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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学などには思いもよらぬ出来事があるのだ(ハムレット)」

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「気功師というのは、気を流して治療とかをするんですよね。

 

そのときにその「気」を物理的に媒介しているのは何ですか?

 

遠隔でも効果が出るとか不思議で仕方ないんですけど」

 

 

というようなご質問をいただきました。

ご質問をいただけるのはありがたいことです。

 

 

(ただこれに類することは、過去記事でも何度も答えているので、そちらを参照してくれるとありがたいというのも本音です。

 

逆に検索すれば、一瞬で回答が得られるものについては、検索で済ませ、その先の突っ込んだ質問にお互いの希少な時間を使いたいとは願っています。

 

まあ、本音がどうあれ、苦言を何度も呈したところで、いずれにせよ質問はされるので、ひたすらにマシンのように答えていこうとは思っているのですがw)

 

 

まず第一に、正直に言えば、僕らは物理的に「気」を何が媒介しているかは知りません。

というか、「気」とは何かも物理的には知りません。

 

第二に、僕らも遠隔気功は不思議だなーと思っています。

遠隔気功は当たり前だと思ったことはありません。

 

 

(そうそう、それにインターネットも不思議で仕方ありません。Wi-Fiなる光が音や動画を伝えてくれるというシステムも不思議で仕方ありません。

 

僕が経験的に理解できるのは、ぎりぎり糸電話までです。

 

しかし、糸電話の糸が僕らの声から出た音声情報を単なる振動に変換して、相手の耳の鼓膜で変換してくるのも不思議で仕方ありません)。

 

繰り返しますが、「気は物理的には何を指していますか?赤外線ですか?」みたいな質問に対しては、「(少なくとも赤外線ではないと思いますが)わかりません」と答えるしかありません。

 

「気を流す媒体は何ですか?それは量子化通信ですか、量子もつれですか」、などという質問も同様です(物理学を修めていて、最低でも学位を取得されている方にはきちんと回答します。共通言語があるからです。でもそれ以外の方には「わかりません」と答えます)。

 

 

そもそも、「気」とか、「気を流す」というのは、言葉の綾です。

 

たとえば「日が昇る」と言う人が、天動説を支持しているわけではありません。

 

と思っていたのですが、、、、

 

 

最近、ネットフリックスで「ビハインドザカーブ」という地球平面説の支持者のドキュメンタリーを見ました。

 

地球平面仮説を熱心に支持する人々の痛快コメディー(失礼)です。

 

最初は面白く眺めていたのですが、だんだんと暗澹としてきました。

 

非常に面白いですし、示唆にとみます。

 

*このように地球平面説が広まるのはインターネットのおかげだと思います。正確には「広まる」というよりは、「発見器」としてうまく機能するように思います。その意味では世界はフラットになってきていますw

 

 

 

話を戻します。

 

そもそも、「気」とか、「気を流す」というのは、言葉の綾です。

そこに向かって「気」の実体は何かとか、気は物理的に証明されていますか?とか聞かれても鼻白みます。

 

たとえば「日が昇る」と言う人が、天動説を支持しているわけではありません。

 

「日が沈む」と言いながら、怪訝そうな顔をしている恋人に向かって言い訳を始めたりしません。

 

 

「いやいや、でも僕は地動説を支持しているよ、これは慣用的な言い方を模倣しているだけであって、、、、地球が自転している結果として、太陽の見かけの位置が変わっているのはわかっているさ。

 

いや、沈むと言っても、文字通り沈むのではなく、太陽は静止して、僕らが動いているからね、、、

 

いやいや、太陽が静止と言っても、もちろん太陽系全体が移動している上で、その太陽系という慣性系の中では太陽が静止しているって意味だよ」

 

 

などとあたふた説明したりしません。

 

 

日が昇るとか日が沈むは慣用的な表現であり、いわばメタファーです。

 

 

地動説を支持しながらも、あたかも太陽が動いているように見做してもいいのです。

 

気を流すも同様です。気も同様です。

(ですので、丁寧に情報場仮説をベースに説明を繰り返しているのですが、、、、、)

 

 

 

まあ、それはさておき、「気を媒介しているのは何か?」という質問に対しては、ニュートンの深刻な悩みを思い出します。

 

 

(引用開始)魂をもたない野卑な物質が、物質的でない他のものの媒介なしに作用するとか、相互接触なしに他の物質に影響するとかは考えられません。(引用終了)

 

ニュートンは重力という遠隔力を信じていませんでした。

それは単なる数学モデルだったのです(プリンキピア・マテマティカです。数学原理なのです。自然哲学における数学原理であり、実際の宇宙のモデルとするには、いくつかのピースが外れいてると考えていました)。

 

何が言いたいかといえば、重力を媒介としているのは何ですか?ということです。

 

気を媒介としているものがあるという考えの後ろにある自分自身のパラダイムに気づかなければ、永遠に謎は解けないままです。

 

重力子とか、グラビトンというのは最近で出てきた仮説でしかありません。

我々は重力の存在を要請していますが(仮に正しいとして考えていますが)、その媒介(メディア)についてはわからないままです。

 

同じように考えるならば、光を媒介しているのは何ですか?

 

光のメディアは何でしょう?

 

 

たしかに音を伝播させるのは、物質です。それは空気かもしれませんし、糸電話の糸かもしれません。水も媒介します。しかし真空を伝わることはありません(SFの宇宙戦争などで、真空であるはずの宇宙空間に音が響き渡るのはご愛嬌です)。

 

しかし、光は何が媒介するのでしょう?

 

かつてはエーテルが光を媒介すると考えていました。

 

そしてエーテルの影響を検出しようとして、実験したのがマイケルソン・モーリーの実験です。

その実験は恐るべきものでした。

結論をまっすぐに信じるならば、少なくとも自転して、かつ太陽の周りを公転しているはずの地球が、宇宙という絶対空間に対して絶対静止しているというものでした。

 

天動説復活ですwww

 

まあ、天動説復活でも良いのですが、論理的に考えれば、それは光を媒介するものが無いということです。

 

「物理学的に考えると、なんらかの情報伝達があるときは、そこに媒介があるはず、、、」という気持ちは分かります。

 

でしたら、返す刀で重力や電磁波も切ってあげてください。

その上で、中途半端な知識で科学を語ろうとする自分の愚かさも切ってあげてくださいw

 

 

中途半端な知識で考えるから、どこにも行き着けないで、ぐるぐると同じところを回ってしまうのです。いや、疑問を持つことは大事です。

しかし、それ以上に自分が依って立つ土台を確認しましょう。

 

 

 

最低限の知識は必要です。

 

最低限の知識を体系的に素早く手にするためにも、寺子屋で学び直しましょう!(学びたい場合は)。

 

 

ちなみに3月のまといのば講座は久々の「速読講座」です。

能力開発ということについてかなりガチに取り組みます!

「システム1を書き換えるには映画やドラマが最適だよ」などという「システム2」的な知識は、実際に何かを学ぼうとしたときに何の役にも立たない教条であることに気付くのです。

 

書籍は最高の教科書です。しかしその教科書の読み方、使い方を知らなければ、我々は永遠に無知の闇を漂うだけです(知れば知るほど、無知の闇は深くなりますが、、、それでも知らないよりは、知っていた方が良いのです。できることが飛躍的に増えるからです)。


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