バカには気功はできませんが、頭が良いだけの頭でっかちにも気功はできません。
丁寧に言い換えると、気功をするにはある程度の知性が必要ですが、文字としてしか知性を認識できない知的権威主義者の方も気功はできません。
フレーザーは「呪術は奇跡を起こさない」と言いました。
これは「呪術で起こしている奇跡なんて嘘っぱちだよ!」という意味ではもちろんありません。
そうではなく、呪術はプレ科学なんだということです。科学技術による成果はどれほど魔術のように見えても、それは科学の成果でしかありません。なんというか自然現象の延長であり、起きうることが起きたのです。
同様に呪術で起こしている奇跡もまた、科学が起こしている奇跡のような出来事と同じということです。
その意味では「奇跡も魔法もなく」、あるのは科学ということになります。ただその科学が近代科学とは異なる言語と法則で書かれているのです。
気功は踊りと似ています。
振り付けを頭で覚えるだけではなく、身体で覚えます。
ある種の自分にしか通じない感覚を身体に完全に落とし込むことで、はじめて「分かった」と言えるのです。
気功は簡単です。
子供が音楽にあわせて身体を動かして見せるようなものです。
しかし、大人になってから、音楽にあわせて自然と身体を動かすのは至難の技です。
気功もできれば子供の内に学び、自然とできるようにしたいものです。
それができなければ、頭をリセットして、子供の感覚で気功をゼロから学ぶのが一番です。
フレーザーは呪術の原理原則をシンプルに2つに表しました。
1つが類似の原則、もう1つが接触の原則です。それぞれ類感呪術、感染呪術に対応します。
似ているものは似ているものを生むのが前者であり、かつて接触したものは離れても影響を及ぼすというのが後者です。
たとえば僕らは頚椎とペットボトルが似ていると考えます。
類感呪術ですね。
いや、頚椎というか首と考えてもOKです。
ペットボトルと首は似ています。
だから首の身体調整をしたいと思ったら、まずその相手の首に触れます。もちろん自分の首でも同じことです。施術の対象となる首に触れます(感染呪術)。
その上でペットボトルをおもむろに取り出します。
皆さんも手近にあるペットボトルをあとで持ってみてください。
そして蓋を外して(←ここ重要)、そしてペットボトルを雑巾絞りのようにねじります。
居酒屋などでドリンクを出すとき、たとえば水割りであったり、ウーロンハイであったり、緑茶割りを出すときに、2リットルのペットボトルを潰しながら水を出すことって無かったでしょうか?
あんな感じです。
ペットボトルってかなり簡単につぶれます。
両手でしぼれば相当にグシャグシャと音がします。
このとき類感呪術の感覚を用いて、これは首だと思うことです。首と似ているものを壊すので、首を壊しているのと同じです。
ただ何を壊しているかと言えば、ゲシュタルトを壊しています。
ホメオスタシスを壊しているのです。
首の調子が悪い状態が通常の状態になっているので、そのゲシュタルトもしくはホメオスタシスを情報空間のレベルで破壊するのです(物理空間のレベルで壊したら、頚椎損傷もしくは全身麻痺、悪ければ死んでしまいます)。
物理と情報は連続的であるのは事実ですが、施術の現場では物理と情報は対称的だと考える方が良いです。鏡像です。そっくりだけど、ひっくり返っているのです。
情報空間で破壊すると、物理空間では改善するのです。
ペットボトルを頚椎と思って情報空間で破壊すると、物理空間の肉体は改善するのです。
ポイントは、、、これを頭で理解しないことです。
頭で理解するより先に、身体が動いてしまうのが理想です。
ペットボトルはありふれていますし、頚椎もありふれています。
だからこそ、試してみることです。
まず頚椎を触りながら、首の可動域をチェックします。
左右上下の斜めなどに動かした感覚をチェックします。
その感覚や可動域を覚えておいたまま、ペットボトルを頚椎に見立ててグシャグシャとやります。
感覚の良い人だとその時点で首が楽になるのを感じます。
グシャグシャのペットボトルを眺めつつ、また首の可動域をチェックしましょう。
左右上下斜めに動かした感覚をチェックします。
驚くほど変わります。
これは気功による頚椎の調整です。
手技では難しい(というかリスクの大きい)頚椎を安全に施術できます。
そして効果が期待できます。
頚椎の調整ができるようになると、応用ができます。
言い換えれば、フレーザーの言う呪術の感覚があると、類感呪術を使いまくれます。
この頚椎の調整を抽象化すると、関節の調整ということです。
ということは全身をこの要領で調整できることが見えるのです。
見えたら試したくなります。たとえば仙骨の調整、腰椎の調整、胸椎の調整、胸肋関節の調整と広げていくと身体はどんどん生まれ変わります。
これを無邪気に楽しめれば、気功師としての素養ありということになります。
フレーザー(呪術は奇跡を起こさない)やら、クラーク(十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない)やら、まどマギ(奇跡も魔法もあるんだよ)に気を取られて、ペットボトルを手にしていなければ、、、、、残念なことになりかねません。
いや、気を取られてもいいのですが、それ以上に幼子のごとく無邪気にずっとペットボトルをグシャグシャとやりましょう!
それが一番の近道であり、心も身体も書き換えられる方法です。
そんなスクールを今週末に開催します!!
お楽しみに!
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【日時】 8月5日(土)13:00~18:00
8月6日(日)13:00~18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム
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