、気が変わって土(アダマ)からアダムを創り、ルシファーにアダムにも拝礼せよと命令したのです。朝令暮改です。
神様のいうことがコロコロ変わるのはいつものことですが、ルシファーは神を愛しすぎていたために、土から生まれたポッと出の人間などというクリーチャー(creature)を神と同様に拝礼することができませんでした。これがサタンの登場です。


*ドレによるダンテの神曲の挿絵からサタンです。

サタンは地獄の最も最下層にいながら、神の自分に向けられた呪いの怒鳴り声を永遠と聞いています。なぜならそれは呪いの言葉とはいえ、唯一愛した神の言葉だからです。

DV男からの罵倒の留守電を消せないかわいそうなパートナーのようですね。「地獄へ堕ちろ」などと平気で言うDV男は神の似姿なのでしょう。神はご自身に似せて人間を創られたのですから。それでも愛してしまうのが、共依存の悲惨です。

初期キリスト教会に異端とされたグノーシス主義は善と悪の二元論であり、異端とされながらも初期キリスト教に大きな影響を及ぼしています。そして魅力的と言えます。
頭の中で、天使と悪魔が対決するなどという絵がよく漫画的に描かれますが、これはグノーシスから来ます。



グノーシスに関連して、ナグ・ハマディは取り上げます。ナグ・ハマディの中のトマスの福音書及び、同じくグノーシスとされるユダの福音書も取り上げます。

裏切りのユダの問題と悪の問題は重要です。神を愛しすぎて地獄へ堕ちたルシファーと同じく、イエスを愛していたからこそ、ピラトやヘロデたちに引き渡したとみなす考え方もあります。

そして、神学における神の善と「悪をなす自由」の問題、そして悪の実在と神の収縮について考えます。神が悪をつくったのか、それとも神と対立する存在としての悪なのか、自由意志の中に悪をなす自由は含まれるのかというのは大きな問題ですが、それに対する神学の回答をさらっと見てみましょう。

その上で最後にハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」について考えます。悪の実在や、悪の思想性の高さという伝説を認めず、悪とは自分の頭で考えることをやめて、流されることによる凡庸さによって引き起こされるというのはアーレントの考え方です。

ちょっと盛りだくさんですが、悪、悪魔、地獄について深く考えることで、哲学、宗教、神学、思想、伝統、文化などを違った視点から見れるのではないでしょうか。



そしてもう一講座がヘーゲルです。


*知の巨人と言えばヘーゲル。

きわめて重要な知の巨人でありながら、いまやあまり顧みられることの少ないヘーゲルを真正面から取り上げます。
ヘーゲルが知的世界にもたらした影響は非常に大きく、カントとは別な意味で哲学を大成したと言っても過言ではありません。今回はヘーゲルの中心的な命題の1つである弁証法を取り上げつつ、それをチョムスキーとの対比の中で理解します。チョムスキーのミニマリストとヘーゲルの弁証法を重ねて理解することでより深い理解に到達します。

ポイントになってくるのは、チョムスキーの変形生成文法が切り拓いた言語空間の階層性です。これはコンピュータサイエンスでは計算量として考えられ、数学では複雑性の階段として考えられ、われわれは情報宇宙の階層性として認識しています。
この考え方を素朴の形で提示したのは、アリストテレスであり、「自然の階梯(scala naturae)」(「動物誌」)です。

進化論においては(アリストテレスも動物におけるGreat chain of beingとして自然の階梯を考えました)、適応したものが進化したものであるというものであり、その基準は曖昧です。歴史の終わりを迎えなければ、何がもっとも進化したかを言うことはできません。絶滅しなかった種が最も進化しているのであれば、もっとも進化していると言えるのはアメーバや原生動物たちでしょう。ですから、適応が進化というのは少し雑なのです。進化とは情報宇宙の階段を登ることと考えるほうが合理的です。進化しても滅びることはあります。それは仕方ないのです。

計算量の複雑性を進化の基準として考えるならば、人間が現状ではディフェンディング・チャンピオンです(しかし、盛者必衰の理です。将棋界にたとえるならば、悲願の名人位を獲得しながら、翌年に羽生さんが奪取することを予言した米長名人のようにわれわれも自分たちの子供である人工知能にその座を明け渡すことを予言したほうがいいのかもしれません)。

というわけで、ヘーゲル弁証法、チョムスキー変形生成文法、そして計算量の複雑性(アリストテレスの自然の階梯)を横断しながら、知の棚卸しと激しい整理整頓を行いましょう!!

ヘーゲルもチョムスキーも避けては通れない知の巨人です。

情報宇宙の手触りが、知の巨人たちの手で解き明かされていく興奮を味わってください!!

お楽しみに!


~悪魔からスタートし、ヘーゲル、チョムスキーと知の巨人の肩に乗りましょう!~
【日時】 隔週金曜日 19:00~21:30(延長することが稀にあります)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」セミナールーム
【受講料】 20,000円
(1講座あたり、基本的には銀行振込でお願いします)
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と向上心と情熱
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

【講座詳細】
1月9日(金) 【はじめての悪魔学 ~悪魔の目から世界を眺めると~】
19:00~21:30
20,000円

1月23日(金) 【はじめてのヘーゲル ~ヘーゲル弁証法とチョムスキーの変形生成文法~】
19:00~21:30
20,000円




*2015年も寺子屋で圧倒的な知性を!


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