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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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臨場感の手触りで、上を見上げよう 〜「私の男」とアップルの手触り〜

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「臨場感ということがよく分かりません」というご質問をよく頂くとは、以前書いた通りです。

臨場感なり、トランスなどの変性意識状態、包摂半順序束という集合における情報量の大小という意味での抽象度などの基本用語をより正確に理解しようとすることは大事なことです。

基本用語なり、基本的な概念ほど、成長すればするほどよくわからなくなってくるものです(チャイティンも「もう1、2,3すら信じられなくなった」というようなことを言っています)。逆向きに言えば、これまでいかにわかった振りをしていたかに気付くということでしょう(ただ最初はざっくりとした理解で構わないのです。シンプルな系でざっくりと理解して、それをぐるぐると回すことです。より厳密な定義などを求めていると、そのうちに日が暮れて、人生が終わってしまいますw。それが必要なときはそれをすればいいですが、最初から目指さないことです)。

臨場感の手触りというのは感覚的にはよく分かりますが、もちろんこれは「上を見上げる」などと同じような文法的にはおかしな言明です。

ただ強いて、臨場感というものをどう理解したら良いのか、そして臨場感の手触りとはどのようなものかという真摯な質問に対しては真摯に回答したいと思っています。

僕自身は臨場感ということを直感的に理解する方法として、こんな動画を紹介します。Appleのコマーシャルフィルムです。



ここに我々は明らかな感触を覚えます。手触りというか、感触というか、実在感です。
しかしもちろんこれは明らかなフェイクです(物理的現実存在主義者の視点で言えば)。

結論から言えば、これはアルゴリズムということです。

臨場感とはある整合性を持つアルゴリズムに対して、我々がバイオフィードバックを取る現象のことを指します(多分)。バイオフィードバックと定義しているのは、意識的なフィードバックだけではなく、無意識的な生体のフィードバックも含むという程度の意味です。

逆にある整合性を持つアルゴリズムを提示してしまえば、臨場感は生成できるということです。あとはそこに重要性を付加させてしまえば、臨場感生成が終了です。

でも、ひるがえって考えれば、これって映画でも小説でも普通にやっていることですよね。緻密で壮大なストーリーというアルゴリズムを提示し、あとはそこに観測者の重要性が付与されば、人はそこに勝手に強くフィードバックループを作ってしまいます。そうすれば仮想現実でも、リアルとして感じるのです。いや、仮想現実だからこそ、よりリアルになるというのが脳科学の結論でしょう。だからパズドラからは外に出るのは難しい。だって、中の世界のほうがはるかに脳にとってはリアルだからです。


最近、リアルだったのはこちらの映画。



アナ雪とセットで是非w


【書籍紹介】
原作も是非。キンドル版もあります(キンドル版があるときはリアル本と両方買うのがポイントです。両方あったほうが便利です)。

私の男 (文春文庫)/文藝春秋

¥価格不明
Amazon.co.jp


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