クローズアップで見ると、社会は漂白されていくのでしょうが、ロングショットで言えば、人の価値観というか、理想像はそんなに変わらないように思います。
全く変わらない部分があり、表層の激しく変わる部分がある、と。
タレブの言うように、数千年というオーダーで変わらないことはたくさんあります。
レストランは2500年前から存在し、2900年前からガラス製品はアクセサリーとなり、3000年前から椅子は使われています。
今夜、私はレストランで友人と会う予定だ(「食堂」は少なくとも25世紀前からある)。私はオーストリアのアルプス山脈で発見されたミイラが5300年前に履いていたのとそんなに変わらない靴を履いて、レストランまで歩いていく。レストランに着いたら、メソポタミアの技術である銀食器を使う。指がやけどすることなく、子羊の脚を切ったりできるのだから、十分に"キラー・アプリケーション”の名にふさわしい。それからワインを飲む。6000年以上も前から愛されているお酒だ。ワインはグラスに注がれるが、私の祖国・レバノンの人々は、フェニキアの祖先たちがガラスを発明したと主張している。納得できないって? それなら、少なくとも2900年前から、この地域でガラス製品がアクセサリーとして売られていたのは事実だ。メインコースを終えると、もっと原始的な技術が登場する。アルチザン・チーズだ。私たちは、何世紀も前から製法の変わっていないチーズに、ふつうよりも高いお金を払うのだ。(略)食事はとても古い技術(火)を使って料理される。調理には、古代ローマ時代から変わっていない台所用品や器具が使われる(使われている金属の質は違うだろうが)。私は(少なくとも)3000年前から使われている「椅子」という名の道具の上に座る(しかも、古代エジプトの豪華な椅子と比べれば味気ない)。(ナシーム・ニコラス・タレブ『反脆弱性』下巻)
ソクラテスとプラトンとの対話は、いま裏庭で起きていても不思議ではない臨場感があります。
*アテナイの学堂(ラファエロ)。これはソクラテスの弟子のプラトンとアリストテレス。プラトンの顔は、ラファエロにとっての師匠であったレオナルド・ダ・ヴィンチ。
漂白された社会では「ダメ出し」も「欠点の指摘」も嫌われ、「指導」することも難しいという話を「まといのば」では、しています。
スクール・ウォーズが生き残るスペースは存在しないのです(まだ現在時点では、しぶとく残っていますが、その場は干上がるのです)。
c.f.「悔しいです」「勝ちたいです」、「俺は今からお前たちをなぐる」(「スクールウォーズ」)の既視感 2022年02月20日
そう言えば、その点についてもOnLine気功整体師BootCampで公開したところ、プロのヒーラーさん(国家資格取得者)から、こんなフィードバックをいただきました。
気功整体養成BootCamp4-1視聴しました!
指導が難しくなる、ということを知ってお先真っ白になりました!(゚o゚; 今までで1番ショックを受けたと思います(^^;
どういう感じにセッションを考えていけばいいのかまだビジョンを手触りをもってつかまえきれてないのですが、
とりあえず、自分の身体のようになりたいと思われるような身体になれるようにセルフヒーリングを続けていきます!
気功整体の身体観を身につけていけるよう繰り返し身体に刷り込んでいきます!
整体やPTやOTの施術の現場ですと、間違った身体の使い方を指摘したり、トレーニングの宿題を出したりというのが一つのパラダイムです。
しかし、そのパラダイムはそろそろ終わりを迎え、そして以前のパラダイムは急速に嫌われることになりそうです。
「まといのば」でも、それに合わせてここ数年特にスタイルを急速に変更しています。
パラダイム・シフトというのは、すべての価値観も行動原理も変えます。
たとえば、Boy meets girlは忌避されるようになりました。
声をかけることは迷惑防止条例違反となりました。
男性の4分の1が生涯未婚を選択しています。草食化や絶食化は話題にならないくらいに急速に進んでいます。
教えるのではなく、「気付き」に切り替わっています。
じゃあ、どうやって教師たちは教えれば良いのかという質問に対する回答はシンプルです。
「ブラックリスト」方式です(と勝手に僕が呼んでいます)。
「ブラックリスト」というのはドラマです。
犯罪組織の元締め的な存在のアメリカのドラマです。かなり面白いです。
そこで主人公のレイモンド・レディントン(通称レッド)がともかくよく話をします。
たとえ話から、人の逸話まで長々と話します。
何かを聞かれても、物語で答えます。
たとえばこんな感じです。
「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。
同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。
ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、
近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。
*善きサマリア人(レンブラント)
また今度紹介しますが、ミルトン・エリクソンもまた何か質問されたときに、回答を渡さないで、レイモンド・レディントンのように昔話をする人だったようです。
お釈迦様もそうしますし、ソクラテスも同様です(たとえば、洞窟の比喩とか)。
ですから、指導するのではなく、お話をするというのは、昔からある方法なのです。
それにポスト戦争のブラックな世界ではなく、もっとブラックな戦争時代においても、有名な軍人はこう言いました。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。(山本五十六)
これって来たるべき漂白時代の標語のようですよね。
クローズアップで見ると大きなパラダイム・シフトでも、ロングショットで見ると、人は昔も今も変わらないということになるのです、僕等はその両方にどちらつかずに揺蕩(たゆた)う存在です。
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