今週末のグリモワール(魔導書)スクールでは変性意識ということを、深さというリニア(一次元的な捉え方)だけではなく、もっと多面的に多次元的に捉えて、使えるようにします。
ただ「深さ」という視点はとても大事です。
まず深く入ることが基本です。瞑想でも座禅でもまずは深く深く入ることが入り口になります。
ですので、「深い変性意識で踊ると、内側にこもっているように見えるようで、もっと外に出さないと!と言われます」というご質問に対しては、「もっと深く入ると内側のより深いところに入り、内側の内側が外側になる瞬間があります」というようなアドバイスになります。
シンプルに言えば、「もっと深く入ることです!( ー`дー´)キリッ」ということになります。
ただこれはきわめて実践的なアドバイスながら、かなり雲をつかむようなアドバイスでもあります(いや、言葉通りに信じてそのままやりつづければば、きわめて「実践的」であることが分かるはずですが)。
たとえば、考えながら踊ろうと思うと、下を見てしまいます(ちなみに、考えて踊るなということではありません。顔が下を向くレベルでの「考える」が問題なだけです)。
目の動きというのは、心を如実にあわらします。
考えるときは下を向き、クリエイトするときは上を向きます。
ちなみに目の静止が一番危険です(そして画面のモニターも視線の静止を促しますが、もっと小さいモニターであるスマホはもっと狭い範囲に視線を釘付けにします。そのことの脳に対する影響は考えるべきです。ポイントはコンテンツ以上に、身体のカタチなのです)。
いずれにせよ、変性意識は重要です。
そしてその変性意識は「使える」ものでなくてはいけません。機能的でなければ意味がありません(変性意識の生成が趣味なら、また別ですがw)。
せっかくなので、使える変性意識をマスターしましょう!!
グリモワールスクールに先駆けて、変性意識生成の訓練を紹介します。
我々が良く使う手法はこちらです。
利き手を軽く握り、人差し指をおでこに当てます。
そのときおでこにある前頭前皮質もしくは第六チャクラであるアジュナチャクラを意識します。
覚醒すると開くとされる第三の目ですね。
そこに触れながら、眠りに落ちる感覚を再現します。
*このワークの僕のイメージは弥勒菩薩です。ただ変性意識はともかく手の位置は微妙に違いますが。
眠りに落ちるで分かればOKですが、もし良くわからないのであれば、まぶたをスローモーションのようにゆっくり閉じてみてください。
いまどこにいたとしても、これを読んでいるので目は開いていると思います。もし時間とタイミングが許すのであれば、試してみましょう。
目をゆっくりとゆっくりと閉じるのです。そうすると脳はいま猛烈な眠気が襲ってきたと勘違いします。
目を使うワークというのはたくさんありますが、どれも劇的な効果を起こすのは目の動きが脳に直結しているからです(いやどの動きも脳には直結しているのですが、目は特に脳をブートしやすいです。それだけ視覚野が占める割合が大きいのです)。
試されましたか?
目をゆっくりゆっくりと閉じると、スーーーーと眠気が襲います。
逆に眠気が襲ってきているときに、私達は知らず知らずのうちに目が閉じられていたりします。
眠気が襲う → 目がゆっくりと閉じる
この2つは相関関係であり、因果関係ではないのです。
すなわち入力→出力の関係に見えて、出力→入力のようなことが起こりうるということです。
いや、たしかにほとんどの場合は眠気が襲って、目が閉じます。
しかし、目をゆっくりゆっくりと閉じると、たしかに眠気が襲うのです。
(このカラクリが分かるといろいろと面白いことができます。
脳を動かしたいと思ったときには、目を動かせば良いのです。たとえばREMを強制的に動かせば、海馬にアクセスできますし、凝視法のように視点を奪えば脳にハッキングが可能です。いろいろと応用自在なのです。
というか、我々はこれらのテクニックをずいぶんと仕掛けられています)。
上手な人であれば、少し目の焦点をぼかしながら、ゆっくりと目を閉じるといいです。するとますます睡魔が再現されます。
この眠りに落ちる睡魔の感覚が深い変性意識と近いのです。
眠りに落ちる中で、意識的な心の働きであるところの理性がお喋りをやめます。そうするとむき出しの無意識が表出するのです。家のクローゼットの奥深くに隠しておきたかった秘密が表に出てきます。
酔っぱらい状態です。
危険な人に取っては危険な状態です。
自分のイメージをコントロールしたいと願う人にとってはちょっとした悪夢でしょう。
(ですから、なるべく本音と建前を一致させるように努力しておくほうが良いです。完璧にはもちろん無理ですが)。
そしてなるべく「良い人」であろうとすることが必要になります。
これが変性意識生成のワークです。
このワークは一種の精神の筋トレです。
繰り返してやればやるほど上手になります。
またフィードバックが取れるのであれば、もっと上手になります。
どうフィードバックを取るかと言えば、深い変性意識に入らないとできないことを設定することです。
かつてでしたら、スプーン曲げやレモンの味変えなどがこれに当たりました。
最近であれば、ピルエットや立位のY字でしょうか?ヨガの難解なアーサナなどもそうですし、筋トレも実際は深い変性意識状態が必要です(「集中」と言いかえられたりします)。
変性意識に深く深く入る練習をひたすら続けると、次のフェイズが見えてきます。
井戸の中をどんどん降りていくと、地下水脈に当たるようなものです。
細い水脈ながら、横のつながりが見えてくるのです。
他の水源が見えてきます。
水源から水源へと移動しているうちに、無意識の世界もしくは精神世界、もしくは情報空間というものが手触りをもってリアルに感じられるようになります。
この状態をトランスと言います。
トランスの定義とは、物理的現実世界より別の世界に強い臨場感を持つことです。
とは言え、トランスは難しい状態ではありません。たとえばこのブログを読んでいて、中身に関心があり、内容を理解しようとしている瞬間はトランス状態と言えます。
電車で読んでいたら、周りの乗客や空いている席などが視界に入らなくなりますし、家のパソコンモニターで観ていても、目の前のパソコンの存在すら忘れるくらいに没頭していたらそれはトランス状態です。
トランス状態はありふれているとは言え、それを意識的に引き起こし、かつ現実に引き戻されないようにするのは訓練によって達成されます。
現実をきちんと知覚しつつ、深い変性意識のままAR(拡張現実)のように様々な情報空間を渡り歩くイメージです。
まずは徹底的に深く変性意識に入り、それから横の移動につなげます。
具体的なワークを紹介します。
たとえばヨギトレや美肌クリームダイナミック版(美肌壺)ともつながるのですが、自分が美肌クリームの壺の中に入っていると強く想起します。
そして指を動かすのですら、粘性の強いクリームが邪魔しているとします。この抵抗を強く感じることができれば、動きは変わります。
このときの動き方は平たく言えばインナーマッスルが効いている動きであり、固有受容器が働いている動きであり、ハタであり、拮抗筋が効いている動きになります。
これがオーラとなります。
無邪気な動きに無いのはこの内省的な静けさです。
昔の人はこれをこう表現しました。
静中の動、動中の静
と。
うまいこと言ったものです( ̄ー ̄)ニヤリ
これは本当に見事な表現です!
変性意識に深く入り、情報空間もしくは変性意識を移動できるようになり、それがある特定の情報空間にアクセスできれば、、、、表現は外に向かって放出されるのです。
内にこもっている状態を超えて深く入れば、内の内である外へと広がっていきます。
ですからスティーブ・ジョブズではないですが、デザインとはラッピングではないように(機能であるように)、バレエにおける表現とは表情や手振りの付け足しではないのです。それは深い変性意識から始まり、心から始まるべきものです。
*Design is a funny word. Some people think design means how it looks. But of course, if you dig deeper, it’s really how it works.
「デザインというのは妙な言葉だね。
見た目のことだと思っている人もいる。
でももちろん、もっと深く考えれば、
機能ということになる。
“Most people make the mistake of thinking design is what it looks like. People think it’s this veneer – that the designers are handed this box and told, ‘Make it look good!’ That’s not what we think design is. It’s not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
” – Steve Jobs
This quote is from the 2003 New York Times article “The Guts of a New Machine.”
「多くの人はデザインを見た目と勘違いしている。人々はデザインをベニヤみたいなものだと考える。デザイナーにこの箱を渡し、見た目を良くしてくれと頼むように。
これは我々が考えるデザインではない。デザインとはどう見えるか、どう感じるかではないんだ。
デザインとはどう機能するかだ。」
過去記事「RayZapのカラクリはVital(極限状況)ではなく、Design(デザイン)と伴走者の存在 2016-03-15」もよろしければ参照してください!
というわけで、今週末のグリモワールスクールお楽しみに!!!
変性意識を深く突き詰めた先に魔法空間の生成が待っています!!
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「変性意識で踊ると、内側にこもっているように見えるようで、もっと外に出さないと!と言われます」
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