ウィル・スミスのことは好きですが、クリス・ロックも好きです。
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ちなみに僕はスタンダップコメディアン全般が好きです。
ちなみに、ホアキン・フェニックス版のJokerもスタンダップコメディアンでした。
好きというにとどまらず、自分のModel(模範)にしているほどです。
小林秀雄が古今亭志ん生の喋り方を真似したほどに好きです。
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僕が理想とするあり方が彼らのクリス・ロックを含めたスタンダップコメディアンです。それもギリギリの線を攻めるあり方に敬意を表しています。
クリス・ロックはNetflixに作品が上がっていますが、繰り返し視聴するに耐える非常に素晴らしいスタンダップコメディです。
僕が好きなシーンはいくつもあるのですが、
たとえば、「ダイヤモンドは強いプレッシャーによってできる」という話は好きです。
「艱難辛苦汝を玉にす」ですね。
ダイヤを作るのは圧力だ。
(Pressure makes diamonds.)
ハグじゃない。
(Not hugs)
石炭、抱きしめてみろ
(That's right. Hug a piece of coal and watch what you get.)
服が汚れる
(You get a dirty shirt.)
とは言え、、、、、スクリプトを載せたところで、何も面白さもインパクトも無いです。
実際に興味ある人は視聴して欲しいです。
ちなみに、サイコロジーオブマネーにもクリス・ロックについて書かれています。
(引用開始)
テレビを中心に活躍する人気コメディアンのクリス・ロックは、いつも陽気で、ネタも完璧だ。だが、毎年小さなクラブで何十回も公演をしている。そのステージの出来は、完璧なものばかりではない。これは、ロックの狙い通りだ。どんなに才能あるコメディアンも、どのジョークがウケるかを最初から知っているわけではない。だから、大きな会場で使うネタを、小さなクラブで事前に試しているのである。
ロックはかつて、「成功した今、小さなクラブのステージに立っていた頃が恋しいですか?」と尋ねられ、こう答えた。
小さなクラブでのステージは今でもやっているよ。ツアーを始めるとき、最初から大勢の客が入るアリーナでステージを始めるわけではないんだ。前回のツアーのときも、まずニューブランズウィックにある「ストレス・ファクトリー」というクラブで40〜50回ほどライブをした。ツアーの準備のためさ。
ある新聞が、こうした小さなクラブでのロックのステージについての記事を掲載している。それによると、ロックはノートのページをめくり、それぞれのネタがウケるかどうかを確認しながらライブをしていた。
「このジョークの一部はカットしなければならないね」
ネタの合間に、そう冗談めかしてつぶやいたこともあったという。私たちがネットフリックスで見る彼の冴えたジョークも、何百回もの試行錯誤のなかで生まれたテールイベントなのだ。
投資の世界にも同じことが当てはまる。ウォーレン・バフェットがいかに間違った選択をし、お粗末なビジネスをし、買収を失敗させたかについては誰も語らない。しかし、それらはバフェットのストーリーの大部分を占めている。これらの失敗は、テールイベントがもたらす莫大なリターンの裏側に隠れているのだ。
(引用終了)
テールイベントという考え方はとても大事で、もっと失敗をしよう、もっと大きな失敗をしようということです。挑戦しない方が恐ろしいのです。そしてたくさんの失敗があっても、一つの成功で全て報われる(回収できる)のです。
今回の件で、ウィル・スミスもクリス・ロックもますます有名になれば良いと思っています(←ナイーブか)。
ちなみに、Netflix作品の「タンバリン」というタイトルの意味は夫婦生活が長続きする秘訣から来ています。ちなみに彼は離婚しています。離婚してしまい、愛する娘とも会えなくなるかもしれない絶望を乗り越えた1人の男としての智慧をシェアしています。
長い結婚生活のためのルールは2つあります。
(引用開始)
ルールNo.1。
競争するな
意味がない
一人が成功したら二人の成功だ。競争するな
ルールNo.2。
対等な関係はない。
言い張ってもムダだ。
両方が尽くす側だ。
サービス業界だと思え
2人共だ
自分はバンドの一員だと思え
バンドではそれぞれに果たすべき役割がある
シンガーもいれば、、、、タンバリン担当もいる
タンバリン担当ならちゃんと叩け
笑顔を浮かべて叩くんだ
怒ったタンバリン奏者なんて誰も見たくない
自分の役割をきっちりやれ
(引用終了)
スタンダップコメディの中で語られて、非常に面白いと同時に非常に深みがあります。
僕は、「対等な関係はない、両方が尽くせ」という言葉にイエスのリーダー論を見ます。
また、「タンバリン担当ならちゃんと叩け」それも笑顔を浮かべて、というところに、能力の輪からの「才能”革命」を見ます。
自分はシンガーになりたくてバンドを組んだのかもしれませんが、でも自分はタンバリン担当なのです。タンバリン担当ならば、そこに一所懸命に生きるのが良いのです。それが幸福への道なのです。
クリス・ロックは本当に素晴らしいコメディアンなのです。
もちろんウィル・スミスも大好きな俳優さんです。
ある意味で特殊な環境における不幸な事故であったと僕は思います。